世界の最高級のコーヒーと最高品質のコーヒー
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世界の最高級のコーヒーと最高品質のコーヒー

現在スペシャルティコーヒー産業が世界で大きくなったことにより、世界の様々なコーヒー生産国で多様で高品質なコーヒーが生産されるようになりました。そのため、象の糞からできるブラックアイボリーやジャコウネコの糞からできるコピ・ルアック(コピ・ルアク)が最高級とされていた時代とは違い、多種多様な高級そして高品質なコーヒーが、様々なコーヒー生産国で生産される時代となりました。

ここではそれぞれのコーヒー生産国で、どのような高級そして高品質なコーヒーが生産されているのかを見ていきます。

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アフリカ

エチオピア

エチオピアはアラビカ種コーヒーの起源の地です。コーヒーの歴史はここから始まりました。エチオピア モカは、最も古いコーヒーのブランドかつ最高品質のコーヒーとして、長い間高く評価されてきました。

エチオピアでは、2020年にカップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)というコーヒーの品評会が始まりました。ここで上位に入賞するコーヒーは、エチオピアらしいテロワールとスペシャルティコーヒーのクリーンカップを併せ持つ素晴らしいコーヒーとして評価できます。

カップ・オブ・エクセレンス(CoE)の第1位は、日本の丸山珈琲が世界で最も数多く落札者に名を連ねています。

エチオピアは、現在非常に高く評価されているコーヒーの品種であるゲイシャ(Geisha)の発祥の地です。そのゲイシャの生まれ故郷に作られたゲシャ・ヴィレッジ・コーヒー・エステート(Gesha Village Coffee Estate)のゲイシャは、パナマで生産されるゲイシャとは異なったフレーバーを持っており、エチオピアらしさとゲイシャらしさを併せ持つゲイシャです。

また、エチオピア商品取引所(ECX)(Ethiopia Commodity Exchange)の創設に携わったアマン・アディニュー(Aman Adinew)が設立したメタッド社(METAD)は、エチオピアに特有のモカ・フレーバー、カシスやベリーなどが調和した、素晴らしいコーヒーを生産しています。

ケニア

ケニアは、欧米で最も高く評価されているコーヒーの1つです。ケニアの赤ワイン、カシス(クロスグリ、ブラックカラント)のような濃厚なフレーバーと重い酸は、欧米人好みの味です。

ケニアの中央州(Central Region)ニエリ県(Nyeri County)は、ケニアの優良産地として知られています。

タンザニア

欧米ではケニアが高い評価を受けますが、日本ではタンザニアのキリマンジャロがブランドとして確立しています。かつてはキリマン(キリマンジャロ)、ブルマン(ブルーマウンテン)、モカが、コーヒーの三大ブランドとして知られていました。

タンザニアもケニアのように強い酸が特徴ですが、ケニアと比べて明るい酸が特徴です。

ルワンダ

ルワンダは内戦に苦しんでいましたが、その後「アフリカの奇跡」と呼ばれる未曾有の発展を遂げました。その発展には、コーヒー生産が大きな比重を占めています。

スターバックスは、2004年にコスタリカに「ファーマーサポートセンター(Farmers Support Center)」を設立したのに続き、2009年にルワンダにファーマーサポートセンターを設立し、ルワンダのコーヒー産業を積極的に支援しています。

ブルンジ

ブルンジは、近年評価が高まっているコーヒー生産国の1つです。ブルンジでは、コーヒー・ウォッシング・ステーション(CWS)(Coffee Washing Station)が組織されており、小規模生産者の栽培したコーヒーがここに集積されます。

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中東

イエメン

イエメンでは、バニー・マタル地方で収穫される「モカ・マタリ」、バニー・イスマイル地方で収穫される「モカ・イスマイリ」が最高級品として知られてきました。

カップ・オブ・エクセレンス(CoE)を主催するアライアンス・フォー・コーヒー・エクセレンス(優良コーヒー同盟)(ACE)(Alliance for Coffee Excellence)は、イエメンのキマ・コーヒー(Qima Coffee)が提携し、イエメン・コーヒーのプライベート・コレクション・オークション・プログラム(Private Collection Auction Program)が立ち上げられました。

2019年に最初のプライベート・コレクション・オークションが開催されました。ここで上位に入賞するコーヒーは、エチオピア カップ・オブ・エクセレンス(CoE)と同様に、イエメン モカの独特のテロワールとスペシャルティコーヒーのクリーンカップを併せ持つ素晴らしいコーヒーとして評価できます。

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東南アジア

インドネシア

マンデリン

インドネシア マンデリンは、エチオピア モカと並ぶ最も古いコーヒーのブランドの1つです。マンデリンのアーシー(大地のような)と形容されるフレーバーは、他のコーヒーには見られない非常に際立った特徴を有しています。

現在トバ湖南部で生産されるリントン・マンデリンは、マンデリンの中でも最高品質と評価できます。

コピ・ルアック

ジャコウネコの糞からできるコピ・ルアック(コピ・ルアク)は、その物珍しさも手伝って、最高級のコーヒーとして評価されてきました。

コピ・ルアックは、糞のコーヒーのイメージに反して、非常にクリーンな味わいが特徴です。

スペシャルティコーヒー

インドネシアのコーヒーは、ほとんどが小規模生産者によって栽培されています。しかし、スマトラ島で唯一の単一農園であるワハナ・エステート(Wahana Estate)で生産されるロングベリーは、マンデリンとは異なった非常に強いフレーバーを持つ最高品質のコーヒーとして評価できます。

アメリカ合衆国

ハワイ

かつてブルーマウンテンに並ぶ高級ブランドとして知られていたのが、ハワイ島西部のコナ地区で生産されるハワイ コナです。ハワイ州はアメリカ合衆国に属するため、人件費が高く、高額で取引されるコーヒーです。

ハワイ コナのエナメル質のような際立った酸味は、他の生産国には見られない特徴です。

またハワイ島では、南部のカウ地区でもコーヒー生産が行われており、近年評価が高まっています。

中米

パナマ

スペシャルティコーヒーは、中米のコーヒーが高品質であることを世界に知らしめました。特にパナマは、中米で最も成功したコーヒー生産国であり、パナマのゲイシャ(Geisha)は、現在最も高級かつ高品質のコーヒーとして評価されています。

パナマは、ゲイシャの価値を世界に広めました。ゲイシャを再発見したパナマのアシエンダ ・ラ・エスメラルダ(Hacienda La Esmeralda)が、2017年のベスト・オブ・パナマ(BoP)(Best of Panama)に出品したカーニャ・ベルデス ナチュラル(Cañas Verdes Natural)は、ゲイシャ ナチュラル部門で94.115点を獲得し優勝、1ポンド601ドルの当時世界最高額で共同落札されました。

このロットは、エスメラルダのゲイシャのなかでも最も力強く素晴らしいフレーバーを持ったコーヒーとして評価できます。

ベスト・オブ・パナマ(BoP)は、毎年素晴らしいコーヒーを世に送り出しています。日本のサザコーヒーが世界で最も多く、ベスト・オブ・パナマ(BoP)の第1位を落札しています。

2018年と2019年に、ゲイシャ ウォッシュト部門とゲイシャナチュラル部門の両方で、2年連続第1位に輝いたエリダ・エステート(Elida Estate)のゲイシャは、その繊細さと上品さにおいて他の追随を許さないコーヒーでした。

2020年にゲイシャ ウォッシュト部門で第1位に輝いたフィンカ・ソフィア(Finca Sophia)のオリンポス・ゲイシャ(Olympus Geisha)は、ジャスミン、ベルガモット、ピーチというゲイシャ特有のフレーバーが見事に表現されたゲイシャの王道を行くゲイシャでした。

ベスト・オブ・パナマ(BoP)では、パナマ・モカ(Panama Mokka)やマラゴジッペ(Maragogype)といった、新しい品種にも注目が集まっています。

ベスト・オブ・パナマのコーヒーについては、以下のリンクを参考にしてください。

ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama):https://real-coffee.net/category/competitive-exhibition/best-of-panama

また、1キログラム/10,000ドル(1ポンド/4,535ドル)の価格で取引されたナインティ プラス(Ninety Plus®)のBatches 2105は、非公式ではありますが世界最高額で取引されたコーヒーです。

ナインティ プラスは、現在流行している発酵を多用したゲイシャを生産しているため、非常に癖の強いフレーバーが特徴です。

コスタリカ

コスタリカは2000年代に起こったマイクロミル革命(Micromill Revolution)により、コーヒー生産地の特性を生かしたコーヒー生産が可能になりました。

コスタリカのスペシャルティコーヒーは、中米ではパナマと同等の高い評価を得ています。コスタリカのクリーンカップやコスタリカから誕生したハニー精製は、コスタリカのスペシャルティコーヒーの評価を高めるのに貢献しました。

グアテマラ

グアテマラは、古くはアンティグアで生産されるコーヒーが最高品質のコーヒーとして知られていました。スペシャルティコーヒーの時代になった現在、アンティグアはかつてと比べて影を潜めていますが、歴史のある名農園が数多く存在する地域です。

パナマがゲイシャで高く評価されているとすれば、グアテマラはパカマラ(Pacamara)です。

フィンカ・エル・インヘルト(Finca El Injerto)のパカマラは、カップ・オブ・エクセレンス(CoE)で3年連続第1位に輝いた経歴があり、世界で最も高く評価されているパカマラといえます。

日本では、カフェテナンゴがエル・インヘルトのコーヒーを最も多く扱っています。

カリブ海

ジャマイカ

ジャマイカのブルーマウンテンは、日本でいち早く、そして最も成功したコーヒーのブランドとして知られています。かつてはブルーマウンテンのほとんどが、日本に輸出されていました。

ブルーマウンテンは自然災害や病害虫の影響による生産量の減少、スペシャルティコーヒーの発展に伴うブランド価値の相対的な低下によって、存在感が薄れています。しかし、高品質のブルーマウンテンのバランスの取れた香り高い味わいは、いまだに価値を失っていません。

日本のUCCは、ジャマイカ ブルーマウンテンとハワイ コナに直営農園を所有しています。

南米

ブラジル

ブラジルは、世界のコーヒー生産量の約30%を占める世界最大のコーヒー生産国です。質よりも量の印象が強いブラジルですが、一部地域では高品質なスペシャルティコーヒーの生産も行っています、

ルイス・パウロ(Luis Paulo)は、ブラジルスペシャルティコーヒー協会(BSCA)(Brazil Specialty Coffee Association)の前会長を務めた世界的に有名なコーヒー生産者です。彼の経営するカルモコーヒーズ(CarmoCoffees)では、カップ・オブ・エクセレンス(CoE)に入賞するような希少なマイクロロットが生産されています。

コロンビア

コロンビアはかつて高品質なコーヒーを生産する国として知られていましたが、スペシャルティコーヒーの時代になってからは、存在感が薄くなっていました。

しかし、近年になって、コロンビアで生産されるマイクロロットに注目が集まっています。

エクアドル

エクアドルはコーヒー生産国として知名度が高くありませんが、ターサ・ドラーダ(Taza Dorada)というコーヒーの品評会が開催されています。この品評会では。90点以上を獲得するコーヒーを輩出しています。

また、ガラパゴス諸島においても、コーヒーの生産が行われています。

オセアニア

オーストラリア

消費国としてのイメージの強いオーストラリアですが、コーヒーの生産も行っています。

マウンテン・トップ・エステートは、オーストラリアのスペシャルティコーヒー生産で最も有名な農園でした。北欧の有名バリスタであるティム・ウェンデルボー(Tim Wendelboe)が、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)(World Barista Championship)でマウンテン・トップ・エステートのコーヒーを使用し優勝したことにより、一躍有名となりました。

現在はコーヒー生産を止めてしまいましたが、オーストラリアのスペシャルティコーヒー生産の発展を考える上で重要な農園です。

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