
カフェ ランバン イエメン ホワイトキャメル モカ・イスマイリです。
カフェ ランバン(Café RANBAN)は、1977年に創業した北海道札幌市にある自家焙煎珈琲店です。札幌市の自家焙煎の先駆けとなる珈琲店の1つです。
イエメン ホワイトキャメル モカ・イスマイリ
アルハムダニ・モカ社
イエメン ホワイトキャメル モカ・イスマイリ(Yemen White Camel Mocha Ismaili)は、アルハムダニ・モカ社(Al-Hamdani Mocha Co.)が、イエメン(Yemen)南西部サナア州(Sana'a Governorate)バニー・イスマイル地方(Bani Ismail District)で収穫されたイエメンの在来種を、標高2,500mの高地に位置する小規模農家から買い集め、現地で更に選別した最高級豆です。
バニー・イスマイル地方は、イエメンでも最も標高の高く、ロバでしか入り込むことのできない険しい山岳地帯です。生産量が限られており、イエメン・モカの中でも最も希少なコーヒーです。
モカ・イスマイリ

イエメンのコーヒーは、収穫された産地の形容詞形で名前が呼ばれます。バニー・イスマイル地方で収穫されたコーヒーは、「イスマイリ」と呼ばれています。
イエメンでは国全体で統一されたグレードの基準はありませんが、モカ・マタリとモカ・イスマイリが最高グレードです。
イエメン国内で栽培されたコーヒーは、各産地からサナアの業者が買い集めます。イエメン国内からサナアの業者に集められたコーヒーの中で、産地の特定できないものは、一般的にサナニ(Sanani)グレードとして輸出されます。サナニよりも低いグレードとして、シャーキ(Sharki)、ホデイダ(Hodeida)が続きます。
アタカ通商とホワイトキャメル
ホワイトキャメル(White Camel)は、アタカ通商のイエメン・モカのブランドです。
アタカ通商では、様々な仲介人による、ハラズ(Haraz)、ハイミ(Haimi)、ライミ(Raimi)、ヤフィー(Yaffi)の様々なイエメン・モカが取り扱われていました。2013年から、アルハムダニ・モカ社が仲介業者となりました。
モカ・イスマイリの2020年の入荷は、アタカ通商では2014年以来の入荷となりました。
品種
品種はイエメン在来種(Yemen Heirloom)です。
イエメンの在来種はその特徴によって、ダワイリ(Dahairi)、トゥファーイ(Toufahari)、ウダイニ(Odaini )、ブラーイ(Bura’ee)の4つのタイプに分けられます。これらは政府機関の調査で分類されました。この中では、ウダイニが他の品種と多く共通点が見られるため、イエメン品種の原型ではないかと考えられています。
ダワイリ | 樹高1~4m | 大きく丸いコーヒーチェリー |
トゥファーイ | 樹高2~6m | 大きいリンゴ型のコーヒーチェリー |
ウダイニ | 樹高2~4m | 小さく丸いチェリー |
ブラーイ | 樹高1~3m | 小さく楕円形のチェリー |
精製方法
精製方法はナチュラル(Natural)です。
コーヒーの代表的な精製方法にウォッシュト(Washed)とナチュラル(Natural)の2つがあります。イエメンでは安定した水源確保ができないため、伝統的にすべてナチュラルで精製されます。
アルハムダニ・モカ社では、10日から最大2週間天日乾燥させます。
アルハムダニ・モカ社では、1991年から最新の機器を導入し、コーヒーを処理しています。それによって、生産効率と品質の両方を高めることに成功しました。
カフェ ランバン イエメン ホワイトキャメル モカ・イスマイリ

イスマイリは他のイエメンの在来種よりもひと回り小さい豆ですが、独特の甘い香りとクリーンな酸味があります。
カフェ ランバン
カフェ ランバンでは、コーヒーの焙煎度を選択できます。イエメン ホワイトキャメル モカ・イスマイリは、浅煎り(ライトロースト)、中煎り(ミディアムロースト)、深煎り(フレンチロースト)、極深煎り(イタリアンロースト)から選択できます。
浅煎り(ライトロースト)


味
白ワインのような気品のある甘いフレーバーとクリーンな酸味が印象的です。冷めてくるとイエメン・モカの複雑さが増してきます。
中煎り(ミディアムロースト)


味
白ワインのような気品のある甘いフレーバーとクリーンな酸味が印象的です。浅煎りよりもスパイシーさ、土っぽさ、ボディが増しており、イエメン・モカの複雑さが強く感じられます。
深煎り(フレンチロースト)


味
深煎りになると、白ワインのような甘く華やかなフレーバー、スパイシーさ、土っぽさの相まった複雑なフレーバーが強くなりますが、味わいはあくまでクリーンです。
極深煎り(イタリアンロースト)


味
イエメン・モカ特有のスパイシーで複雑なフレーバーが印象的です。イエメン・モカの複雑さと白ワインのような甘いフレーバーが渾然一体となって感じられます。
<参考>
「ホワイトキャメル <モカイスマイリ> アルハムダニ」,ATC<https://www.specialtycoffee.jp/beans/2298.html>