コーヒーの品種 パカマラ
パカマラ
品種
パカマラ(Pacamara)は、ブルボン(Bourbon)の突然変異種パーカス(Pacas)とブラジルで生まれたティピカ(Typica)の突然変異種マラゴジッペ(Maragogype)の交配種です。
エルサルバドルコーヒー研究所(ISIC)(Instituto Salvadoreño de Investigaciones del Cafe)によって最初に開発され、当時エルサルバドルコーヒー研究所に留学中だったホセ(José.)川島 良彰(かわしま よしあき)も研究開発に関わっています。
歴史
パカマラを最初に栽培した農園は、エルサルバドルのモンテカルロス農園(Montecarlos Estate)です。
エルサルバドルでは、2003年からカップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)が始まりました。このカップ・オブ・エクセレンス(CoE)では、エルサルバドルの各農園から主にブルボン、そしてパカマラが、国を代表する品種として出品されました。このカップ・オブ・エクセレンス(CoE)では、83.82点を獲得し第12位に入賞したシャングリラ(Shangrilá)がパカマラの最高順位でした。
2004年のカップ・オブ・エクセレンス(CoE)で、モンテカルロス農園のパカマラ・ピーベリー(Pacamara Peaberry)が89.60点を獲得し第7位に入賞しました。このロットは、サードウェーブの代表格であるスタンプタウン・コーヒー(Stumptown Coffee)とインテリジェンシア・コーヒー(Intelligentsia Coffee)によって落札され、ここからパカマラが注目を浴び始めました。ちなみに、このカップ・オブ・エクセレンス(CoE)では、85.76点を獲得し第19位に入賞したモンテカルロス農園のパカマラはスイート・マリアズ・コーヒー(Sweet Maria’s Coffee)が、84.00点を獲得し第35位に入賞したモンテカルロス農園のパカマラはインテリジェンシア・コーヒーが、それぞれ落札しています。
同じ2004年に、スターバックスがモンテカルロス農園のパカマラを「ブラック・エプロン・エクスクルーシブス(Black Apron Exclusives™)」の3番目のラインナップとして紹介しました。ここでは、「繊細なフローラルノート、ジューシー、まろやかなフレーバー(delicate floral notes and juicy, round flavors)」と評されています。
パカマラを一躍有名にしたのは、グアテマラのエル・インヘルト農園です。エル・インヘルト農園のパカマラは、グアテマラのカップ・オブ・エクセレンス(CoE)で、2008年、2009年、2010年と史上初の3年連続優勝を成し遂げました。
特徴
パカマラは、大粒の品種でコーヒー葉さび病の感受性が非常に高いです。優れたカップ・クオリティを持つパカマラは、トロピカルフルーツのようなフレーバーとダークチョコレートのようなボディが渾然一体となった他に類のない味わいを生み出します。
Pacamara - Arabica Coffee Varieties:https://varieties.worldcoffeeresearch.org/varieties/pacamara
パカマラ Pacamara:https://real-coffee.net/category/varieties/pacamara