コーヒーノキはアカネ科コーヒーノキ属に属する植物の総称です。
コーヒーノキは熱帯植物であり、赤道をはさんだ北緯25度南緯25度の間のコーヒーベルトと呼ばれる地域で主に栽培されています。
コーヒーの代表的な品種はアラビカ種(Coffea arabica)とカネフォラ種(Coffea canephora)です。アラビカ種現在生産されているコーヒーの70%はアラビカ種、30%がカネフォラ種(ロブスタ種)です。この二つ品種で世界全体のコーヒー流通量の約99%を占めています。残りの1%を占めるのがリベリカ種(Coffea liberica)で、生産量は少ないです。
アラビカ種はアフリカ大陸のマダガスカル島に起源を持つコーヒー属の一つです。アラビカ種は温暖な気候を好むため、赤道に近い地域で栽培されています。
アラビカ種は2000種以上の品種がありますが、代表的な品種としてティピカ、ブルボン、パカマラ、カトゥーラ、カトゥアイ、ムンドノーボ、マラゴジッペなどがあります。
アラビカ種は病害虫に弱く、栽培が難しいですが高品質なため、主にシングルオリジンや高品質のブレンドコーヒーに使用されます。
カネフォラ(ロブスタ)種はアフリカ大陸のエチオピア起源と言われています。1898年にアフリカのコンゴ(ヴィクトリア湖周辺)で発見されました。
カネフォラ種はその多くが、ベトナム、インドネシア、アフリカの標高1,000m以下の場所で栽培されています。病害虫に強く、栽培は比較的容易ですが、品質に劣ります。焦げたような独特の風味があり、そのままでの飲用に適さないため、インスタントコーヒーや缶コーヒー、低品質のブレンドコーヒーに使用されます。
以下にコーヒーの代表的な品種をフローチャートで図示しました。