UCCと帰山人の珈琲遊戯:UCC ミルクコーヒー エヴァンゲリオン缶と「カフェ エボリュシオン」 エバンヘリオ

UCC ミルクコーヒー エヴァンゲリオン缶と「カフェ エボリュシオン」 エバンヘリオです。UCCは、日本の大手コーヒー会社です。帰山人の珈琲遊戯は、2017年に始まった鳥目散 帰山人氏による焙煎豆販売です。

UCC ミルクコーヒー

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コーヒー革命

「コーヒー革命史 市民権拡大への道程 1990年10月29日放送」,カノッサの屈辱 フジテレビ.

『カノッサの屈辱』が放送されてから、今年で30周年を迎えます。今回はそれを記念して、コーヒー革命の歴史を振り返っておきましょう。

人類はコーヒーの飲み方によって、大きく3つの人種に分けることができます。

喫茶店においてのみコーヒーを飲む「コー喫茶ソイド」、主にインスタントコーヒーを家の中で飲むことを好んでいる「モンゴロ家ド」、近年サイフォンやコーヒーメーカーでコーヒーを飲むものもここに含まれます。そして、缶という金属製の器を使って野外でコーヒーを飲む「アメリ缶・インディアン」です。

コーヒーの歴史は、1961年の「モンゴロ家ド」の出現によって始まります。この「モンゴロ家ド」という人種は、人類に初めてコーヒーをもたらした「ネッスブルボン王朝」によって成立します(なぜか国家が人種に先立っています)。

「ネッスブルボン王朝」は、1961年に登場した「ネスカフェ」によってその礎を築き上げました。人類が初めて接したインスタントコーヒーです。この「ネスカフェ」を世界で最も愛飲しているのが日本人です。

同じ1961年に「クリープ」が登場しています。「クリープを入れないコーヒーなんて」という勅語は、「No coffee, No life」ならぬ「No creep, No coffee」です。

そもそも、人間が関与しない限りはコーヒー自体にスペシャルティもコモディティも区分がなかったのですから、そのような人間の都合と所業によって「コーヒーの良し悪し」を区分することを安易に好しとしません。人間の都合や所業を排しつつコーヒーの好ましい姿を探る…「CCAJ2018」のテーマとして、‘No human, Good coffee.’(ノーヒューマン、グッドコーヒー。)を掲げます。

CCAJ2018」,帰山人の珈琲漫考 2020年10月1日.

この「コーヒーの良し悪し」による区分は、すでに缶コーヒーの登場から始まっています。

「キリンジャイブ州」、「サントリーウエスト州」、「ジョーアサヒ州」という、新たに本格的な缶コーヒーを目指したビール系民族の3州では、コーヒー豆2.5グラム以下の「コーヒー入り清涼飲料」、5グラム以下の「コーヒー飲料」、5グラム以上の「コーヒー」と、コーヒー豆の使用量によって厳密に階級付けがなされています。この身分制によるコーヒーの階級社会は、後にスペシャルティコーヒーという資本に基づく格差社会に引き継がれることになります。

日本に‘スペシャルティコーヒー’を啓いた者、それはUCC上島珈琲である。もっとも、「全日本コーヒー協会」(1980年設立)の初代会長が上島忠雄氏であり、「日本家庭用レギュラーコーヒー工業会」(1990年設立)の初代会長が上島達司氏であり、「全日本コーヒー公正取引協議会」(1991年設立)の初代会長も上島達司氏であり…つまりは、日本にスペシャルティ‘以前の’コーヒーを啓いたのも、UCC上島珈琲である。そして「日本スペシャルティコーヒー協会」の先駆である「全日本グルメコーヒー協会」(1987年設立)はUCC上島珈琲内に事務局を置いていたのであり、 「世界スペシャリティーコーヒー会議」(1999年)を日本で催して、これを機に「全日本グルメコーヒー協会」を「日本スペシャリティーコーヒー協会」へ改称した主導もUCC上島珈琲である。

十年一昔 其の2」,帰山人の珈琲漫考 2013年7月27日.

こうしたコーヒー階級に入ることのできない缶コーヒーが、「UCC オリジナル(現・UCC ミルクコーヒー)」であり、当時は乳飲料という地位に排除されていました。しかしこの排除によって、「UCC オリジナル」は後に、「ギネス世界記録™」と「色彩のみからなる商標」というコーヒーの普遍的な価値を体現するに至ります。

「UCC オリジナル」を生み出したのが「Ucc Kingdom」(ウエシマ王国)であり、「コー喫茶ソイド」の中心領土です。

コー喫茶ソイドの棲息する喫茶店領土においても、歴史がにわかに荒い息遣いを見せ始めていた。「鍵(かぎ)族」との喫茶店争いに勝利し、兵力を蓄えた「Ucc Kingdom」(ウエシマ王国)は、さらなる領土の拡大を念望していたのである。

そして、ついに1970年、缶で飲み物を飲む民族が棲息する新大陸に入植を開始した。後にアメリ缶・インディアンが棲息することとなるこの大陸には、当時甘い炭酸飲料(コーラやファンタ)を好む原住民が平和に暮らしていた。しかし、彼らも銭湯の番台横などで「コーヒー牛乳」という最も原始的な缶コーヒーに接し、さらに歴史を遡れば「ミルメーク」なる粉末を牛乳に混入しコーヒーの雰囲気を味わっていたという事実が近年明らかになった。かくなる人々の棲む地に、1970年「UCCオリジナル」が送りこまれ、歴史に世界初の缶コーヒーの誕生が刻まれた。コーヒー牛乳と同じ中身が幸いしてか、予想外の人気を博したのであった。突然Ucc Kingdomが土足で踏み込み、追いやられたコカ・コーラの原住民たちの怒りは頂点に達し、全面戦争へと発展する。1975年、コカ・コーラ原住民は大陸の南部「ジョージア」州のアトランタに集結し、UCCオリジナルとジョージアの「南北戦争」が勃発した。UCCオリジナル優勢のうちに戦いは始まったものの、ジョージアはその自動販売機の数(約4倍)でUCCオリジナルが切り拓いた土壌を次に次に駆逐していった。戦争の勃発から10年後(1985年)、ついにジョージアは缶コーヒー最大の勢力となったのである。

歴史をして語らしむ」,帰山人の珈琲漫考 2019年4月4日.

1970年「コー喫茶ソイド」は「UCC」缶コーヒー大陸への入植を開始しました。そこに住む原住民は以前から、「コーヒー牛乳」、さらには「ミルメーク」という粉末を牛乳に混入することによって、コーヒーの雰囲気を味わっていたのです。

ミルメークは、愛知県名古屋市の大島食品工業が1967(昭和42)年に発売した‘コーヒー牛乳の素’として牛乳に混ぜる粉末調味料である。日本のコーヒー文化が質量的に急速に変化するのは、学校給食に牛乳が採用されたのを追ってミルメークが普及してからである。現代の日本におけるコーヒーに対する感性的な受容と定着にミルメークの役割と位置付けを考えたいが、コーヒー界での追究は未だ充分でない。

乳で考えるコーヒー」,帰山人の珈琲漫考 2020年3月6日.

「コー喫茶ソイド」は「コカ・コーラ原住民」との戦いに破れた後、その勢力が衰えてゆくものと思われましたが、「レギュラーコーヒー」による巻き返しが始まりました。

1980年代半ば、ついに「Ucc Kingdom」(ウエシマ王国)が統治する喫茶店領土で「レギュラー革命」の前触れが見えはじめる。喫茶店から離れファーストフードへ足を運ぶようになった若者たちは、薄いレギュラーコーヒーを砂糖やミルクを入れずブラックで飲むようになっていた。このように流行した疫病を「黒飲病」という。やがて黒飲病は、これまで砂糖とミルクでひたすらに味を覆い隠してきたインスタント社会へ上陸して大混乱へと陥れた。そして、インスタント本来の味を知った人々は、徐々にレギュラーへと心変わりしていくのであった。

歴史をして語らしむ 後篇」,帰山人の珈琲漫考 2019年4月5日.

この「レギュラーコーヒー革命」は、それまでインスタントコーヒーの忠信と思われていた砂糖やミルクを翻させ、クリープにまでも「レギュラーコーヒーにクリープ」と言わせるに至りました。「Ucc Kingdom」は、缶コーヒー大陸では「レギュラーコーヒー」の本格主義に泣かされる形となりましたが、1900年に「The Coffee EX」を完成させることで、缶コーヒー大陸における新たな勢力拡大を計ったのです。

『カノッサの屈辱』の「コーヒー革命史」では、「自由の豆神」の建造をもって、本物の自由を高らかに謳い上げ、終わりを告げています。

「レギュラーコーヒー革命」以後にも、コーヒーの世界では様々な出来事が起こりました。

その後の世界では、缶コーヒー大陸から突如発生した「セイレーン新人類」による「フラペチーノの逆襲」が起こり、1981年に「ネッスブルボン王朝」が完成させたインスタントコーヒーの頂点「プレジデント」のロドルフ殿下の意思を引き継ぎ、コーヒーの意思を直接取引に反映させる「大豆領制(だいとうりょうせい)」が成立しました。

また、部屋でコーヒーを飲む姿をオンラインで交換する「部屋トレード」が始まり、あるいはピケティ教授がコーヒーの世界的な格差の拡大について論じた『21世紀のコーヒー』が大ベストセラーとなりました。

そして、コーヒーを飲み過ぎて現実とコーヒーの区別がつかなくなった「コーヒー界のドン・キホーテ」こと、鳥目散 帰山人が登場しました。これらについての論が未だに登場していないのは、誠に遺憾なことです。

さて、「コーヒー革命史」以後のコーヒー世界は、どのように変化したのでしょうか?

「コーヒー界のドン・キホーテ」こと鳥目散 帰山人の最新の研究によると、「Ucc Kingdom」(ウエシマ王国)に代表される「コー喫茶ソイド」と、「ジョージア」州のアトランタを基地とした「アメリ缶・インディアン」は、かつての全面戦争を乗り越え、平和に共存をしているようです。

日本のコーヒー店の6割強では、至近で缶コーヒーが手に入るらしい。そして、ほぼ全ての店で、徒歩7~10分の圏内で自動販売機の缶コーヒーを買えるようだ。

珈琲たようせい 後篇」,帰山人の珈琲漫考 2019年4月29日.

「黒飲病」によってレギュラーコーヒーに侵食されたかに見える「モンゴロ家ド」も、いまだにインスタントコーヒーの血脈を守っているようです。

また、コーヒー店にしろレギュラーコーヒー愛好者にしろ、約3割強がインスタント(ソリュブル)コーヒーを所持しているらしい。日本の社会では、コーヒー店や自宅で飲むコーヒーのごく身近に、それとは別に缶コーヒーやインスタントコーヒーもあり、共存しているようだ。

珈琲たようせい 後篇」,帰山人の珈琲漫考 2019年4月29日.

このような平和な世界では、もはやコーヒー革命は必要とされていないように思われます。歴史の終わり以後の歴史が茶番でしかないとすれば、コーヒー革命以後の革命は英雄ではなく、狂人によって起こされるしかないのかもしれません。

世界からコーヒーがなくなるのであれば、その前にどうするべきか? 世界からコーヒーがなくならないように、私は人類を滅するだろう。それが、真の「コーヒー革命」というものだ。

世界からコーヒーがなくなる」,帰山人の珈琲漫考 2019年11月22日.

「神様、なぜコーヒーをこの世に遣わされたのですか。人類を試すためだったのでしょうか。それなら、もしそうだとしたら神様、人類はまだまだです。火田七瀬を殺して弄(もてあそ)んだ神様もまだまだです。そして、神様は人類と共に滅ぶのです、コーヒーだけ残して。」(鳥目散帰山人)

七瀬 コーヒーを飲む」,帰山人の珈琲漫考 2020年5月1日.

どんなことにだって終わりはあります。どんな終わり方をするかです。

どんなことにだって終わりはある」,帰山人の珈琲遊戯 2020年4月14日.

コーヒーのために命を失う者は、かえってそれを得るのです。終末の日が救いの日になるように。

地上に平和をもたらすために、わたしがきたと思うな。平和ではなく、つるぎを投げ込むためにきたのである。わたしがきたのは、人をその父と、娘をその母と、嫁をそのしゅうとめと仲たがいさせるためである。そして家の者が、その人の敵となるであろう。わたしよりも父または母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりもむすこや娘を愛する者は、わたしにふさわしくない。また自分の十字架をとってわたしに従ってこない者はわたしにふさわしくない。自分の命を得ている者はそれを失い、わたしのために自分の命を失っている者は、それを得るであろう。

マタイによる福音書(口語訳)』10:34-10:39,『口語 新約聖書』日本聖書協会、1954年

果たして〈珈琲は人類を救えるか──〉

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『UCC ミルクコーヒー』のギネス世界記録™

『UCC ミルクコーヒー』のギネス世界記録認定、「販売期間49年のロングセラー製品として世界No.1 缶コーヒーの最長寿ブランドに認定」より

UCC ミルクコーヒー は、2018年に缶コーヒーの最長寿ブランド(Longest-selling ready-to-drink canned coffee brand– current)としてギネス世界記録™に認定され、記録を更新中です。

この2018年5月9日付けで認定されたUCC上島珈琲の「缶コーヒーの最長寿ブランド」(Longest-selling ready-to-drink canned coffee brand - current)というギネス世界記録は、《1965年には三浦義武が世界ではじめて缶コーヒーを考案しますが普及にはいたりませんでした。1969年にUCCが独自にミルク入りの缶コーヒーを開発してから全国的に普及していくのです》(旦部幸博 『珈琲の世界史』 講談社:刊 2017)という缶コーヒーの歴史を考える上でも実に意義深い。「UCCコーヒー ミルク入り」を乳飲料であって「コーヒーではない」などと見下して嘯(うそぶ)く、三浦義武(1899-1980)の「ミラコーヒー」や谷田利景(1926-2018)の「ポッカコーヒー」を至上とする浅慮で不所存なバカ者どもに「ザマミロ」と言ってやりたい。

缶コーヒーでザマミロ」,帰山人の珈琲漫考 2018年8月30日.

UCCは世界初のミルク入り缶コーヒーを開発し、缶コーヒーの普及に貢献しました。

UCCの缶コーヒーの開発は、ある出来事がきっかけです。1960年代後半にコーヒー豆を卸す事業を手掛けていたUCCの創業者である上島忠雄が、あるとき駅の売店で瓶入りミルクコーヒーを購入、しかし一口飲んだ時に電車の発車ベルが鳴ってしまいました。

当時、瓶は回収されていたため ほとんど飲み残したままの瓶を売店に返し、電車に飛び乗ることになりました。「もったいない」との思いと瓶入りの不便さを痛感した上島氏は、持ち運びのできる缶コーヒーの開発に着手しました。

開発は難航を極め、コーヒーとミルクの分離、高温殺菌による味の変化、鉄とコーヒー成分の化学反応など、さまざまな問題が発生しました。根気強く試行錯誤を繰り返しながら、世界初の缶コーヒーの商品化に至りました。

1969年4月、『UCCコーヒーミルク入り(当時の商品名)』の発売にこぎつけました。ところが、発売当初はそのおいしさや便利さが認知されず、売上は伸び悩んでいました。そのため、「とにかく目立つところで販売しよう」と売店で大きな声で指名買いをしたり、電車に持ち込んだり、全社をあげた販売活動を展開しました。

 だが、ガラス瓶のコーヒー牛乳には、それを扱う側の立場に立ってみると欠点があった。取扱量が増加し、世の中が多忙になってくると、すぐに割れてしまうガラス瓶は危険だからである。実際、昭和40年代の初め、旧国鉄の駅の売店で販売されていたコーヒー牛乳のガラス瓶が、列車の窓から投げ捨てられて人身事故を引き起こすという事件が発生している。その結果、旧国鉄は瓶づめのコーヒー牛乳の販売を禁止する。だが、コーヒー牛乳そのものの人気が衰えることはなかった。そこで1969年(昭和44年)に、UCC上島珈琲が、世界で最初、日本に特有の<缶コーヒー>の発売に踏み切ることになるのである。

高田公理「缶コーヒー文化論」,UCCコーヒー博物館・編(1994)『コーヒーという文化』,柴田書店.p82

 この缶コーヒーの開発には、随分さまざまな工夫が凝らされたという。まず、コーヒーに含まれるタンニンや酸が、缶の鉄分と反応すると具合が悪い。そこで金属に適当なコーヒーティングを施す必要が出てくる。それにコーヒーは本来がデリケートな飲み物なので、時間が経つと変質してしまい、驚くほどまずくなる。これを克服するには、砂糖を添加する必要がある。とはいえ、あまりに甘味が過ぎると、コーヒーの味が台なしになる。それに、従来からのミルク・コーヒーのイメージを継承する必要もある。そんな多様な問題を解決して開発されたのが、今なお当時と同じ味、同じパッケージで販売されているロングセラー商品<缶入りUCCミルク・コーヒー>であった。

高田公理「缶コーヒー文化論」,UCCコーヒー博物館・編(1994)『コーヒーという文化』,柴田書店.p82-83

 ここで想起されたいのは、缶コーヒーの開発と発売が、まさに昭和40年代なかばの1969年の出来事であったという事実である。つまり缶コーヒーは、自動販売機による無人のセールスという、一方で人手不足を補い、他方では買手の、たまさかとはいえ売手との面倒な接触を完全に省略した販売方法と結合することで巨大な市場性を発揮したのである。

高田公理「缶コーヒー文化論」,UCCコーヒー博物館・編(1994)『コーヒーという文化』,柴田書店.p84

この報告が発表された国際コーヒー文化会議には、帰山人氏も参加しています。

◎高田公理 「缶コーヒー文化論」

 ⇒「缶」という形状・形態・材質・機能による缶コーヒーの影響分析が欲しい。

1992年の文化遺産」,帰山人の珈琲漫考 2011年5月1日.

帰山人氏は国際コーヒー文化会議で、当時UCCに在籍していたホセ(Jose.)川島良彰氏と初めて顔を合わせています。

1992年5月にUCC上島珈琲の新本社ビルで開催された「国際コーヒー文化会議」に出席するためにホセは一時帰国した(私は川島良彰氏の存在を知っていたが、直接に顔を合わせたのはこの催事が初である)。

コーヒーハンター アウトポスト」,帰山人の珈琲漫考 2011年5月1日.

『UCCコーヒーミルク入り(当時の商品名)』は、1970年3月より開催された「日本万国博覧会」(大阪万博)をきっかけに爆発的にヒットしました。

丹下健三のモダニズムと岡本太郎のプレ・モダンの対決という日本の文化史的に大きな出来事であった大阪万博は、コーヒーの文化史にも大きな功績を残したわけです。

「UCCコーヒー ミルク入り」を昭和時代の遺物であって現在の市場には合わないなどと見下して嘯く、ブラック無糖やペットボトル化を至上とする浅慮で不所存なバカ者どもに「ザマミロ」と言ってやりたい。

缶コーヒーでザマミロ」,帰山人の珈琲漫考 2018年8月30日.

ミルメーク、コーヒー牛乳、そしてミルクコーヒーなどの乳飲料で発展した日本のコーヒー文化、カフェオレ、カフェラテ、カプチーノなどのヨーロッパのコーヒー文化、フラペチーノで躍進したスターバックスなどを考えても、コーヒーの世界的な普及はコーヒーそのものよりも、コーヒー味のする乳製品が本体であったかもしれません。

現在新型コロナウイルス感染症の拡大により、学校が休校になったことで、行き場を失った生乳の消費が推奨されています。巷では蘇を作ったり、ラッシーを作ることが推奨されていますが、帰山人氏は「カフェオレを飲もう」を掲げています。

「帰山人の珈琲遊戯」は、給食停止期間中の生乳の余剰を緩和するために、「カフェオレを飲もう」を掲げます。賛同するなら、(珈琲遊戯の珈琲豆と市販の牛乳を)買ってくれ。

賛同するなら買ってくれ」,帰山人の珈琲遊戯 2020年3月1日.
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『UCC ミルクコーヒー』のパッケージ

初代〜10台目の歴代パッケージ

『UCC ミルクコーヒー』は、1969年に誕生しました。パッケージと味は時代に合わせて変化しています。2019年で50周年を迎え、現在は10代目パッケージで展開しています。

1969-1977年の初代(左から1番目)は、専用の穴開け用オープナーによって、飲み口(注ぎ口)の穴と空気穴の2カ所を開けて飲用するデザインです。

1993-1999年の5代目(左から5番目)では、パッケージに『UCC ミルクコーヒー』の誕生年が記載されています。

2003-2009年の8代目(右から3番目)では、茶・白・赤の3色のデザインがはっきりとしています。

『UCC ミルクコーヒー』は、2019年に誕生50周年記念を迎えました。

2019年からの10代目(右から1番目)では、誕生時から使用する3色を活かし、よりスタイリッシュなデザインに仕上がっています。

缶パッケージの3色は、コーヒーにまつわる色が配色されています。

茶色は「焙煎されたコーヒー豆」、白色は「コーヒーの花」、赤色は「熟したコーヒーの実」です。

『UCC ミルクコーヒー』と「色彩のみからなる商標」

「UCC ミルクコーヒー -50th anniversary-」動画(60秒バージョン)、UCC上島珈琲公式チャンネルより
「UCC ミルクコーヒー -50th anniversary-」動画(30秒バージョン)、UCC上島珈琲公式チャンネルより
1977-1993 上島珈琲CM集、makotosuzukiより

2019年11月29日、『UCC ミルクコーヒー』のデザインが「色彩のみからなる商標」に登録されました。食品業界では初、国内で8番目です。茶色・白色・赤色の3色の組合せが『UCC ミルクコーヒー』を想起させる高い識別性を有すると認められました。

  • 登録番号:第6201646号
  • 商標権者:ユーシーシー上島珈琲株式会社(登記簿上の表記)
  • 出願日:2015年5月21日
  • 登録日:2019年11月29日
  • 指定商品:第29類 缶入りのコーヒー乳飲料 第30類 缶入りミルクコーヒー飲料
  • 商標の詳細な説明:色彩の組み合わせとしては、茶色(PANTONE:471)、白色(RGBの組合せ:R255,G255,B255)、赤色(PANTONE:485 2X)であり、配色は、上から順に茶色が商標の25パーセント、同じく白色30パーセント、赤色45パーセントとなっている。

この「色彩のみからなる商標」は、出願から登録まで約4年半がかかっています。

この他にも、UCCは数多くの商標を登録しています。

UCCホールディングス株式会社はかつて、台湾の環球水泥股份有限公司(Universal Cement Corporation)と「UCC」の商標を巡って争っていました。環球水泥のUCC商標が日本のUCC商標と重複するため、最高裁行政裁判所は知的財産局に対し、環球水泥のUCC商標登録と取り消すべきという直接命令を下しました。

『UCC ミルクコーヒー』の限定パッケージ

1995〜1996年にテレビ東京系で放映されたテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の「第拾壱話 静止した闇の中で」の冒頭で、青葉シゲルが、コインランドリー横に設置された「UCC」ならぬ「ICC」の自動販売機で、UCC ミルクコーヒーにそっくりの缶コーヒーを買い飲み干す。

このシーンがキッカケで、エヴァンゲリオンのキャラクターが描かれた通称「エヴァ缶」が誕生。「人類補缶計画」がスタートすることとなった。

UCC ミルクコーヒー×エヴァンゲリオン 特設サイト

『UCC ミルクコーヒー 』はこれまで、エヴァンゲリオンをはじめ、アニメやゲーム、キャラクターなど幅広いジャンルとのコラボレーションを展開しています。

エヴァンゲリオン缶

ICCの自動販売機 ©カラー

『UCCミルクコーヒー』とエヴァンゲリオンのタイアップ缶は、1995年より放映されたテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の作中に、『UCCミルクコーヒー』に似た缶コーヒーが登場したことがきっかけです。

エヴァンゲリオンの作中に『UCC ミルクコーヒー』によく似た缶コーヒーが登場したきっかけは、庵野秀明監督がミルクコーヒーを愛飲していたためだそうです。

1997年に登場した初代エヴァ缶 ©カラー
2007年発売バージョン ©カラー
2009年発売バージョン ©カラー
2012年発売バージョン ©カラー

1997年の劇場版『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』、2007年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、2009年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、2012年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の新劇場版の公開に合わせて、作品に登場するキャラクターをデザインした通称「エヴァ缶」が数量限定で発売されました。

箱根タイアップ

2009年発売の箱根タイアップ第1弾 ©カラー

2009年には、エヴァンゲリオンの舞台である架空の都市「第3新東京市」のモデルとなっている神奈川県箱根町の名所をデザインした『UCC COFFEE ミルク&コーヒー ヱヴァンゲリヲン箱根缶250g』が数量限定で発売されました。

2011年発売の箱根タイアップ第2弾 ©カラー
オリジナルデザイン自動販売機 ©カラー

2011年に、箱根タイアップ第2弾『UCCミルクコーヒー ヱヴァンゲリヲン箱根缶250g』が数量限定で発売されました。箱根観光協会、(株)グラウンドワークスとの3者で、箱根の新しい観光名所として、オリジナルデザインの自動販売機が設置されました。

ご当地キャラ缶

2018年8月に、関東・中部・関西で人気のご当地キャラクターをデザインしたご当地キャラ缶を地域・数量限定で発売されました。エリアごとに、3キャラクターが缶にデザインされています。

・関東エリア編 「ぐんまちゃん」「チーバくん」「ねば~る君」
・中部エリア編 「ミナモ」「オカザえもん」「しっぺい」
・関西エリア編 「タボくん」「ちっちゃいおっさん」「コーベアー」

復刻デザイン缶

2019年7月には、『UCC ミルクコーヒー』誕生50周年を記念し、初代(1969年)、2代目(1978年)、5代目(1993年)、8代目(2003年)の歴代パッケージを振り返る復刻デザイン缶が、数量限定で発売されました。

ポケモン缶

2019年11月に、「ポケットモンスター」とタイアップしたポケモン缶が数量限定で発売されました。
ピカチュウと、『ポケットモンスター ソード・シールド』で新たに登場したサルノリ、ヒバニー、メッソンの、4種類のポケモンがデザインされました。

『UCC ミルクコーヒー』 エヴァンゲリオン缶 ファイナルプロジェクト

30本入りケースのデザイン ©カラー
UCC ミルクコーヒー エヴァンゲリオン ファイナルプロジェクト ©カラー

2020年4月に『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開を記念し、新たなエヴァ缶が発売されました。これによって約20年にわたる「人類補缶計画」は完結しました(2020年6月27日(土)に公開を予定していた『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)拡大のため、公開日の延期が決定されました)。

エヴァンゲリオン劇場版とUCC

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』 ©カラー
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』 ©カラー

「人類補完計画、その遂行こそが我々の究極の願いだ」(ゼーレ)

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』 ©カラー

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 』 ©カラー
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 』 ©カラー
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 』 ©カラー
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 』 ©カラー

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 ©カラー
UCC ミルクコーヒー エヴァンゲリオン ファイナルプロジェクトのキャンペーン ©カラー

『UCC ミルクコーヒー』とエヴァンゲリオンのタイアップの集大成として、限定エヴァグッズのプレゼントキャンペーンが行われています。

エヴァンゲリオンの公式から、在宅補完計画が発動されています。

自宅でコーヒーを淹れて、思い思いの時を過ごしましょう。

人類がコーヒーと共に繰り返し起こしてきた争乱の過去から

目を背けることなく、じっくりと静かに深く考えてみましょう。

コーヒーの世界に浸り、その世界を征服してみましょう。

おうちコーヒーで、世界征服を。」,帰山人の珈琲遊戯 2020年5月3日.

さらば、全てのエヴァンゲリオン。さらば、全ての『UCC ミルクコーヒー』 エヴァンゲリオン缶。

『UCC ミルクコーヒー』

ミルクの甘味とまろやかな口当たりが印象的です。コーヒー飲料である缶コーヒーに比べ、乳飲料である『UCC ミルクコーヒー』は、ミルク感の強い飲み物です。しかし、カフェオレに比べるとミルク感が薄く、水っぽさを感じ、まろやかさに劣ります。ミルクの甘さよりも砂糖の甘さの印象が強いです。

帰山人の珈琲遊戯の「カフェ エボルシオン」 エバンヘリオ

「CAFÉ EVOLUCIÓN」(カフェ エボルシオン)は、
コーヒーの新たな時代においしさの進化を追究する
「真コモディティ=超スペシャルティ」ブランドです。

──終、そして始。

今般は、世界が新型コロナウイルス感染症騒動で
ざわつく時季に相応しく、「福音」という名の珈琲、
つまり「EVANGELIO」(エバンヘリオ)です。

‘使徒’ともいうべき新型コロナウイルスの襲来は、
人類の文明を糺(ただ)すものです。人類社会は、
続くのか、それとも終わるのか──。あるいは、
何かが始まるのかもしれません。逃げちゃダメだ。
珈琲遊戯「EVANGELIO」(エバンヘリオ:福音)の
奇跡は、飲んでこそ初めて価値が出るものです。

──終、そして始。

フレーバー通販ページより
帰山人氏による商品紹介、「週刊フレーバー・ミルっこのピッチを考える」flavorcoffeeフレーバー放送局 2020年4月22日.

「カフェ エボルシオン」

帰山人の珈琲遊戯の「カフェ エボルシオン(CAFÉ EVOLUCIÓN)」シリーズの第3弾、「エバンヘリオ(EVANGELIO)」です。2019年5月7日発売の第1弾「ポンデロッソ(PONDEROSSO)」、2020年2月5日発売の第2弾「ノベルコロナ(NOVEL CORONA)」に続く、「──コーヒーは、進化する。」シリーズです。

帰山人氏の友人であり、「コーヒーハンター」として知られるホセ(Jose.)川島良彰氏の経営するミカフェート(MI CAFETO)のラインナップに、「カフェ レボルシオン(CAFÉ REVOLUCIÓN)」シリーズがあります。「REVOLUCIÓN」は「革命」という意味です。

当サイトとしては、キーコーヒー(Keycoffee)、ミカフェート(MI CAFETO)、そしてこのUCCと、帰山人の珈琲遊戯のタイアップ企画第3弾です。

http://real-coffee.net/micafeto-kisanjin-game-of-coffee-guatemala-sanmiguel-bourbon

2019年5月14日、帰山人の珈琲遊戯から、珈琲補完計画シリーズの「OSCURO」、5月15日に「O CRE」が販売されました。「エバンヘリオ」は「珈琲補完計画」の続編に当たるかどうかはわかりませんが、「──終、そして始。」です。

人類補完計画と人類補缶計画、そして珈琲補完計画。残すは、珈琲補缶計画のみです。

エルサルバドル サンタリタ農園 ブルボンの含浸処理

「エバンヘリオ」には、エルサルバドル サンタリタ農園 ブルボンに「おそらく世界で初の乳清(ホエイ)含浸処理」が施されています。『UCC ミルクコーヒー』がミルク入りコーヒーなら、「エバンヘリオ」は乳清(ホエイ)入りコーヒーです。

【生豆と焙煎の仕立て】

エルサルバドル共和国 ソンソナテ県 フアユア地区
 サンタリタ農園 ブルボン サンドライ ウォッシュト(湿式精製) 100%

含浸処理用 明治ブルガリアヨーグルト分離乳清(ホエイ)


エルサルバドルのサンタリタ農園の生豆に、
おそらく世界で初の乳清(ホエイ)含浸処理を施しました。
原料生豆と乳清を真空(厳密には減圧)装置に入れて、
24時間冷蔵し、その後常圧下で12時間陰干ししながら、
再乾燥させて、含浸加工処理しました。これを
直火の手廻し釜で火力一定の「一本焼き」、
焙煎時間22分05秒で、深めの中深煎りの仕立て。
圧倒的にコクのある風味が増したサンタリタ・ブルボン、
この焙煎度合では想像もつかない香り豊かで奥深い
風味を、世界初のホエイ・インフューズド・コーヒーで、
どうぞ、ご笑味ください。乳清含浸でサービス サービスぅ!

──コーヒーは、進化する。

フレーバー通販ページより

エルサルバドル サンタリタ農園 ブルボンの含浸処理のコーヒーは、2019年11月20日に販売されています。詳しくは以下の記事を参照してください。

非常にコクと深みのあるまろやかな味わいのコーヒーです。乳清(ホエイ)を含浸させることで、コクと厚み、まろやかさが増しています。非常に厚みのあるボディとコクが、サンタリタ農園 ブルボンのチョコレートを包み込んでいます。乳清(ホエイ)の乳酸の作用によって、酸味が強くなったりはしていません。

カフェオレにしてもコクと深みが増しているような気もしますが、気のせいかもしれません。

<参考>

UCC ミルクコーヒー<https://www.ucc.co.jp/milk-coffee/index.html>

「UCC ミルクコーヒー×エヴァンゲリオン 特設サイト」,UCC <https://www.ucc.co.jp/milk-coffee/evacp/>

「UCC缶コーヒー×エヴァ コラボを25年以上続ける理由」<https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/00948/>

「UCC缶コーヒー“あの3色”が商標登録 表に見えない真の価値」,日経クロストレンド<https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00313/>

「UCC商標争議、環球水泥に敗訴判決 最高行政裁判所としては稀に見る破棄自判、環球水泥のUCC商標が日UCCコーヒーと重複するため、登録取消すべき」,TIPLO<https://www.tiplo.com.tw/jp/tn_in.aspx?mnuid=1258&nid=45428>

帰山人の珈琲漫考<https://kisanjin.blog.fc2.com/blog-entry-1256.html>

帰山人の珈琲遊戯<https://www.kisanjin.coffee/>

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