サザコーヒーと世界のゲイシャ

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サザコーヒーと世界のゲイシャ

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「ゲイシャハンター」鈴木 太郎

サザコーヒー(Saza Coffee)は、世界で最もゲイシャを買い集めているコーヒー会社です。

サザコーヒーは、1969年にコーヒー事業を開始してから2019年で50周年を迎えました。自ら「ゲイシャハンター」を名乗るサザコーヒーの鈴木 太郎(すずき・たろう)氏は、2019年に世界中で生産されている様々なゲイシャを買い集めました。

鈴木氏は、パナマのコーヒー品評会であるベスト・オブ・パナマ(BoP)(Best of Panama)の国際審査員を務めており、毎年第1位のロットを落札しています。

太郎さんは06年に初めてゲイシャを飲んでとりこになり、09年からBOPのオークションに参加。評価1位の豆を中心にほぼ毎年のように最高価格で購入してきた。「パナマ・ゲイシャを日本で最も多く買っているのは、ほぼ間違いなくウチ」。語り出したら、もう止まらない。

高級コーヒー「ゲイシャ」 茨城の父子鷹が極める味」,NIKKEI STYLE 2020年8月16日.

ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama):https://real-coffee.net/category/competitive-exhibition/best-of-panama

鈴木氏はパナマの生産者との繋がりも深く、パナマのコーヒーのドキュメンタリー映画でインタビューに答えています。

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焙煎

ゲイシャは通常、浅煎りで焙煎されることが多いですが、サザコーヒーでは少し深めの焙煎をしています。ゲイシャは深煎りで焙煎すると、香りが消えてしまうと言われていますが、より強く濃厚なフレーバーを持つゲイシャは、深煎りで生まれるワインや洋酒のようなフレーバーを持っています。

スペシャルティコーヒーにも起用される多様な味を持つ優良品種を、 ギリギリの高標高域の土地で植栽した「高密度の硬いコーヒー豆」をより深く焙煎したいと考えています。(中略)

それは、従来のスペシャルティ概念に捕われない「うつくしい深煎りのコーヒー」です。

当たり前ですが、焦げていない『甘く風味の強いボディの夢のコーヒー』

『はじめて飲んだ時おどろきを感じる、とても飲みやすくおいしいもの』

おいしい「豆」のヒントは、生産環境にあると考えています。

Saza Coffee *We Want More Strong Roast !」,SAZA COFFEE.
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世界のゲイシャ

エチオピア ゲシャ・ヴィレッジ ゲイシャ 1931

ゲシャ・ヴィレッジ・コーヒー・エステート(Gesha Village Coffee Estate)は、エチオピア西南部のベンチ・マジ 地方(Benchi-Maji Zone)に位置する農園です。

ゲシャ・ヴィレッジ・コーヒー・エステートは、ゲイシャ発祥の地に作られた農園です。サザコーヒーの本間 啓介(ほんま・けいすけ)バリスタが、2019年のジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ(JBC)(Japan Barista Championship)の競技に使用しました。

ゲシャ・ヴィレッジ・コーヒー・エステートのゲイシャは、ゲイシャフレーバーと野生味のあるモカフレーバーが渾然一体となって、独特のフレーバーを生み出しており、パナマ ゲイシャのクリーンな柑橘系のフレーバーとはまた異なった印象を受けることがあります。

パナマ エスメラルダ農園 ゲイシャ スーパー・マリオ サン・ホセ ナチュラル ES-N-3-2

ゲイシャの成功とパナマのスペシャルティコーヒーの発展は、エスメラルダ農園(Hacienda La Esmeralda)から始まったと言っても過言ではありません。エスメラルダ農園は、「エスメラルダ・スペシャル(Esmeralda Special)」というプライベート・オークションを開催しています。

このロットは、2019年のエスメラルダ・スペシャルに出品され、サザコーヒーによって落札されました。

ゲイシャが再発見されたマリオ区画から選抜されたゲイシャらしく、非常にパワフルなフレーバーが印象的なゲイシャです。このパワフルなフレーバーが、他の農園にはないエスメラルダ・ゲイシャの特徴です。

パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ウォッシュト ナチュラル&スペシャルプロセス ベスト・オブ・パナマ 2019年 ゲイシャ部門 第1位

エリダ農園(Elida Estate)のゲイシャは、近年非常に高く評価されています。2019年のベスト・オブ・パナマ(BoP)のゲイシャ ウォッシュトとナチュラルの両部門で第1位に輝いたこのロットは、サザコーヒーによって落札されました。

エリダ農園のゲイシャは、エスメラルダ農園のゲイシャとは反対の方向性を持つ、非常にエレガントで上品なフレーバーが印象的です。

パナマ ナインティ プラス® ゲイシャ ナチュラル BNP#1966

パナマ ナインティ プラス® ゲイシャ ナチュラル BNP#1966

パナマ ナインティ プラス® ゲイシャ ナチュラル BNP#1966は、ジョセフ・ブロドスキー(Joseph Brodsky)氏率いるパナマのナインティ プラス(Ninety Plus®)によって生産されたゲイシャです。

ナインティ プラス®は、非公式ながらも世界最高額のコーヒーを生産したり、競技会での優勝者を何人も生み出すなど、良かれ悪しかれ話題性のある農園です。非公式ながら世界最高額で取引されたバッチ 2105は、かつてサザコーヒーで少量取り扱いがありました。

ロット名とナンバーは、BNP#1966です。この"BNP"とは、"Best of Ninety Plus"の略です。

品種はゲイシャ(Geisha)、精製方法はナチュラルです。

ブレンデーや洋酒のような深く濃厚で陶酔感のあるフレーバー、清涼感のあるハーブのようなフレーバー、スモーキーさを併せ持つフレーバーが印象的です。深煎りでも残るグアバのような酸味と深煎りの苦味のコントラストがあります。

発酵の強い強烈な洋酒のようなフレーバーは、好き嫌いを分けます。

深い焙煎でフレーバーが消えてしまうゲイシャが多いですが、このゲイシャは深煎りにも耐えられる濃厚なフレーバーを持っています。

パナマ ジャンソン農園 パカマラ ナチュラル ベスト・オブ・パナマ 2019 PACN-2

パナマ ジャンソン農園は、ベスト・オブ・パナマ 2019において、パカマラがパカマラ ナチュラル部門で第2位に入賞したことで、注目を浴びました。

鈴木 太郎氏が「人生で最も衝撃を受けたコーヒー」と評したこのロットは、数あるコーヒーの中でも特別な印象を残すコーヒーです。

溢れ出るベリーやグレープのようなフレーバーが非常に印象的なパカマラです。このコーヒーはゲイシャにも他のパカマラにもない非常に独特のフレーバーが特別な印象です。以前よりも焙煎が深くなっており、フレーバーは穏やかになっていますが、バランスの良い仕上がりです。

パナマ ジャンソン農園 ゲイシャ ウォッシュト

パナマ ジャンソン農園 ゲイシャ ウォッシュト

ジャンソン農園のゲイシャは、ベスト・オブ・パナマ 2019のナチュラル&スペシャルプロセス ゲイシャ部門(Natural & Special Processes Geisha)で、94点を獲得し第2位に入賞しました。

ロットスコアBags重さ入札単位入札合計数件名最高入札者
GNEP-02942100lbs$1.00$298.00/lb$29,800.00JANSON FAMILY SELECTIONGeshary Coffee Inc. , Scrop Coffee Roasters (Maruhan Dining)
Best of Panama eAuction - Speciality Coffee 2019

また、ウォッシュト ゲイシャ部門(Washed Geisha)では、91.75点を獲得し第10位に入賞しました。

ロットスコアBags重さ入札単位入札合計数件名最高入札者
GW-1091.752100lbs$1.00$66.00/lb$6,600.00JANSON FAMILY SELECTIONScrop COFFEE ROASTERS (Maruhan Dining)
Best of Panama eAuction - Speciality Coffee 2019

このロットは、ジャンソン農園 ゲイシャ ウォッシュトの2020年ロットです。

パナマ ゲイシャ ジャンソン農園

パナマ でゲイシャの栽培が盛んになり、いろいろな農園がゲイシャコーヒー栽培に乗り出した。そのパナマの中で品評会が行われているのだが、2019年はこのジャンソン農園の「パカマラ品種」にとても注目され、鈴木太郎も足を運んだが彼らのゲイシャはその時目立たないおいしいゲイシャで 少量 買い入れたが、実は 『時間が経つとわかる 超おいしいゲイシャ』だったので、今年(2020)も買うことにした。

サザコーヒー

洋酒のようなフレーバーと深煎りの苦味の中に感じる柑橘系の酸味が印象的です。深煎りのゲイシャのために、ジャスミンやベルガモットのようなゲイシャフレーバーよりも、洋酒のようなフレーバーを強く感じます。ウォッシュト精製ですが、強いフレーバーを持つゲイシャです。

ブラジル サントゥアリオ・スール農園 ゲイシャ

サントゥアリオ・スール農園は、ブラジルのミナス・ジェライス州(Minas Gerais)カルモ・デ・ミナス(Carmo de Minas)に位置する農園です。カルモコーヒーズ(CarmoCoffees)が所有しています。

カルモコーヒーズを経営するルイス・パウロ(Luiz Paulo)氏は、鈴木 太郎氏の友人です。

サザコーヒーでは、2019年のブラジル カップ・オブ・エクセレンスで90.61点を獲得し、第4位に入賞したゲイシャの他、レッド・ゲイシャとイエロー・ゲイシャという黄色い果実のゲイシャの取り扱いがありました。

ゲイシャを深煎りにすることで、キャラメルのような甘いフレーバーが広がる味わいに仕上がりました。

コロンビア ミカヴァ ゲイシャ ナチュラル コロンビア・ノース カップ・オブ・エクセレンス 2019年 第1位

ミカヴァ(Mikava)は、コロンビア中央西部リサラルダ県(Risaralda Department)マルセージャ(Marsella)に位置する農園で生産されたスペシャルティコーヒーのマイクロロットです。2019年のコロンビア・ノース カップ・オブ・エクセレンス(Colombia North Cup of Excellence)で、92.71点を獲得し第1位に輝いたこのロットは、サザコーヒーが落札者に名を連ねました。

ピーチのようなフレーバーが綺麗に伸びていくゲイシャです。

コロンビアで生産されるスペシャルティコーヒーのマイクロロットには、他の生産地にはない独特のフレーバーを持つコーヒーが数多くあります。

コロンビア サザコーヒー農園 ゲイシャ

サザコーヒーは、コロンビアのカウカ県(Cauca Department)に自社農園であるサザコーヒー農園を所有しており、ゲイシャの生産も行っています。鈴木 太郎氏がコーヒーの仕事に携わることになったのも、この農園がきっかけです。

パナマのエスメラルダ農園由来のパワフルなフレーバーとコロンビアらしいマイルドな味わいが印象的です。味のさらなる進化に期待されます。

ペルー グラシアーノ・クルス ゲイシャ

ペルー グラシアーノ・クルス ゲイシャ

鈴木 太郎氏曰く、「内容覚えていないがグラシアーノというパナマ人からブラジルで買った」ペルーのゲイシャだそうです。

グラシアーノ・クルス(Graciano Cruz)氏は、ロス・ラホネス農園(Los Lajones Estate)を経営しているパナマのコーヒー生産者です。

グラシアーノ氏と鈴木氏は友人同士で、グラシアーノ氏はサザコーヒーに何度も訪れています。

サザコーヒーで取り扱われているパナマ チリキ ナチュラルは、グラシアーノ・クルス氏の所有農園で生産されているコーヒーです。

グラシアーノ氏は、エイチアイユー・コーヒー(HiU Coffee)というプロジェクトを実践しており、パナマ以外のコーヒー生産国でのコーヒー生産も行っています。このロットはおそらく、グラシアーノ氏がペルーで生産に携わったゲイシャだと考えられます。

洋酒のようなフレーバーとまろやかな口当たりの奥に、ゲイシャ特有のフレーバーが控えめに感じられます。フレーバーよりも柑橘系の酸味の印象の方が強く、冷めくるとゲイシャ特有ジャスミンやベルガモットのフレーバーを感じやすいです。

アメリカ合衆国 ハワイ島 コナ地区 グリーンウェル農園 ゲイシャ ステートワイド・カッピング・コンペティション 2019年 第1位

ハワイ島のコナ地区(Kona District)の最古のコーヒー農園であるグリーンウェル農園(Greenwell Farms)で生産されたゲイシャです。コナ・コーヒーのゲイシャは、非常に珍しいです。

ハワイ島で開催されているコーヒーの品評会であるステートワイド・カッピング・コンペティション(STATEWIDE CUPPING COMPETITION)で、2019年に85.280点を獲得し第1位に輝いたロットを、サザコーヒーが落札しました。

ゲイシャ特有のフレーバーは強くありませんが、コナコーヒーに特有の爽やかで豊かな酸味とシルクの滑らかな口当たりが印象的です。深煎りでも感じられる豊かな酸味が印象的です。

アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ムラーズ・ファミリー・ファームス ゲイシャ

グラミー賞を受賞したジェイソン・ムラーズ(Jason Mraz)氏は、アメリカ合衆国カリフォルニア州(State of California)にムラーズ・ファミリー・ファームス(Mraz Family Farms)という農園を所有しており、そこで様々な果実とコーヒーの生産を行っています。

カリフォルニア州のコーヒー生産は近年になり始まったばかりですが、優れた品質と味を持つコーヒーです。カリフォルニアのワイン産業のように、今後の発展に期待されます。

ボリビア ゴロンドリーナ農園 ゲイシャ ナショナル・トーナメント・クオリティ・カップ 2019年 第1位

ゴロンドリーナ農園(Finca Golondrina)は、ボリビア(Bolivia)ラ・パス県(La Paz Department)カラナビ群(Caranavi Province)に位置する農園です。ボリビアのコーヒー品評会であるナショナル・トーナメント・クオリティ・カップ(National Tournament Quality Cup)で、2019年に92.00点を獲得し第1位に輝いたロットをサザコーヒーが落札しました。

ボリビアの高品質なゲイシャは、輪郭のはっきりとしたフレーバーが印象的です。パナマやその他のコーヒー生産地とは異なった特徴を持つ優れたゲイシャです。

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