サザコーヒー :パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ウォッシュト ナチュラル&スペシャルプロセス ベスト・オブ・パナマ 2019年 ゲイシャ部門 第1位

サザコーヒーのパナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ウォッシュト ナチュラル&スペシャルプロセス ベスト・オブ・パナマ 2019 ゲイシャ部門 第1位です。

このロットは、2019年のベスト・オブ・パナマのゲイシャ ウォッシュト部門で95.0点を獲得、2018年の自らの記録94.66点(ゲイシャ ウォッシュト)を更新し優勝、1ポンドあたり331ドルで共同落札されたグリーンチップ・ゲイシャ ウォッシュトと、ゲイシャ ナチュラル部門で95.25点を獲得、2017年のエスメラルダ農園 カーニャ・ベルデス ナチュラルの94.115点(ゲイシャ ナチュラル)の記録を更新し優勝、1ポンド1029ドルのオークション史上世界最高額で共同落札されたコーヒーです。

サザコーヒーは1942年創業の茨城県ひたちなか市に本社のあるコーヒー会社です。コロンビア・カウカ県に自社農園であるサザコーヒー農園を所有しています。

パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ウォッシュト ナチュラル&スペシャルプロセス ベスト・オブ・パナマ 2019 ゲイシャ部門 第1位

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パナマとボケテ

パナマ(Panama)は中米で最も南アメリカ大陸の近くに位置し、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境であるパナマ地峡を形成しています。西はコスタリカ、東はコロンビアに接し、北はカリブ海、南は太平洋に面しています。

パナマは紀元前1300年以前にはすでに先住民が生活していたと考えられています。パナマ中部や西部のチリキ県から金製品や彩色土器などが出土しているため、パナマにはオルメカ、マヤ、アステカなどの大規模な遺跡文明はありませんでしたが、これらを使用する先住民文化は存在していた考えられています。 1492年のコロンブスの新大陸発見後、パナマもスペインによって植民地化されます。1519年に現在の首都であるパナマシティ(パナマ市)が設立されると、ここがスペイン本国との船の拠点として繁栄しました。

17世紀-18世紀になるとヨーロッパでのコーヒー飲用が本格化したのに伴い、オランダやフランスの植民地でコーヒー栽培が始まり、グアテマラ、コスタリカ、メキシコなど中央アメリカにも18世紀後半にコーヒーが伝わりました。

パナマコーヒーの栽培は、コスタリカ国境に近いパナマ西部チリキ県(Chiriquí Province)ボケテ地区(Boquete District)を中心に行われています。高品質のコーヒーが栽培されるボケテ地区は、パナマの最高峰、標高3,474mを誇るバル火山(Volcán Barú)の東に位置するバホ・ボケテと呼ばれる峡谷地帯にあります。エリダ農園もこのボケテ地区にあります。

パナマのボケテ地区には3度の移住ラッシュがありました。1度目の移住ラッシュは、19世紀半ばにカリフォルニアで金が発見され、ゴールドラッシュが始まったことがきっかけです。パナマ地峡を横断し、太平洋側からカリフォルニアに向かう船を待っている間、チリキ県の豊かな自然と肥沃な土地に触れた人々のなかから、そこで生活を営み、簡単な農業を始める人たちが現れました。さらにゴールドラッシュが終焉すると、一攫千金の夢に破れた人々のなかには、行きがけに通ったチリキ県の肥沃な土地を思い出し、パナマに戻って入植し、農業を始める人たちも現れました。入植はチリキ県南部の沿岸からボケテ区近郊まで進み、入植当初からコーヒー栽培が始まりました。

2度目の移住ラッシュは世界恐慌後の1935年以降です。第二次世界大戦中にはパナマ経済の好況を受けて、学校や教会、高速道路などが建てられてボケテ地区は発展を遂げました。その後、軍事政権が成立するとボケテ地区は停滞しますが、軍事政権崩壊後は再び発展しはじめました。

3度目の移住ラッシュは1999年以降です。ボケテ地区は自然豊かな住み心地の良い場所として、欧米で評判が高まり、リタイアした人々が余生を過ごすために移住するようになりました。2001年には、AARP(全米退職者協会)の機関紙「Modern Maturity(現 AARP the Magazine) 」で、2005 年にはFortune誌で、それぞれ「退職後に暮らしたい場所、世界のトップ5」の一つに選出されるほど評価の高い地区となりました。2011年には、ボケテ地区の100周年式典が開催されました。

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パナマ エリダ農園

エリダ農園、ラマスタス家 ホームページより

パナマ エリダ農園(Elida Estate)はパナマのボケテ地区(Boquete)アルト・キエル(Alto Quiel)に位置する農園です。 1918年に、現在の農園主であるラマスタス家(Lamastus Family)のロバート・ラマスタス(Robert Lamastus)氏が、現在農園のある場所で最初のコーヒーノキを植えたのが始まりです。現在は祖父のサッチャー(Thatcher)氏、父のウィルフォード(Wilford)氏、その息子のウィルフォード・ジュニア(Wilford Jr)氏の3世代で農園を運営しています。

創業100年目の節目の年である2018年に、ゲイシャ・ウォッシュト(Geisha Washed)とゲイシャ・ナチュラル(Geisha Natural)とベスト・オブ・パナマのゲイシャ2部門で優勝、そして2019年に再びベスト・オブ・パナマのゲイシャ2部門で優勝するという快挙を成し遂げました。

エリダ農園はバル火山(Volcan Baru)の標高1,700-2,500mと非常に高い位置にあり、その一部は保護区であるバル火山国立公園(Volcan Baru National Park(VBNP))にまで広がっています。

バル火山は中米で最も高い火山の一つで、14,000ヘクタールの面積と、標高に応じて7つの異なる気候帯があり、エリダ農園もその一部に属しています。

農園面積は65ヘクタールで、そのうち30ヘクタールにゲイシャ(Geisha)、カトゥアイ(Catuai)、ティピカ(Typica)が植えられており、残りは民間の森林保護区とバル火山国立公園の一部です。パナマでは1,800m以上の場所でコーヒーが栽培されることはありませんが、農園のコーヒーは1,950mまでの標高で栽培されています。

エリダ農園はパナマで最も高い標高にある農園の一つであり、北へ35kmにカリブ海、南へ55 kmに太平洋がある地域のユニークな気候と環境でコーヒーが生産されます。肥沃で若いバル火山の土壌、低い気温、乾季にはたくさんの霧が発生し、コーヒーノキは多くの微生物が生息する手付かずの熱帯雨林に囲まれています。夜には気温が下がることで、コーヒーノキからコーヒーチェリーが成るために、4年半-6年半を費やすことができます。通常コーヒーノキは生育3-4年目からコーヒーチェリーの収穫ができるようになりますが、これは平均より2年-4年長く、コーヒーチェリーの完熟時間を延長することで、独特で際立ったフレーバーのコーヒーを生産することができます。

ラマスタス家はエリダ農園の他に、パナマのボケテにエル・ブーロ農園(El Burro Estate)、ルイト・ゲイシャ農園(Luito Geisha Estates)を運営しています。これら2つの農園はエリダ農園と同様に、バル火山の裾野の急な丘陵地に位置するパナマで最も高い標高に位置するコーヒー農園です。

これらの農園のコーヒーはすべてバル火山の若く肥沃な火山性土壌で栽培され、パナマのボケテ地区の先住民族であるノベ・ブグレ族(Ngobe-Bugle Indians(Guaymi))によって完熟実のみが手摘みされます。

2020年からはプライベート・オークションが開催されることとなりました。

精製方法

エリダ農園の乾燥の様子、Wilford Lamastusより

ウォッシュト(Washed、湿式)、ナチュラル(Natural、乾式)、ハニー(Honey)の3つの異なる方法で精製され、選別されたコーヒーは精製方法にもよりますが、黄麻布の袋に入れられ木床で60-100日間寝かされます。

今回のナチュラル&スペシャルプロセスの出品ロットでは、「ナチュラル・アナエロビック・スロー・ドライ(NATURAL-ASD (Anaerobic Slow Dry))」という特殊な精製方法が用いられました。

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ラマスタス家の所有農園

エリダ農園とエル・ブーロ農園、Wilford Lamastusより

エリダ農園とエル・ブーロ農園の情報は以下の通りです。

エリダ農園

LA TORRE LOT、ベスト・オブ・パナマ ホームページより
  • 創業:1918年
  • 場所:パナマ ボケテ地区 アルト・キエル
  • 農園面積:65ヘクタール(内コーヒー30ヘクタール 保護区35ヘクタール)
  • 標高:1,670-1,950m
  • 平均樹齢:40年
  • 栽培品種:ゲイシャ10%、カトゥアイ80%、ティピカ10%
  • 土壌:深い砂質ロ-ム
  • 年間降水量:2,400mm
  • 雨季:5月後半-11月
  • 気象:乾季の前半は霧に覆われる
  • 開花:3-5月
  • 環境:森林保護区と国立公園に囲まれている。 ケツァルやジャガー、多くの固有種の植物、鳥、哺乳類が生息している。日陰栽培。
  • 精製方法:ウォッシュト、ナチュラル、ハニー
  • 乾燥方法:サンドライ、機械乾燥、10-12日間

エリダ農園のベスト・オブ・パナマ 2018と2019に出品されたマイクロロットは、エリダ農園のラ・トーレ(LA TORRE)という区画で栽培されたゲイシャです。

エル・ブーロ農園(El Burro Estate)

エル・ブーロ農園、ラマスタス家 ホームページより
  • 創業:1918年
  • 場所:パナマ ボケテ地区 チリキ
  • 農園面積:65ヘクタール(内コーヒー30ヘクタール 保護区35ヘクタール)
  • 標高:1,575m-1,800m
  • 栽培品種:ゲイシャ50%、カトゥアイ50%
  • 土壌:深い砂質ロ-ム
  • 年間降水量:3,200mm
  • 雨季:5月-11月
  • 気象:乾季の前半は霧に覆われる
  • 開花:3-5月
  • 環境:森林保護区と国立公園に囲まれている。 ケツァルやジャガー、多くの固有種の植物、鳥、哺乳類が生息している。日陰栽培。
  • 精製方法:ウォッシュト、ナチュラル、ハニー
  • 乾燥方法:サンドライ、機械乾燥、10-12日間

丸山珈琲のバリスタ、鈴木樹(すずき・みき)女史は、2016年のジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ(Japan Barista Championship(JBC))で、このエル・ブーロ農園のゲイシャ ウォッシュトを使用して優勝を果たしています。

バハレク・コーヒー・ハウス(Bajareque Coffee House)

バハレク・コーヒー・ハウス、ラマスタス家 ホームページより

ラマスタス家はコーヒー農園の他に、コーヒーショップも運営しています。ウィルフォード・ラマスタス・シニア(Wilford Lamastus Sr)とその息子であるウィルフォード・ラマスタス・ジュニア(Wilford Lamastus Jr)が、2012年にパナマシティで最初のサードウェーブ系コーヒーショップであるバハレク・コーヒー・ハウス(Bajareque Coffee House)を開業しました。「バハレク、またはバハレケ(Bajareque)」とは、パナマの高地で発生する霧のことです。パナマは世界で最高品質のコーヒー豆を生産していますが、バハレク・コーヒー・ハウスができるまで、パナマの国民がパナマで生産された最高品質のコーヒー豆を飲むことができる機会は非常に限られたものでした。

このコーヒーショップでは、ラマスタス家の3つのコーヒー農園の豆と、パナマの他の農園のコーヒー豆を取り扱っています。仕入れはウィルフォード・ラマスタス・シニアが、焙煎はウィルフォード・ラマスタス・ジュニアが担当しています。コーヒーショップの主な運営はウィルフォード・ラマスタス・ジュニアが行っており、父のウィルフォード・ラマスタス・シニアがサポートしています。ウィルフォード・ラマスタス・シニアは、パナマスペシャルティコーヒー協会(Specialty Coffee Association of Panama(SCAP))SCAPの創設メンバーの一人です。

バハレク・コーヒー・ハウスはパナマシティのサン・フェリーペ地区(San Felipe、Casco Viejo、あるいはCasco Antiguoとも呼ばれる)に位置しています。サン・フェリーペ地区はパナマシティでは、パナマ運河に次いで2番目に訪問者の多い地区です。2016年4月からはオンラインショップも開始しています。

ゲイシャ

品種はゲイシャ(Geisha,Gesha)です。

エチオピアで発見されたゲイシャはアフリカから1953年に中米のコスタリカの研究所であるCATIE (英語:The Tropical Agricultural Research and Higher Education Center、スペイン語:Centro Agronómico Tropical de Investigación y Enseñanza)に持ち込まれ研究されていました。そして、それはさび病対策として各国の様々な農園に譲渡されていましたが、標高の低い場所では効果がなく、ほとんどの農園が放置するか処分していました。

パナマでは1963年、ドン・パチ(Don Pachi)農園のフランシスコ・セラシン・シニア(Sr. Francisco Serracin)氏がコスタリカからパナマへゲイシャを持ち込み、栽培を始めました。この時は好奇心から試しに植えてみたといった程度で、収穫量が低く、栽培が難しかったことから、数年後にはそのまま放置されました。

それから長い時を経て、2003年にパナマ エスメラルダ農園のダニエル氏が買い取った農園に生えていたゲイシャを焙煎してみたところ、その優れた味わいに驚き、エスメラルダ農園で栽培を開始することになりました。そして、2004年のベスト・オブ・パナマ(Best of Panama(BoP))で、パナマ エスメラルダ農園のゲイシャが当時破格の落札価格を記録したことから一躍有名となりました。

グリーンチップ・ゲイシャのグリーンチップ(Green Tip)とは、新芽の色が緑色であることからそう呼ばれています。

エリダ農園のゲイシャのゲイシャは非常に上品で洗練されジャスミン・サンバックのフレーバー、レモンやベルガモットのような柑橘系の酸味の強さが特徴です。後から追いかけてくるようなジャスミン・サンバックとベルガモットのフレーバーはエリダ農園のゲイシャ特有のもので、余韻を素晴らしいものにしています。この独特の香味は他の農園では見られないものです。

エスメラルダ農園のゲイシャが男性的であるなら、エリダ農園のゲイシャは女性的です。色で表現するなら、ラベンダーです。

ベスト・オブ・パナマ 2019

サザコーヒーのベスト・オブ・パナマとエスメラルダ農園、サザコーヒー メールマガジンより

ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama(BoP))は、パナマのスペシャルティコーヒー生産を促進させるために組織された非営利組織であるパナマスペシャルティコーヒー協会(Specialty Coffee Association of Panama(SCAP))によって主催されるコーヒーの品評会です。毎年5月に審査が行われ、その審査をもとに毎年7月にオークションが行われます。世界で最も優れた専門家たちが、コーヒーの複雑な味をカッピング審査します。

ベスト・オブ・パナマ 2019は、ヴァレ エスコンディド リゾート ゴルフ&スパ(Valle Escondido Resort & Spa)で5月22-25日に行われました。1996年以来、ベスト・オブ・パナマはパナマのコーヒー農園の品質を向上させる目的で開催され、2019年で23回目となりました。このイベントでは、17人以上の現地の予備審査員、中国、アメリカ、香港、台湾、韓国、オーストラリア、ブルガリア、日本の21人の国際審査員が審査しました。

ベスト・オブ・パナマ 2019は5つの部門に分かれました。ゲイシャ ウォッシュト(Geisha Washed)、ゲイシャ ナチュラル&スペシャル・プロセス(Geisha Natural & Special Processes)、トラディショナル ウォッシュト(Traditional Washed)、トラディショナル ナチュラル&スペシャル・プロセス(Traditional Natural & Special Processes) 、パカマラ ウォッシュト、ナチュラル&スペシャル・プロセス(Pacamara Washed, Natural & Special Processes)です。

174ロットがエントリーし、そのうちオークションにかけられたのは49ロットです。

ベスト・オブ・パナマ 2019では、パナマ エリダ農園がゲイシャ・ウォッシュト(Geisha Washed)とゲイシャ・ナチュラル(Geisha Natural)の2部門で優勝しました。エリダ農園はこれで2年連続でゲイシャ2部門で優勝したことになります。

サザコーヒーとパナマゲイシャ

サザコーヒーは2009年からオークションに参加し、毎年パナマのベストゲイシャを落札しています。サザコーヒーでは、日本はもとより世界で最も高額なゲイシャを飲むことができます。

パナマ・ゲイシャ品種 No1ロットの落札の記録
※値段は1ポンドあたり価格
2009年
エスメラルダスペシャルオークションで No1を117ドルで落札。(同年最高価格)
*エスメラルダ農園
2010年
ベストオブ・パナマで No1を170ドルで落札。(同年最高価格) *エスメラルダ農園
2011年
ベストオブ・パナマで No1を75ドルで落札。(同年最高価格) *エスメラルダ農園
2012年
ベストオブ・パナマが 2部門制になり
ウォッシュド(水洗式)部門 No1を90ドルで落札。*エスメラルダ農園
ナチュラル(天日干し)部門 No1を93ドルで落札。(同年最高価格)*エスメラルダ農園
エスメラルダスペシャルオークションで No1を65ドルで落札。*エスメラルダ農園
2013年
ベストオブ・パナマ
ナチュラル部門のNo1を350ドルの世界過去最高価格更新で落札。(同年最高価格)*エスメラルダ農園
エスメラルダスペシャルオークションで No1を127ドルで落札。*エスメラルダ農園
2014年
ベストオブ・パナマ ゲイシャ以外のトラディショナル部門が加わる。
トラディショナル部門 No1を85ドルで落札。(パカマラナチュラル)
2015年
ベストオブ・パナマ
ナチュラル部門 No1を1ポンド140ドルで落札。(同年最高価格)*エスメラルダ農園
2016年
ベストオブ・パナマ
ウォッシュド部門 No1を1ポンド275ドルで落札。(同年最高価格)*エスメラルダ農園
エスメラルダスペシャルオークションで No1を135ドルで落札。*エスメラルダ農園
2017年
ベストオブ・パナマ
ナチュラル部門 No1を1ポンド601ドルで購入、世界過去最高価格更新。*エスメラルダ農園
ウォッシュド部門 No1をポンド254ドルで落札。
エスメラルダスペシャルオークションで No1を182ドルで落札。*エスメラルダ農園
2018年
ベストオブ・パナマ
ウォッシュド部門 No1を1ポンド661ドルで落札。*エリダ農園
ナチュラル部門 No1を1ポンド803ドルで購入、世界過去最高価格更新。*エリダ農園
2019年
ベストオブ・パナマ
ウォッシュド部門 No1を1ポンド331ドルで落札。*エリダ農園
ナチュラル プロセス部門 No1を1ポンド1029ドルで購入、世界過去最高価格更新。*エリダ農園

「パナマで偶然に発見された「ゲイシャ」というコーヒーに恋をしました。」 サザコーヒーより

サザコーヒー パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ウォッシュト ナチュラル ベスト・オブ・パナマ 2019 ゲイシャ部門 第1位

サザコーヒーの様々な高額ロット
パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ
左 ウォッシュト、右 ナチュラル
左 ウォッシュト、右 ナチュラル

ウォッシュトは弾けるような若々しい柑橘系のフレグランスをより強く感じ、ナチュラルはより濃密かつ弾けるような柑橘系のフレグランスを感じます。

ベスト・オブ・パナマ 2019 ゲイシャ ウォッシュト

ベスト・オブ・パナマ 2019 ゲイシャ ウォッシュト

パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ウォッシュト

ウォッシュト、「Lot GW-01: ELIDA GEISHA GREEN TIP」 ベスト・オブ・パナマ ホームページより

このロットは、2019年のベスト・オブ・パナマのゲイシャ ウォッシュト部門で95.0点を獲得、2018年の自らの記録94.66点(ゲイシャ ウォッシュト)を更新し優勝、1ポンドあたり331ドルで共同落札されたグリーンチップ・ゲイシャ ウォッシュトです。ベスト・オブ・パナマの2018年と2019年に連続して高得点を獲得した、非常に評価の高いコーヒーです。

2箱100ポンドがオークションにかけられ、サザコーヒーをはじめ、世界の様々なコーヒー店が落札者に名を連ねています。

このマイクロロットはラ・トーレ(LA TORRE)という区画で栽培されたゲイシャで、ウォッシュトで精製されています。

エリダ農園のゲイシャ ウォッシュトは極めて繊細でクリーン、洗練された口当たりが特徴です。

Jazmin, pomarosa, saturated sweetness, superior cleanliness, sparkling flavor that range from berry and citrus to mango, papaya and peach. A very distinct bergamot-like finish is typical in the cup profile.

カッププロファイル、「Lot GW-01: ELIDA GEISHA GREEN TIP」 ベスト・オブ・パナマ ホームページより

エスメラルダ農園のパワーのあるゲイシャフレーバーとは対照的に、極めて洗練され、柔らかく、優しいジャスミン・サンバックのゲイシャフレーバーが印象的です。ジャスミンというよりもジャスミン・サンバックの非常に上品で洗練されたフレーバーです。レモンやベルガモットのような明るく弾けるような若々しい柑橘系のフレーバーと酸味は控えめです。後から追いかけてくるようなジャスミン・サンバックとベルガモットのフレーバーはエリダ農園のゲイシャ特有のもので、余韻を素晴らしいものにしています。

特筆すべきは非常に透明感のある極めて繊細でクリーンな口当たりです。フレーバーがまるで宙を浮くかのようなクリーンさです。ここまでクリーンなコーヒーは他にありません。味のすべての要素が整合し、完璧な球体を形作っています。ほとんど洗練の極致のようなコーヒーです。

ウォッシュトの通常ロットと比較すると、このベスト・オブ・パナマのロットはフレーバーの豊さと濃密、繊細と洗練、アフターテイストで優っています。

ベスト・オブ・パナマ 2019 ゲイシャ ナチュラル・アナエロビック・スロー・ドライ

ベスト・オブ・パナマ 2019 ゲイシャ ナチュラル・アナエロビック・スロー・ドライ

パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ナチュラル&スペシャルプロセス

ナチュラル・アナエロビック・スロー・ドライ、「Lot GNEP-01: ELIDA GEISHA GREEN TIP NATURAL」 ベスト・オブ・パナマ ホームページより

このパナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ナチュラル&スペシャルプロセスは、ベスト・オブ・パナマ 2019 ゲイシャ ナチュラル部門で95.25点の史上最高得点を獲得、2017年のエスメラルダ農園 カーニャ・ベルデス ナチュラルの94.115点(ゲイシャ ナチュラル)の記録を更新し優勝、1ポンド1,029ドルのオークション史上世界最高額で共同落札されたコーヒーです。

2箱100ポンドがオークションにかけられ、サザコーヒーをはじめ、世界の様々なコーヒー店が落札者に名を連ねています。

このマイクロロットはラ・トーレ(LA TORRE)という区画で栽培されたゲイシャで、「ナチュラル・アナエロビック・スロー・ドライ(NATURAL-ASD (Anaerobic Slow Dry))」という特殊な精製方法で精製されています。

2018年はウォッシュトの94.66点に比べ、ナチュラルは93.63点と低めの評価でした。ラマスタス家はこのナチュラル部門で高い評価を達成するために、この特殊な精製方法を用いました。

このナチュラル・アナエロビック・スロー・ドライでは、嫌気性のタンクで5日間コーヒーを発酵させ、5週間かけてゆっくりと乾燥させました。コーヒーの乾燥工程は通常2~3週間以内で終了しますが、乾燥時間を長く取ることで、ナチュラル・アナエロビックでありながらエレガントで繊細、クリーンな味わいを実現しました。

このロットは、アメリカの老舗コーヒーレビューサイト「Coffee Review」で98点(ドラゴンフライ・コーヒー・ロースターズ(Dragonfly Coffee Roasters))を獲得しています。

非常に素晴らしいフレグランスを感じます。

Jazmin, pomarosa, saturated sweetness, superior cleanliness, sparkling flavor that range from berry and citrus to mango, papaya and peach. A very distinct bergamot-like finish is typical in the cup profile.

カッププロファイル、「Lot GNEP-01: ELIDA GEISHA GREEN TIP NATURAL」 ベスト・オブ・パナマ ホームページより

非常に洗練され上品、かつ極めてエレガントで繊細、濃密で精緻なゲイシャフレーバーが印象的です。ジャスミンやベルガモット、レモン、トロピカルフルーツのような様々な要素が相まった、極めてエレガント、繊細でありながら、同時にウォッシュトにはなかった非常に濃密なワインのようなゲイシャフレーバーが感じられます。レモンやベルガモットのような明るく弾けるような若々しい柑橘系のフレーバーと酸味は、非常に濃密なゲイシャフレーバーと相まって複雑な印象を生み出しています。味の複雑な要素が調和し、完璧なバランスを構成しています。精緻に構成されたルビーのようなゲイシャです。

また、ウォッシュトほどではありませんが、こちらもやはり非常にクリーンで柔らかい口当たりです。ナチュラル・アナエロビック・スロー・ドライの長い時間をかけた乾燥によって、非常に濃密でありながらクリーンな口当たりを実現しています。

冷めてくると柑橘系の酸味が強くなってきます。濃密で複雑なゲイシャフレーバーのアフターテイストに非常に優れています。

エリダ農園のゲイシャ特有の非常に洗練され上品でありながら、非常に濃密なゲイシャフレーバーに仕上がっています。

比較

ベスト・オブ・パナマのウォッシュトとナチュラルを比較すると、ウォッシュトはフレーバーの洗練と上品さ、柔らかさと、優しさと、繊細さと、クリーンな味わいで優っています。ナチュラルはフレーバーの強さ、エレガント、濃密さ、複雑さで優っています。

ナチュラルの通常ロットと比較すると、ベスト・オブ・パナマのナチュラルロットはフレーバーの強さ、濃密さ、複雑さでかなり優っています。

この非常に洗練された上品な香味はエリダ農園のゲイシャ特有のもので、他の農園では表現できない香味です。

サザコーヒー パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ

パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ウォッシュトとナチュラル
左 ウォッシュト 右 ナチュラル

ベスト・オブ・パナマではなく、通常ロットのゲイシャです。ナチュラルに比べ、ウォッシュは弾けるような柑橘系のフレグランスが強く、ナチュラルはより複雑で濃厚な柑橘系のフレグランスが強いです。

パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ウォッシュト

左 ベスト・オブ・パナマ 2019 ウォッシュト 右 通常ロット ウォッシュト
左 ベスト・オブ・パナマ ウォッシュト、右 通常ロットのウォッシュト

ウォッシュトに特徴的な弾けるような柑橘系のフレグランスはベスト・オブ・パナマの方がかなり強いです。

エリダ農園 ゲイシャ ウォッシュト

大粒のキレイなゲイシャです。

ベスト・オブ・パナマのウォッシュトと比べると若干劣りますが、こちらも非常に洗練され、柔らかく、優しいジャスミン・サンバックのゲイシャフレーバーが印象的です。ジャスミン・サンバックのフレーバーが若干弱い分、ベスト・オブ・パナマのウォッシュトよりもレモンやベルガモットのような明るく弾けるような若々しい柑橘系のフレーバーと酸味の印象が少し強いです。素晴らしく柔らかいクリーンな味わいは、やはり特筆すべきものです。

ベスト・オブ・パナマのウォッシュトと比べると、フレーバーの豊さと濃密と洗練、アウフターテイストで劣りますが、こちらの通常ロットも非常に洗練された素晴らしいゲイシャです。

パナマ エリダ農園 グリーンチップ・ゲイシャ ナチュラル

左 ベスト・オブ・パナマ 2019 ナチュラル 右 通常ロット ナチュラル
左 ベスト・オブ・パナマ 2019 ナチュラル 右 通常ロット ナチュラル

複雑で濃厚かつ弾けるような柑橘系のフレグランスはベスト・オブ・パナマの方がかなり強いです。

エリダ農園 ゲイシャ ナチュラル

大粒のキレイなゲイシャです。

ベスト・オブ・パナマのナチュラルほどではありませんが、濃密で複雑なワインのような、そして非常に洗練された柔らかいジャスミン・サンバックのフレーバーが印象的です。レモンやベルガモットのような柑橘系の酸味は、あくまで柔らかい印象です。冷めてくるとベルガモットのような柑橘系の酸味が強くなります。

豊かなジャスミン・サンバックのフレーバーのアフターテイストに非常に優れています。後から追いかけてくるようなジャスミン・サンバックとベルガモットのフレーバーは、やはり他の農園には見られないエリダ農園特有のものです。こちらもエリダ農園に特有の非常に洗練された素晴らしいゲイシャです。

通常ロットで比べると、ウォッシュトはクリーンと繊細、洗練で優り、ナチュラルはフレーバーの濃密と複雑、アフターテイストで優っています。

<参考>

旦部 幸博 「パナマとパナマコーヒーの歴史(概観)」,『バッハコーヒー・インフォメーション』<http://www.bach-kaffee-planandconsul.jp/Panamacoffee.pdf

Lamastus Family Estates<https://lamastusfamilyestates.com/>2019年10月27日アクセス.

BEST OF PANAMA<http://bestofpanama.org/>2019年10月27日アクセス.

BEST OF PANAMA Auction<https://auction.bestofpanama.org/ja/>2019年10月27日アクセス.

「Lot GW-01: ELIDA GEISHA GREEN TIP」,Best of Panama<https://auction.bestofpanama.org/ja/lots/elida-geisha-green-tip>2019年10月27日アクセス.

「Lot GNEP-01: ELIDA GEISHA GREEN TIP NATURAL」,Best of Panama<https://auction.bestofpanama.org/en/lots/elida-geisha-green-tip-natural-3>2019年10月27日アクセス.

「Elida Estate natural ASD Geisha makes Best of Panama auction history at US$1029 per pound」,BeanScene Magazine<https://www.beanscenemag.com.au/elida-estate-natural-asd-geisha-makes-best-of-panama-auction-history-at-us1029-per-pound/>2019年10月27日アクセス.

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