スターバックス リザーブ®:ルワンダ アバクンダカワ
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スターバックス リザーブ® ルワンダ アバクンダカワです。

スターバックス リザーブ®は、スターバックスの一部限定店舗でのみ取り扱われる限定コーヒーです。

ルワンダ アバクンダカワ

ルワンダ

ルワンダ(Rwanda)は、中部アフリカに位置するアフリカで最も人口密度の高い小さな内陸国です。西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと国境を接しています。

ルワンダは、平均標高1,600mの自然豊かな高原地帯にあります。「千の丘」と呼ばれるように、起伏に富んだ地形をしていています。

ルワンダは東西南北の4つの地域によって、地形・気候の特徴がそれぞれ異なります、東はナイル川、西はコンゴ川が流れているため、豊富な水資源を利用できます。火山に面する北部は肥沃な火山灰の土壌です。また、原生林が豊かな南部は有機土壌で、コーヒーは農薬をほとんど使用せず、自然栽培が行われています。

ルワンダは内戦が続いていましたが、現在は治安が非常に良くなっています。また、「アフリカの奇跡」と呼ばれる未曾有の発展を遂げ、その発展にはコーヒー生産が大きな比重を占めています。ルワンダは他のアフリカ諸国と違い地下資源を持たないため、農業が主な産業となっています。そのなかでも、コーヒーは輸出第1位を占める最も重要な農作物です。ルワンダでは、コーヒーは20世紀初頭までは外貨を獲得できる唯一の生産物でした。

ルワンダでは2000年代から、ルワンダ開発銀行からの融資やアメリカ合衆国国際開発庁(USAID)(United States Agency for International Development)の資金による「PEARL(Partnership for Enhancing Agriculture in Rwanda through Linkages)」が始まり、1994年のルワンダ虐殺と1990年代のコーヒー危機の2つの災厄から生産者たちを救いました。PEARLはその後、「SPREAD」というプロジェクトに引き継がれました。

このプロジェクトによって、ルワンダ各地にコーヒー・ウォッシング・ステーション(CWS)(Coffee Washing Station)が設立されるようになりました。こうしてルワンダ・コーヒーは、量から質への転換を図り、ルワンダ・スペシャルティコーヒーへの扉が開かれました。

アバクンダカワ生産者協同組合

アバクンダカワ生産者協同組合(Abakundakawa Cooperative)は、2004年に設立された協同組合です。「アバクンダカワ(Abakundakawa)」は、「コーヒーを愛する人々(those who love coffee)」という意味です。

アバクンダカワ協同組合は急速に成長し、設立当初は180名程度だったメンバーは2,000名近くにまで増えました。

この協同組合に属する小規模生産者たちは、ルワンダ北部ガカンク地区(District de Gakenke)の火山地域の標高1,800m-2,200mでコーヒーを栽培しています。

ルワンダのコーヒー生産者は、そのほとんどすべてが小規模生産者です。そのため、彼らが精製のためにコーヒーを持ち込むコーヒー・ウォッシング・ステーション(CWS)(Coffee Washing Station)が組織されています。

アバクンダカワ生産者協同組合は、ミナジ・コーヒー・ウォッシング・ステーション(Minazi Coffee Washing Station)(以下、ミナジCWS)とルシャシ・コーヒー・ウォッシング・ステーション(Rushashi Coffee Washing Station)(以下、ルシャシCWS)の、2つのコーヒー・ウォッシング・ステーション(CWS)を所有しており、3つめのコーヒー・ウォッシング・ステーション(CWS)が建設予定です。

また、アバクンダカワ生産者協同組合は、「ミソジ(Misozi)」というより大きな協同組合グループのメンバーです。ミソジの創設者の一人は、アバクンダカワ生産者協同組合の前代表であるシャルル・アビンシュチ(Charles Habinshuti)氏です。

ヒンガカワ

「Women Bring Hope to Rwanda Through Coffee」,Starbucks Coffee 2016年7月28日.

アバクンダカワ生産者協同組合では、メンバーの約半数が女性を占めています。

ルワンダでは伝統的に、コーヒーに代表される換金作物を男性たちが栽培し、自家消費用の作物を女性たちが栽培していました。

1994年のルワンダ虐殺により、夫を失った多くの女性たちは、一家の大黒柱の役割を担うようになりました。その後のルワンダにおけるコーヒーの協同組合の設立やコーヒーの栽培から販売にいたるまで、女性が大きな役割を果たしています。

アバクンダカワ生産者協同組合のコーヒーの3分の2以上は、「ドゥヒンゲカワ(Duhingekawa)」(スターバックスでは、ヒンガカワ(Hingakawa)と呼ばれている)という大きな女性グループと、「アバニャメラカ(Abanyameraka)」という小さなグループ女性によって栽培されています。

「ドゥヒンゲカワ(Duhingekawa)」は、ルワンダ語で「一緒にコーヒーを育てよう(let us grow coffee)」という意味です。このグループは、ルワンダ虐殺で夫を殺害された女性と、夫が殺害に関与した女性で構成されており、過去を乗り越えて共存するという意味が込められています。

スターバックスのドキュメンタリーでは、フツ族のジェネビーブ(Genevieve)とツチ族のヴェスティーヌ(Vestine)という、異なる民族に属する2人の女性に焦点を当てています。

「HINGAKAWA : An Original Starbucks Productions Documentary」,Starbucks Coffee 2019年4月3日.

Hingakawa:https://stories.starbucks.com/productions/hingakawa/

ルワンダの女性農学者であるクリスティーネ・コンド(Christine Condo)女史は、ヒンガカワの前代表であるコスタシエ・ニランデクウェ(Costasie Nyirandekwe)女史をこのように評しています。

彼女はルワンダコーヒー業界で女性とヒンガカワ・ブランドの知名度を高める原動力となっています。 (She’s been a driving force in raising the awareness of women and the Hinga Kawa brand in the Rwandan coffee industry.)

African Fine Coffees Review Magazine Jan-Mar2019 Volume 8 Issue 2」p.19.

ファーマー・サポート・センター・ルワンダ

スターバックスは、2009年ルワンダの首都キガリ(Kigali)にファーマー・サポート・センター・ルワンダ (Farmers Support Center-Rwanda)を設立し、ルワンダのコーヒー生産の支援に取り組んでいます。

アバクンダカワ生産者協同組合のルシャシCWSは、C.A.F.E.プラクティス認証を取得しています。

カフェ・フェメニーノ

アバクンダカワ生産者協同組合は、2008年にアフリカ大陸で初めて「カフェ・フェメニーノ(Café Femenino)」プログラムに参加しました。

カフェ・フェメニーノは、2004年にペルー北部で生まれた世界中の女性コーヒー農家のための倫理的調達プログラムです。カフェ・フェメニーノの女性農家たちを支援する目的で選ばれたプロジェクトのために、非営利団体の「カフェ・フェメニーノ財団(Café Femenino Foundation)」が助成金を提供しています。

Since 2004, the Café Femenino Foundation, a not-for-profit organization, has been enhancing the lives of women and...

Cafe Femenino Foundationさんの投稿 2020年5月28日木曜日

再生アグロフォレストリー・プロジェクト

アムステルダムの財団法人である「リネイチャー(reNature)」は、アムステルダムに拠点を置くコーヒー輸出業者である「ディス・サイド・アップ(This Side Up)」とともに、アバクンダカワ生産者協同組合の「再生アグロフォレストリーのモデル農園プロジェクト」を立ち上げました。

ディス・サイド・アップは、2013年にルシャシCWSと最初のパートナーシップを結んでいます。

このプロジェクトは、アバクンダカワ生産者協同組合の土地の土壌劣化に対処するために、11ヘクタールの土地で農業生産物を多様化する試みです。

受賞歴

ルワンダは、2008年にアフリカ大陸で始めてカップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Exellence)の開催国になりました。

アバクンダカワ生産者協同組合は、ルワンダ カップ・オブ・エクセレンスにおいて、2008年にミナジCWSのブルボンのウォッシュト精製が89.07点を獲得し第4位に入賞しました。

2010年にミナジCWSのブルボン(Bourbon)のウォッシュト精製が89.71点を獲得し第3位に入賞しました。落札者はUCC上島珈琲(UCC Ueshima Coffee Co., Ltd.)です。

2011年にミナジCWSのウォッシュト精製(品種不明)が85.41点を獲得し第25位に入賞しました。落札者はブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee Co.)です。

2012年にルシャシCWSのブルボンのウォッシュト精製が86.58点を獲得し第17位に入賞しました。落札者は加藤珈琲(honuKATOCOFFEE Inc)です。

2014年にルシャシCWSのウォッシュト精製(品種不明)が87.24点を獲得し第11位に入賞、2018年にルシャシCWSのブルボンのウォッシュト精製が86.79点を獲得し第26位に入賞しました。

品種

品種はブルボン(Bourbon)です。

ルワンダは肥沃な火山灰の土壌のため、栽培種のほとんどはアラビカ種です。アバクンダカワ生産者協同組合に所属するメンバーは、ブルボンとジャクソン(Jackson)を栽培しています。

精製方法

精製方法はウォッシュト(Washed、湿式)です。

オレンジやレモンのような明るい酸味とハチミツのような甘さを持つコーヒーです。

スターバックス リザーブ® ルワンダ アバクンダカワ

STARBUCKS RESERVE®とは

STARBUCKS RESERVE®とは

スターバックス リザーブ® コーヒーは、世界中のスターバックスの中でも限定店舗で販売しております。また、ご注文ごとにコーヒー豆を挽き、一杯ずつおいれしたコーヒーのご提供をしています。

スターバックス ホームページより

ルワンダ アバクンダカワ

※ラベルデザイン

このコーヒーは、コーヒー栽培のためならどんな苦労も惜しまない、アバクンダカワの生産者協同組合の人々によって生みだされました。カードには赤く熟れたコーヒーチェリーに手を伸ばす生産者が描かれています。赤やピンクのように鮮やかで元気の出るような色と、上へ上へと高みに向かっているように見える絵柄は、ルワンダの農業や経済の目覚ましい成長、インフラや教育制度の整備、そして人々の心の平穏など、一時は不可能にも思えたことが、実現しつつある様子を物語ってくれます。

スターバックス ホームページより
ルワンダ アバクンダカワ

焙煎

スターバックスは、コーヒーをローストのレベルで、スターバックスブロンドロースト(浅煎り)、スターバックスミディアムロースト(中煎り)、スターバックスダークロースト(深煎り)の3つに分類しました。豆ごとに少しずつ異なるローストの時間や温度を40年もの蓄積された経験と技術をもったマスターロースターが探求しています。

ルワンダ アバクンダカワは、スターバックスミディアムローストだと思います。

焙煎:スターバックスミディアムロースト

バランスのとれた、まろやかさと豊かな風味が特長。

オレンジのような酸味とハチミツのような甘さが印象的です。比較的軽い口当たりが爽やかさを引き立てます。甘酸っぱく爽やかな印象のコーヒーです。

<参考>

Rwanda Profiles: Abakundakawa Cooperative」,Sprudge<https://sprudge.com/rwanda-profiles-abakundakawa-cooperative-22957.html>

「Abakundakawa Sweet Maria's Coffee Cupping Reviews」,Sweet Maria's Coffee<https://sweetmarias.com/rwandaduhingekawa/RwandaDuhingekawa.html>

「abakundakawa rushashi cooperative」,Agriterra<https://www.agriterra.org/upload_directory/files/Factsheets%202020/Factsheet%20Abakundakawa%20Rwanda.pdf>

「Abakundakawa, Rwanda」,reNature<https://www.renature.co/projects/agroforestry-rwanda-gagenke-province/>

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