讃喫茶室 尾山台:ルワンダ ムホンド
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讃喫茶室 尾山台のルワンダ ムホンドです。

讃喫茶室 尾山台は、2018年に開業した東京都世田谷区の尾山台駅近くにある自家焙煎珈琲店です。兵庫県宝塚市の自家焙煎珈琲店 讃喫茶室の姉妹店です。代表は浅野 嘉之(あさの よしゆき)、店主は泰圓澄 秀一(たいえんちょう しゅういち)です。

代表の浅野氏については、以下の記事を参照してください。

ルワンダ ムホンド

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ルワンダ

ルワンダ(Rwanda)は、中部アフリカに位置するアフリカで最も人口密度の高い小さな内陸国です。西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと国境を接しています。

ルワンダは、平均標高1,600mの自然豊かな高原地帯にあります。「千の丘」と呼ばれるように、起伏に富んだ地形をしていています。

ルワンダは東西南北の4つの地域によって、地形・気候の特徴がそれぞれ異なります、東はナイル川、西はコンゴ川が流れているため、豊富な水資源を利用できます。火山に面する北部は肥沃な火山灰の土壌です。また、原生林が豊かな南部は有機土壌で、コーヒーは農薬をほとんど使用せず、自然栽培が行われています。

ルワンダは内戦が続いていましたが、現在は治安が非常に良くなっています。また、「アフリカの奇跡」と呼ばれる未曾有の発展を遂げ、その発展にはコーヒー生産が大きな比重を占めています。ルワンダは他のアフリカ諸国と違い地下資源を持たないため、農業が主な産業となっています。そのなかでも、コーヒーは輸出第1位を占める最も重要な農作物です。ルワンダでは、コーヒーは20世紀初頭までは外貨を獲得できる唯一の生産物でした。

ルワンダでは2000年代から、ルワンダ開発銀行からの融資やアメリカ合衆国国際開発庁(USAID)(United States Agency for International Development)の資金による「PEARL(Partnership for Enhancing Agriculture in Rwanda through Linkages)」が始まり、1994年のルワンダ虐殺と1990年代のコーヒー危機の2つの災厄から生産者たちを救いました。PEARLはその後、「SPREAD」というプロジェクトに引き継がれました。

このプロジェクトによって、ルワンダ各地にコーヒー・ウォッシング・ステーション(CWS)(Coffee Washing Station)が設立されるようになりました。こうしてルワンダ・コーヒーは、量から質への転換を図り、ルワンダ・スペシャルティコーヒーへの扉が開かれました。

ムホンド・コーヒー・ウォッシング・ステーション

ムホンド・コーヒー・ウォッシング・ステーション、ACEより

ルワンダのコーヒー生産者は、そのほとんどすべてが小規模生産者です。そのため、彼らが精製のためにコーヒーを持ち込むコーヒー・ウォッシング・ステーション(CWS)(Coffee Washing Station)が組織されています。

ムホンド・コーヒー・ウォッシング・ステーション(Muhondo Coffee Washing Station)(以下、ムホンドCWS)は、ルワンダ北部ガカンク地区(District de Gakenke)に位置する、ルワンダで最も古く、大きなコーヒー・ウォッシング・ステーションです。

ムホンドCWSは、ムホンドコーヒー株式会社(Muhondo Coffee Company Ltd.)によって所有され、ムホンド・セクター(Muhondo Sector)によって運営されています。

ムホンドCWSは 2006年にテリンベレ・カワ・ヤク協同組合(Terimbere Kawa yacu Cooperative)によって建設されましたが、2013年からムホンドコーヒー会社によって完全運用が始まりました。

CEOの一人であるジャン・ネポムセノ・ハビャリマナ(Jean Nepomuscene Habyarimana)氏は、コーヒー農家から始め、2013年にムホンドCWSを購入しました。

ムホンドコーヒー株式会社は、ムホンドCWSの他に、マタバ・コーヒー・ウォッシング・ステーション(Mataba Coffee Washing Station)とシオンド・コーヒー・ウォッシング・ステーション(Cyondo Coffee Washing Station)を所有しています。

ムホンドCWSで精製されるコーヒーは、周辺の小規模生産者が標高1,700-2,200mの高地で生産しています。生産量は年間約1,000トンです。

また、ムホンドCWSは、生産者への融資や収入の保証、綺麗な水の供給、地域社会への貢献など、持続可能なコーヒー生産のために積極的な役割を果たしています。

スターバックスとムホンド・コーヒー・ウォッシング・ステーション

スターバックスは、2009年ルワンダの首都キガリ(Kigali)にファーマー・サポート・センター・ルワンダ (Farmers Support Center-Rwanda)を設立し、ルワンダのコーヒー生産の支援に取り組んでいます。

ムホンドCWSは、スターバックスの支援を受け、若者や女性を積極的に雇用し、1800人の生産者(2015年現在)のうち40%が女性です。

また、ムホンドCWSのサプライ・チェーンは、C.A.F.E.プラクティス認証を取得しています。

受賞歴

ルワンダは、2008年にアフリカ大陸で始めてカップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Exellence)の開催国になりました。

ムホンドCWSは、ルワンダ カップ・オブ・エクセレンスにおいて、完全運用の翌年の2014年に91.00点を獲得し優勝、2015年に89.89点を獲得し第3位に入賞した経歴を持っています。

品種

品種はブルボン(Bourbon)です。

ルワンダは肥沃な火山灰の土壌のため、栽培種のほとんどはアラビカ種です。ムホンドCWSでは、ブルボンとジャクソン(Jackson)が取り扱われています。

精製方法

精製方法はウォッシュト(Washed、湿式)です。

グレープやカシスのようなフレーバー、チョコレートのようなコクと甘さが特徴です。

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讃喫茶室 尾山台 ルワンダ ムホンド

ルワンダ ムホンド

焙煎は中深煎りです。

チョコレートのような厚みのあるボディに、グレープやカシスのようなフレーバーがほのかに香ります。非常にクリーンな味わいです。

<参考>

「Rwanda Muhondo, Special Drying, Grade A1 - P10118」,crop ster<https://hub.cropster.com/store/listings/5832>

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