
工房 横井珈琲 エチオピア スケ・クト農園です。
工房 横井珈琲(YOKOI COFFEE)は、1996年に創業した北海道札幌市西区発寒に本店を置くスペシャルティコーヒー専門店です。オーナーは、横井 力(よこい ちから)です。
エチオピア スケ・クト農園
スケ・クト農園
スケ・クト農園(Suke Quto Farm)は、エチオピア(Ethiopia)オロミア州(Oromia Region)グジ地方(Guji Zone)オド・シャキッソ群(Odo Shakiso Woreda)に位置するテスファエ・ベケレ(Tesfaye Bekele)の所有する農園です。コーヒー生産地域としては、グジ地域(Guji Area)に区分されます。
スケ・クト農園については、以下の記事を参照してください。
品種
品種はクルメ(Kurume)とウォリショ(Welicho)です。
精製方法
精製方法はウォッシュト(Washed)です。
工房 横井珈琲 エチオピア スケ・クト農園


テスファエ・ベケレさんはコーヒー生産者の家に生まれ、幼いころからコーヒーの仕事をしてきました。
学業を終えたテスファエさんは、エチオピア政府の天然資源・環境保護のプロジェクトの地域担当者として、1997年から1999年まで続いた大規模な山火事の被害を受けたグジ地域にやってきました。
当時、現地の人々はグジに戻り、焼けた土地をテフやトウモロコシを作るための農地に作り換えていました。テスファエさんはこのエリアの担当者として、植樹で森を再生し、多様性のためにコーヒーノキも一緒に植えることを提案しました。
地元コミュニティは一度はこの案を受け入れ、テスファエさんは彼らにコーヒーの苗を分配しましたが、コーヒーの収穫までには4~5年を要することを知ると、彼らはテスファエさんに苗を返し、去っていってしまいました。
政府からのわずかな資金と少しの土地を手に入れたテスファエさんは、自分のアイディアには根拠があるのだと証明するために、その土地でコーヒーを育て始めました。
当初は畑の監督者を雇っていましたが、収穫のない年が続いたことで、やる気を持って仕事に取り組んでくれる人がいなくなり、テスファエさんは政府の仕事を辞め、自らコーヒー農家になりました。テスファエさんが初めての収穫を上げると、コーヒー栽培のアイディアを拒否したコミュニティの人々はテスファエさんのところに戻ってきて、苗を分けてくれないかと頼んだそうです。
「私は自分のアイディアをとても誇りに思っています。なぜなら、現在グジ地域に見られるすべての農場は、スケ・クト農園からインスパイアされたものだからです。」
工房 横井珈琲
とテスファエさんは話します。テスファエさんは、グジの革新の原動力です。

味
オレンジやグレープフルーツのような若々しく弾けるようなフレーバーと酸味、ハチミツのような甘さが印象的です。イルガチェフェやグジのウォッシュトに特徴的な華やかなフレーバーが印象的な味わいです。