basic ~ベーシック~は、北海道札幌市の自家焙煎珈琲店です。地下鉄東西線西11丁目駅3番出口直結、南大通ビル地下1階にあります。
地下鉄西11丁目駅で少し時間が空いたから、久しぶりに喫茶「basic」に立ち寄る。オーナー店主の江頭さんが、自らネルドリップで丁寧に淹れるモカマタリを飲みたかったからだ。運の悪いときは不在だが、運よく居たので良かった。彼のモカマタリは雑味がなく、豆の味が濃厚ながら洗練されていて後味はすっきり。カカオの効いたチョコレートケーキ(ガトー・オー・ショコラ)と共に味わえば、まさしく至福のひと時を過ごせる。しかも、彼がこの日、私に用意してくれたコーヒーカップは色鮮やかな今右衛門(色鍋島)。店舗デザイナーの今映人さんが設計したシックな空間で、ひときわ華やかな美しさを放ち、心が和む。この街から喫茶の名店「北地蔵」が姿を消した今、この店と南三条通の「ランバン」は、私にとってますます大切な存在となるだろう。
「今右衛門とモカマタリ」,和田由美の日々雑記 2012年11月1日.
basic ~ベーシック~ 深煎り珈琲
西11丁目駅
西11丁目駅3番出口先は、石山通です。1958年頃(昭和33年頃)に創業した「國竹タオル札幌店」がありました。
國竹タオル札幌店は、東京に本社を置く国竹タオルの支店として開かれました。安価に豊富なタオルを提供するタオルの卸の老舗でしたが、2019年7月末で廃業し、61年の歴史に幕を閉じました。
雑誌『ブルータス』の写真
駅階段の壁に一際目を引く写真が飾られており、店内にも同じ写真が飾られています。
カウンター右横に飾られた大きな写真には、外国の老人が美味しそうにコーヒーを飲む姿が写っている。江頭さんが敬愛するコーヒー職人で、喫茶「亜比西尼亜」店主だった故・荒木寿さんの形見という。(中略)荒木さんが雑誌『ブルータス』に掲載された前出の写真を気に入り、出版社に頼んで引き伸ばしてもらったものだという。
和田由美(2006)『さっぽろ喫茶店グラフィティー』,亜璃西社.p.137
外観
内観
メニュー
ブレンド珈琲とストレート珈琲は、濃度を選択できます。
ベーシックブレンド
- 深煎りの珈琲 -
昭和の時代に作られた小さな直火の釜。
basic ~ベーシック~ ホームページより
その釜で全種類を深煎りしております。
焙煎は直火式の深煎りです。
味
クリーンですっきりとした苦味に、モカの芳醇な香りが立ち上がります。モカの香りが支配的なブレンドです。