工房 横井珈琲 ブラジル ぺドラ・プレタ ブラジル カップ・オブ・エクセレンス 2020年 第9位です。
工房 横井珈琲(YOKOI COFFEE)は、北海道札幌市西区発寒にあったスペシャルティコーヒー専門店です。オーナーの横井 力(よこい ちから)は、1996年に横井珈琲を創業し、北海道のスペシャルティコーヒーの先駆けとなりました。
ブラジル ぺドラ・プレタ ブラジル カップ・オブ・エクセレンス 2020年 第9位
ぺドラ・プレタ農園
ぺドラ・プレタ農園(Fazenda Pedra Preta)は、ブラジル(Brazil)南東部地域(英語:Southeast Region、ポルトガル語:Região Sudeste do Brasil)ミナス・ジェライス州(英語:State of Minas Gerais、ポルトガル語:Estado de Minas Gerais)スル・エ・スドエステ・デ・ミナス・メソ地域(英語:South and Southwestern Minas Mesoregion、ポルトガル語:Sul e Sudoeste de Minas Mesoregion)イエズニア(Jesuânia)に位置する農園です。コーヒー生産地域としては、マンチケーラ・デ・ミナス(Mantiqueira de Minas)に区分されます。
標高1,240m、30ヘクタールの農園面積のうち30ヘクタールでコーヒーが栽培されています。
農園主はクラウディア・マリア・カルネイロ・ブスタマンテ・サンタナ(Cláudia Maria Carneiro Bustamante Santana)です。彼女はブスタマンテ家の第4世代のコーヒー生産者であり、マンチケーラ・デ・ミナス地域女性コーヒー起業家協会(AMECAFÉ)(Association of Entrepreneur Coffee Women from Mantiqueira Region)で活動しています。
ぺドラ・プレタ農園は、19世紀から20世紀への変わり目に、イエロー・ブルボン(Yellow Bourbon)が植えられ、この地域で最初のコーヒー農園の1つとして設立されました。2016年にアントニオ・フォルテス・ブスタマンテ(Antônio Fortes Bustamante)によって買収された後、彼の娘のクラウディアはぺドラ・プレタ農園でコーヒー生産を始めました。彼女はコーヒー生産に専念するために、法律の仕事を辞め、マットグロッソ州シノプを去り、ミナス・ジェライス州に戻ってきました。
アントニオ・フォルテスは、カルモコーヒーズ(CarmoCoffees)のパライーゾ農園(Fazenda Paraíso)の所有者であり、クラウディアも農園経営を手伝ってます。
カルモ・ベスト・カップ 2017
ぺドラ・プレタ農園は、カルモコーヒーズの品評会であるカルモ・ベスト・カップ 2017(Carmo Best Cup 2017)で第1位に輝き、ミナス・ジェライス州のベスト・カップに選ばれました。
品種
品種はカツカイ 2SL(Catucaí 2SL)です。
精製方法
精製方法はナチュラル(Natural)です。
このロットは、手作業で選別され、セメントのパティオで2日間乾燥させました。その後、グリーンハウスに移し、倉庫で保管するために理想的な水分含有量まで、1日に数回攪拌しながら乾燥させました。
カップ・オブ・エクセレンス 2020
このロットは、2020年のブラジル カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)で88.76点を獲得し第9位に入賞しました。
工房 横井珈琲 ブラジル ぺドラ・プレタ ブラジル カップ・オブ・エクセレンス 2020年 第9位
生産者クラウディアさんの物語は、彼女がマトグロッソ州の都市シノプを離れ、ミナス・ジェライス州に戻ってきたところから始まります。
クラウディアさんは、惚れ込んだコーヒー生産に、完全に専念するために法律家を辞め、2016年に「シティオ・ペドラ・ペトラ」での活動を開始しました。
父親のアントニオ・フォルテス・ブスタマンテさんに倣い、品質、生産性、労働者の幸福、環境保護を重視するクラウディアさんは、BSCA(ブラジル・スペシャルティコーヒー協会)主催の様々な賞を受賞し、2017年には、カルモ・デ・ミナス地域で最も優れたコーヒーを選出するコンテスト「ベスト・カップ・カルモ・コーヒーズ」で1位を獲得しました。
クラウディアさんは、AMECAFÉ(マンチケイラ・デ・ミナス地域女性コーヒー起業家協会)で活躍されています。家族で4世代目のコーヒー生産者のお一人です。
彼女の娘たちもまた、コーヒーという素晴らしい世界で人生を歩み始めていますが、彼女達は、まだ大学生でもあり農園での活動に積極的には参加していません。
娘さんの1人はUFLA(ラブラス国立大学)で農学を学び、コーヒー研究グループ(QICafé)にも参加しており、もう1人の娘さんは獣医学を研究しています。クラウディアさんは、農学者の指示のもと新しい植栽のための地域分析から、農業資材の購入、生産の全体的な管理、農園管理、収穫、収穫後の商品化まで全てのプロセスに参加しています。
今回のコンペティションに選ばれたコーヒーは、手作業で厳選された豆をセメントのパティオで2日間乾燥した後、温室(グリーンハウス)に移され、倉庫での保管に最適な湿度に達するまで、1日のうちに数回の攪拌を経て乾燥されました。クラウディアさんは、トレーニングコース、ワークショップなどを通じて常に新しい知識や技術を求め、品質や生産性の向上だけでなく、働く方々の健康や、環境保全にも配慮しています。
工房 横井珈琲
味
べっこう飴のような甘いフレーバーと滑らかな口当たりが印象的です。温かい状態では、べっこう飴のような特徴的な味わいが前面に感じられますが、冷めてくると味の印象が薄くなり、酸味と発酵臭が感じられるようになってきます。