SCP財団「SCP-294 - コーヒー自動販売機」とカップ・オブ・ジョー
SCP財団「SCP-294 - コーヒー自動販売機」とカップ・オブ・ジョー
文書SCP-294a(事案294-01に関して): 2005年8月21日、エージェントジョセフ・██████は午前9:30の休憩時間にコーヒーを飲もうとSCP-294に近づきました。エージェント█████ █████████が「どうすんのか見せてくれ」と要求すると、██████は"Joe(コーヒー)"を注文。エージェントジョセフ・██████は汗を大量にかき、めまいを訴えるとその場で倒れこみました。エージェントを診療所へと搬送後、医療班はSCP-294のコップ中身(血、組織、その他体液が混ざった液体)を検査しました。検査によりSCP-294が出力した生体組織のDNAがエージェント██████と一致しました。
エージェント██████は4週間の休暇と点滴での水分補給で完治しました。レントゲンとCATスキャン検査を行うも怪我の徴候は見られず、██████は退院しました。両エージェントともに厳しい処罰がくだされました。SCP-294に警備員の配置を要請されました。
「SCP-294」,SCP財団.
初期実験でコーヒーを含む97種の液体に出力に成功したSCP-294は、「カップ・オブ・ジョー(Cup of Joe)」の修辞を理解しなかった。
なぜコーヒーは「カップ・オブ・ジョー(Cup of Joe)」と呼ばれるのか?
エージェントジョセフ・██████と黒塗りされたであろうジョセファス(ジョー)・ダニエルズ(Josephus (Joe) Daniels)は、第1次世界大戦中に1913年から1921年までウッドロウ・ウィルソン大統領の下でアメリカ合衆国海軍長官を務めた時、海軍に厳格な道徳規律を持ち込んだ。海軍艦艇の牧師の数を増やし、基地から半径5マイル以内の売春宿を閉鎖し、特にアルコールの飲用を禁止した。彼は船員たちの不満を鎮めるため、アルコールの代わりにインスタントコーヒーを支給した。
一杯のコーヒーは船員たちの間で「カップ・オブ・ジョセフ・ダニエルズ(Cup of Joseph Daniels)」と揶揄され、これが「カップ・オブ・ジョー(Cup of Joe)」と短縮されてコーヒーの代名詞となった。
「カップ・オブ・ジョー」が船員たちに不評だった理由の1つとしては、コーヒーが塩味を帯びていたことが挙げられる。コーヒーの品質が悪く、嫌な味を消そうとするとき、砂糖やクリームを入れるのが一般的な方法だ。しかし、それらが手に入らない場合は、塩を入れるのが手っ取り早い方法だった。
人間の味蕾は苦味と塩味を同時に受容すると、苦味よりも塩味に強く反応するらしい。当時の船員たちの間で、コーヒーの苦味を打ち消すものは、砂糖ではなく塩だったのである。
また、海水を飲料水に変換する脱塩装置は、海水から塩を100%除去できたわけではなかったため、コーヒーに塩味が残り、船員たちはその味に慣れることとなった。
しかし、これは秘密の話である、地球が塩漬けにされて絶滅するから。
XK-クラス:世界終焉シナリオ
定義: "塩漬けにされた地球"世界終焉シナリオです。言い換えれば、我々の知る世界に直接再建することが不可能な絶滅です。
「K-クラスシナリオ」,SCP財団.
<参考>
「SCP-294」,SCP財団<http://scp-jp.wikidot.com/scp-294>
"Why WWII Navy Veterans Added Salt to Their Coffee",Military.com<https://www.military.com/off-duty/why-wwii-navy-veterans-added-salt-their-coffee.html>
"A brief history of coffee in the US military",We Are The Mighty<https://www.wearethemighty.com/mighty-trending/brief-history-coffee-field/>