講談社 ブルーバックスコーヒーと旦部 幸博『コーヒーの科学』
講談社 ブルーバックスコーヒー
ブルーバックスコーヒー、始めました。
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) March 31, 2021
火星から取り寄せたとっておきの豆を焙煎したら、ラズベリーのような「宇宙の香り」が楽しめるコーヒーができました。
ブルーバックス特製ブレンド、オリジナルのマグカップでご提供します。#ブルーバックス #エイプリールフール #ブルーバックスコーヒー pic.twitter.com/60EEVcgB6N
2021年4月1日に、講談社ブルーバックスがブルーバックスコーヒーのツイートをしました。ブルーバックスコーヒーはエイプリルフールのネタでしたが、反響が数多く寄せられたため、商品化のためのクラウドファンディングが立ち上げられました。
大変お待たせいたしました。
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) September 29, 2021
エイプリルフールネタだった「ブルーバックスコーヒー」のマグカップ、
なんとか商品化してお届けしたく、クラウドファンディングで展開することになりました。
1個1100円。目標金額15万円!(11/5朝〆切)
編集部初の試み、応援お願いします!
↓https://t.co/Gj5J6ys2sJ https://t.co/lyFfEJRX9D
ブルーバックスコーヒーマグ、支援しちゃったけど、ここまできたら「コーヒーの科学とか書いてるのにマグカップは持ってない」という方向性に走るべきだったか……(使うけど
— Y Tambe (@y_tambe) September 29, 2021
ブルーバックスコーヒーマグ、支援しちゃったけど、ここまできたら「マグカップは持っているのにコーヒーの科学は読んでいない」という方向性に走るべきだったか……(もう何度読み返したかわからないので今さら遅い https://t.co/M59r8yACfC
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) September 30, 2021
理系のコーヒーってもいろいろあるんだぜ? pic.twitter.com/EtKaOSUMpL
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) September 29, 2021
もうね、ブルーバックスコーヒーマグが届いたら、『コーヒーの科学』とコーヒー入れたマグの画像を皆で一斉にUPする祭りとか、やって欲しい(そしたら私はジュンチャバリ農園の葉で作ったチャイをマグに入れてUPしようっと)
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) September 30, 2021
しかし、最初に投稿された一杯は「コズミックラテ」でした。
やってきたマグに入れた最初の一杯は「コズミックラテ」(ラズベリーシロップを入れてラズベリー色っぽいホイップミルクで仕上げたカフェラテ)#ブルーバックスコーヒー pic.twitter.com/NHZSX5dNwF
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) December 29, 2021
旦部 幸博『『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』
【名著『コーヒーの科学』が「濃い」理由】
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) October 1, 2018
古い記憶と資料を頼みに、また知らない話題は教科書を見つけて一から勉強して読み進め……気付けば入手した文献はいつしか千本を越えました。
https://t.co/c8rpW8q3SA #ブルーバックス #コーヒーの日
コーヒーを美味しく淹れたいなと思い、コーヒーの本を読み始めたけれど、なんか思ってたんと違う pic.twitter.com/8oUGKzRFag
— 上田氏 (@jabasunu) August 18, 2021
こちらでツイートいただいてる本、ブルーバックスの『コーヒーの科学』なのですが。おかげでAmazonのランキングがぐんぐん上がってます。
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) August 20, 2021
ブルーバックスの編集部員はいつも「あー、思った通りのいい本できたなー」と思って校了してるのですけども、我々の感覚はこのままで良いということでしょうか? https://t.co/B0WsOgKauV
2016年2月19日に販売された旦部 幸博(たんべ ゆきひろ)『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』(以下、『コーヒーの科学』)は、講談社ブルーバックスで非アルコール飲料を扱った最初の『〜の科学』本です。
『ビールの科学』の方が『コーヒーの科学』より先輩ですよ。 https://t.co/Jr0urvmjwu
— Y Tambe (@y_tambe) October 19, 2021
↓こんな順
— Y Tambe (@y_tambe) October 19, 2021
『酒の科学』1996
『ワインの科学』 1999
『ビールの科学』2008
『ウイスキーの科学』2009
『日本酒の科学』2015
『コーヒーの科学』2016
『お茶の科学』2017
『最新ウイスキーの科学』2018
『カラー版ビールの科学』2018
あとチョコ(1992)とかも
国際コーヒーの日と「宇宙の香りのコーヒー」
〈10月1日〉今日は「国際コーヒーの日」。国際協定によって、この日がコーヒーの年度始めとなることに由来します。本書は先史時代から現在まで、コーヒーが辿った歴史を、起源に関する最新仮説なども交えながら、わかりやすくまとめた一冊です。
— 講談社現代新書 (@gendai_shinsho) October 1, 2021
#現代新書カレンダー https://t.co/6pTw6ePXsO pic.twitter.com/wyDI0u7ChE
10月1日は、「国際コーヒーの日」と定められています。
10月1日のコーヒーの日とカフェインについて:https://togetter.com/li/385217
【旦部幸博さんが第9回辻静雄食文化賞を受賞!】
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) July 17, 2018
受賞作『珈琲の世界史』(https://t.co/ktfQggj0rV)と『コーヒーの科学』(https://t.co/0D8GWPfAz4)をあわせて読めば、さらに理解が深まること請け合いです!https://t.co/lU568JWLpK
本当に申し訳ありませんでした!
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) September 3, 2019
『珈琲の世界史』は『コーヒーの科学』で書き切れなかった「歴史」を丹念に書き切られた名著と存じます。
それをきちんと紹介しなかった非礼、改めて平にお詫び申し上げます。https://t.co/9fc6sirDZo
【『コーヒーの科学』著者が本気で考えてみた】
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) September 30, 2021
特別レシピ公開!「宇宙の香りのコーヒー」は本当に作れるのか? : https://t.co/1u47Yl9Ha8 #ブルーバックス
2021年10月1日に、『コーヒーの科学』の著者である旦部 幸博が、「特別レシピ公開!「宇宙の香りのコーヒー」は本当に作れるのか?」というコラムを、講談社ブルーバックスホームページに寄せました。
わるのりしました https://t.co/0TclNP818t
— Y Tambe (@y_tambe) October 1, 2021
「ブルーバックスコーヒー」オリジナルマグカップで試してみたイメージ写真はこちらです pic.twitter.com/4DAU6emtEG
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) October 1, 2021
ちなみに、あまりに早く目標達成しちゃったので、冒頭の文章をあわてて書き直すはめに。 https://t.co/oxlp0f02PS
— Y Tambe (@y_tambe) October 1, 2021
「コンセプトカフェがあるんだから、コンセプトコーヒーがあったっていいじゃないか」
— Y Tambe (@y_tambe) October 1, 2021
宇宙の匂い物質については、ぎ酸エチルともう一つ、あまりニュースでも取り上げられないが、n-プロピルシアニド(ブチロニトリル)も報告されてる。こちらは「sharp and suffocating(鋭くて息の詰まる)」匂いがする物質だが、コーヒーから検出された報告はない。https://t.co/fL6XsgZv4s
— Y Tambe (@y_tambe) October 1, 2021
あと、コーヒーのギ酸エチルについては、精製時の発酵によって増加することが考えられる。実際、そういう論文もあるが、fermentation off-note(イレギュラーな発酵による異臭)のマーカー物質の一つとして報告してるものなので、今回のネタでは割愛。
— Y Tambe (@y_tambe) October 1, 2021
「え?あのマグカップ、クラファンが決まったの? よっしゃ、それじゃ話題づくりの足しに、いっちょコラムでも書いて支援すっか」と思って書いたら、クラファンが偉い勢いで伸びてしまって、便乗記事みたいになった件。
— Y Tambe (@y_tambe) October 1, 2021
「ブルーバックスコーヒー」のマグカップで「宇宙の香り」のコーヒー飲みました。美味しいです!宇宙ってこんな香りがするのか…と妄想しながら仕事も捗る気がいたします。
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) October 30, 2021
マグカップお申込みいただいた皆さま、しばらくお待ち下さいませ。
↓申込み締切は、11/5朝8時です!https://t.co/Gj5J6ys2sJ https://t.co/oEsbZeSJmE pic.twitter.com/H7zuhbLEOV
ちなみに、うちは近いうちにKaffe Takのエチオピア(ナチュラル・中煎り)でも買いにいこうと思ってる。https://t.co/N0WVmShsl4#宇宙の香りのコーヒー#ブルーバックスコーヒー
— Y Tambe (@y_tambe) December 28, 2021
旦部 幸博は、毎年10月1日に講談社ブルーバックスホームページにコラムを寄せています。
【10月1日は「コーヒーの日」】
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) September 30, 2018
コーヒーを知るための10の「超難問」 答えを仕込んで珈琲王に! https://t.co/qTLgxdERq8 #ブルーバックス
【超難問10題がヤバい】
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) October 1, 2018
飲み物としてのコーヒーの起源と言われるのは次のうちどれ?
A エチオピア西南部族が利用した「カリ」
B ペルシャの医学者が利用した「ブン」
C イエメンのイスラム修行者が使った「カフワ」
D ビクトリア湖沿岸の部族が使った「アムワニ」
https://t.co/qTLgxdERq8
コーヒーの味は淹れ方で変わるのか? 科学的に考えてみた : https://t.co/seFgcBDvTk #ブルーバックス
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) September 30, 2019
【10月1日は「コーヒーの日」!】
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) September 30, 2020
累計5万部を超えるベストセラー『コーヒーの科学』から、コーヒーの味を決める大切な工程「焙煎」についての解説を抜粋してお届けします。
8段階の焙煎度の違い、あなたは説明でき… : https://t.co/n9eJHUwx47 #ブルーバックス
宇宙の香りとコーヒーのラズベリー香
ブルーバックスコーヒーは、直径8㎝、高さ9.4㎝、重さ335.6g、容量340mlです。200cc(6割)から270cc(8割)程度抽出できるように、コーヒー豆を用意しよう!
この独特の芳香は「モカ香(モカ・フレーバー)」と呼ばれ、19世紀の文献には既にその名が見られます。具体的にどんな香りかと聞かれると表現は難しいのですが、多くの証言を総合すると「気品がある、フルーツやワイン、スパイスのような発酵感を伴う香り」だといえるでしょう。モカ香の正体は何なのか……それに触れた論文はいくつかあり、イエメンのモカマタリに発酵系の香りがあるジアセチル(145頁)が多いことや、エチオピアモカからラズベリー様の香気成分、ラズベリーケトンが見つかっていることが報告されています。
旦部 幸博(2016)『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』,講談社ブルーバックス.p.155
用意するコーヒー豆は、「宇宙の香り」がするラズベリー香のコーヒー豆が望ましいです。ラズベリー香は、エチオピアのアネロビック、ナチュラルに多くに見られますが、その他の産地のコーヒーにも稀に感じられることがあります。探し方は、カッピング・コメントにラズベリー、もしくはストロベリーと書いてあるものから探すと探しやすいです。
The Tufts Food Compasshttps://t.co/RJpaSpYAtc
— Y Tambe (@y_tambe) December 21, 2021
こないだの「ブルーバックスコーヒー」のときの記事にも書いたけど、アメリカ人なんであんなにラズベリー好きなん…?https://t.co/KadErDPNRt
ちなみに、アメリカ人はラズベリーというコメントを使いたがるそうですが、日本ではストロベリーというコメントがよく見られます。
コーヒー豆が用意できたら、「"宇宙を感じる"スペシャルメニューをご提案!」の「コーヒー豆:「宇宙の香りを楽しむコーヒー」」と「アレンジメニュー「宇宙の香りのコズミック・ラテ」」を参考にして、実際にコーヒーを作ってみよう!コーヒーを用意したら、『コーヒーの科学』を読みながら宇宙の香りをゆっくり味わってみよう!
『コーヒーの科学』を読み終えたら、「わいたんべさんのコーヒークイズ【難問】」に挑戦してみよう!
【素直じゃない】わいたんべさんのコーヒークイズ【難問】:https://togetter.com/li/935561
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) October 15, 2021
鋭いご指摘。2017年1月、通巻2000番を突破したのを機にカバーデザインをリニューアルしたのですが(写真左)、それに伴って表紙(写真右)も少しデザインが変わったのです。
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) October 15, 2021
『コーヒーの科学』は通巻番号B1956のため、リニューアル前のデザインで発売しております。 https://t.co/wbcoX6yk8m pic.twitter.com/KWxY9gUIT4
ブルーバックスのロゴのない『コーヒーの科学』を持っている人は、ブルーバックスコーヒーでロゴを補完しよう!
【朝一番の大疑問! 熱いコーヒーが入ったマグカップは、アイスコーヒーが入ったカップより重い!?】実際重いんです。その謎を解く答えは「世界一有名な数式」の中に! いまいちばん面白い物理の本、ふたたび大増刷!→https://t.co/2TuRxecL7Y pic.twitter.com/QxZ5LUuyV7
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) May 11, 2018
「熱いコーヒーが入ったマグカップは、アイスコーヒーが入ったカップより重い」そうなので、アイスコーヒーを淹れてみよう!
『コーヒーの科学』を読み終えたら、関連書籍にも当たると、コーヒーの理解がより立体的になります。
田口さんって:https://togetter.com/li/257989
ブルーボトルコーヒーとブルーバックス・ラテ
次はブルーボトルコーヒーでコーヒー豆を購入し、「"宇宙を感じる"スペシャルメニューをご提案!」の「番外編:「ブルーバックス・ラテ」」に挑戦してみよう!
ブルーボトルコーヒー日本進出 黒船来襲w:https://togetter.com/li/647463
コーヒーのサードウェーブを正しくとらえるには?:https://togetter.com/li/592406
続:コーヒーのサードウェーブを正しくとらえるには?(喫茶店ブームの終焉はいつ?):https://togetter.com/li/594029
続々:コーヒーのサードウェーブを正しくとらえるには?(y_tambe氏によるコーヒー史概論とQ&Aと突っ込み):https://togetter.com/li/595870
エスプレッソマシンがない場合は、電子レンジで牛乳を温めて、泡立て器でフォームミルクを作り、「スターバックスみたいなカフェラテ」を作ってみよう!
コーヒーは小さな宇宙。
— 上島珈琲店 (@ueshimacoffee) September 12, 2018
コーヒーにミルクを入れた時、かき混ぜずにそのまま眺めてみたことはありますか?
こげ茶色の液体にミルクが混ざり合っていく様は、まるで宇宙のよう。
ブラックにミルクを入れる時の愉しみのひとつです。
※ホットなら温度差で対流ができ、いくつもの渦が現れます#宇宙の日 pic.twitter.com/B0si4PYkBP
「当店のコーヒーにミルクを入れると、美しい銀河系のような模様がいつまでも表面に浮かびます!」
— Y Tambe (@y_tambe) September 12, 2019
「それ、フェザリング(*)してない?」
*コーヒーのpHが低いとき乳タンパク質が変性して固まり、羽毛のようなものが生じる現象。古いミルクや酸敗した豆、抽出後長時間保温、浅煎り豆で見られる
牛乳とコーヒーがうまく混ざらない場合は、フェザリングしているかもしれません。
「宇宙でコーヒー牛乳はつくれるの?」
— BuzzFeed Japan (@BuzzFeedJapan) June 16, 2017
【今日は無重力の日】宇宙飛行士、大西卓哉さんにお願いしてみた【過去記事】https://t.co/Ji0jgDbnM4 pic.twitter.com/4mTjtSdAHg
宇宙でコーヒー牛乳を作ると、うまく混ざらないそうです。
ちなみに、宇宙とコーヒーに関連する話題として、ISSpressoという宇宙用のエスプレッソマシンや、宇宙でコーヒーを飲むためにスペース・コーヒーカップがあります。
超番外編:旦部 幸博と鳥目散 帰山人
旦部 幸博の友人である鳥目散 帰山人(とりめちる きさんじん)は、「帰山人の珈琲遊戯」という焙煎豆販売を行なっています。帰山人の珈琲遊戯のコーヒーをブルーバックスコーヒーで飲んでみよう!
帰山人は、「ブルーバックスコーヒー(BLUEBACKS COFFEE)」ならぬ「ブルーバックスコーヒー(BLUEBUCKS COFFEE)」を掲げています。
奇しくもブルーボトルコーヒーが日本へ侵攻して1周年を迎える今般2016年2月6日、日本珈琲狂会は、最好の‘コモディティコーヒー’である「BLUEBUCKS COFFEE」(ブルーバックスコーヒー)を掲げる。日本珈琲狂会は、スターバックスコーヒーやブルーボトルコーヒーに阿媚(あび)しない。いかなる勢力や陣営や潮流にも諂諛(てんゆ)しない。染まるのは青い空のみ、その意は「ブルーバックスコーヒー」の色として‘shiny blue’に示される。だが、カネ(dollars=bucks)には憂鬱に(blue)なるほど縁遠いので、「ブルーバックスコーヒー」である。日本珈琲狂会は、「ブルーバックスコーヒー」を掲げて、群れて流されるだけの低劣なるコーヒーの向こうへ飛ぶ。私たちは、長くは飛べないが、青い空に染まって、大地と空の間を行き来する鳥になる。
「ブルーバックスコーヒー」,帰山人の珈琲漫考 2016年2月6日.
帰山人の珈琲遊戯のコーヒーは、フレーバーコーヒーの「フレーバー通販ページ」で販売されています。帰山人は、フレーバーコーヒーのフレーバー放送局に出演しており、『コーヒーの科学』についても語っています。この動画の前半でポップコーン焙煎が紹介されていますが、帰山人の珈琲遊戯では、パナマ エスメラルダ ゲイシャのポップコーン焙煎が販売されたことがあります。
2021年12月3日に発売された嶋中 労、旦部 幸博『ホーム・コーヒー・ロースティングお家ではじめる自家焙煎珈琲』では、帰山人の焙煎が紹介されています。
一本焼き
帰山人の焙煎は、最初から最後まで火力調整を一切しない「一本焼き」を特徴としています。
私、鳥目散帰山人の焙煎は、特徴があるようです。原則として、焙煎の工程で火力を一切動かしません。主に使っている手廻し釜は、覆いもなく排気装置もなく計器もありません。ほぼ一定の火力で燃えている炎の上に生豆をかざして、焙り焼きをしているだけです。それでも、物によって時によって、気温や湿度によって、一釜ごとに二度と同じ工程にはなりません。一定に決める火加減、焙煎中の手廻しの回転速度、焼き上がりのタイミング…これを調整するだけで私には精一杯です。「一本焼き」と名付けました。この焙煎の手法を他人に強要するつもりもありませんが、どんな焙煎機を使用した場合でも「一本焼き」を基準に考えるのが、私の珈琲の焙煎に対する考え方です。
「焙煎のこと」,帰山人の珈琲遊戯
帰山人の焙煎機は、手廻しの焙煎機です。
その1週前の1995年1月10日には、開業して間もないコーヒー店を訪ねた。出色のコーヒーを飲ませる稀代の迷店(?)となる「東明茶館」(都築直行)である。この当時に、私が自宅で焼いていたコーヒーは、手網による直火焙煎(最大約400g投入)が最も多かった。「東明茶館」が使用する焙煎機を見た‘その時’、私は「あっ!」と喫驚の声を上げた。手網をそのまま釜型にしたような、私が理想とする極めて簡素な構造の約1kg容量の直火式焙煎機だったから。後日、この「東明茶館」の焙煎機に倣って、パンチングメッシュの釜部はそのままに電動モーターを止めて手廻しにした仕様を、同じ富士珈琲機械製作所(寺本一彦)へ特注をした。この特製の手廻し釜の焙煎機を私が入手したのは、1996年2月26日である。だが、震災が発した頃の私には、「東明茶館」の釜が垂涎の的だった。
「地界の殺戮」,帰山人の珈琲漫考 2015年1月17日.
帰山人のコーヒーは、深煎りです。
さて、肝心のナゼ「深煎り」か?という理由について。
「私的珈琲論序説〜(3)深煎り派 その2」,帰山人の珈琲漫考 2009年2月6日.
端的に言えば、私にとってコーヒーは「にがい」ものだからである。
巷間「にがいだけではおいしいコーヒーとは言えない」という話は多い。
特に昨今ではSCAAを筆頭とする味覚基準では、
「質の良い酸味」や「フルーティな味や香り」を重視する傾向が顕著だ。
一概にそれらの味覚要素を否定するつもりも無いが、
私は「にがい」ことを排除していく評価傾向にはなじめない。
「苦味」にも「良い」「悪い」があるとの話もよく聞くし、それには賛同する。
ならば、「良い苦味」を追求することこそがコーヒーのコーヒーたる身上、
それが私を「深煎り派」と自認させている原点の志向である。
旦部 幸博の好みの焙煎度は、中深煎りから深煎りだそうです。
コーヒーは苦い飲み物?:https://togetter.com/li/285065
続 コーヒーは苦い飲み物?:https://togetter.com/li/287853