UCCカフェメルカード ガテマラ ヌエバグラナダです。
UCCカフェメルカード(UCC Cafe Mercado)は、クラシフィカドール(コーヒー鑑定士)により、味覚、香り等、徹底的な品質テストをしたコーヒーだけを取り揃えています。
ガテマラ ヌエバグラナダ
ヌエバ・グラナダ・コーヒー
ヌエバ・グラナダ・コーヒー(Nueva Granada Coffee)は、グアテマラ(Guatemala)サン・マルコス県(San Marcos Department)エル・タンバドール市(El Tumbador Municipality)に位置しています。コーヒー生産地域としては、ボルカニック・サン・マルコス(Volcanic San Marcos)に区分されます。
サン・マルコス県は、タカナ火山(Volcán Tacaná)とタフムルコ火山(Volcán Tajamulco)という2つの非活動性の火山に囲まれており、コーヒーは火山灰の肥沃な土壌で栽培されています。
「ヌエバ・グラナダ(Nueva Granada)」という農園名は、ヨーロッパで最後のイスラムの拠点であり、アルハンブラ宮殿のあるスペインの要塞都市グラナダ(Granada)に由来しています。1492年にグラナダが陥落し、レコンキスタが完成した同じ年、クリストファー・コロンブスは新世界を発見しました。
栽培
ヌエバ・グラナダ・コーヒーは、標高1,400m - 1,500mに位置しています。
コーヒーノキはシェードツリーの日陰で栽培されています。シェードツリーは、渡り鳥や地元の鳥、野生動物の聖域で、温暖な地域の強い日差しからコーヒーノキを保護します。コーヒーノキの花は3月から4月に開花し、10月下旬には完熟を迎えます。
収穫
完熟実のみ摘み取られ、パーチメントの段階で選別され、乾燥した木造の倉庫で保管されます。注文が入ると、パーチメントを取り除き、生豆の状態で出荷されます。
育成
ヌエバ・グラナダ・コーヒーでは、土壌を健康に保つために、毎年新しい苗木が植えられます。選抜された種子から最初の葉が成長すると、高収量の木の根に接ぎ木されます。
接ぎ木後約30日で、若い苗木は肥沃な土と有機肥料で満たされたビニール袋に移されて、日陰で灌漑しながら6ヵ月間寝かせます。雑草を取り除き、まっすぐな根元が下に曲がらないようにするために、バッグを上下逆さまに使用します。
雨季のはじめの5月に、1才となった種苗が農園全体に植えられます。それらはシェードツリーの木陰で成長し、4年後には初の収穫を迎えます。
認証
ヌエバ・グラナダ・コーヒーは、2003年にニューヨークで行われたレインフォレスト・アライアンス(RA)(Rainforest Alliance)のイベントで、最も早く認証を獲得した農園の1つとして表彰されました。レインフォレスト・アライアンス認証を獲得して以降、マカダミアの木をシェードツリーとしている場所に、さらに3万本以上のコーヒーノキを植えました。また、植物をできるだけ刈り取らないようにすることで、川や小川を守り、野生動物の通り道が生まれました。
評価
2005年にワシントン州シアトルで行われたアメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)(Specialty Coffee Association of America)のカンファレンスで、レインフォレスト・アライアンス(RA)のカッピング・コンテストがあり、ヌエバ・グラナダ・コーヒーは87.6点を獲得し第3位に入賞しました。
施設
ヌエバ・グラナダ・コーヒーには、労働者の子供のために用意された小学校と図書館があります。学校には6台のコンピューターがあり、生徒と農園の大人にもコンピューターの指導を提供しており、図書館には300以上の物語の本、辞書、地図、および百科事典があります。
また、応急手当と子育て用のクリニックがあります。常駐の衛生推進者が予防接種を行い、寄生虫の治療を行い、基本的な健康管理と医薬品を提供しています。 農園はローカルな医療を提供するアメリカのNGOであるProject Hopeとグアテマラ女性の健康NGOであるAPROFAMと協力しています。
コミュニティ
ヌエバ・グラナダ・コーヒーは、近隣の4つの集落(4,000人から5,000人)に無料で湧き水を送り、エル・タンバドールの人々に、社会医療プログラムを無償で提供しています。地元で新しいプロジェクトが発表されて時には、農園は集会所として機能し、地元コミュニティで中心的な役割を果たしています。
日本との関係
ヌエバ・グラナダ・コーヒーで生産されるコーヒーの多くは日本に向けて輸出されるため、農園では日本の文化が紹介されています。下の動画は、日本人が農園に来た時の様子です。
品種
品種はブルボン(Bourbon) 、カツーラ(Caturra)、カツアイ(Catuai)です。
旧世界の品種であるブルボンと、新世界(ブラジル)で生まれたカツーラとカツアイが、同じように栽培されています。
精製方法
精製方法はウォッシュト(Washed)です。
コーヒーは、周辺の3つの山の泉から湧き出る綺麗な水で洗われ、等級分けされた後、パティオと低熱乾燥機でゆっくりと均一に乾燥されます。
ヌエバ・グラナダ・コーヒーは、新しいエコロジカルなミルを建設したことで、精製に使用される水の量が従来よりも80%少なくなりました。また、使用された水は川に戻すことなく、パルピング(果肉除去)や水洗後に残ったわずかな水は灌漑に利用されます。
パルピングされたコーヒーチェリーの果肉と有機物は堆肥化され、有機肥料として使用されており、マカダミアの殻も堆肥として使用し始めました。農園では、レインフォレスト・アライアンス(RA)で承認された数少ない農薬のみを使用して、持続可能な農業に取り組んでいます。昆虫やコーヒーノミキクイムシは自然な方法で駆除が試みられています。
UCCカフェメルカード ガテマラ ヌエバグラナダ
ヌエバグラナダ農園は、早くからレインフォレストアライアンスの認証を習得しており、自然環境に配慮した細やかな農園運営をしています。
UCC
サンマルコス地域の2つの火山に囲まれ良質な火山灰質の土壌と十分な雨量がコーヒー栽培に適しています。農園主は働く人々のための学校や病院を農園内に作り、働く人も大切にしています。
味
ビターチョコレートのような苦味と甘さの取れた味わいです。苦味の奥にレーズンやぶどうのような味わいを感じるコーヒーです。
<参考>
Nueva Granada Coffee<http://www.nuevagranada.com/>