工房 横井珈琲 ボリビア ラス・アラシータス ゲイシャ ピーベリーです。
工房 横井珈琲(YOKOI COFFEE)は、北海道札幌市西区発寒にあったスペシャルティコーヒー専門店です。オーナーの横井 力(よこい ちから)は、1996年に横井珈琲を創業し、北海道のスペシャルティコーヒーの先駆けとなりました。
ボリビア ラス・アラシータス ゲイシャ ピーベリー
ラス・アラシータス農園
ラス・アラシータス農園(Finca Las Alasitas)は、ボリビア(Bolivia)ラ・パス県(La Paz Department)ユンガス地方(Yungas Region)カラナビ群(Caranavi Province)ボリンダ・コロニー(Bolinda Colony)に位置する農園です。
農園主はペドロ・ロドリゲス・ペニャリエータ(Pedro Rodriguez Peñarrieta)です。
ペドロ・ロドリゲスは、アグリカフェ(Agricafe)というコーヒー輸出業者を経営していますが、ボリビアのコーヒー生産の減少に危機感を覚え、2012年に自らコーヒー農園を始めました。現在ロス・ロドリゲス農園(Fincas Los Rodriguez)の名の下に、12の農園が経営されており、ラス・アラシータス農園はそのうちの1つです。
ラス・アラシータス農園は、2014年に設立された20.6ヘクタールの農園です。標高1,642mの高地から、ロス・ロドリゲス農園と山々の向こうに素晴らしい景色を一望することができます。ロドリゲスの家族は、ラ・カシータ(La Casita)と呼ばれる農園の最上部に家を建てて、コーヒーを片手に日没や日の出を楽しみに来る友人やゲストを迎えています。
「アラシータス(Alasitas)」は、アイマラ語(Aymara Language )で「買ってくれ(Buy Me)」という意味です。ボリビアのラ・パス県(La Paz Department)で毎年1月24日から1ヶ月間にわたって行われる祭りの名前に由来しています。
品種
品種はゲイシャ(Geisha)のピーベリー(Peaberry)です。
ラス・アラシータス農園では、ゲイシャの他に、カツーラ(Caturra)、ジャバ(Java)などを栽培しています。
精製方法
精製方法はウォッシュト(Washed)です
ラス・アラシータス農園のコーヒーは、ブエナ・ビスタ・ミル(Buena Vista Mill)で精製されます。
工房 横井珈琲 ボリビア ラス・アラシータス ゲイシャ ピーベリー
ボリビアでは元々、鉱山で働いていた人々が集団居住を行い、「コロニー」というコミュ二ティ(村の様なもの)を作って生活しており、これらの人々に土地が与えられコーヒー栽培が伝わり、ボリビアでのコーヒー栽培が盛んになりました。
その多くは大変小規模で家族単位で農園を営んでいます。 このような歴史的背景があり「管理・手入れをしてコーヒーを栽培する」というよりは 「コーヒーの実がなったから収穫しに行こう」というような感覚のもと、コーヒーを栽培しています。
そのため、原生林の中で何もせずにコーヒー栽培をしている農家が多く、収穫量は落ち、生産性も悪化しています。さらに、現在ボリビアではコーヒー栽培からコカ栽培に転じる生産者が多く、国全体のコーヒーの生産量が激減しています。そのことに危機感を覚えたペドロ・ロドリゲスさんは、自社農園の経営を始めました。
ラス・アラシータス農園は、ペドロさんが運営する複数のコーヒー農園の中で、ボリビアの優良生産地カラナビに3番目に作られた農園です。 カラナビで最も面積の広い農園でもあります。
この農園は、この地方に住む生産者たちがカラナビの町にやってくるときに使う通勤路のそばに位置しています。
ペドロさんたちは、毎日ここを通る生産者たちへの一つの模範例としてこの農園を手がけ、大きな成功を収めました。たくさんの生産者たちがラス・アラシータス農園に関心を持ち、ペドロさんたちにアドバイスを求めにやって来たり、真似をして自分たちで同じような農園を作ろうとする人も現れました。
世界的にラス・アラシータス農園は未来の農園の基本モデルとして認知されています。
工房 横井珈琲
味
非常に明確な強いゲイシャフレーバーが印象的です。ゲイシャフレーバーが強く感じられますが、酸味の印象が薄いため、冷めてくると味が薄くなります。
<参考>
"#008 Pedro Rodriguez Las Alasitas Bolivia",Discover Coffee Project<http://www.discover-maruyamacoffee.com/dear-grower/single.html?no=8>