ボリビア コパカバーナ農園とアルカルンス家
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ボリビア コパカバーナ農園とアルカルンス家

アルカルンス家

マリア・アスカルンス(Maria Askarns)は、ボリビアのコーヒー生産者です。

マリアの祖先は、1650年にスペイン北部のガリシア地方からボリビアに渡ってきました。マリアの父親であるハイメ・アスカルンス(Jaime Askarns)は、1960年代にコーヒービジネスを始めました。彼はユンガス地方南部のチュルマニ(Chulumani)に最初の農園を購入し、コーヒーの栽培を始めましたが、近隣の生産者がコカインの栽培を始めたため危険な地域となり、その農園を売却しました。その後、ユンガス地方南部のカラナビ(Caranavi)の農園を購入し、現在に至ります。マリアは、農園主・精製工場主・輸出者でもあり、栽培から輸出まで一貫して行っています。

マリアは、カラナビ周辺に、コパカバーナ農園(Finca Virgen de Copacabana)、プマプンク農園(Finca Puma Punku)、リオコリ農園(Finca Rio Kori)、ピコ・デル・トゥカン農園(Finca Pico del Tucan)、ベジャ・ビスタ農園(Finca Bella Vista)を所有してます。

コパカバーナ農園

コパカバーナ農園(Finca Virgen de Copacabana)は、ボリビア(Bolivia)ラ・パス県(La Paz Department)ユンガス地方(Los Yungas Region)カラナビ郡(Caranavi Colony)カラマ(Calama)に位置する農園です。

コパカバーナは、ペルーとボリビアにまたがる古代湖、3,890mの天空に近いチチカカ湖(Lake Titicaca)の湖畔の最大の町で、約6,000人の人口がいます。コパカバーナの名前は、先住民族アイマラ族の言葉で「湖の眺め」を意味する「コタ・カウアーナ(Kota Kahuana)」に由来しています(古代アンデス神話の豊穣の女神コタカワナ(Kotakawana)に由来するという異なる説もあります)。

コパカバーナは、エル・カルバリオ(El Calvario)とニーニョ・カルバリオ(Niño Calvario)の山に囲まれ、スペイン征服以前から神聖な場所として知られていました。かつてコタ・カウアーナが祀られていた場所に、ボリビアの守護聖人コパカバーナの聖母が祀られている16世紀に建築されたコパカバーナ聖母教会があります。

コパカバーナ農園は、この町の中心部から北東へ300kmにあるコンドリーリの丘(Cerro Condoriri)の標高1,500mに位置しています。

チチカカ湖には「太陽の島」と「月の島」と呼ばれる島があり、この島はインカの帝国発祥の地と言われています。現在では、キリスト教徒の巡礼地となっています。マリアも敬虔なクリスチャンで、農園入口には聖母マリア像が飾られています。

認証

コパカバーナ農園は、バイオラティーナ(BIO LATINA)の有機認証を取得しています。バイオラティーナは、ペルー(Peru)のリマ(Lima)に拠点があるアメリカ合衆国農務省(USDA)(United States Department of Agriculture)公認の認証団体で、世界中の組織を代表して農園、牧場、および森林の持続可能な慣行を認証しています。ペルーをはじめ、ボリビア、コロンビア、ニカラグア、ベネズエラ、パナマ、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドル、エクアドル、およびメキシコの中南米11カ国で認証を受けています。

プマプンク農園

プマプンク農園(Finca Puma Punku)は、ラパス県(La Paz Department)ユンガス地方(Los Yungas Region)カラナビ群(Caranavi Colony)ノルテ(Norte)に位置する農園です。

プマプンク農園は、チチカカ湖の近く、2000年に世界遺産に登録されたティワナク(Tiwanaku)遺跡群の中にあります。農園名の「プマプンク(Puma Punku)」は、現地のアイマラ語で「プーマの扉」を意味しており、このティワナク遺跡中心部から外れたところにあるピラミッド状建造物のことです。

リオコリ農園

リオコリ農園(Finca Rio Kori)は、ラ・パス県(La Paz Department)ユンガス地方(Los Yungas Region)カラナビ郡(Caranavi Colony)カラマ(Calama)に位置する農園です。

農園名の「リオコリ(Rio Kori)」は、金が発見された近くの川の名前です。「コリ(Kori)」は、現地のアイマラ語で「金」という意味です。

ピコ・デル・トゥカン農園

ピコ・デル・トゥカン農園(Finca Pico del Tucan)は、ラ・パス県(La Paz Department)ユンガス地方(Los Yungas Region)カラナビ郡(Caranavi Colony)ディエス(Diez)に位置する農園です。

ピコ・デル・トゥカン農園は、「トゥカン(Tucan)」という名前の通り、5種類から6種類のトゥッカーノ(オオハシ)が生息しています。

ベジャ・ビスタ農園

ベジャ・ビスタ農園(Finca Bella Vista)は、ラパス県(La Paz Department)ユンガス地方(Los Yungas Region)カラナビ郡(Caranavi Colony)ボリンダ(Bolinda)に位置する農園です。

ベジャ・ビスタ農園は、ベジャビスタ森林保護区の麓に位置しています。標高1,700m、アルカルンス家が所有する農園の中で最も標高の高い農園です。

アスカルンス家 Askarns Family:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/south-america/bolivia/la-paz-bolivia/los-yungas/caranavi/askarns-family

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