スターバックス リザーブ®:ハワイ カウ

今回はスターバックス リザーブ®のハワイ カウの紹介です。スターバックスは言わずと知れた世界的なコーヒーチェーンです。スターバックス リザーブ®は一部限定店舗でのみ取り扱われる希少なコーヒー豆です。お店で飲むこともできますが、豆を購入することもできます。お店ではクローバーというスターバックス独自の抽出マシーンで淹れたコーヒーを飲むことができます。

スターバックス リザーブ®のハワイ カウ

アメリカ合衆国の50番目の州となったハワイ州は、ハワイ・コナが生産されるハワイ島をはじめ、カウアイ島、オアフ島、マウイ島、などの8島と19 以上の火山島からなっています。なかでも最も新しくできた島であるハワイ島は面積1万456㎢とハワイ諸島最大の島で、ハワイの他の島をすべて合わせた面積よりも大きいことから、「ビッグ・アイランド」とも呼ばれています。

ハワイ島には5つの火山があります。島の中央にはハワイ州最高峰のファラライ山(2,521m)、島の西北端にあるコハラ山(1,637m)、世界最先端の天文台があるマウナ・ケア山(4,205m)、地球で最も体積の大きいマウナ・ロア山(4,170m)、マウナ・ロア山の南嶺には世界で 最も活発な火山の一つであるキラウエア山があります。 キラウエア火山は世界で 最も活発な火山の一つであり、現在も溶岩が流れ出ていています。ハワイ島は火山でできた島のため、ハワイ島の沿岸部には白い砂浜ではなく、黒い火山性の砂浜となっている場所も多いです。

ハワイにはさまざまな気候が共存します。最もよく知られているケッペンの気候区分によれば、世界にある17の気候区分のうち、北極気候とサハラ気候を除く15気候があるとされます。気候は年間平均約25℃と温暖で、高地や火山地帯ではやや涼しく約15℃です。降水量は島の東西で極端に異なります。東側は太平洋から吹き込む水分を含んだ湿った貿易風が、マウナ・ケア山マウナ・ロアの山にぶつかり、雲を発生させて島の東部に雨をもたらすため、雨が多い地域となっています。一方で、西側は亜熱帯性気候のハワイらしい晴れの天気が尾多く、降水量は少ないです。ハワイ・カウコーヒーが生産されるカウ地区は、ハワイ島南部に位置し、平均気温は10℃~20℃で、一日中曇りの天気が多い地域となっています。

ハワイコーヒーの歴史は、1825年にハワイ王国カメハメハ2世とカマルマル女王、オアフ総督ボギ酋長の一行が、ロンドン訪問中に初めてコーヒーを味わったことから始まります。しかし、カメハメハ2世と女王はロンドン滞在中にハシカにかかって亡くなってしまいます。ふたりの遺体を乗せて、英国船ブロンド号で帰国の途についたボギ酋長は、途中立ち寄ったブラジルのリオ・デ・ジャネイロでコーヒーの苗木(エチオピア産のアラビカ種と推測されています)を手に入れます。帰国後に白人農園主のジョン・ウィルキンソンに命じてオアフ島のマノア渓谷付近にあったボギ農園に植えさせましたが、ウィルキンソンの存命中にコーヒー産業を成功させることはできませんでした。しかし、1828年キリスト教宣教師サミュエル牧師が、ハワイ島コナ地区ケアラケクア湾のキャプテンクックに、ボギ農園から持ち帰ったコーヒーの挿し木を鑑賞用として植えたところ、木は瞬く間に生長することがわかりました。コナ地区の温暖な気候と最適な環境のおかげで、わずか数年の内にコナ・コーヒー栽培は繁栄し、その気品ある香りは、特に捕鯨や貿易をする船員たちの間で名を馳せるようになりました。

スターバックス リザーブ®のハワイ カウが生産されるハワイ島 カウ(Kau)地区は、ハワイ島南部に位置しています。カウ地区では1894年にコナ地区からコーヒーの木が持ち込まれ、コーヒーの栽培が始まりました。当時からカウ地区で栽培されていた農作物のほとんどはサトウキビでした。その後、サトウキビ産業が衰退し、1990年代の後半にはそれが顕著になったことで、人々は改めてコーヒー栽培に目を向けるようになりました。

現在カウコーヒーがコナコーヒーと並んで世界中から注目されるようになった背景には、オブラ(Obra)夫妻の力が大きいです。Loreto "Lorie" Obraと彼女の夫Restituto "Rusty" Obraは、1972年にフィリピンからニュージャージーに移住し、ラスティー氏は化学者として、ローリー女史は医療技術者として働き始めました。しかし、1990年代後半にハワイ島のカウ地区を訪問している間、ラスティーとロリーは早期退職を決意し、カウ地区でコーヒーを育てようと奮闘しました。

コナ地区はその時すでに何世紀にも渡ってコーヒーを栽培しており、世界的に有名で、多くの老舗農園や有名ブランドがありました。ラスティーやローリーのようなカウのコーヒー農園には、知名度も生産技術もまだ何もなかったため、彼らはコーヒーの栽培と加工を習得するために、急いで学習をし始めました。

カウ地区には2006年までに約40の農園でコーヒーが生産されていましたが、彼らは生き残るために苦労していました。数マイル以内に精製工場がなく、ほとんどのコーヒー生産者は彼らが生産したコーヒーを売る市場を持っていませんでした。唯一のバイヤーは、カウコーヒーが低品質であると評価したために、最低価格しか提供しないコナの農家だけでした。

カウコーヒーの発展は、砂糖産業の崩壊から始まりました。 C. Brewer and Co.が1996年にカウ砂糖工場を閉鎖し、135年続いたこの地区のサトウキビへの依存を終わらせました。州と郡の職員はサトウキビの代替品として、コーヒーを選びました。コーヒーの木は1895年にカウに導入されましたが、それまでは耕作可能な土地はすべてサトウキビ生産に利用されていたので、コーヒーを生産することはできませんでした。しかし、カウの豊かな火山性土壌、高い標高、適度な日光、雨、霧などの気象条件は、コーヒー生産にぴったりでした。

砂糖工場を閉鎖した後、チャールズ・ブルーワー(C. Brewer)は5エーカーの土地を年間150ドル、15年間のリースで提供しました。最初の5年間は無料でした。撤退した砂糖産業で働いていた労働者は、新しい作物であるコーヒーの生産の専門的な訓練を受けました。 ローリーとラスティーはリースを申請したが、最初は断られました。しかし、彼らの両親がチャールズ・ブルーワーのもとで働いていたので、15年間のリースの資格を得ることができました。彼らは彼らの会社をラスティーズハワイアン(Rusty's Hawaiian)と命名し、2002年にコーヒー豆の最初のクロップが収穫されました。

その年、ラスティーはまた、30の生産者と共に、カウコーヒー生産者協同組合(Kau Coffee Growers Cooperative)を創設しました。この組合の夢は、カウコーヒーをコナコーヒーと同じくらいポピュラーにすることでしたが、最初の時期は土地の安いリース代でさえ、かろうじて払えるという程度の利益しかありませんでした。多くの人は、彼らが大きな間違いを犯したのではないかと疑問に思いました。

ラスティは2006年に道半ばで亡くなります。ローリーは農園を売ることも考えましたが、ローリーはラスティの意思を引き継ぎ、コーヒー事業を続けることに決めました。その頃、チャールズ・ブルーワーは膨大なカウの所有地を売却しました。それは数千エーカーの放棄されたサトウキビ畑でした。カリフォルニアの投資家で慈善事業家のエドモンド・オルソン(Edmund C. Olson)は島の13,000エーカーの土地(そのうち8,000エーカーはチャールズ・ブルーワーの土地)を取得しました。 2006年に、Kau Farm&Ranch Co.のクリストファー(クリス)・マンフレディ(Christopher Manfredi)と彼のパートナーは、40のコーヒー農園を含んだ2,000エーカーの土地を購入しました。

クリストファー・マンフレディのマネージングパートナーはカウコーヒーの事業の難しさを感じましたが、カウコーヒーの原産地ブランドを作り、ハワイアンコーヒーのアイデンティティの下でカウコーヒーの高級イメージと評判を確立するために努力しました。

コーヒーの質の基準は、国際「カッピング」コンテストによって決定されます。毎年、専門家チームは、生産者や焙煎業者から提出されたコーヒーを味わって、オリンピックのアイススケート競技のように厳密に評価します。高いスコアは、ウイニングコーヒーの評判と価格にすぐに影響します。

2007年には、クリストファー・マンフレディは彼の土地の15人の生産者からサンプルの豆を集め、その年にカリフォルニア州ロングビーチで開催されたアメリカスペシャル・コーヒー協会(SCAA)のアメリカン・ロースターズ・ギルド・カッピング・パビリオン大会に参加しました。ウィル・アンド・グレイス・タビオス(Will and Grace Tabios)とマーロン・ビーソン(Marlon Biason)のエントリーのカウの2つのコーヒーが世界のトップ10に入りました。突然、カウは世界でもトップクラスの独特の味わいのあるコーヒー栽培地として知られることとなりました。

翌年、カウコーヒーはSCAAのイベントで再び上位に入りました。マヌエル・マルケス(Manuel Marques)はカウ・フォレスト・コーヒーが11位に入りました。 2009年、カリフォルニア州アナハイムのSCAA Expoで世界中から134のエントリーのうち、カイルアワ・コーヒーファーム(Kailiawa Coffee Farm)のブル・アンド・ジェイミー・カイリアワ(Bull and Jamie Kailiawa)が7位を獲得しました。それによって、カウコーヒーは飛躍的に評判を高めました。

ローリーは長年にわたり医療機関で科学的な経験を積んだ彼女の知識を、コーヒーの成長、加工、焙煎に応用していました。彼女はパルピング、ウォッシング、発酵、乾燥が、国によってそれぞれ異なる方法で行われていることに特に興味を抱きました。組み合わせやバリエーションは無限です。いろいろな精製方法を試したり、焙煎度合いを変えたりしながら、最高の味を引き出す方法を模索していました。彼女の農園にある6種類のアラビカ種の順列を掛け合わせ、彼女は長年にわたり厳しいテストを行い、その結果をアメリカ本土のロースターに送って評価を仰ぎました。コーヒーレビューマガジンは、ブルボン品種コーヒーに関する2009年の記事で、95点の最高得点でラスティーズハワイアンのブルボンを選びました。

ローリーにとって2010年は画期的な年となりました。ハワイコーヒー協会は、ラスティーズハワイアンをハワイアンコーヒーのグランドチャンピオンに選びました。同年、ウィル・アンド・グレース・タビオス(Will and Grace Tabios)はSCAA Roasters Guild 2010 Coffees of the Yearのトップ10に入賞し、国際コンテストの2回目の入賞を果たしました。また、ラスティーズハワイアンは、コーヒーレビューの2010年3月の記事「Island Coffees:Hawaii and the Caribbean」で最高得点(92点)を獲得し、雑誌の「Brandy and Surprises:The New Naturals」で95点を獲得しました。そして、ヨーロッパスペシャルティコーヒー協会(Specialty Coffee Association of Europe)は、ローリーの努力を評価し、2010年のthe 2010 Outstanding Producer of the Yearを彼女に与えました。この賞は、「コーヒーの生産または精製の改善に関する広範な研究や研究を行っている小規模の所有者、不動産、協同組合、工場または農園」に対して毎年授与されています。

 2011年に、ラスティーズハワイアンは再びハワイコーヒー協会のハワイアンコーヒーのグランドチャンピオンに選ばれました。グランドチャンピオンに立て続けに選ばれるのは、これまでに一度も見られなかったことでした。2009年、カリフォルニア州アナハイムのSCAA Expoで世界中から134のエントリーのうち、カイルアワ・コーヒーファームのブル・アンド・ジェイミー・カイリアワはSCAA Roasters Guild Coffees of the Yearのトップ10に再び挑戦しました。

アメリカのBarista Guildは、毎年コーヒーの競技会を開催しています。各参加者は、エスプレッソ4個、カプチーノ4個、飲み物4個を15分以内に6人の審査員に12個の飲み物を用意しなければなりません。バリスタのピート・リカータ(Pete Licata)は、2011年にラスティーズハワイアンとコナコーヒーのハワイアンコーヒーの組み合わせで、勝者に輝きました。

2012年のSCAA Roasters Guildでは、26カ国から250件のエントリーのうち、ウィル・アンド・グレイス・タビオス、ローリー、トリニ・アンド・フランシス・マーケス(Trini and Francis Marques)のカウの3人の生産者がトップ10に入りました。

カウの土地所有者であるエドモンド・オルソンはカウコーヒーの精製施設の必要性を感じ、2010年には肥沃なウッドバレーにあるパハラ(Pahala)にカウコーヒーミルとビジターセンターの建設を発表しました。 2012年1月21日に開店した施設は、150万ドルかけて建設され、これによってコナにコーヒーを送って精製してもらう必要がなくなりました。彼は新工場の建設に加えて、カウコーヒー産業をさまざまな形でサポートしています。彼は持続可能な農業、自然資源保全、コミュニティ開発、教育、文化的遺産保護、再生可能エネルギーに投資している民間の土地所有者です。 約15,650エーカーの主要な農業と自然保護の土地を守り、ビジョンに沿った子会社を創設し、監督しています。

スターバックスとカウコーヒーの取引を仲介したのは、クリストファー(クリス)・マンフレディです。彼はカウコーヒーをアメリカ、カナダ、日本の250のスターバックス店に置いた2011年の取引を仲介しました。現在はカウコーヒーはスターバックス リザーブ®に認定されています。

現在、カウコーヒーは世界市場で高値を示しており、日本には少量しか入荷しない希少なコーヒーです。

カウ地区のコーヒー栽培はコナ地区から持ち込まれたものからスタートしているため、種の違いはほとんどありませんが、気候と土壌の違いがコーヒーの香味の違いを生んでいます。同じマウナロア火山から噴火した火山灰でできあがった土地ですが、コナ地区は新しい溶岩質の黒土の土壌でコーヒーを栽培されているのに対し、カウ地区はサトウキビ栽培をしていた土地であるため、溶岩質の土が少なく、肥料が馴染んだ赤土の肥えた土壌でコーヒーが栽培されています。

ハワイ・コナコーヒーは蝋みがかった青緑色の大粒の豆です。味は独特の爽やかな酸味が他の豆にはない特徴です。芳醇な香り、柔らかな甘味、苦味が少なく、滑らかな口当たりのコーヒーです。コナコーヒーは上品は酸味と甘みが特徴のコーヒーです。一方、カウコーヒーはコナコヒーほど酸味が強くなくマイルドな口当たりとフルーティーさが特徴です。

STARBUCKS RESERVE®とは

スターバックス リザーブ® コーヒーは、世界中のスターバックスの中でも限定店舗で販売しております。また、ご注文ごとにコーヒー豆を挽き、一杯ずつおいれしたコーヒーのご提供をしています。(スターバックスホームページより)

スターバックス リザーブ®を購入すると、商品説明のカードを挟んだこちらの用紙がもらえます。

こちらが商品説明のカードです。コーヒーについて詳しい説明が書いてあります。

※ラベルデザイン
このラベルデザインはハワイ カウの生産に欠かすことのできない地域の結束と友愛の精神を表現しています。手とコーヒー豆は生産者とその働きを、背景で交差する模様はカウ地区沿岸の風景と太平洋の潮流を表しています。(スターバックスホームページより)

初回購入時にコーヒーパスポートがもらえます。

中にコーヒーの基本情報(味わい方、ロースト方法、加工法、コーヒーの淹れ方など)と、スターバックスのコーヒーについての情報が載っています。中身が充実しているので、コーヒーパスポートをもらうためだけでもスターバックス リザーブ®を購入する価値があると思います。

スターバックス リザーブ®のページもあり、こちらに商品を購入するともらえるスタンプを貼って、コーヒーについての感想が書き込めるようになっています。

100gと250g単位で売っています。こちらは100gです。

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焙煎

スターバックスは、コーヒをローストのレベルで、スターバックスブロンドロースト(浅煎り)、スターバックスミディアムロースト(中煎り)、スターバックスダークロースト(深煎り)の3つに分類しました。豆ごとに少しずつ異なるローストの時間や温度を40年もの蓄積された経験と技術をもったマスターロースターが探求しています。こちらのハワイ カウはスターバックスミディアムであると思われます。

焙煎:スターバックスミディアム

バランスのとれた、まろやかさと豊かな風味が特長。

「ハワイ カウをプアオーバーかケメックスで抽出するのが、私達のお気に入りです。これらの抽出方法は、クリーンな口当たりの中に今年のハワイ カウが持つ上品で複雑な風味を豊かに引き出してくれます。」
シニア コーヒー クオリティ デベロップメント スペシャリスト
セルジオ アルバレス(スターバックスホームページより)

欠豆、貝殻豆が若干あります。

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口当たり柔らかく、全体のバランスが良く、飲みやすいコーヒーです。酸味が控えめで、甘味の方が優れています。

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