スターバックス リザーブ® エクアドル ピチンチャ ボルケーノです。
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エクアドル ピチンチャ ボルケーノ
エクアドル
エクアドル(Ecuador)は南米西部の国です。北にコロンビア、東と南にペルーと国境を接し、西は太平洋に面しています。エクアドル本土から西に約900~1,000km離れた位置に、大西洋に浮かぶエクアドル領土のガラパゴス諸島(Islas Galápagos)があります。一般的にはあまり知られていませんが、ガラパゴスでもコーヒーが栽培されています。
エクアドルと言う国名は、「赤道」を意味しています。首都のキト(Quito)が位置する標高2,850m付近の中央の高地に、赤道が通っていることがその名の由来です。
エクアドルはアンデス山脈の険しい地形によってそれぞれの地方が隔てられているため、それぞれの都市の独立心が強い国です。エクアドルの独立後、ラ・シエラの人口が集中し、植民地行政の中心地で首都となるキトではメスティーソ(スペイン語:Mestizo、白人とラテンアメリカ先住民の混血の人々)が力を持っていました。他方で、エクアドルの独立で主導権を握ったクリオーリョ(スペイン語:Criollo、スペイン領植民地で、スペイン人を親に持つ現地生まれの人々)はカカオの輸出で力をつけたラ・コスタの主要な港で最大の新興都市グアヤキル(Guayaquil)で富裕層を形成していました。この2つの都市の間に対立があったため、どちらの名前でもない「エクアドル(赤道)」が国の名前として選ばれました。
エクアドルは1822年にコロンビアの一部としてスペインから独立し、1830年にコロンビアからも独立しました。しかし、長い植民地時代を経たため、現在では、先住民は人口の7%に過ぎません。わずかに採掘できる石油とバナナ、カカオ、コーヒーなどの農産物が産業の中心です。
エクアドルは南北約1,000kmにわたって走るアンデス山脈によってその国土を、海岸地方のラ・コスタ(La Costa)、中央アンデス地方のラ・シエラ(La Sierra)、東部熱帯低地のエル・オリエンテ(El Oriente)という3つの気候区に分けることができます。エクアドル ピチンチャ ボルケーノが生産される北部のピチンチャ県(Pichincha Province)は、ラ・シエラに分類されます。
ラ・シエラ
ラ・シエラは、標高もさまざまで、アンデス気候と亜熱帯気候を併せ持っています。ラ・シエラは標高6,310mでエクアドルの最高峰チンボラッソ山(Chimborazo)をはじめ、4,000m-6,000m級の22もの万年雪を頂いた山々を有しています。活火山が多く、パラモ(Paramo)と呼ばれる乾燥した草地が点在します。低地には、熱帯雲霧林をたたえる山がひろがります。1日のうちに四季が訪れると言われるほど昼夜の寒暖差が激しく、日中は22℃前後まで上がります。このように高い標高、火山性の肥沃な土壌、昼夜の寒暖差の激しい気候が高品質のコーヒー栽培に適した環境です。かつてアンデスのフィレンツェと呼ばれていたように、年間を通して春のような気候が特徴です。雨季は10-5月、6-9月が乾季にあたります。
エクアドルのコーヒー生産
エクアドルにコーヒーが導入されたのは、19世紀半ばのことです。最初にコーヒーが植えられたのはマナビ県(Manabi Province)です。エクアドルはカカオの生産で有名で、1920年代後半にカカオが病気に侵されるまでは、コーヒ生産は大きな産業ではありませんでした。
エクアドルの経済は主に石油に依存しており、経済に対して農業の占める割合は、他のコーヒー生産国のようには大きくありません。またエクアドルでは、コーヒーの生産量よりも輸入量のほうが多く、国内のソリュブル・コーヒー(Soluble Coffee、インスタントコーヒー)の需要を満たすために、ベトナムから安価なロブスタ種を多く輸入しています。
エクアドルの隣国のコロンビアやペルーは高品質なコーヒーの生産国として知られていますが、現在エクアドルで生産されているコーヒーの多くはロブスタ種です。高品質なスペシャルティコーヒーの生産国としてはこれからに期待されます。
エクアドルで生産されるアラビカ種コーヒーの有名産地として、南部のロハ県(Loja Province)、太平洋に面した西部のマナビ県が挙げられます。
ガラパゴス諸島のコーヒー
エクアドル領のガラパゴス諸島では、ドン・マニュエル・J・コボス(Don Manuel J Cobos)がサン・クリストバル島(Isla San Cristobal)にフランス領ポリネシアから輸入したブルボンが、品種改良や他の品種と交雑することなく今に至るまで生き残っており、アンティーク・ブルボンとして栽培されています。
ガラパゴス諸島のコーヒーについては、以下の記事を参照してください。
ピチンチャ ボルケーノ
エクアドル ピチンチャ ボルケーノ(Ecuador Pichincha Volcano)は、エクアドル北部ピチンチャ県(Pichincha Province)ボルカン・ピチンチャ(Volcan Pichincha)の斜面で生産されています。エクアドルの首都であるキトは、ボルカン・ピチンチャの東斜面に位置しています。
ボルカン・ピチンチャは、この火山を水源とするアランビ川(Alambia River)がコーヒー栽培に最適なマイクロクライメイト(微気候)をもたらします。また、この土地の火山性の肥沃な土壌、豊かな水、日照時間の長さ、絶えず霧の立ち込める高地の冷涼な気温といった条件によって、高品質なコーヒー生産に理想的な環境となっています。
エクアドル ピチンチャ ボルケーノは、10軒にも満たない小規模生産者たちによって栽培されました。彼らの多くは、エクアドルのスペシャルティコーヒーを活性化させたいという想いからコーヒー産業に飛び込んだ若い世代です。
ピチンチャ県で生産されたスペシャルティコーヒーは、エクアドルのコーヒー品評会ターサ・ドラーダ(Taza Dorada)でも上位に入賞しています。
品種
品種はブルボン(Bourbon)、シドラ(Sidra)、ティピカ(Typica)です。
精製方法
精製方法はウォッシュト(Washed、湿式)です。
味
スイカズラのような香りとマンゴーやグアバなどのドライトロピカルフルーツの風味が感じられる繊細な味わいのコーヒーです。
スターバックス 商品ページより
スターバックス リザーブ® エクアドル ピチンチャ ボルケーノ
STARBUCKS RESERVE®とは
STARBUCKS RESERVE®とは
スターバックス リザーブ® コーヒーは、世界中のスターバックスの中でも限定店舗で販売しております。また、ご注文ごとにコーヒー豆を挽き、一杯ずつおいれしたコーヒーのご提供をしています。
スターバックス ホームページより
エクアドル ピチンチャ ボルケーノ
※ラベルデザイン
このコーヒーを栽培した生産者の多くは代々続くコーヒー生産者の家に生まれた訳ではありません。都市やその近くで仕事をもち暮らしていましたが、その生活から離れて高品質なコーヒーを栽培するためにこの地域に移住してきたのです。このカードのデザインはそんな彼らを表現するように、都会での生活と豊かな自然を関連付けて描いています。エクアドルの首都のキトはアンデスの高地にあるため、霧で覆われています。キトには魅力的で歴史ある建造物が残っており、それらは傾斜地の複雑な地形の上に建っています。エクアドルの重要な産業のひとつにバラを中心とした花の生産がありますが、そのバラの花びらの色合いを用いてそれら建造物と遠くの山々の双方を描くことで、都市と農村地域のつながりを表現しています。農地から少し離れたにぎやかな街の風景は、徐々に野性的な山々、そして空へと昇って一体となり、混ざり合っていくのです。
スターバックス 商品ページより
味
キャラメルナッツのような甘く香ばしいフレーバーが印象的です。軽い口当たりに甘いフレーバーが広がります。