ミカフェート:グアテマラ サン・セバスティアン農園 ブルボン 2018年 2017年

ミカフェートのグアテマラ サン・セバスティアン農園 ブルボンです。ミカフェート(Mi Cafeto)は「コーヒー・ハンター」ホセ(José. )川島 良彰氏によって2008年に設立されたコーヒー会社です。「すべては、コーヒーのために。(ALL FOR COFFEE)」を標語とし、「すべてのコーヒーをおいしくする」ことをミッションに、独自の明確な品質基準が設けられています。ホセ・川島良彰氏による「本当においしいコーヒーの楽しみ方」で、ホセ・川島良彰氏のコーヒーに対する考え方が簡単に紹介されています。

グアテマラ サン・セバスティアン農園 ブルボン

グアテマラ

グアテマラ(Guatemala)はシェラ・マドレ山脈(Sierra Madre)が縦横に走っている中米北部の国です。シェラ・マドレ山脈はメキシコの北西から南東にかけて連なる大山脈で、北はロッキー山脈に続き、南端に位置するのがグアテマラです。

グアテマラは火山国で、グアテマラコーヒーの多くは山脈の斜面で栽培されています。標高1,300m-2,000mの高い標高、降雨量の多い肥沃な火山灰土壌で、高品質なコーヒーの栽培に恵まれた環境です。気象は、太平洋側と大西洋側のそれぞれの熱帯性気候に影響されます。

グアテマラには狭い国土に8つの代表的な産地があり、山脈を挟んで気象条件が違うため、それぞれに特徴が異なります。

中央にあるのがアンティグア地区、国を囲むようにしてあるのがフライハネス地区、アカテナンゴ地区、サンマルコス地区、アティトラン地区、ウエウエチナンゴ地区、コバン地区、ヌエボ・オリエンテ地区の8つです。

これらの産地は、1960年に設立されたグアテマラ国内のコーヒー生産者を代表する組織であるアナカフェ(Asociación Nacional Guatemalteca de Café (Anacafé))によって認定されています。

アンティグア

アンティグアのコーヒー物語、apcaantiguacoffeeより
アンティグアのコーヒー、apcaantiguacoffeeより

サン・セバスティアン農園(Finca San Sebastián)は、グアテマラ中部アンティグア地区に位置しています。

グアテマラのコーヒー生産地域、CAFE IMPORTSより

アンティグア(Antigua)はグアテマラで最も有名なコーヒー生産地域です。アンティグア産のコーヒーは、ラ・アンティグア・グアテマラ(La Antigua Guatemala)とその周辺で生産されるコーヒーで、アナカフェによって原産地が認定されています。

ラ・アンティグア・グアテマラは市の名前であると同時に、基礎自治体の名前でもあります。単にアンティグア、またはラ・アンティグアと呼ばれることが多いです。

ここでは市を指す場合は「アンティグア市」、コーヒー生産地としてアンティグアを指す場合は「アンティグア地域」と呼ぶことにします。

アンティグア市はグアテマラにある22の県のうちサカテペケス県(Sacatepéquez)に位置しており、同県の県都です。

アンティグア市

アンティグア市は、グアテマラ中央高地のパンチョイ谷(Panchoy Valley)に位置しています。

アンティグア市は首都グァテマラ・シティからほど近くにある旧首都で、スペイン植民地時代のコロニアル様式の建築が数多く残る美しい都市です。1979年にユネスコ世界遺産に指定されました。アンティグアはコーヒーの他にも、「聖週間(スペイン語:Semana Santa)」というカトリックのお祭りで有名です。

アンティグア市は1524年7月25日に建設された都市で、1541年から1773年までグアテマラ総督府(スペイン語:Capitanía General de Guatemala)の首都でした。

建設された7月25日が聖ヤコブの記念日であったことから、1566年6月10日にスペインのフェリペ2世によって「グアテマラの騎士たちの聖ヤコブの非常に高貴で非常に忠実な市(スペイン語:Muy Noble y Muy Leal Ciudad de Santiago de los Caballeros de Guatemala、英語:Very Noble and Very Loyal City of St. James of the Knights of Guatemala)」という称号を与えられました。聖ヤコブは都市の守護聖人となっています。

1773年のサンタ・マルタ地震によって都市の大部分が破壊されたため、1776年に首都が「グアテマラ・シティ(シウダ・デ・グアテマラ (スペイン語:Ciudad de Guatemala))」に遷都されました。

グアテマラ・シティの正式名称は、「ラ・ヌエバ・グアテマラ・デ・ラ・アスンシオン(La Nueva Guatemala de la Asunción))」で、「(聖母マリア)被昇天の新しいグアテマラ」という意味です。

新しい首都となったグアテマラ・シティに対して、古い首都は「古いグアテマラ」を意味する「アンティグア・グアテマラ(Antigua Guatemala)」と呼ばれるようになりました。

1773年の地震で都市の多くの部分が破壊されましたが、スペイン植民地時代の約3世紀の間に建設された、古い教会や修道院が数多く残っています。市を見下ろす郊外には十字架の丘(スペイン語:Cerro de la Santa Cruz)があり、観光スポットになっています。

またアンティグア市は、スペインのコンキスタドールで年代記作家のベルナル・ディアス・デル・カスティリョ(Bernal Díaz del Castillo)の安息の地でもあります。彼は現在のアンティグア市のレヒドール(Regidor、参事)に任命され、そこで彼はそれまでの彼の新世界での征服活動を『メキシコ征服記(Historia verdadera de la conquista de la Nueva España)』という自伝にまとめあげました。

アンティグア地域のコーヒー

アンティグア地域は、アグア火山(Agua)、アカテナンゴ火山(Acatenango)、フエゴ火山(Fuego)の3つの火山に囲まれた盆地で、これらの火山活動による肥沃な土壌は高品質なコーヒー栽培に最適です。

代表的な自治体としては、アンティグア(Antigua)、ホコテナンゴ(Jocotenango)、シウダ・ビエハ(Ciudad Vieja)、サン・ミゲル・ドゥエニャス(San Miguel Dueñas)があり、グアテマラの有名農園がひしめいている地域です。

気候は雨季と乾季が明確で、夜には気温が下がります。気温は約19-22℃、年間降水量は約800-1,200mm、湿度は約65%です。豊かな火山性土壌、十分な日射、比較的少ない降雨量、涼しい夜がアンティグ地域の特徴です。

土壌に含まれる火山性の軽石が少ない降雨量でも十分な水分を保持し、日射と霜からコーヒーノキを守るためのシェードツリーが密集しています。シェードツリーは雨季と乾季の気候に合わせて剪定されます。

川島氏によると、このアンティグア地域には線虫が多いそうです。

ちなみに中米、ことにグアテマラのアンティグア地区は土壌に線虫が多く、ほとんどのコーヒーの木は台木(下部に用いる植物体)にカネフォラ種(ロブスタ)を使い、上部にアラビカ種を接木しています。地面に近い部分に線があるので、見れば一目で分かります。

コーヒーハンターが見た コーヒー生産国の最新事情」 2012年8月22日 株式会社Mi Cafeto 代表取締役 川島良彰氏、friend of coffeeより

アンティグア地域は安定して高品質なコーヒーを生産する地域として、歴史的に高く評価されてきました。

2000年に「アンティグアコーヒー協会( スペイン語:Asociacion De Productores De Cafe Genuino Antigua、英語:Antigua Coffee Producers Association(APCA))」が設立されました。アンティグア地域の原産地呼称を守り、偽物の流通を防ぐために、本物のアンティグア産コーヒーには「ジェニュイン・アンティグア(Genuino Antigua)」の認証がされます。

品種

主な栽培品種は、ブルボン(Bourbon)、カツーラ(Caturra)、カツアイ(Catuai)です。

アンティグアのコーヒーは、グアテマラの中でも最も高品質なコーヒーとして知られてきました。

アンティグアのコーヒーは一般的に、豊かなアロマ、上質な酸味、フルボディ、優れた甘味が特徴です(実際の味は農園、品種、精製方法などによってそれぞれ異なります)。

サン・セバスティアン農園

サン・セバスチャン農園、Condé Nast Travelerより

グアテマラ サン・セバスティアン農園(Finca San Sebastián)は、グアテマラ中部サカテペケス県(Sacatepequez)サン・ミゲル・ドゥエニャス(San Miguel Dueñas)に位置する歴史のある農園です。グアテマラの有名産地として名高いアンティグア地域でも、最も有名なコーヒー農園の一つです。運営会社はAgropecuaria SALFAR S.A.です。

*ミカフェートでは、"San Sebastián"を「サン セバスティアン」と表記していますが、「サン セバスチャン」と呼ばれることも多く、川島氏のツイッターでも「サン セバスチャン」と表記していることがあります。

サン・セバスティアン農園はアグア火山、アカテナンゴ火山、フエゴ火山の3つの火山に囲まれており、農園はアカテナンゴ火山の斜面に位置しています。

サン・セバスティアン農園全体の面積は2,250ヘクタールあり、そのうち1,100ヘクタールが自然保護区で、プーマやパンサー、アルマジロを観察することができます。農園全体のうち、コーヒー農園は1,000ヘクタールの広大な面積を誇ります。コーヒー以外にも、マカダミアナッツ、乳製品、蜂蜜を生産しています。

農園には、労働者の子どもたちが通う小学校と中学校が設立されています。

アンティグアとサン・セバスティアン農園の歴史

グアテマラは歴史的にはインディゴとコチニールを生産していました。しかし、19世紀中頃のヨーロッパの化学染料の発明により産業が崩壊し、コーヒーはその代わりの換金作物として開発されました。

19世紀中頃にコバン地区(Cobán)で栽培されていたコーヒーが、アンティグア・グアテマラ・ペタパ(Antigua-Guatemala-Petapa)地域に広がりました。1860年代に入るとサカテペケス県を含む様々な地域にまでコーヒー生産は拡大しました。1862年にはすでに、17の農園があり、7万本のコーヒーノキが植えられていました。

ラ・フェリシダの苗床、Regina Wagnerr, Cristóbal von Rothkirch, Eric Stull『The History of Coffee in Guatemala』より

1874年に開発大臣(Minister of Development)のマニュエル・マリア・エレーラ(Manuel Maria Herrera)が、アンティグアに大きなコーヒーの苗床の植え付けを命じました。グアテマラの政治家であるフアン・マルティン・バルンディア・フローレス(Juan Martín Barrundia Flore)は、この仕事をラ・フェリシダ(La Felicidad)農園に託しました。

この時代、この地域では害虫や霜による被害に苦しみますが、1880年代にはこの地域にいくつかの重要な農園が現れます。サン・セバスティアン農園も、その農園の一つです。

サン・セバスティアン農園は、サカテペケス県でも最も古い歴史を持つ農園です。

サン・セバスティアン農園は、サルバドール・ファジャ・サントス(Salvador Falla Santos)氏が購入して以来、1世紀以上にわたってファジャ家に受け継がれていますが、それ以前は所有者が次々に入れ替わっています。

この地域で複数の農園を所有していたミスター・ワイルド(Mr.Wyld)が所有していた農園に、「ウリアス(Urias)」という農園がありました。1815年、彼はマニュエル・フランシスコ・ナヘラ(Manuel Francisco Najera)にこの農園を売り渡します。

1868年にナヘラはこの農園を、「ポトレロ・デ・ウリアス(Potrero de Urias)」と「ラ・エスタンシア(La Estancia)」という2つの農園に分割しました。

1874年にノルベルト・ジンザ(Norberto Zinza)がナヘラからラ・エスタンシアを購入しました。彼はラ・エスタンシアを、彼の生まれ故郷であるスペインの都市から名前を取り、「サン・セバスティアン(San Sebastián)」と新たに名付けました。コーヒーはジンザによってこの農園に初めて紹介されます。

フアン・フランシスコ・アギーレ、Regina Wagnerr, Cristóbal von Rothkirch, Eric Stull『The History of Coffee in Guatemala』より

1882年にフアン・フランシスコ・アギーレ(Juan Francisco Aguirre)がオークションでこの農園を購入しますが、その2年後には彼の兄弟であるギレルモ(Guillermo Aguirre)に売却します。ギレルモは周辺の空き地をオークションで購入し、サン・セバスティアンに編入します。

1890年にギレルモは、「サント・ドミンゴ(Santo Domingo)」を所有していたミゲル・ポルティーヤ(Miguel Portilla)にサン・セバスティアンを売却します。サント・ドミンゴはポルティーヤが1886年に所有した小さな農園でした。

サルバドール・ファジャ・サントス、Regina Wagnerr, Cristóbal von Rothkirch, Eric Stull『The History of Coffee in Guatemala』より

ポルティーヤは、サルバドール・ファジャ・サントス(Salvador Falla Santos)とアドルフ・スタル(Adolf Stahl)とともにサン・セバスティアンの共同経営者となりますが、1900年にスタルは自らの所有分をサルバドールに売却します。

*サン・セバスティアン農園のホームページ、あるいはおそらくそれを下敷きにしたミカフェートやACEの説明では、サルバドール・ファジャがスペインからグアテマラに移住し農園を「創業」したのは1890年とのことです。

サルバドールはサン・セバスティアンにイトスギの森を育て、小さな製材所を建築して1902年に運用を開始しました。

サン・セバスティアンは1927年3月30日に発生したアカテナンゴ火山の噴火による被害を受けます。政令によって土地収容の命令を受けますが、政府が代わり、土地は返還されることになりました。

サン・セバスティアンはサルバドールの所有以降、1世紀以上にわたってファジャ家に受け継がれ、最高水準のコーヒー生産の技術を継承してきました。農園の代表者は一族の話し合いで決定され、所有地は相続人の間で分割されてきました。

初代のサルバドールは1935年に亡くなり、2代目のサルバドール・ファジャ・アリス(Salvador Falla Aris)に引き継がれますが、彼は1955年に亡くなります。

初代のサルバドールの孫で3代目のアルトゥーロ・ファジャ・コフィニョ(Arturo Falla Cofiño)が1981年まで総支配人になります。彼はサン・セバスティアンに隣接する農地を買い増し、サン・ミゲル(San Miguel)と名付け、2つの農園経営が始まります。サン・ミゲルのコーヒーは、ミカフェートの「コーヒー・ハンターズ(COFFEE HUNTERS)」ラインで取り扱われています。

サン・ミゲルのコーヒーについては、以下の記事を参照してください。

http://real-coffee.net/micafeto-kisanjin-game-of-coffee-guatemala-sanmiguel-bourbon

その後、4代目のマリオ・ファジャ・ゴンザレス(Mario Falla Gonzales)に引き継がれますが、彼は2003年に亡くなります。

現在は、アルトゥーロの息子でマリオの従弟、エストゥワルド・ファジャ・カスティージョ(Estuardo Falla Castillo)氏が総支配人となっています。

サン・セバスティアン農園とホセ・川島良彰

川島氏とアギレラ氏、「− アナザースカイ出演 記念特集 −コーヒーハンター José. 川島良彰「エル サルバドルは全ての扉を開いてくれた」」MI CAFETOより

川島氏がサン・セバスティアン農園を初めて訪れたのは1989年2月のこと、「エルサルバドル国立コーヒー研究所(スペイン語:Instituto Salvadoreño de Investigaciones del Cafe(ISIC))」時代の恩師、ウンベルト・アギレラ氏に案内されてのことでした。

*エルサルバドル国立コーヒー研究所で川島氏と一緒に学んでいた日本人に、「自家焙煎珈琲アステカ」の永森裕良氏がいます。

川島氏はそこで4代目の総支配人であるマリオ氏と出会います。

その当時の川島氏は、1988年に大西洋で発生したハリケーン・ギルバートで被害を受けたジャマイカのブルーマウンテンの農園の再建から、ハワイ・コナの農園開発を託されていた時期でしたが、マリオ氏に農園を案内された川島氏は、品質を最優先するこの農園のコーヒー生産に感銘を受け、コーヒーの品質について目覚めるきっかけとなりました。

サン・セバスティアン農園のコーヒーは、川島氏によって1989年に日本に初めて紹介されますが、当時はスペシャルティコーヒーという言葉も一般的ではなく、普通のグアテマラ・コーヒーとして販売されていました。

2001年に川島氏とマリオ氏は、ブルボン2000というプロジェクトを計画します。農園の標高2,000mでブルボンを栽培するというプロジェクトで、現在のブルボン2000地区に植えられていたピーチの樹を引き抜いて、コーヒーノキが植えられました。

マリオ氏は2003年4月3日、ブルボン2000地区の近くで心臓発作に倒れ急逝してしまいました。ブルボン2000地区のコーヒーノキはまだ実を付けておらず、マリオ氏がこのブルボンの日の目を見ることはありませんでした。

マリオ氏の死後、マリオ氏の従弟エストゥワルド氏が新しい総支配人となります。エストゥワルド氏はブルボン2000地区を、スペイン語でピーチを意味する「ドゥラスノ(Durazno)」から、「コンセプション・ドゥラスノ(Concepción Durazno)」と名付け、栽培は継続されることになりました。

2008年に川島氏はミカフェートを設立、同年にグラン・クリュ・カフェ(Grand Cru Café)で最初に紹介されたのが、コンセプション・ドゥラスノのブルボン・ウォッシュトです。ナチュラルは第5代目のエストゥワルド氏が2010年に初めて取り組み、2011年に日本で紹介されました。

受賞歴

サン・セバスティアン農園は、その創業初期から高い生産技術が評価されてきました。

1900年に「第1回農業コンテスト(First Agricultural Contest)」で金メダルを獲得、1904年に「九月国民博覧会(September National Exposition)」で銀メダルを獲得、翌年の同コンテストで金メダルを獲得しました。 1942年で「中央地方の品質コーヒー(Quality Coffee of the Central Zone)」で「精製と品質コーヒー(Mill and Quality Coffee)」を獲得、1968年にアナカフェが「品質カップ(Quality Cup)(4,000フィート以上)」を授与しました。

2008年にアメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリスで行われたアメリカスペシャルティコーヒー協会(Specialty Coffee Association of America(SCAA))主催の「地球上の12の最高級コーヒー(12 finest coffees of the planet)」では、第6位に入賞しました。

カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence(CoE))では、2002年のグアテマラ カップ・オブ・エクセレンスで第28位、 2007年は84.25点で第19位、2008年は89.38点で第5位、2015年は86.30点で第12位に入賞しています。

品種

品種はブルボン(Bourbon)です。サン・セバスティアン農園の主な栽培品種は、ブルボン(Bourbon)とカトゥーラ(Caturra)です。

農園ではサルバドール時代の栽培や精製の方法が、100年以上にわたって引き継がれています。

精製方法

サン・セバスチャン農園の精製、Alchemy Café - Hand Roasted Specialty Coffeeより

精製方法は、ウォッシュト(Washed、湿式)、ナチュラル(Natural、乾式)、セミ・ウォッシュト(Semi-Washed、半水洗式)です。

上の動画で、サン・セバスチャン農園の精製の説明がなされています。近年に建てられた新しい乾燥場の様子を見ることができます。

この農園の精選技術に敵う農園には未だにお目に掛かったことはありません。特に乾燥技術は他を圧倒しています。それを支えているのは、4代に渡って乾燥を担当している家族です。こんな経験豊富なスタッフがいるからこそ、この農園の技術は抜きん出ているのです。

ミカフェート「グアテマラ ミルキーブルボン サン セバスティアン農園 セミウォッシュト」より

サン・セバスティアン農園は広大な面積を持つ農園で、栽培される環境によって品質が異なります。ミカフェートで取り扱われているコーヒーは、川島氏が栽培環境や収穫時期、精製などを農園に指定して生産された最高品質のコーヒーです。

ミカフェートのグアテマラ サン・セバスティアン農園 ブルボン

鮮度を保つため、ミカフェートの高級ラインのコーヒーはシャンパンボトルに入っています。これは2018年(グラン・クリュ・カフェ(Grand Cru Café))と2017年(レザルバ(RESERVA))収穫のブルボンで、航空貨物で輸送されたコーヒーです。

ミカフェートのコーヒーは厳格な品質基準によってブランドが分けられています。最高級がGrand Cru Café LIMITED、次がGrand Cru Café 、その次がNATURE CAFÉとRESERVA、その次がPremier Cru Caféです。

Grand Cru Café(グラン・クリュ・カフェ)

Grand Cru Café グアテマラ サン・セバスティアン農園 ブルボン ウォッシュト 2018年

精製方法

精製方法はウォッシュトです。コンセプション・ドゥラスノのブルボン・ウォッシュトは、2008年に紹介された最初のグラン・クリュ・カフェです。

2018年度 極彩色なフルーツ風味が溢れ出る。清らかで活々とした酸味。後味は甘酸っぱく、それでいてカルメラのような香ばしさもある。風味の強さは2008クロップが甦ったかのよう。王道中の王道と呼ぶにふさわしい仕上がり。

味の特徴、ミカフェート 商品ページより

高品質のブルボンに特徴的な繊細な甘味とフルーティーな酸味が優しく広がります。同時にカラメルや焦がしバターのような香ばしいフレーバーも感じられます。特筆すべきは極めて透明感のある繊細な口当たりです。高品質のブルボンの中でも、特に透明感のある繊細な口当たりを特徴としています。極めて洗練された印象のコーヒーです。

Grand Cru Café グアテマラ サン・セバスティアン農園 ブルボン ナチュラル 2018年

精製方法

コンセプション・ドゥラスノのブルボンのナチュラル精製です。第5代目のエストゥワルド氏が2010年に初めて取り組み、2011年に2011年に日本で紹介されました。乾燥工程に約24日と、通常の倍の時間と手間をかけています。

サン・セバスティアン農園の乾燥工程では、コーヒーチェリーを重ならないように均一に広げ、1時間おきに反転させながら約24日乾燥させます。非常に時間と手間をかけて生産されたコーヒーです。

2018年度 アイスワインのような濃縮された甘さとアマレットのような風味、とろみのある質感。時折みせるローズの様な香り。ブルボンのナチュラルプロセスとは、本来かくあるべきという決定的な味わい。

味の特徴、ミカフェート 商品ページより

非常に繊細な甘味の奥に、バラやワインのようなエレガントなフレーバーが控えめに香ります。バラのようなフレーバーは冷めてくるほどにはっきりと感じられるようになってきます。バラやワインのようなエレガントなフレーバーと非常に繊細な味わいは、プルミエ・クリュ・カフェのブルボン・ナチュラルにはない特徴です。極めてエレガントな印象のコーヒーです。

RESERVA(レゼルバ)

RESERVA ミルキーブルボン グアテマラ サン・セバスティアン農園 セミ・ウォッシュト 2017年

精製方法

2016年5月に川島氏がサン・セバスティアン農園を訪れた際に、エストゥワルド氏から紹介されたコーヒーです。標高1,700mで収穫されたそのブルボンのセミ・ウォッシュトは、ミルクのような濃厚な風味を持つコーヒーでした。

2017年にレザルバ(RESERVA)で紹介され、2018年にはコンセプション・ドゥラスノのブルボンでグラン・クリュ・カフェに登場しました。

グラン・クリュ・カフェのセミ・ウォッシュトは標高2,000mのコンセプション・ドゥラスノで栽培されたブルボンですが、レザルバは標高1,700mで栽培されたブルボンです。このコーヒーは「ミルキーブルボン」と名付けられています。

2017年度 アマレットのようなアロマが香り、甘く、キャラメルの風味が感じられる。とろけるような質感で、余韻にミルク香が残る。

味の特徴、ミカフェート 商品ページより

キャラメルチョコレートのような香ばしいフレーバーと甘味、オレンジのような酸味、ミルクのようなまろやかな口当たりが印象的です。全体としてとろけるミルクキャラメルのような印象を生んでいます。冷めてくるに従って、アマレットのような印象が強くなります。

Premier Cru Café(プルミエ・クリュ・カフェ)

Premier Cru Café グアテマラ サン・セバスティアン農園 ブルボン ナチュラル 2017年

精製方法

プルミエ・クリュ・カフェ(Premier Cru Café)のサン・セバスティアン農園のブルボンは、ナチュラル精製のみの取り扱いです。

オレンジやグレープフルーツのような甘酸っぱいフレーバー、チョコレートのようなフレーバーと甘味、透明感のある繊細なボディが印象的です。チョコレートのような繊細なボディをベースに、このブルボン特有の柑橘系のフルーティーなフレーバーとチョコレートのような香ばしいフレーバーがキレイに香ります。プルミエ・クリュ・カフェにおいても、味わいはとても繊細なものです。

<参考>

川島良彰(2013)『私はコーヒーで世界を変えることにした』,ポプラ社.

Regina Wagner, Cristóbal von Rothkirch, Eric Stull(2001)『The History of Coffee in Guatemala』,Villegas Asociados.<https://books.google.co.jp/books?id=trfs8E0EdbUC&hl=ja&source=gbs_navlinks_s>

Finca San Sebastián<http://www.sansebastian.com.gt/>

SAN MIGUEL<https://www.sanmiguelcoffees.com/>

「グアテマラ サン セバスティアン農園」,MI CAFETO<https://www.mi-cafeto.com/brand/grandcrucafe/1>

「グアテマラ サン セバスティアン農園 ナチュラル」,MI CAFETO<https://www.mi-cafeto.com/brand/grandcrucafe/60>

「グアテマラ サン セバスティアン農園 セミウォッシュト」,MI CAFETO<https://www.mi-cafeto.com/brand/grandcrucafe/61>

「ミルキーブルボン グアテマラ サン セバスティアン農園 セミウォッシュト」,MI CAFETO<https://www.mi-cafeto.com/brand/reserva/54>

「86.30」,ACE<https://allianceforcoffeeexcellence.org/directory/86-30-9/>

「Guatemala Genuine Antigua Finca San Sebastián」,Cropster Hub<https://hub.cropster.com/store/listings/280>

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