讃喫茶室 尾山台:コスタリカ トレス・エルマナス農園 カツーラ

讃喫茶室 尾山台のコスタリカ トレス・エルマナス農園 カツーラです。

讃喫茶室 尾山台は、2018年に開業した東京都世田谷区の尾山台駅近くにある自家焙煎珈琲店です。兵庫県宝塚市の自家焙煎珈琲店 讃喫茶室の姉妹店です。代表は浅野嘉之氏、店主は泰圓澄氏です。

代表の浅野氏については、以下の記事を参照してください。

コスタリカ トレス・エルマナス農園 カツーラ

コスタリカ

コスタリカ(Costa Rica)は中央アメリカの小さな共和国です。北はニカラグア、南東はパナマと国境を接し、南は太平洋、北はカリブ海に面しています。首都はサン・ホセ(San José)です。この小さな国土の中に、地球上すべての生物種のうち5%が生息しているといわれているほど生態系に富んだ豊かな国土です。環境保護先進国としても名高く、全国土の1/4以上が国立公園・自然保護区に指定されています。コスタリカは1988年からコーヒー栽培を法律によってアラビカ種のみに限定し、ロブスタ種の栽培が禁止されました。そのため、コスタリカはスペシャルティコーヒーがコーヒー生産量の約50%を占める、高品質なコーヒーを栽培する国として知られています。

コスタリカは18世紀の終わりにコーヒー栽培が始まり、それはセントラル・バレー地区の高地にゆっくりと広まっていきました。そして、コスタリカは中米でコーヒーを産業として確立した最初の国となりました。1820年代までに、コーヒーはコスタリカの主要な農産物輸出品となり、1846年にはプンタレナス(Puntarenas)への幹線道路が完成したことにより国内総生産が大幅に増大、コーヒーの農家は牛車によってより簡単に市場へコーヒーを運搬することが可能になりました。

1933年に設立されたコスタリカコーヒー協会(ICAFE)(英語:Coffee Institute of Costa Rica、スペイン語:Instituto del Café de Costa Rica)がコーヒー農家の支援をしており、環境に配慮したコーヒー生産に取り組んでいます。

コスタリカのコーヒー産地

コスタリカの行政区分は7つの州(Province)に分かれており、州はさらに81のカントン(Canton)に区分されています。

コスタリカのコーヒー生産地はコスタリカコーヒー協会(ICAFE)によって、7つの代表的な産地に区分されています。ブルンカ(Brunca)、オロシ(Orosi)、タラス(Tarrazú)、トレス・リオス(Tres Rios)、トゥリアルバ(Turrialba)、セントラル・バレー(Central Valley)、ウェスト・バレー(West Valley)の7つです。

コスタリカは複雑な地形で、海から来る風がこの複雑な地形を通ることによって、はっきりとしたマイクロクライメット(微気候)が生まれます。また、土地は隆起した時代によって土壌が異なるため、少しの場所の違いでも味に変化が生まれやすいです。

コスタリカは、他の中米諸国とは異なり、農園規模が小さく、収穫したコーヒー・チェリーを農協系、または大手の加工会社に搬入する分業制が主流でしたが、近年ではマイクロ・ミルの導入が進んでいます。マイクロ・ミルの導入によって、家族や親類などの農園が小規模な水洗処理設備、乾燥設備を共有し、地区特性を反映した高品質のコーヒーを一貫して生産することができるようになります。コスタリカでは現在、150を超えるマイクロ・ミルが導入されていると言われています。

セントラル・バレー

コスタリカのコーヒー生産地、Cafe Importsより

セントラル・バレー(英語:Central Vally、スペイン語:Valle Central)は、コスタリカの約4分の3の人口が集中する地域で、コスタリカの大都市圏はこの地域とほぼ重なっています。

この地域はアラフエラ州(Alajuela Province)、エレディア州(Heredia Province)、サンホセ(San José Province)、カルタゴ州(Cartago Province)の各州で共有されています。この地域には、コスタリカの首都で最も人口の多い都市、サンホセ(San José)が含まれています。

セントラル・バレーは西はアラフエラ州(Alajuela)のサン・ラモン市(San Ramón)から伸び、東のカルタゴ州(Cartago)のパライソ市(Paraíso)にまで広がっていると考えられています。セントラル・バレーの北に位置する山々は中央山脈の一部で、ポアス(Poas)、バルバ(Barva)、イラス(Irazú)、トゥリアルバ(Turrialba)の4つの主要な火山があります。高原を南に囲む山々はタラマンカ山脈(Cordillera de Talamanca)の一部を形成しています。

この地域は豊富な栄養分を含む火山灰の土壌で、太平洋側に位置するため、雨季と乾季の区別が明確です。そのため、この地域の土壌や天候は農業にも適しています。

サンホセ州とカルタゴ州の境を南北に沿って走るセロス・デ・ラ・カルピンテラ(Cerros de la Carpintera)の丘陵がセントラル・バレーを西と東で分けており、西側がウエスト・セントラル・バレー(英語:West Central Vally、スペイン語:Valle Central Occidental)とセントラル・バレー、東側はイースタン・バレー(Eastan Valley)またはバジェ・デル・グアルコ(Valle del Guarco)と呼ばれています。

セントラル・バレーの西側はコスタリカの太平洋沿岸の気候パターンの影響を大きく受け、東側はカリブ海沿岸の気候パターンの影響を受けます。

トレス・エルマナス農園

トレス・エルマナス農園のロゴ、アタカ通商より

トレス・エルマナス農園(Finca Tres Hermanas)は、サンホセ州(San José Province)アセリ・カントン(Aserri Canton)ラ・レグナ・デ・ロス・ナランホス(la Legua de los Naranjos)に位置しています。農園主はミゲル・ガンボア(Miguel Gamboa)氏です。

ミゲル氏の一家、アタカ通商より
左から、ジョセリン、ヤニーシャ、イェルリン、アタカ通商より

「トレス・エルマナス(Tres Hermanas)」は日本語で「三(Tres)」、「姉妹(Hermanas)」という意味で、長女ヤニーシャ(Yenixa、24才)、次女ジョセリン(Jocelyn、16才)、三女イェルリン(Yerlin、9才)(2018年当時)の可愛い三姉妹から名前が取られました。

ミゲル氏は小規模コーヒー農家として、地元の大手コーヒー輸出業者にコーヒー・チェリーを売っていました。2012年頃になって、ミゲル氏とその家族は栽培したコーヒーを自分たちで精製、加工、輸出まで一貫して自分たちのブランドとして取り扱うことを決めました。そして、彼らは15,000ドルをかけて、マイクロ・ミルを導入しました。これは彼ら家族にとって莫大な投資でしたが、コーヒーの価格を上昇させ、家族の将来と姉妹たちの教育を良くするために必要なことでした。

現在トレス・エルマナス農園のコーヒーは、スペシャルティコーヒーとしてブランド化に成功しています。

品種

品種はカツーラ(Caturra)です。

カツーラは1935年にブラジルで発見されたブルボンの突然変異種です。ティピカの3倍近い高い生産性を誇る品種ですが、栽培にはケアと肥料が必要となります。標高が高ければ高いほど品質が上がりますが、生産性が落ちるのが特徴です。

精製方法

精製方法はウォッシュト(Washed、湿式)です。

カツーラをウォッシュトで精製することで、クリーンな味に仕上げています。

セントラル・バレー地区で生産されるコーヒーは、一般的に明るく高い酸味、優れたボディ、優れたアロマを持っていると言われています。

トレス・エルマナス農園は、標高1,710mとセントラル・バレー地区でも非常に高地に位置しており、より味わい深く、より酸味が強く、香り豊かなコーヒーが生産できます。この場所ではコーヒー・チェリーの熟成は均一に進み、菌類の病気は見られません。

讃喫茶室 尾山台のコスタリカ トレス・エルマナス農園 カツーラ

焙煎は浅煎りです。

シャープな酸味に優れ、甘味とコクのある味わい深いコーヒーです。同じ浅煎りのカツーラのパナマ ハートマン農園よりも、酸味の主張するカツーラです。

<参考>

「トレスエルマナス(三姉妹農園)ウォッシュド」,ATC Specialty Coffee<https://www.specialtycoffee.jp/beans/2163.html>

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