サザコーヒー:エチオピア ゲシャ・ヴィレッジ ゲイシャ 1931

サザコーヒー エチオピア ゲシャ・ヴィレッジ ゲイシャ 1931です。

サザコーヒー(Saza Coffee)は、1942年に創業した茨城県ひたちなか市に本社のあるコーヒー会社です。コロンビア・カウカ県に自社農園であるサザコーヒー農園を所有しています。

エチオピア ゲシャ・ヴィレッジ ゲイシャ 1931

ゲシャ・ヴィレッジ・コーヒー・エステート

ゲシャ・ヴィレッジ・コーヒー・エステート(Gesha Village Coffee Estate)は、エチオピア(Ethiopia)南西エチオピア諸民族州(SWEPR)(South West Ethiopia Peoples' Region)西オモ地方(West Omo Zone)に位置する農園です。

品種

品種はゲシャ 1931(Gesha 1931)です。

精製方法

精製方法はナチュラル(Natural)です。

収穫されたコーヒーチェリーは、アフリカン・ベッドで天日乾燥されます。夜には空気の流れを促すために、プラスチック製のカバーが使用されます。乾燥工程は、18日から30日かかります。

ゲイシャ村まつり

「【将軍ゲイシャ】サザコーヒー ゲイシャ村まつり」,SAZA 2020年6月20日.

サザコーヒーでは、2019年からゲイシャ村まつりを開催しています。2020年に開催された第2回ゲイシャ村まつりで、松戸市戸定歴史館の館長の齊藤 洋一が、1867年の「パリ万国博覧会(Exposition universelle de 1867 à Paris)」に参加した日本の芸者とコーヒーの繋がりについて話されています。

日本のキヨスク 出典:Exposition Universelle de Paris 1867

1867年7月1日、パリ万博の表彰式が開かれ、昭武は各国の王族や皇族とともに列席。その後、スイス、オランダ、ベルギー、イタリア、イギリスの5か国を歴訪し11月末から留学に専念し始めた頃、幕府が終焉を迎える。

翌年5月に新政府からの帰国命令が届き、昭武は帰国を決意。帰国前のフランス国内旅行時に昭武はコーヒーについて触れている。

昭武が日本語とフランス語で自ら筆をとった日記などを翻刻・翻訳・編纂した「徳川昭武幕末滞欧日記」(松戸市戸定歴史館)には、西北部の港湾都市シェルブールで「海水浴客用施設に足をとめ、そこで海原を眺めながらコーヒーを喫む」(8月2日)、「海岸で気持ちよくコーヒーを味わう」(8月3日)と記されている。

また同月7日には、西部のブルターニュ地方で「夕食後、渋沢氏の部屋でコーヒーを飲んでいると、シャン・ド・バタイユ(戦場)広場で演奏されていた音楽が聞えた」と書かれている。

コーヒー 「西郷どん」の時代から愛飲 徳川慶喜・徳川昭武が織り成す物語」,食品新聞 2018年5月9日.
「【将軍珈琲とゲイシャ】サザコーヒー ゲイシャ村まつり」,SAZA 2020年6月20日.

齊藤 洋一は、サザコーヒーの「徳川将軍珈琲」についても話されています。

一方、「徳川将軍珈琲」は、1867年4月、昭武がパリに滞在している頃、慶喜が英国公使パークス一行をはじめとする英仏蘭米の四か国代表を大阪城に招きフランス料理でもてなした際に提供したコーヒーを史実に基づき再現したもの。

この晩餐の約8か月前、長州との戦いの最中に十四代将軍家茂が没し幕府は完敗。幕府の権威が失墜する中、当初固辞したものの紆余曲折を経て将軍職に就いた慶喜は、四か国代表を大坂城(大阪城)に招くことで将軍の威力を示し権力を掌握したことを知らしめようとしていた。

幕府の命運をかけた外交儀礼のため、ここでの接待はロッシュの助言の下、フランス人シェフを雇い本格的なフランス料理を振る舞う手の込んだものとなった。

このときの様子を記録している「幕末維新外交史料集成」(第一書房)によると、4月29日(慶応3年3月25日)は、パークス一行をフランス料理15品、デザート10品、酒類5種類でもてなし、食後に「御席替り候而 コーヒー 巻煙草 リキユール酒九品」と記されている。

コーヒー 「西郷どん」の時代から愛飲 徳川慶喜・徳川昭武が織り成す物語」,食品新聞 2018年5月9日.
「【ゲイシャ村から新豆到着!】サザコーヒー ゲイシャ村まつり」,SAZA 2020年6月20.

また、ゲシャ・ヴィレッジ・コーヒー・エステートのレイチェルが、ゲイシャ村まつりにオンラインで参加しました。

ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ 2019

「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)2019決勝 本間 啓介」,SCAJConference 2019年9月25日.

エチオピア ゲシャ・ヴィレッジ ゲイシャ 1931 ナチュラルは、サザコーヒーの本間 啓介(ほんま けいすけ)バリスタが、2019年のジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ(JBC)(Japan Barista Championship)で競技に使用し、第3位に入賞しました。

エチオピアン・コーラ

本間 啓介バリスタのシグネチャー・ビバレッジ「エチオピアン・コーラ(Ethiopian Cola)」は、独特のフレーバーとヨーグルトのまろやかなコクを持つコーラ飲料でした。

ちなみに、アメリカ合衆国のザ コカ・コーラ カンパニー(The Coca-Cola Company)は、エチオピアに5年間で3億ドル(約320億円)を投資する方針で、エチオピアは海外企業の新たな生産拠点となりつつあるようです。

同国(*エチオピア)政府は声明で「エチオピアは外国企業が製造拠点をトルコ、インド、中国から移転する先になってきた」と指摘した。

米コカ・コーラ、エチオピアに5年で320億円投資」,日本経済新聞 2019年6月26日.
「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)2019決勝 安 優希」,SCAJConference 2019年9月25日.

同じ2019年のジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ(JBC)で、安 優希(やす ゆうき)バリスタは第4位に入賞しました。

「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)2019決勝 飯高 亘」,SCAJConference 2019年9月25日.

また、サザコーヒーの飯高 亘(いいたか わたる)バリスタは第6位に入賞し、サザコーヒーは同じ会社から3名の入賞者を輩出しました。

サザコーヒー エチオピア ゲシャ・ヴィレッジ ゲイシャ 1931

エチオピア ゲシャ・ヴィレッジ ゲイシャ 1931

サザコーヒーの鈴木太郎がコロンビアのサザコーヒー農園で「パナマ・ゲイシャ」栽培を開始したので、
サザコーヒーにとっての『世界三大ゲイシャ』とは、
・「パナマのエスメラルダ農園・ゲイシャ」
・「エチオピアのゲイシャ村農園・ゲイシャ」
・「コロンビアのサザ農園・ゲイシャ」

パナマのエスメラルダ農園は「ゲイシャ品種のコーヒー」を発見した農園。
パナマで行われた2008年のコーヒー国際品評会で、世界一の価格のついたエスメラルダ農園のゲイシャコーヒーをサザコーヒーは買ってみた。世界一の価格がつくコーヒーは『超』おいしかった。

ゲイシャコーヒーをおいしいと思い、そのルーツの『幻のゲイシャ村』を探ってサザコーヒーもエチオピアに押しかけている。最近はサンプルが出てくるタイミングで現地でゲイシャ村のコーヒーを選んでいる。まだどこがオリジナルの「ゲイシャ村」かまだ謎ですが、世界中のいろいろなコーヒー屋も押しかけて栽培したりオークションも行われている。

サザコーヒー

小粒のゲイシャです。

ゲイシャフレーバーと野生味のあるモカフレーバーが渾然一体となって、独特のフレーバーを生み出しています。野生味のあるフレーバーの印象が強いゲイシャです。

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