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スターバックス リザーブ® コスタリカ ハシエンダ アルサシア® ゲイシャです。
スターバックス リザーブ®(STARBUCKS RESERVE®)は、スターバックスの一部限定店舗でのみ取り扱われる限定コーヒーです。
コスタリカ ハシエンダ アルサシア®
ハシエンダ アルサシア®
ハシエンダ アルサシア®(Hacienda Alsacia)は、コスタリカ(Costa Rica)アラフエラ州(Alajuela Province)アラフエラ・カントン(Alajuela Canton)サン・イシドロ地区(San Isidro District)ドゥルセ・ノンブレ(Dulce Nombre)に位置するスターバックスの自社農園です。コスタリカの首都サン・ホセ(San José)から1時間以内の北西、ポアス火山(英語:Poás Volcano、スペイン語:Volcán Poás)の斜面に位置するスターバックス初の自社農園であり、スターバックスの世界的な農学研究の本部です。
ハシエンダ アルサシア®がスターバックスの自社農園となったのは2013年ですが、農園自体は1970年に創業しました。農園面積240ヘクタールと広大な面積を誇る農園の一部の区画で販売用コーヒーの栽培が行われ、残りの区画がコーヒー産業の未来を支援するための研究開発に使われています。
ハシエンダ アルサシア®では、農園ツアーも行っています。コーヒーの苗木からウェット・ミル、パティオでの乾燥、焙煎まで、コーヒーの苗木が一杯のコーヒーになるまでの道のりをだどることができ、またコーヒーの過去、現在、そして未来について学ぶことができます。農園に併設されたカフェでは、農園の景観を眺めながら、 農園で生産されたコーヒーや地元の食べ物を味わうことができます。
特設サイト「ハシエンダ アルサシア農園 バーチャルツアー」では、農園をオンラインでツアーすることができます。
*ハシエンダ アルサシア®のRマークは、登録商標マーク(Registered Trademark)です。
ビジター・センター
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ハシエンダ アルサシア®のビジター・センターは、2018年に完成しました。設計はデイヴィッド・ダニエルズ(David Daniels)、 エドアルド・メサ(Eduardo Meza)、バネッサ・ルビオ(Vanessa Rubio)、フロア面積は4274.00m²です。
このビジター・センターでは、コーヒーについて学ぶことができるだけではなく、栽培から消費に至るコーヒーに関する包括的な体験をすることができます。
ビジター・センターは、静かな土地の地形や太陽の進路、風向きなどを考慮し、自然が戯れるように建物が配置されています。また、建物は外部に開放された設計になっているため、建物とその外の境界が曖昧になり、建物と自然が有機的に調和するように設計されています。建物には、コスタリカ産の資材が使用されています。
建物内には、ペルーのアーティスト、ジェイド・リヴェラ(Jade Rivera)の壁画が飾られています。
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ミッション
ハシエンダ アルサシア®は、「より大きな利益につながるコーヒーの栽培法の研究、病気に強く高品質な次世代の品種の開発、そしてそれらを世界中の生産者に共有すること(develop the next generation of disease-resistant, high-quality coffee; and share information and resources freely with farmers around the world.)」をミッションとしています。
スターバックスは農園の買収後、段階的に農園のリノベーションを行い、わずか数年で持続可能なコーヒー生産のモデル農園に変換しました。
コスタリカをはじめ、コーヒー農園の多くは小規模農園です。しかし、多くの小規模生産者は、生産コストの上昇、気候変動、そして作物全体を破壊する可能性のある病害虫の被害に苦しんでいます。ハシエンダ アルサシア®は、コーヒー生産の経済的および環境的な問題に世界的に持続可能な解決策を見つけ、共有することに焦点を当てており、スターバックスだけではなく、世界中のコーヒー産業の未来を確かなものにすることを目的としています。
ハシエンダ アルサシア®では、さび病に抵抗することができるアラビカ種のコーヒーノキの新しい変種を開発しようと試みています。病害虫に強く、高品質な品種の繁殖に成功したあかつきには、世界中のコーヒー生産者に提供される予定です。
カルロス・マリオ・ロドリゲス
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これらの計画を率いているのが、スターバックスのグローバル農学のディレクター、カルロス・マリオ・ロドリゲス(Carlos Mario Rodriguez)です。2016年に、彼はアメリカの雑誌であるファスト・カンパニー(Fast Company)で毎年選ばれるビジネス・リーダー100人のうちの1人に選ばれました。2014年にはフォーブス(Forbes)にも取り上げられました。
ロドリゲスは、コスタリカ大学で農学を学び、大学の分子生物学研究室で働きました。彼はその後、コスタリカ生物多様性研究所(INBio)(スペイン語:Instituto Nacional de Biodiversidad、英語:The National Biodiversity Institute of Costa Rica)で働いた後、コスタリカコーヒー研究所(ICAFE)(スペイン語:Instituto del Café de Costa Rica、英語:Coffee Institute of Costa Rica)で、全国規模のコーヒー・プログラムを率いました。2004年に、彼はスターバックスのパートナー(従業員)になり、現在コスタリカに住んでいます。
あまり知られていないことですが、2014年に中米および南米大陸のコーヒー生産各国は、さび病や真菌の被害の最中にありました。ロドリゲスはこの窮状を打開すべく、2015年にさび病に耐性のある高生産性のコーヒーの品種の交配に成功しました。これらの苗木は、コーヒー生産者や研究機関に配布されました。
スターバックスは、スターバックスのサプライヤーやグアテマラのアナカフェ(Anacafé)と共同で、グアテマラのコーヒー生産者に200万本のコーヒーの苗木を提供しました。また、スターバックスは、2025年までには1億本のコーヒーノキが、必要なコーヒー生産者の手に渡るようになると発表しました。
ロドリゲスは、スターバックスのファーマーサポートセンターに密接に関与しています。スターバックスは、2004年にコスタリカのサン・ホセに初のファーマーサポートセンターを開設して以来、コスタリカからルワンダまで、世界中の主要なコーヒー生産国でファーマーサポートセンターを運営しています。そこでは、コーヒー生産者たちは病害虫に抵抗性のある新品種や、高度な土壌管理技術を含む、スターバックスの農学者による最新の発見に自由にアクセスできます。
スターバックスは、2015年にサプライチェーン(製品の原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売、消費までの全体の一連の流れ)の99%について倫理的な調達(Ethically Sourcing)を達成したと発表しました。スターバックスはまた、コスタリカコーヒー研究所との10年間にわたる農学の共同研究をオープンアクセスにすることで、世界中の100万人以上のコーヒー生産者や労働者に利益をもたらし、生計をコーヒーに頼っている世界中の2500万人の人々に波及効果をもたらし、スペシャルティコーヒー業界全体に利益をもたらすと見通しを発表しています。
品種
品種はゲイシャ(Geisha)です。
スターバックスがゲイシャの研究を始めたのは、パナマでゲイシャが注目を浴びた2004年のことです。
スターバックスがゲイシャ種の研究を始めたのは2004年のことです。この年、アグロノミストのカルロス マリオ ロドリゲスとオーランド モラによって、およそ100品種の研究用の苗が協力関係を築いていたライネス農園に植えられました。その後、自社農園のハシエンダ アルサシア農園を取得すると、スターバックスのアグロノミストたちはライネス農園からハシエンダ アルサシア農園へとコーヒーノキを移植しました。カルロスとハシエンダ アルサシア農園主のビクターはゲイシャ種の移植に際して、ユニークな特性をもつものを選びました。
スターバックス
ハシエンダ アルサシア®のゲイシャは、標高1,600mの特に標高の高い場所で、ユーカリをシェードツリーとして栽培されています。
精製方法
精製方法はウォッシュト(Washed)です。
スターバックス リザーブ® コスタリカ ハシエンダ アルサシア® ゲイシャ
スターバックス リザーブ®とは
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スターバックス リザーブ® コーヒーは、世界中のスターバックスの中でも限定店舗で販売しております。また、ご注文ごとにコーヒー豆を挽き、一杯ずつおいれしたコーヒーのご提供をしています。
スターバックス
コスタリカ ハシエンダ アルサシア® ゲイシャ
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※ラベルデザイン
スターバックス
このカードのデザインはラテンアメリカ出身のデザイナー、マヒア リューさんによるものです。コスタリカにある私たちにとって最初で唯一の自社農園であるハシエンダ アルサシア農園と、その中にあるビジター センターの周囲に広がる、生き生きとした緑豊かな風景とその色合い、そして、そこに生息するたくさんの野生の動植からインスピレーションを得ています。
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味
ゲイシャ特有のフレーバーが強くありませんが、甘さと質感に優れた味わいです。フレーバーよりも味わいに優れた印象があるため、温かい状態よりも冷めてきた状態のほうが、甘さと酸味、質感のバランスに優れた味わいに感じられます。
スターバックス リザーブ® ディカフェ コスタリカ ハシエンダ アルサシア®
ディカフェ コスタリカ ハシエンダ アルサシア®
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※ラベルデザイン
スターバックス
このデザインは、アラフエラ州にあるポアス火山をモチーフにしたものです。この火山の山頂にある2つのカルデラ湖がデザインに描かれています。
涼しげなブルーとグリーンを用いて静寂を表現しました。また、このアートワークの波模様は、ハシエンダ アルサシア®が様々な活動を積極的に研究し、世界中の生産者に共有していることの象徴です。
ディカフェ(デカフェ)
スターバックスのデカフェは、超臨界二酸化炭素カフェイン除去法(Supercritical Carbon Dioxide Decaffeination)が採用されています。これは有機溶剤を使用した方法や水を使用した方法に比べて、味や風味を損なうことなく、最も安全にカフェインを除去できる方法です。
この方法では、大気圧の約250倍から300倍の高圧容器にあらかじめ湿らせた生豆を床に敷き、二酸化炭素を循環させます。この高圧の状態で、二酸化炭素は溶剤としての有用性を高める「超臨界状態」になります。超臨界状態の二酸化炭素は、液体に近い密度と気体に近い粘性と拡散率を持っています。超臨界二酸化炭素を用いたカフェイン除去は設備投資にコストがかかりますが、二酸化炭素は比較的低い圧力臨界点を有しているため、カフェインを高い割合で安全に除去できます。
この方法では、元々コーヒー豆に含まれていたカフェインの96%から98%を除去することができますが、スターバックスでは99%のカフェイン除去に成功しています。
カフェインの歴史について詳しくは以下の記事を参照してください。
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味
柑橘系のフレーバーが印象的な、スッキリして飲みやすいコーヒーです。しかし、デカフェ特有の洗浄したような味があります。
<参考>
Hacienda Alsacia<http://www.starbuckscoffeefarm.com/en/>
"Listening to the land: Creating the Starbucks visitor center at Hacienda Alsacia",Starbucks Stories&News<https://stories.starbucks.com/stories/2018/creating-starbucks-visitor-center-at-hacienda-alsacia/>
"Starbucks Agronomist Named One of the ‘Most Creative People in Business",Starbucks Stories&News<https://stories.starbucks.com/stories/2016/starbucks-agronomist-carlos-mario-in-fast-company/>
"Hacienda Alsacia Visitor Center",Frame Awards<https://www.frameawards.com/project/194618-hacienda-alsacia-visitor-center>