
ロバ家

ロバ家(Roba Family)は、エチオピア南部諸民族州(Southern Nations, Nationalities, and People's Region(SNNPR))ゲデオ地方(Gedeo Zone)ゲデブ郡(Gedeb Woreda)を拠点とするコーヒー生産者一家です。この地域では2ヘクタール程度の小規模生産者がほとんどですが、ロバ家(Roba family)は34ヘクタールのロバ農園(Roba Farm)を運営しています。
農園は、バンコ・ゴチチ住民自治組織(Banko Gotiti Kebele)にバンコ・ゴチチ・ウォッシングステーション(Banko Gotiti Washing Station)を所有しており、ロバ農園内を流れるバンコ川(Banko Rver)とラク川(Raku River)の水が使用されます。
ロバ農園は、ロバ・デヤソ(Roba Deyaso)氏とベラツ・エビコ(Beratu Jebicho)女史によって創業されました。ロバ・デヤソ氏とベラツ・エビコ女史は、1960年代からコーヒーの仕事をしていますが、ロバ・デヤソ氏は1991年に亡くなり、農園はベラツ・エビコ女史に受け継がれました。彼女は2019年時点で93歳です。
イルガチェフェで女性のコーヒー生産者は珍しくありませんが、彼女は大規模農園を所有する数少ない女性コーヒー生産者の一人です。
彼女はベラツ・エリコ イルガチェフェ農園(Beratu Jebicho Yirgacheffe Farm)を運営しており、年間20,000トンのグレード1のオーガニックコーヒーを生産しています。
彼ら夫妻の間には、3人の息子と3人の娘が生まれました。現在は彼らの3人の息子、ケファレウ・ロバ(Kefyalew Roba)氏、ベケレ・ロバ(Bekele Roba)氏、テスファエ・ロバ(Tesfaye Roba)氏が、農園の運営に携わっています。ケファレウ氏は森林学の学位を、ベケレ氏は社会および環境開発の学位を、テスファエ氏は経営管理の学位を取得しており、ロバ家のファミリービジネスは、ロバ家の伝統と高等教育によって垂直統合されています。
彼らは近年になり、「ロバ・アンド・ファミリーコーヒー(Roba & Family Coffee)」という輸出会社を設立しました。このことによって、ロバ家の農園はもちろんのこと、ゲデブ郡の他の生産者のコーヒーを直接輸出することができるようになりました。
また、彼らは輸送網の整備と人々の移動の自由のために、道路建設プロジェクトにも投資しています。
ロバ兄弟は先住民族のアグロフォレストリーを実践しており、コーヒーノキはシェードツリーに利用されるエンセーテ(偽バナナ)、豆、キャベツ、ジャガイモ、トマトに囲まれています。
コーヒーノキは1,900-2,700mの極めて高地で栽培されます。雨季は6月から9月で、ゲデブ群でカーメット・シーズン(Kermet Season)と呼ばれています。気温は、日中は21℃から29℃、夜間は9.8℃から17℃です。
<参考>
Roba & Family Coffee<http://www.robaandfamilycoffeetrading.com/index.php>
「Roba Farm」,Trabocca<https://www.trabocca.com/our-coffees/ethiopia/yirgacheffe/roba-family-farm/>
「Lot 12a: Lot #12 Beratu Jebicho Maldea」<https://theethiopiancup.com/ko/lots/lot-12-beratu-jebicho-maldea>