
コスタリカのコーヒー生産地域とその特徴 オロシ
コスタリカのコーヒー生産地域

コスタリカコーヒー協会(ICAFE)(英語:Coffee Institute of Costa Rica、スペイン語:Instituto del Café de Costa Rica)は、コスタリカのコーヒー生産地域を、セントラル・バレー(英語:Central Valley、スペイン語:Valle Central)、トレス・リオス(Tres Rios)、トゥリアルバ(Turrialba)、ブルンカ(Brunca)、グアナカステ(Guanacaste)、タラス(Tarrazú)、オロシ(Orosi)、ウェスト・バレー(英語:West Valley、スペイン語:Valle Occidental)の8つに分類しています。
8つの生産地域は、標高1,000m以下の低地と、標高1,200m以上の高地にある火山性の地域に分かれており、高地ではより強い酸味と香りを持つコーヒーが生産されます。コスタリカでは、降雨量や湿度、気温は標高が高いほど低くなる傾向がありますが、傾斜地によって大きく異なります。標高は気候的な要因に関係し、全体として種子の大きさや硬さに影響し、また品質の特定の要素、特に酸味に影響します。これらの要素にアラビカ種の特徴が加わり、香り高く繊細で味わい深い飲み物を作り上げます。
オロシ
オロシ(Orosi)は、首都サンホセ(San José)から40km離れたセントラル・バレーの谷間に位置し、面積は315㎢です。
オロシでのコーヒー栽培は100年以上前に遡り、この地域はコーヒー栽培を中心とした経済活動で発展してきました。オロシのコーヒー栽培地域は、山腹に守られた細長い谷と形容できます。オロシ(Orosi)、カチ(Cachí)、パライソ(Paraíso)の3つの地域で構成されています。
コーヒー栽培は、平地と丘陵地の両方で行われています。
標高
オロシは標高1,000m - 1,400m、カチは標高1,000m - 1,300m、パライソは標高1,200m - 1,350mでコーヒーを生産しています。
気候
オロシ山脈の最高地帯は、私有の生物保護区と国立公園で保護された森林に覆われているため、この地域は人間による開発の影響を受けることなく、その気候的特性を維持しています。
オロシとその周辺地域は、大西洋側と太平洋側の両方の影響を受ける独特の気候です。雨季は5月から11月、乾季は12月から4月です。年間降水量は2,250mmを超え、平均降雨日数は210日で、雨の多い地域とされています。
オロシとパライソでは8月から2月にかけて、カチでは10月から2月にかけてコーヒーの収穫が行われます。
味
オロシは肥沃な土地と理想的な気候条件により、酸味、ボディ、香りのバランスが取れたコーヒーが生産されています。
オロシで生産されるコーヒーは、優れた香りとボディ、中程度から控えめな酸味、フローラルなフレーバーとバランスの取れた味わいが挙げられます(実際の味は、場所、農園、品種、精製方法などによって異なります)。

