辻本珈琲:インドネシア スマトラ島 マンデリン スマトラタイガー19+

辻本珈琲のインドネシア スマトラ島 スマトラタイガー19+ マンデリンです。

辻本珈琲(TSUJIMOTO coffee)は株式会社すてきなじかん(SUTEKI NA JIKAN Inc.)が運営する大阪府和泉市春木町にあるコーヒー店です。元々日本緑茶を取り扱う「辻本製茶」が1983年にコーヒー事業を開始したのが最初ですが、2003年にコーヒー事業が独立し、「辻本珈琲」となりました。そして、2019年に株式会社すてきなじかんはコーヒーの国際的な品評会であるカップオブエクセレンス(Cup of Exellence(CoE))を運営するメンバーとして参画することになりました。

インドネシア スマトラ島 マンデリン スマトラタイガー 19+

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インドネシア

インドネシア(Indonesia)は複数の島にまたがる東南アジアの島国です( 画像2枚目の太い線で囲まれている場所です)。首都はジャワ島に位置するジャカルタです。インドネシアは世界第4位のコーヒー生産量を誇る世界有数のコーヒー大国です。

インドネシアのコーヒーの歴史は、17世紀にオランダ東インド会社(オランダ語:Verenigde Oost-Indische Compagnie(VOC))がアラビカ種をジャワ島に持ち込んだことにより始まりました。しかし、現在栽培されている品種はそのほとんどがロブスタ種です。これは19世紀後半にコーヒー栽培の大敵であるコーヒーさび病菌が流行し、従来のアラビカ種を栽培していた農園が壊滅的な被害を受けたため、病害に強いロブスタ種に切り換えられたためです。

インドネシアのロブスタ種は、コーヒー生産量の約90%を占め、アラビカ種は約10%ほどの生産量です。

インドネシアのアラビカ種の有名ブランドとして、スマトラ島の「マンデリン(Mandheling)」、「ガヨ・マウンテン(Gayo Mountain)」、スラウェシ島の「トラジャ(Toraja)」が挙げられます。

スマトラタイガー(Sumatra Tiger)は、アタカ通商が取り扱うマンデリンのブランドです。

マンデリンは、インドネシアのスマトラ島の北スマトラ州とアチェ州で生産されるアラビカ種のコーヒーです。

13) マンデリン : インドネシアの北スマトラ州及びアチェ州(タケンゴン周辺のガヨマウンテン生
産地区を除く)にて生産されたアラビカコーヒー豆をいう。

(別表2) 産地、品種、銘柄の区分及び範囲の例示、「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約(平成30年6月更新)

「マンデリン(Mandheling)」は、スマトラ島のバタック族の一氏族である「マンダイリン(Mandailing)族」から取られた名前です。

その生産量はインドネシアのコーヒー生産量の数%に過ぎないですが、その希少性と品質が認められ、同じくインドネシアのコーヒーであるトラジャと並ぶ高級ブランドとなっています。

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インドネシア スマトラ島 スマトラタイガー19+ マンデリン

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スマトラ島のコーヒー生産地、CAFE IMPORTSより

スマトラ島は、インドネシア最大のアラビカ種コーヒー生産地です。

スマトラ島 マンデリン スマトラタイガー(Sumatra Tiger)は北スマトラ州の中央に位置する世界最大のカルデラ湖であるトバ湖南部、リントンニフタ(Lintong Nihuta)、ドロックサングルール(Dolok Sanggul)、シボロンボロン(Siborongborong)で生産されています。西からドロックサングルール、リントンニフタ、シボロンボロンの順です。

トバ湖周辺はマンデリンコーヒーの最大の生産地です。北スマトラ州は降雨量の多い高温多湿で、雨季と乾季がはっきりしない気候です。

マンデリン

スマトラタイガーは、リントンニフタ、ドロックサングール、シボロンボロンでバタック族(Batak) が栽培しているリントン・マンデリンです。

リントン・マンデリン(Lintong Mandheling)は、マンデリン・アチェ(Mandheling Aceh)、マンデリン・トバコ(Mandheling Tobako)と並ぶスマトラ島北部で生産されているマンデリンです。

マンデリン・アチェはアチェ州(Aceh)、リントン・マンデリンは北スマトラ州リントンニフタ地区、マンデリン・トバコは北スマトラ州トバ湖(Danau Toba)周辺のトバ高原で生産されています。いずれの生産地域もスマトラ島北部です。

マンデリン・アチェは約60,000トンの生産量を誇りますが、リントン・マンデリンは生産地区が限定されているため、約20,00トンの生産量のみの希少なマンデリンです。

アタカ通商とマンデリン

スマトラタイガーは、2009年からアタカ通商が取り扱いを始めたマンデリンのブランドです。オリジナルは「スマトラ・レイクタワール(Sumatra Lake Tawar)」で、アメリカの老舗コーヒーレビューサイト「Coffee Review」では、最高94点の高得点を獲得しています。

アタカ通商のスマトラタイガーには、より生産地区を限定した「スマトラタイガー ブルーアイ(Blue Eyes)」というマンデリンのブランドも存在します。

このスマトラタイガー ブルーアイは、かつては「ブルーインパルス(Blue Impulse)」と呼ばれていました。

ブルーインパルスの選別、アタカ通商より

スマトラタイガー ブルーアイは大粒豆が選別されていますが、大粒豆の選別がされていないスマトラタイガー ブルーアイは、「バタックランド(Batak Rando)」として取り扱われています。

また、アタカ通商のスマトラタイガーの下位ブランドに、「ソフィー(Sophy)」があります。これはかつて「ソフィーを探して(Looking for Sophie)」と呼ばれていました。

規格(グレード)

グレードはG-1、スクリーン19アップのスぺシャル・プレパレーションです。

スマトラ島 マンデリン スマトラタイガー 19+は、標高1,400m前後のリントンニフタ、シボロンボロン、ドロックサングールの小農家からスクリーン19以上の大粒の完熟豆のみを選別したスペシャルロットです。同じコーヒーノキから3度に渡って収穫するトリプルピックという方法で生まれた最高級のマンデリンです。

品種

品種はアテン(Ateng)、ジュンベル(Jumber)、シガラウータン(Sigarar Utnag)、オナンガンジャン(Onan Ganjang)など、インドネシア特有の品種です。

アテンはスマトラ島アチェ地区で栽培されている品種で、もともとはティムティムと思われていましたが、後にカチモール(カティモール、Catimor)系統の品種であると判明、シガラウータンもアテンと同じ品種です。

1980年にアチェ地区ブルニビウス村とバランギリ村で栽培されていたティピカとブルボンから見つかった品種で、高収量からアチェ州のガヨ高原(Gayo Highlands)で幅広く栽培されるようになりました。この品種の栽培によって、生産者はすぐに借金を返済できるようになったことから、シガラウータン(借金をすぐに返済できる人)と呼ばれるようになりました。

2005年、インドネシアの農務省が正式にこの品種をシガラウータンとして認証し、現在ではジャワ島、バリ島、カリマンタン島、スラウェシ島、スマトラ島で広く栽培されています。

ジュンベルはインドのケントとティピカの交配種で、正式にはS795と呼ばれる品種です。

オナンガンジャンは、1980年代後半にリントンニフタのオナンガンジャン村で発見された品種で、S795とブルボンの自然交配種です。

インドネシアの品種は非常にややこしいので、詳しく知りたい方は旦部幸博氏の百珈苑BLOG「インドネシアコーヒーの歴史と品種」、「インドネシア・ハイブリッドの誕生」、「他産地からの移入種」などを参照してください。

精製方法

スマトラ島では湿度が非常に高く、ドライ・ミル(パーチメントの脱穀と生豆の選別の工程)を行うことが困難だったため、「スマトラ式」、または、ギリン・バサ(Giling Basah)、湿式脱穀(Wet Hulling)と呼ばれる独特の精製方法を用いて精製されます。

このスマトラ式と他の精製方法との大きな違いは、乾燥工程を2度に分け、含水量が極端に高い状態で脱穀することにあります。「スマトラ式」は、生産した農園でルワク(Luwak)と呼ばれる機械で外皮を除去し、ムシレージ(Mucilage)を残した状態で途中まで乾かしたコーヒーチェリーを、取引業者が集荷して、まとめて脱穀と仕上げの乾燥を行います。

このような特殊な気象条件と精製方法が相まって、酸味が消え、コクが深く、独特な風味と味わいを有する、スマトラ特有の深緑色を示すコーヒ豆が生まれます。

アーシー(大地の香り)な香味とカビのような風味、バターのような甘味と滑らかな口当たり、深煎りの強い苦味が特徴です。特にスマトラ・マンデリンが持つアーシーな香味とカビのような風味は、際立った個性であるとともに、好き嫌いをはっきり分けます。

スマトラタイガーは徹底的に選別された大粒豆のため、通常のマンデリンよりもクリーンでアーシーな特徴がより際立っています。

スマトラタイガーはマンデリンの中でも、非常に重厚なアーシーな香味と長く残る余韻、クリーンな味わいを特徴としています。マンデリンの深煎りにも耐えられる深みのある酸味を持ち、上品でキレイな味わいが特徴です。

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辻本珈琲のインドネシア スマトラ島 マンデリンスマトラタイガー 19+GP

辻本珈琲の説明書 表
辻本珈琲の説明書 裏
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通年を通して販売させて頂いておりますスマトラマンデリンG1とは別にリントンニフタ、シボロンボロン、ドロックサングールの小農家からスクリーン19以上の大粒完熟豆のみをセレクトしたスペシャルロットです。 
標高1,200メート以上の産地で収穫期に完熟したコーヒーチェリーだけを3度に渡り、丁寧に手摘みするトリプルピックで生まれたマンデリンです。また、全行程ですごく丁寧に欠点豆を取り除いてくれているので非常にきれいなコーヒー豆に仕上がっています。しかも19+という非常に大粒です。大きければ良いわけではないですが、この肉厚なマンデリンは一目で上質だとわかります。

辻本珈琲 ホームページより

焙煎

焙煎はフルシティローストです。

濃厚なアーシーフレーバーとバターのような滑らかな口当たりの調和に優れています。個性の強い豆をうまく調和させて飲みやすく仕上げた焙煎ですが、アーシーなフレーバーが若干物足りなく感じます。

<参考>

「スマトラ島マンデリン スマトラタイガー19+ GP」,Specialty Coffee<http://www.specialtycoffee.jp/beans/2085.html>2019年6月8日アクセス.

「シガラウータン」,ATC Specialty Coffee<http://www.specialtycoffee.jp/variety/163.html>2019年10月9日アクセス.

「オナンガンジャン」,ATC Specialty Coffee<http://www.specialtycoffee.jp/variety/162.html>2019年10月9日アクセス.

「ジュンベル」,ATC Specialty Coffee<http://www.specialtycoffee.jp/variety/70.html>2019年10月9日アクセス.



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