
コーヒーの品種 アララ
アララ
品種
アララ(Arara)は、2012年にブラジルで発表された比較的新しい品種です。サルチモール(Sarchimor)と、イエローカツアイ(Yellow Catuai)またはイエローイカツ(Yellow Icatu)との自然交配によって誕生したハイブリッド品種として知られています。
歴史
アララは、ブラジルの研究機関であるプロカフェ財団(Fundação Procafé)によって15年以上にわたる研究を経て開発され、2012年に正式にリリースされました。
その起源は計画的な人工交配ではなく、サルチモールの試験区で偶然発見された自然交配にあります。当初は、黄色い果実を持つカツアイまたはイカツとの交配であると考えられていました。
研究者たちは、黄色い果実をつける小型で高生産性の樹木に注目し、優良個体を選抜・分離しました。その後、数世代にわたり選抜と改良を重ね、樹勢や品質、病害耐性の安定化を進めました。完成後は急速に人気を集め、現在ではプロカフェ財団への種子注文の多くを占める主要品種となっています。
特徴
アララの最大の特徴は、大きく鮮やかな黄色いチェリーです。外観の美しさに加え、大粒の豆を生みやすいことから、市場価値の高い品種として評価されています。
樹形はコンパクトで生育旺盛なため、高密植栽培にも適しており、収穫作業の効率が良いことでも評価されています。また、生産性が高く、コーヒーさび病などへの耐性も備えているため、ブラジルを中心に急速に普及した品種の一つです。
カップ・クオリティにも優れています。果実の成熟期間が比較的長いため、糖度や風味成分が十分に蓄積されやすく、複雑なフレーバーのある味わいになりやすい点も特徴です。
さらに、高い適応力と病害耐性を備えており、コーヒーさび病や細菌性枯病、フォーマ葉斑病などへの強さが報告されています。干ばつにも比較的強く、収穫期の雨でも果実が落ちにくいことから、気候変動への対応力が期待される品種としても注目されています。

