パナマ ドン・ヴィセンテ農園
ドン・ヴィセンテ農園
ドン・ヴィセンテ農園(Finca Don Vicente)は、パナマ(Panama)チリキ県(Chiriquí Province)レナシミエント地区(Renacimiento District)サンタ・クララ(Santa Clara)に位置する農園です。標高1,300m、ラ・アミスタッド国際公園(PILA)(英語:La Amistad International Park、スペイン語:Parque Internacional La Amistad)から7.5kmの場所にあります。
歴史
ドン・ヴィセンテ・ジャングエス・バリア(Don Vicente Yángüez Barría, 1931 - 2009)は、レナシミエント地区でコーヒーの栽培と精製を始めた先駆者の1人で、生後2か月で両親と一緒にモンテ・リリオ(Monte Lirio)の町にやってきました。彼はそこで、12兄弟を持つ家族を形成しました。
彼は50年以上コーヒーの生産に従事してきました。彼は父親のドン・ティノ(Don Tino)(セレスティーノ・ジャングエス(Celestino Yángüez))から手作業での精製と天日乾燥について学びました。
1982年から2005年にかけて、ドン・ヴィセンテは彼の兄弟と協力して、ジャングエス株式会社(Yángüez S.A.)とカフェ・ドン・ティノ(Café Don Tino)のブランド下で、国内および国外市場へコーヒーの精製処理と商品化を商業化しました。
2006年に、ドン・ヴィセンテ息子であるフランシスコ・ジャングエス・レスカノ(Francisco Yángüez Lezcano)によって農園の革新が始まりました。エコロジカル・ミルが農園に建設され、コーヒーの生産と商品化に転換をもたらしました。彼はコーヒーをロットごとに精製し、品質を高めるために完熟したコーヒーチェリーのみを収穫することにしました。収穫作業は、ノベ・ブグレ族(Ngobe-Bugle People)によって行われます。
ドン・ヴィセンテ農園は、2014年の終わりにパナマのスペシャルティコーヒー市場に参入しました。
品種
ドン・ヴィセンテ農園の主な栽培品種は、カツーラ(Caturra)とブルボン(Bourbon)です。
コーヒーノキは、シェードツリーの木陰で栽培されています。
精製方法
ドン・ヴィセンテ農園の主な精製方法は、ウォッシュト(Washed)、ナチュラル(Natural)、ハニー(Hoeny)です。
農園には、エコロジカル・ミルがあり、そこでウェット・プロセスからドライ・プロセスまでが行われます。コーヒーチェリーがパルピング(果肉除去)された後、殻は有機肥料や乾燥機に熱を送るオーブンに使用されます。
乾燥工程は、アフリカン・ベッドの天日乾燥です。
焙煎
ドン・ヴィセンテ農園は、2016年末からコーヒーを自ら焙煎しており、このサービスを他の農園、消費者、コーヒーショップに拡大しています。