コーヒーの抽出方法 鳥目散 帰山人
ネルドリップ
鳥目散 帰山人(とりめちる きさんじん)の朝の一杯のマンデリンの抽出方法は、ネルドリップです(以下()は、動画内で説明している時間)。
用意するもの
- 根太のドリップポット(ユキワ K-5)(13:35〜)
- ネルフィルター(丸太衣料)(16:54〜)
- スキッター(47:09〜)
- サーバー
- 帰山人の珈琲遊戯のコーヒー豆(1:02:15〜)
抽出
2024年3月27日の「帰山人ネルの世界・Coffee Pro TV」で、鳥目散 帰山人は、珈琲倶楽部 如水舎 イタリアンロースト珈琲(22:08〜)と帰山人の珈琲遊戯 星空の誘惑(#008-2)(51:25〜)を使用して、二度ネルドリップを披露しています。
一度目は、粉45gで150cc(12,09〜, 28:40〜)抽出しています。朝の一杯のマンデリンは、22〜23gで約60cc抽出しています(17:40〜)。
- 湯:沸騰させた湯をポットに移します(5:57〜)。スキッターを使用する場合、湯の適正量の範囲が広いため、湯が真下に落ちるように、湯量によってスキッターの角度を調整します(1:35:00〜)。ネルに粉を入れ、すり切りにします(37:16〜)。動画では、挽き目はやや細かめ(2番)です(19:55〜)が、基本的には粗挽きの方が良いです(54:06〜)。
- ポットの口先を粉の表面に近づけ、真下に注湯します(36:48〜)。粉の反応に合わせて、点滴(一滴づつ落とす)、連珠(点滴が連なる)、糸引き、連珠戻し、点滴戻しと、注湯を自在にコントロールします(40:18〜)。湯浸状態を作らず(水位を極力上げず)湯を透過させ(55:42〜)、一刀淹て(一投で抽出)で抽出します。
鳥目散 帰山人は、珈琲だけの店 びぎんでスキッターの存在を知りました。ポットの口先を叩いて潰し、湯が細く出るように成形する方法は、注湯コントロールが難しいため採用せず、あくまで利便性を優先してスキッターを使用します(38:20〜)。根太ポットにスキッターをつけることで、注湯で点滴~連珠~糸引き〜連珠戻し〜点滴戻しを自在にコントロールできるようになります(40:18〜)。
均等・均一な抽出という発想を捨て(52:02〜)、新鮮な湯でコーヒー粉の成分を取り出す状態を維持し続けることで、美味しいエキスを取り出すことを最優先にしています(55:05〜)。
中央にのみお湯を静かにさして行った時も、ある時点から表面全体が湿っていきますが、それは単に水位が上がっただけなのでしょうか?
— GreenP's(福島) (@greenps_FKS) August 23, 2021
1. (私のネルでの中央のみの点滴&糸引き注湯もそうですが)極少量ずつの注湯では浸潤飽和状態にならないので、水位は上がってきません。この場合も毛細管現象による湯の横移動・斜め移動は全くないわけではありませんが、粉全体に均等に湯が拡がることはありません。中央部に偏って透過します。
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) August 23, 2021
いずれにしても、いわゆるドリップ式の透過抽出では粉層を通る湯の距離が均一にはなりません。ドリップ式は不均等&非平衡抽出です。それを注湯の技法の工夫で均一な平衡抽出になると考えること自体が物理的な根拠に欠けた妄執なのです。(とりあえず以上)
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) August 23, 2021
鳥目散 帰山人は、基本的に湯温も粉量も抽出液量も計量しません(1:41:45〜)。鳥目散 帰山人のネルドリップは、独自性が高く、再現性の低い抽出方法です。
昨夜のCoffeeProTV「帰山人 ネルの世界」ご視聴の皆さま、ありがとうございました。関係各所にも御礼申し上げます。まぁネルの世界というよりも(案の定)スキッター注湯のぐだぐだ世界になったワケですが(笑)、暇があったら後追い視聴でもしてください。 【珈琲遊戯】https://t.co/Yu8oeNue3o
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) March 28, 2024
帰山人の珈琲遊戯 のみくら如遊
如水舎の「イタリアンロースト珈琲」と珈琲遊戯の「星空の誘惑」とを、
飲み比べできるように珈琲豆セットにしました。
共に、いわゆる‘一本焼き’(火力一定焙煎)の深煎りブレンドコーヒーです。珈琲倶楽部 如水舎(愛知県北名古屋市/坪内信敬)
「イタリアンロースト珈琲」の構成と焙煎
タンザニアとコロンビアとブラジルとマンデリンとインド(モンスーン)を
3:3:3:1:1の配合比で生豆プレミックス、
計5.5kgを富士珈機R-105(半熱風式)で焙煎。珈琲遊戯(愛知県春日井市/鳥目散帰山人)
「星空の誘惑」(#008-2)の構成と焙煎
タンザニアとコロンビアとブラジルを
1:1:1の配合比で焙煎豆アフターミックス、
計3kgを富士珈琲機械製作所手廻し釜(直火式)で焙煎。珈琲遊戯で初となる他店との対決コラボレーション企画品、
Coffee Pro
珈琲豆セット「のみくら如遊」、ご笑味ください。
今週、如水舎の坪内さんと「もう完全に春の焙煎になったねぇ」と話していました。咲いていない「桜まつり」が各地で催されていますが、焙煎は何故か時季を先取りするのです。珈琲豆セット「のみくら如遊」で陽春を感じていただければと存じます。 【珈琲遊戯】https://t.co/MASGRrlyhI pic.twitter.com/igjOruNzaB
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) March 30, 2024
珈琲倶楽部 如水舎 イタリアンロースト珈琲
非常に豊かな甘さのあるコク深い味わいです。深煎りネルドリップの甘さが、非常に豊かに感じられる印象です。
帰山人の珈琲遊戯 星空の誘惑(#008-2)
コクのある中庸な味わいです。イタリアンロースト珈琲よりも甘さは薄く、余韻が長い印象です。