コロンビア ウィラ ロス・ノガレス農園
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コロンビア ウィラ ロス・ノガレス農園

ロス・ノガレス農園

ロス・ノガレス農園(Finca Los Nogales)は、コロンビア(Colombia)ウィラ県(Huila Department)ピタリート市(Pitalito Municipality)エル・ディアマンテ(El Diamante)に位置する農園です。コーヒー生産地域としては、アンデス自然地域(英語:The Andean (natural) region、スペイン語:La región Andina​​​ (de Colombia))のウィラ(Huila)に区分されます。

ロス・ノガレスは、コロンビアで最初のカップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)、コロンビア・ノース 2005(Colombia North 2005)で、カツーラ(Caturra)のトラディショナル・ウェット・プロセシング(Traditional Wet Processing)が91.91点を獲得し第1位に輝きました。このロットを、丸山珈琲の珈琲の味方塾(現ジャパン・ロースターズ・ネットワーク(JRN)(Japan Roasters' Network))が落札したことで、丸山珈琲および珈琲の味方塾との付き合いが始まりました。

このカップ・オブ・エクセレンス(CoE)で獲得したプレミアムで、ロス・ノガレスはウェット・ミルを買い替えました。

このミルはエル・ディアマンテで見たものと異なり、果肉の除去は2段階ではなく1段階で処理される仕組みになっているため、わずかな水で洗い流す工程がともないます。そのため発酵時間はエル・ディアマンテの12時間に対し、は18時間と長め。同じところは発酵槽に水を張らないことです。

ウィラ・ピッタリート地区 カフェ・アンディーノグループ その5」,横井のさんかくらいふ 2009年12月5日.

工房 横井珈琲の横井 力(よこい ちから)は、2009年にロス・ノガレスを訪れています。このとき農園主であったリカウルテ・エルナンデス(Ricaurte Hernández)は、2013年に強盗に襲われて亡くなってしまいました。農園は息子のオスカー・エルナンデス(Óscar Hernández)に受け継がれることになり、丸山珈琲がロス・ノガレスで生産されるスペシャルティコーヒーを毎年すべて買い付けることとなりました。

 リカウルテさんの惨劇もまた、残念ながら当時のコロンビアでは決して珍しいものではなかった。銀行口座を開設していないピッカー(コーヒーチェリーの摘み手)は多く、現金を手渡しする支払日を狙った強盗が横行していたのだ。リカウルテさんもまた同様に現金を狙われ、抵抗をしたために銃で撃たれてしまったという。

 一家の主を失った悲しみが癒える間もなく、妻と子どもたちは残された農園について考えねばならなかった。一時は売却にまで話が及んだ家族会議は、最終的に海軍に従事していた息子のオスカーさんが跡を継ぎ、25歳の若さで農園主となる道を選ぶことでようやく決着を見たのであった。

偉大なる父から託されたコロンビアコーヒーの革新と未来」,丸山健太郎の「現代珈琲史」 2022年11月30日.

ロス・ノガレス農園 Finca Los Nogales:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/south-america/colombia/andean-natural-region/huila/finca-los-nogales

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