辻本珈琲 イエメン ホワイトキャメル モカ・マタリです。
辻本珈琲(TSUJIMOTO COFFEE)は、株式会社すてきなじかん(SUTEKI NA JIKAN Inc.)が運営する大阪府和泉市春木町にあるコーヒー店です。元々日本緑茶を取り扱う「辻本製茶」が1983年にコーヒー事業を開始したのが最初ですが、2003年にコーヒー事業が独立し、「辻本珈琲」となりました。そして、2019年に株式会社すてきなじかんはコーヒーの国際的な品評会であるカップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Exellence)を運営するメンバーとして参画することになりました。
イエメン ホワイトキャメル モカ・マタリ
アルハムダニ・モカ社
イエメン ホワイトキャメル モカ・マタリは、アルハムダニ・モカ社(Al-Hamdani Mocha Co.)が、イエメン(Yemen)南西部サナア州(Sana'a Governorate)バニー・マタル地方(Bani Matar District)で収穫されたイエメンの在来種を、標高2,500mの高地に位置する小規模農家から買い集め、現地で更に選別した最高級豆です。
規格(グレード)
イエメンのコーヒーは、収穫された産地の形容詞形で名前が呼ばれます。バニー・マタル地方で収穫されたコーヒーは、「マタリ」と呼ばれています。
イエメンでは国全体で統一されたグレードの基準はありませんが、モカ・マタリとモカ・イスマイリが最高グレードです。
イエメン国内で栽培されたコーヒーは、各産地からサナアの業者が買い集めます。イエメン国内からサナアの業者に集められたコーヒーの中で、産地の特定できないものは、一般的にサナニ(Sanani)グレードとして輸出されます。サナニよりも低いグレードとして、シャーキ(Sharki)、ホデイダ(Hodeida)が続きます。
品種
品種はイエメン在来種です。
イエメンの在来種はその特徴によって、ダワイリ(Dahairi)、トゥファーイ(Toufahari)、ウダイニ(Odaini )、ブラーイ(Bura’ee)の4つのタイプに分けられます。これらは政府機関の調査で分類されました。この中では、ウダイニが他の品種と多く共通点が見られるため、イエメン品種の原型ではないかと考えられています。
ダワイリ | 樹高1~4m | 大きく丸いコーヒーチェリー |
トゥファーイ | 樹高2~6m | 大きいリンゴ型のコーヒーチェリー |
ウダイニ | 樹高2~4m | 小さく丸いチェリー |
ブラーイ | 樹高1~3m | 小さく楕円形のチェリー |
精製方法
精製方法はナチュラル(Natural)です。
コーヒーの代表的な精製方法にウォッシュト(Washed)とナチュラル(Natural)の2つがあります。イエメンでは安定した水源確保ができないため、伝統的にすべてナチュラルで精製されます。
アルハムダニ・モカ社では、10日から最大2週間天日乾燥させます。
辻本珈琲 イエメン ホワイトキャメル モカ・マタリ
コーヒー豆の大きさはモカらしい小ぶりです。
辻本珈琲
ホワイトキャメルの特徴を最大限に引き出す為、焙煎は少し浅めにしています。
香味の特徴は、なんといっても甘く華やかな香りとやわらかな酸味。それでいて程良いコクを感じられ、モカマタリの冠に恥じない複雑な香味をお楽しみいただけます。
良質な酸味と甘味を持ち後味の良いコーヒーなのでストレートでお楽しみ頂ければと思います。
味
白ワインのような気品のある華やかなフレーバーと、モカ特有の複雑なアロマ、柔らかな酸味が調和した味わいが印象的です。浅煎りのため、フレーバーが非常にクリーンに感じられ、スッキリして飲みやすい味わいです。