パナマ ドンパチ農園
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パナマ ドンパチ農園

ドンパチ農園

「パナマドンパチゲイシャストーリー」,bachmeister2008 2021年4月12日.

ドンパチ農園(Don Pachi Estate)は、パナマ(Panama)チリキ県(Chiriquí Province)ボケテ地区(Boquete District)カジェホン・セコ(Callejón Seco)に位置する農園です。経営会社は、フランシスコ・セラシン・カフェタレロス社(Francisco Serracín Cafetaleros S.A.)です。

ドンパチ農園は、フィンカ・カジェホン・セコ(Finca Callejón Seco)とフィンカ・サント・アントニオ(San Antonio)に分かれており、標高1,500m - 1,650m、37ヘクタールでコーヒーを栽培しています。

ブラシナ・サムディオ(Blasina Samudio)は、ボケテ地区で土地所有権を持った女性で最初の土地所有者およびコーヒー生産者でした。彼女はこの地で、カリフォルニアのゴールド・ラッシュの時代にこの国に魅了され、1860年にこの地域に定住したイタリア人、ドミンゴ・メディナ(Domingo Médina)と出会いました。彼らの間に、何人かの子どもが生まれました。そのうちの1人であるマリア・メディナ(Maria Médina)は、1904年にイタリア人のアントニオ・サラセーニ(Antonio Saraceni)と親密となりました。彼はフランスによるパナマ運河建設に従事した後、1892年にボケテ地区に移住してきました。

アントニオとマリアの間には、11人の子どもが生まれました。彼らの姓はこの地では発音することができなかったため、アントニオは「サラセーニ(Saraceni)」という姓を「セラシン(Serracín)」に変えることに決めました。

フランシスコ・セラシン(Francisco Serracín)は、彼らの4番目の息子でした。彼は両親から受け継いだ土地を分割し、そのいくつかでコーヒー栽培を始め、1930年代の終わり頃にはアルト・キエル(Alto Quiel)に自身の農園を取得しました。彼は野菜とコーヒーの栽培を続けました。

ブラシナのひ孫にあたり、父親と同じ名前を持つフランシスコ(Francisco)は、農業工学者になりました。彼はドンパチ・セラシン(Don Pachi Serracín)として知られていました。彼は作物をケアしながら、他の土地を取得し、作物を増やしていきました。そして、1990年代後半に、彼はカフェ・ドンパチ・エステート(Café Don Pachi Estate)を創業しました。

ドンパチは、パナマ農務省に在籍していた1963年に、コスタリカの熱帯農業研究および高等教育トレーニングセンター(CATIE)(英語:The Tropical Agricultural Research and Higher Education Center、スペイン語:Centro Agronómico Tropical de Investigación y Enseñanza)からゲイシャ(Geisha)を含むいくつかのコーヒーの種子をパナマに持ち込みました。彼はそれらの種子をいくつかのコーヒー生産者と分け合い、自身の農園にも植えました。数十年後に、ドンパチと後続の生産者たちは、彼がパナマにもたらした価値を理解することになったのです。

ドンパチは2016年に亡くなりましたが、その年までコーヒー生産者として熱心に活動していました。

ドンパチ農園のセラシン親子は、カフェ・バッハの田口 護(たぐち まもる)と親交があり、ドンパチ農園のコーヒーは、バッハ・グループで取り扱いがあります。

田口 2007年のSCAJの時に来日されてパナマ共和国大使館のマティアス大使に紹介されて初めてお会いしました。その後、2008年の1月に、パナマの産地を訪れた際に、いろいろ親身になって案内してくれたのが息子のセラシンさんでした。その後、お父さんにもお会いして親交を深めてきました。ドンパチのゲイシャはたいへん希少価値があり、なかなか入手することが難しかったのですが、2009年から扱わせていただいています。2010年は、ドンパチ農園の収穫量の半分をバッハグループでいただくようになりました。

ドンパチ農園オーナーのセラシン親子とカフェ・バッハ田口 護が交わす「パナマコーヒーの楽しみ」「ゲイシャの楽しみ」

ドンパチ農園 Don Pachi Estate:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/central-america/panama/boquete/don-pachi-estate

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