
工房 横井珈琲 コロンビア ロス・ノガレスです。
工房 横井珈琲(YOKOI COFFEE)は、1996年に創業した北海道札幌市西区発寒に本店を置くスペシャルティコーヒー専門店です。オーナーは、横井 力(よこい ちから)です。
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コロンビア ロス・ノガレス
ロス・ノガレス
ロス・ノガレス(Los Nogales)は、コロンビア(Colombia)ウィラ県(Huila Department)ピタリート自治体(Pitalito Municipality)エル・ディアマンテ(El Diamante)に位置する農園です。コーヒー生産地域としては、アンデス自然地域(英語:The Andean (natural) region、スペイン語:La región Andina (de Colombia))のウィラ(Huila)に区分されます。
ロス・ノガレスは、コロンビアで最初のカップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)、コロンビア・ノース 2005(Colombia North 2005)で、カツーラ(Caturra)のトラディショナル・ウェット・プロセシング(Traditional Wet Processing)が91.91点を獲得し第1位に輝きました。このロットを、丸山珈琲の珈琲の味方塾(現ジャパン・ロースターズ・ネットワーク(JRN)(Japan Roasters' Network))が落札したことで、丸山珈琲および珈琲の味方塾との付き合いが始まりました。
このカップ・オブ・エクセレンス(CoE)で獲得したプレミアムで、ロス・ノガレスはウェット・ミルを買い替えました。
このミルはエル・ディアマンテで見たものと異なり、果肉の除去は2段階ではなく1段階で処理される仕組みになっているため、わずかな水で洗い流す工程がともないます。そのため発酵時間はエル・ディアマンテの12時間に対し、は18時間と長め。同じところは発酵槽に水を張らないことです。
「ウィラ・ピッタリート地区 カフェ・アンディーノグループ その5」,横井のさんかくらいふ 2009年12月5日.
工房 横井珈琲の横井 力(よこい ちから)は、2009年にロス・ノガレスを訪れています。このとき農園主であったリカウルテ・エルナンデス(Ricaurte Hernández)は、2013年に強盗に襲われて亡くなってしまいました。農園は息子のオスカー・エルナンデス(Óscar Hernández)に受け継がれることになり、丸山珈琲がロス・ノガレスで生産されるスペシャルティコーヒーを毎年すべて買い付けることとなりました。
リカウルテさんの惨劇もまた、残念ながら当時のコロンビアでは決して珍しいものではなかった。銀行口座を開設していないピッカー(コーヒーチェリーの摘み手)は多く、現金を手渡しする支払日を狙った強盗が横行していたのだ。リカウルテさんもまた同様に現金を狙われ、抵抗をしたために銃で撃たれてしまったという。
一家の主を失った悲しみが癒える間もなく、妻と子どもたちは残された農園について考えねばならなかった。一時は売却にまで話が及んだ家族会議は、最終的に海軍に従事していた息子のオスカーさんが跡を継ぎ、25歳の若さで農園主となる道を選ぶことでようやく決着を見たのであった。
「偉大なる父から託されたコロンビアコーヒーの革新と未来」,丸山健太郎の「現代珈琲史」 2022年11月30日.
品種
品種はカツーラ(Caturra)、コロンビア(Colombia)です。
精製方法
精製方法はウォッシュト(Washed)です。
工房 横井珈琲 コロンビア ロス・ノガレス


現在オスカーさんが中心となって営むロス・ノガレス農園は、2005年に初めて開催されたコロンビアCOEで初代チャンピオンになった農園です。
この時のオークションで同農園の優勝ロットの落札をきっかけに、お付き合いがはじまりました。
2013年に当時のオーナーでオスカーさんのお父様であるリカウルテさんが強盗に襲われて亡くなり、農園を継続するのか売却するか何度も家族会議が行われました。
現在はオスカーさん、お母様のスルデリーさん、オスカーさんの姉妹が農園を継ぎ、コーヒー生産を続けられています。
リカウルテさん亡き後、オスカーさんとスルデリーさんは高品質コーヒーの生産に今まで以上にフォーカスすることを決め、環境に与える影響が少ない水洗処理設備を新たに導入しました。
オスカーさんたちはコーヒー作りにおいて日々向上を目指し、根気強く仕事に取り組んでいます。
工房 横井珈琲

味
アプリコット、ミルクチョコの印象
工房 横井珈琲
キャラメルの甘さ、クリーミーな質感
ミルクチョコレートのような滑らかな質感と軽いボディ、甘さが印象的です。チョコレート系のコーヒーの中でも、軽く飲みやすい味わいです。