コマンダンテ® COMANDANTE® ハンドグラインダー

コマンダンテ® COMANDANTE®は、ドイツのハンドグラインダー製造メーカーです。コマンダンテ®のコマンダンテ C40は、最も高く評価されているハンドグラインダーの1つです。

コマンダンテ® COMANDANTE® ハンドグラインダー

コマンダンテ® COMANDANTE®

"Comandante Grinder Factory Tour with The Founder",European Coffee Trip 2020年5月19日.

コマンダンテ®(COMANDANTE®)の創業者の1人であるベルント・ブラウネ(Bernd Braune)は家族とともに、2005年ドイツのミュンヘン郊外に「スプレモ(Supremo)」というスペシャルティコーヒーロースターを設立しました。一家は定期的にコーヒー生産者のもとを訪れて直接コーヒーを仕入れ、カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)の審査員や理事会に参加するようになりました。

その結果、スプレモは顧客に素晴らしいコーヒーを提供できるようになりましたが、顧客が高価値なスペシャルティコーヒーの味を最大限引き出すことのできるツールを手に入れることができないという問題に直面しました。高性能の電動グラインダーは、重くて値段が高いため、家庭用には不向きでした。そこで、高性能の旅行用グラインダーを製造するアイデアを思いつきました。

電気工学の教育を受けていたベルントは、主要なグラインダーメーカーや工業用のブレードバーメーカーにアプローチし、パートナーを探しました。しかし、彼らは高性能なハンドグラインダーの必要性を理解していなかったため、自らビジョンを追い求めることになりました。

コマンダンテ®のオリジナルデザインは、ベルント・ブラウネ、ラファエル・ブラウネ(Raphael Braune)、ゲルハルト・シェルビンスキー・フォン・ヴォルクマン(Gerhard Scherbinski-von Volkman)の3人が、友人や家族と協力して完成させました。

ベルントは、2012年にコマンダンテ®のブランドを商標登録することを決め、その後コマンダンテ®製品のデザインやスタイルの権利の登録を行いました。

コマンダンテ®のグラインダーは、2013年に生産を開始しました。初期のブレードバーは、ステンレスとチタンの両方で作られていました。C40とC20は、ポータブルなプロ品質のグラインダーとして市場に出回った最初の製品でした。

製造や使用によって新しく生まれたアイデアや、新しい素材や技術の誕生に触発されて、コマンダンテ®は改良を続けました。コマンダンテ® C40 Mk2は、いくつかの部品に改良を加え、最新のBB4ブレードバーを追加して登場しました。コマンダンテ® C40 Mk2は優れたグランダーでしたが、ベルントはさらに優れた性能と品質のグラインダーの製造が可能であると考えていました。彼は思い描いていたものを作るために、これまでの製造パートナーとの関係を断ち切り、設計と製造方法を一から見直すため、ガレージに籠りました。

そして、2016年にコマンダンテ® C40 Mk3が発売されました。ニトロブレード®(Nitro Blade®)を内蔵し、内部構造を完全に再構築した結果、これまでとは全く異なる性能と品質のハンドグラインダーが誕生しました。ニトロブレード®の性能の高さ、抽出の再現性と安定性により、コマンダンテ® C40 Mk3は生産地への買い付けの旅から世界大会の舞台、一般消費者の家庭にまで、世界中に広まりました。

コマンダンテ® C40 Mk3は、2021年夏の終わりまでの5年間生産されました。すべての部品に小さな改良を加え続け、2021年秋にコマンダンテ® C40 Mk4が発売されました。

コマンダンテ® C40 Mk3 ニトロブレード® コーヒーグラインダー

日本語 説明書
日本語 説明書
開封
コマンダンテ® チョコレート・ファインライン クリアガラス
コマンダンテ® チョコレート・ファインライン ダークブラウンガラス

コマンダンテ® C40には、クリアガラスとダークブラウンガラスの2つの容器が付属しています。Mk4では、クリアガラスがポリマーガラスに変更され、破損しにくくなりました。容器には、40gのコーヒー豆が入ります。

コマンダンテ® C40は、多様な色と素材のボディを展開しています。アメリカンチェリー(アメリカンチェリー)、バンブー(竹)、ゼブラ(オーク)、レッドソニア(アメリカンチェリー+浸透性塗装塗料)、グラン(ステンレススチール)、コバルト(ステンレススチール)、バーガンディー(ステンレススチール)、ブラック(ステンレススチール)などがあり、日本限定色として、ウルトラマリンとチェリーブロッソが発売されたことがあります。

ウェンジ(ウェンジ)は、良質な木材を手に入れることが難しくなったことから廃盤となり、新しくチョコレート・ファインライン(オーク)が登場しました。

クランクノブは木製(オーク)です。

アッパーベアリング Mk3
アッパーベアリング Mk4

Mk3は、アッパーベアリングがフラットなデザインです。Mk4では、アッパーベアリングと軸が再設計され、三叉のベアリングが中心に向かって傾斜する形に変更されました。これにより、投入時に豆がはじき出されたり、中心に豆が詰まるトラブルを解消しています。

Mk4は、他に滑り止めのバンドとコマンダンテオリジナルステッカー2種が付属しています。

三つ足のツマミ

メッシュ(挽き目)は、三つ足のツマミをクリックすることで調整します。右回り(時計回り)に回転させると細かくなり、左回り(反時計回り)に回転させると粗くなります。

"Comandante Grinder FAQs | Where is Click Zero? A Guide on Dialling-in your Comandante Grinder.",Comandante Grinder 2019年7月17日.

グラインダーを水平に持ったときにハンドルが6時の位置(真下)に下がらないポイントが、クリックゼロです。このポイントから、クリック数を数えます。

WHAT ARE THE RECOMMENDED STARTING POINTS?
Whilst the perfect grind setting of course varies from coffee to coffee, here are some good starting points for you:
- 5–10 Clicks for Ibrik.
- 10–15 Clicks for Espresso.
- 15–20 Clicks for a Bialetti or stovetop coffee pot.
- 22–32 Clicks for a pour over filter coffee (depending on dose and brewer).
- 25–-30 Clicks for Cupping and French Press.
- 30–35 Clicks for a Karlsbad Coffee Maker.
- Aeropress? Well, that depends on your recipe ;)!

"FREQUENTLY ASKED QUESTIONS",COMANDANTE

コマンダンテ® C40は、エスプレッソ用の極細の挽き目から、フィルターコーヒー用の粗めの挽き目まで対応しています。

グラインド(粉砕)は、浅煎りの極細挽きでは若干力が入りますが、それよりも粗い挽き目では、ほぼ抵抗なくグラインド(粉砕)が可能です。極細挽きでは、静電気でだまが発生することがあります。

挽き目の目安として、イブリックは5〜10クリック、エスプレッソは10~15回クリック、ビアレッティや直火式エスプレッソメーカーは15~20クリック、フィルターコーヒーは22〜32回(量と器具による)、カッピングやフレンチプレスは25~30クリック、カールスバートコーヒーメーカーは30~35クリック、エアロプレスはレシピによります。

ニトロブレード®

ニトロブレード®は、100%ステンレス鋼製で、特許取得済みの製造技術が用いられて製造されています。

ニトロブレード®を内蔵したコマンダンテ® C40は、数十万円の業務用電動グラインダーと同程度の均一な粒度分布を達成できます。

"Comandante Grinder FAQs | The Best Way to Clean your Comandante C40 MK3 Grinder!",Comandante Grinder 2019年7月17日.

コマンダンテ® C40の利点として、業務用電動グラインダーよりも安価でありながら同程度に高次元のグラインド(粉砕)が可能なこと、場所を取らず持ち運びが容易なこと、簡単に分解して清掃することが可能なことなどが挙げられます。

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