工房 横井珈琲:ブラジル セニョール・ニキーニョ農園 レッド・ブルボン ナチュラル

工房 横井珈琲 ブラジル セニョール・ニキーニョ農園 レッド・ブルボン ナチュラルです。

工房 横井珈琲は、1996年創業の札幌市西区に本店を置くスペシャルティコーヒー専門店です。現在札幌市内に2店舗展開しています。

ブラジル セニョール・ニキーニョ農園 レッド・ブルボン ナチュラル

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ブラジル

ブラジルの主なコーヒー生産地域、Ally Coffeeより

ブラジル(Brazil)は南米の東部に位置する60億本のコーヒーの木が栽培されている世界最大のコーヒー産地です。人口は約2億930万人で、日系人は約160万人です。

ブラジルは北部のノルチ(Norte)、北東部のノルデスチ(Nordeste)、中西部のセントロ・オエスチ(Centro-Oeste)、南東部のスデスチ(Sudeste)、南部のスウ(Sul)5つの地域に別れ、それらの地域はさらに26のエスタードと呼ばれる州(Estado)と1つの連邦直轄区(首都ブラジリア)から構成されています。

ブラジルのコーヒー栽培は、ロマンスから始まったという話があります。1727年に領土紛争の解決のためにフランス領ギアナに派遣されたフランシスコ・デ・メリョ・パリェタ(Francisco de Mello Palheta)が、フランス領事夫人の恋仲になり、彼女はパリェタの帰国時に渡した花束の中に、コーヒーの若木をこっそりと忍ばせていたという話です。

ブラジルは19世紀半ば頃に世界最大のコーヒー生産国になりました。現在でもブラジルのコーヒー生産量は世界全体の生産量の約30%を占めるため、コーヒーの国際相場はブラジルの生産量に左右されます。

ブラジルのコーヒー生産の大部分は、ブラジルの南部パラナ州(Paraná)と南東部のサンパウロ州(São Paulo)とミナス・ジェライス州(Minas Gerais)で行われます。そのうち、ミナス・ジェライス州は全体の約50%を生産する最大のコーヒー生産地域です。

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ミナス・ジェライス州

ブラジルの生態系、Wikipediaより

ミナス・ジェライス州はブラジルでも最大のコーヒー生産量を誇る州です。コーヒー生産は、主にセラード(Cerrado)と呼ばれる高原地帯で行われます。

ブラジルの主なコーヒー生産地域、ABOPCAFÉより

主なコーヒー生産地域として、スウ・デ・ミナス(Sul de Minas)、セラード・ミネイロ(Cerrrado Mineiro)、シャパダ・デ・ミナス(Chapada de Minas)、マタス・デ・ミナス(Matas de Minas)が挙げられます(1-4までがミナス・ジェライス州の主なコーヒー生産地域です)。

ブラジルの生態系は、熱帯雨林のアマゾニア(Amazonia)、サバンナ地帯のセラード(Cerrado)、熱帯性湿地のパンタナル(Pantanal)、乾燥地帯のカーチンガ(Caatinga)、大西洋岸森林のアトランティック・レインフォレスト(Mata Atlantica)、草原地帯のパンパ(Pampa)に分かれています。

元々ブラジルでは、農耕のしやすいアトランティック・レインフォレストを居住地域としていました、ポルトガル領ブラジルの最初の首都であるサルヴァドーレ(Salvador)のあるバイーア州(Bahia)もここに位置しています。

アトランティック・レインフォレストの内陸部に位置するセラードは高原地帯のサバンナで、乾季が長く、日射の強い厳しい環境のため、農業が困難な地域でした。

セラード(ポルトガル語で「未開の大地」の意味)の開発が始まるのは1960年、ブラジリア(Brasília)への首都遷都からです。

ブラジル政府の一大国家プロジェクトであったセラードの開発には、資金・技術提供において、日本も深く関わっています。

この開発事業は、大豆生産が主たる目的でした。1973年のニクソンの大豆禁輸ショックをきっかけとして、大豆生産を目的とした南米の農地開発が行われ、約20年程度で南米は世界最大の大豆生産地域となりました。

現在セラードは、世界でも有数の一大農業生産地域として知られるようになりました。

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マンチケーラ・デ・ミナス

マンチケーラ・デ・ミナス(Mantiqueira de Minas)」は、マンチケーラ山脈(英語:Mantiqueira Mountains、ポルトガル語:Serra da Mantiqueira)のミナス・ジェライス州側、ミナス・ジェライス州南部に位置するコーヒー生産地域です。

マンチケーラ・デ・ミナスの25の自治体、Mantiqueira de Minasより

マンチケーラ・デ・ミナスは、保護地理表示の境界領域を形成する25の自治体から構成されています。カルモ・デ・ミナスは、これら自治体のうちの1つです。

この地域の生産面積は、56.000ヘクタールです。約8.200のコーヒー生産者がおり、小規模生産者が約82%です。年間生産量は、130万袋(1袋=60kg)です。

地理的表示(GI)

マンチケーラ・デ・ミナスは2011年に、高品質のコーヒーを生産する地域として、地理的表示保護(PGI)(Protected Geographical Indication)の地理的表示(GI)(Geographical Indication)の保護を取得しました。

EU の地理的表示(GI)保護制度:https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001948/EU_GI_Report2015.pdf

農産物は、土壌、気候、品種、標高などの地理的要因に影響を受けるという特殊性があります。

例えばコーヒーの場合、異なる地域に植えられた同じ品種は、地域ごとに異なった特性を表現し、特殊な個性を持つコーヒーとして成長します。

この地理的要因と生産者の取り組みの組み合わせと品質競争が、その地域特有の高品質なコーヒー生産を可能にします。それぞれに特殊性を持つ商品は、ブランド化や原産地名称保護によって、市場における同じカテゴリーの他の商品と区別することができます。

「地理的表示(GI)」という用語は、生産者、取引業者、および消費者が、特定の場所で生産された商品が、その地理に起因する特殊な品質を持っていることを認識し始めたときに確立された概念です。

アプロカム(Aprocam)

「APROCAM」,Los Brown 2009年7月17日.

マンチケーラ・デ・ミナスの地理的表示保護(PGI)は、アプロカム(Aprocam)(Association of Coffee Producers from the Mantiqueira Region)という組織によって管理されています。

アプロカム(Aprocam)は、マンチケーラ・デ・ミナスでのコーヒーの生産の開発と促進することで、高付加価値のコーヒー生産を促進しています。マンチケーラ・デ・ミナスのコーヒーを、世界最高品質にまで高めることを目的としています。

ブラジルのコーヒー生産地域を代表する団体に、アボプカフェ(ABOPCAFÉ)(英語:The Association of Brazilian Coffee Producing Regions、ポルトガル語:Associação Brasileira das Origens Produtoras de Café do Brazil)があります。

原産地名称保護認定コーヒー

認定シール、Mantiqueira de Minasより

マンチケーラ・デ・ミナスの境界が定められた地域で、規制理事会によって定義された生産規則に従って生産されコーヒーのみが、「マンチケーラ・デ・ミナス」の認定を受けることができます。

世界最大のコーヒー生産国であるブラジルは、同時に世界最大のスペシャルティコーヒー生産国の1つとなっており、ブラジルのほとんどすべてのコーヒー生産地域で、スペシャルティコーヒーが生産されています。

この商品の差別化への動きは、その背後にある情報への希求を生みます。それは歴史の共有を可能にし、生産者と消費者を結び付けます。

商品のブランド化や原産地名称保護は、商品の差別化の強力なツールとなります。

マンチケーラ・デ・ミナスの原産地名称保護認定コーヒーは、以下のような要件が必要とされます。

  • マンチケーラ・デ・ミナスの境界領域内に農園があること。
  • コーヒーはロットごとに適切に管理され、協同組合の倉庫またはアプロカムが認定した倉庫に保管されていること。
  • これらの倉庫が境界領域内に配置され、合法的な運用条件下にあること。
  • 倉庫に保管されているロットの、物理的なトレーサビリティ・システムがあること。
  • それぞれのロットが、生産された場所の特性、生産プロセス、乾燥プロセスの情報を有していること。

原産地名称保護認定コーヒーの特徴としては、アラビカ種、伝統的な生産方法、アメリカ・スペシャルティ・コーヒー協会(Specialty Coffee Association of America(SCAA))方式で83点以上の品質の高さ、社会的および環境的持続可能性への取り組み、トレーサビリティが挙げられます。

収穫

収穫は、場所の特性に応じて、機械または手摘みで行われます。

品種

地理的表示保護(PGI)を取得することができるのは、アラビカ種のみです。

マンチケーラ・デ・ミナスで生産されている主な品種は、ブルボン(Bourbon)、アカイア(Acaiá)、カツアイ(Catuaí)、イカツ(Icatu)、ムンド・ノーボ(Mundo Novo)、カツカイ(Catucaí)です。

精製方法

精製方法は、ナチュラル(Natural、乾式)、フリー・ウォッシュト(Fully Washed)、パルプト・ナチュラル(Pulped Natural、半水洗式)です。

ナチュラル

ナチュラルは、コーヒー・チェリーを天日乾燥させる、伝統的な精製方法です。

フリー・ウォッシュト

フリー・ウォッシュトは、ハスク(殻)を機械的に除去し、ムシレージをタンクで発酵によって除去します。

パルプト・ナチュラル

パルプト・ナチュラルは、ブラジルで一般的な精製方法です。天日乾燥の前に、ハスクとムシレージの一部を機械的に除去します。

マンチケーラ・デ・ミナスのカルモ・デ・ミナスにおいて、パルプト・ナチュラルをいち早く取り入れた生産者の1人が、カルモコーヒーズ(CarmoCoffees)のサンタ・ルシア農園(Fazenda Santa Lúcia)のエルシオ・カルネイロ・ピント(Hélcio Carneiro Pinto)氏です。

カルモ・デ・ミナス

カルモ・デ・ミナス(Carmo de Minas)は、マンチケーラ・デ・ミナスの代表的なコーヒー生産地域です。

標高1,100m-1,450mに位置し、穏やかな気候、肥沃な土壌、年間降水量2,000mmの適度な降雨量、十分な日射は、コーヒー栽培にとって理想的な環境です。

カルモ・デ・ミナスのミナスという言葉は、「鉱山」という意味です。20世紀が終わるまではコーヒー産地としては無名で、むしろ鉱山や「ミナス・チーズ(Minas Cheese)」というチーズの生産地、あるいは避暑地としてブラジル国内で知られていました。

ブラジルがポルトガルの植民地だった頃、ミナス・ジェライス州はたくさんの鉱山があることで知られていました。金をはじめ、ダイヤモンドやその他の鉱物を採掘するために、多くの人が働きに出る場所でした。職場に持ち運ばれていたチーズが、良質な牛乳から作られて、味の評判も良かったため、いつしかミナス・チーズと呼ばれる名産品になっていきました。

カルモ・デ・ミナスは、この地域に住んでいた一部の古い世代に、この地域で栽培される果実が特別なものであると信じられていました。この文脈から、1990年代にカルモ・デ・ミナスでコーヒーの品質を求める動きが始まり、この運動が後のアプロカム設立の起源となっています。

カルモ・デ・ミナスがコーヒー生産地として有名になったのは、1999年からブラジルでカップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence(CoE))(当時はベスト・オブ・ブラジル)が開催されるようになってからです。ブラジル カップ・オブ・エクセレンスでは、カルモ・デ・ミナス周辺の農園が次々と上位入賞や優勝を果たしました。

さらに2012年から始まった、その時点では世界で唯一のナチュラルのカップ・オブ・エクセレンス、ブラジル・ナチュラルズ(Brazil Naturals)では、2015年12月大会までの5回とも、優勝農園はマンチケーラ・デ・ミナスから輩出されています。

ブラジル・ナチュラルズでは、2012年はカルモ・デ・ミナスのコリナス農場(Sítio Colinas)がブルボン カツアイ(Bourbón Catuai)のナチュラルで91.66点を獲得し第1位、2013年はコンセイサン・ダス・ペードラス(Conceição das Pedras)のサン・ジョアキン農場(Sítio São Joaquim)がイエロー・カツアイ(Yellow Catuai)のナチュラルで92.13点を獲得し第1位、2014年はカルモ・デ・ミナスのノッサ・セニョーラ・アパレシダ(Nossa Senhora Aparecida)のナチュラル(品種不明)が92.22点を獲得し第1位、2015年1月はマンチケーラ・デ・ミナスのクリスチーナ(Cristina)のバイサダーオ農場(Sítio Baixadão)のナチュラル(品種不明)が95.18点を獲得し第1位、2015年12月はマンチケーラ・デ・ミナスのクリスチーナのサン・セバスチアン農園(Sitio São Sebastião)のナチュラル(品種不明)が94.47点を獲得し第1位に輝いています。

このことから、カルモ・デ・ミナスを含むマンチケーラ・デ・ミナスは、優良なコーヒー産地として一躍に有名になりました。

カルモコーヒーズ

「The Dream Coffees」,CarmoCoffees 2013年10月1日.

カルモコーヒーズ(CarmoCoffees)」は、カルモ・デ・ミナスに拠点を置くコーヒー輸出業者です。

「Introducing Irmãs Pereira, Carmo de Minas - Trabocca」,Trabocca B.V. 2017年9月11日.

ポルトガルから移住し、カルモ・デ・ミナスでコーヒー栽培を始めたペレイラ家(Pereira Family)の第4世代、ジャック・ペレイラ・カルネイロ(Jacques Pereira Carneiro)氏と、彼のいとこで前ブラジル・スペシャルティ・コーヒー協会(Brazil Specialty Coffee Association (BSCA))会長のルイス・パウロ(Luis Paulo)氏がカルモコーヒーズを経営しています。

カルモコーヒーズは、カルモ・デ・ミナスとその周辺地域に「アルタ・ビスタ農園(Fazenda Alta Vista)」、「カピン・セコ農園(Fazenda Capim Seco)」、「チャパダ農園(Fazenda Chapada)」、「コンキスタ農園(Fazenda Conquista)」、「フルナス農園(Fazenda Furnas)」、「IP農園(Fazenda IP)」、「イルマス・ペレイラ農園(Fazenda Irmãs Pereira)」、「パライーゾ農園(Fazenda Paraíso)」、「サンタ・ルシア農園(Fazenda Santa Lúcia)」、「サントゥアリオ・スール農園(Fazenda Santuário Sul)」、「サン・ベネジト農園(Fazenda São Benedito)」、「セルタオ農園(Fazenda Sertão)」、「ヴァーレ・ダ・ルア農園(Fazenda Vale da Lua)」、「ボア・ビスタ農場(Sítio Boa Vista)」、「デヴィーサ農場(Sítio Divisa)」、「サン・ジョアキン農園(Fazenda São Joaquim)」、「セニョール・ニキーニョ農場(Sítio Sr. Niquinho)」の数々の有名農園を所有しています。

90+とニュー・フレーバーズ

「New Flavors Project」,CarmoCoffees 2016年1月4日.

カルモコーヒーズでは、90+とニュー・フレーバーズ(New Flavors)という2つの教育プログラムを実践しています。

90+では、カッピング・スコア90点以上を超えるコーヒーを生産すること、独自の精製方法を開発することを目標としています。

ニュー・フレーバーズでは、伝統的な生産方法の刷新と新しい方法の確立に努め、ブラジルのコーヒー生産の限界と、国際市場でのブラジルのスペシャルティ・コーヒーのプロファイルを拡大するためのプロジェクトです。

ニュー・フレーバーズは、イルマス・ペレイラ農園をブラジルで最高品質のコーヒー生産農園にすることを目的としたプロジェクトでした。

サントゥアリオ・プロジェクト

サントゥアリオ・プロジェクト(Santuario Project)」は、コロンビアのコーヒー生産者であるカミーロ・メリサリデ(Camilo Merizalde)氏による国境を超えた高品質コーヒー生産プロジェクトです。コロンビア、ブラジル、コスタリカ、メキシコの生産者による共同プロジェクトであり、希少性の高い品種や実験的な生産処理を試みています。

「Inmaculada Coffee Farms Fly Over」,Inmaculada Coffee Farms 2018年9月24日.

カミーロ氏は、1998年にコロンビアのポパヤンでサントゥアリオ農園(Santuario Estate)を創業し、スペシャルティコーヒーの生産を始めました。彼は2010年にコロンビアのカリ(Cari)でインマクラーダ・コーヒー農園(Inmaculada Coffee Farms)を創業し、実験的なコーヒー生産と研究を開始しました。

この農園は、エル・アルディン(El Jardin)、ラス・ヌベス(Las Nubes)、モンセラート(Monserrat)、インマクラーダ・コンセプシオン(Inmaculada Concepcion)の4つ農園に分かれており、ルメ・スダン(Rume Sudan)、ユーゲニオイデス種(C. eugenioides)ローリナ(Laurina)、ゲイシャ(Gesha)、マラゲイシャ(Maragesha)などの珍しい種や品種が栽培されています。

カミーロ氏は、2014年にカルモコーヒーズ(CarmoCoffees)のルイス・パウロ(Luiz Paulo)氏による「ニュー・フレーバーズ(New Flavors)」に関与しました。これはルイス氏の経営するイルマス・ペレイラ農園(Fazenda Irmas Pereira)をブラジルで最高品質のコーヒー生産農園にすることを目的としたプロジェクトでした。

「Field Day with Camilo Merizalde」,CarmoCoffees 2017年3月24日.

そして、カミーロ氏とルイス氏の共同でサントゥアリオ・スール農園(Fazenda Santuario Sul)が新しく拓かれることになりました。

この頃に、コスタリカのトレス・ミラグロス農園(Finca Tres Milagros)を経営するルシン・エルナンデス(Nelsyn Hernandez)氏、そして、メキシコのグアダルーペ・サフ農園(Cafetalera Guadalupe Zaju)とチャンフル農園(Finca Chanjul)を経営するエドゥアルド・エステベ(Eduardo Esteve)氏の、各国のコーヒー生産者と情報交換や試験結果の共有などが行われ、2017年から本格的にサントゥアリオ・プロジェクトが立ち上がりました。

コロンビアのサントゥアリオ農園とサントゥアリオ・プロジェクトに参加している農園については、以下の記事を参照してください。

セニョール・ニキーニョ農園

「Sr. Niquinho Farm - Southland Merchants coffee trip」,Southland Merchants 2019年9月23日.

セニョール・ニキーニョ農場(Sítio Sr. Niquinho)は、ブラジル ミナス・ジェライス州マンチケーラ・デ・ミナスのカルモ・デ・ミナスに位置する農園です。ポルトガル語の「シチオ(Sítio)」は、「農園」というよりも「農場」です。

農園は標高1,100m-1,300mに位置しており、年間降水量は1,250m-1,400mm、保護された原生林、河畔林、水源があります。農園面積25ヘクタールのうち、18ヘクタールでコーヒー生産されています。

農園主はルイス・パウロ・ディアス・ペレイラ・フィリオ(Luiz Paulo Dias Pereira Filho)氏です。

ルイス・パウロは、ペレイラ家の第4世代です。彼は大学で経営学を修了した後、銀行で経歴を始めた後、家業を継ぐためにカルモ・デ・ミナスに戻りました。彼は2004年に、彼のいとこであるジャック・ペレイラ・カルネイロ(Jacques Pereira Carneiro)氏とともに、カルモ・デ・ミナスのスペシャルティコーヒーの推進に焦点を当てたプロジェクトを開始しました。カルモ・デ・ミナスのスペシャルティコーヒーが世界的に評価されるようになったのは、彼の功績によるところが大きいです。

ルイス氏は、2007年にブラジルスペシャルティコーヒー協会(BSCA)に加わり、2009年に副会長、2011年から2013年まで会長を努めました。

ルイス氏の祖父が亡くなった後、現在セニョール・ニキーニョ農園と呼ばれる農園を買い取りました。農園名は、祖父の愛称から取られているそうです。

さて、ニキーニョ農園はセハード農園の隣に位置しており、ルイスさんのひいおじいちゃんの名を農園の名にされたそうですが、50年前に一度売却するも10数年前に買い戻した農園との事です。

ブラジル・セニョール・ニキーニョ」,横井のさんかくらいふ 2014年8月13日.

品種

品種はレッド・ブルボン(Red Bourbon)です。

農園では、レッド・ブルボンの他に、イエロー・ブルボン(Yellow Bourbon)、カツアイ(Catuaí)、アカイア(Acaiá)が栽培されています。

精製方法

精製方法はナチュラル(Natural、乾式)です。

農園では、ナチュラルの他に、パルプト・ナチュラル(Pulped Natural)、ウォッシュト(Washed)、ハニー(Honey)の精製方法が採用されています。

農園で栽培されたコーヒーは、近接するイルマス・ペレイラ農園で精製されます。

工房 横井珈琲 ブラジル セニョール・ニキーニョ農園 レッド・ブルボン ナチュラル

ブラジル セニョール・ニキーニョ農園 レッド・ブルボン ナチュラル
ブラジル セニョール・ニキーニョ農園 レッド・ブルボン ナチュラル

ルイス・パウロ・フィーリョさんが中心となり営むセニョール・ニキーニョ農園は、ブラジルの
優良産地カルモ・デ・ミナスのセルトン・グループ(家族)が所有する農園のひとつです。

ブラジル・カップ・オブ・エクセレンスでの入賞経験もあり、安定的にすばらしいコーヒーを
生産している農園です。

ルイス・パウロさんはコーヒービジネスに携わる一家の四世代目にあたります。 
100年以上のコーヒー栽培の歴史がある中で、2004年に従兄弟であるジャックス・ペレイラ
さんとカルモ・デ・ミナス地区にてカルモ・コーヒーズを立ち上げました。

この会社の設立こそがルイス・パウロさん、ジャックスさん、おふたりの人生を変えただけ
でなく、カルモ・デ・ミナスや周辺地域のコーヒー栽培におけるシナリオを変えたといっても
過言ではありません。

そして、ブラジルや消費国のスペシャルティコーヒー業界に大きな影響を与え続けている
会社のひとつです。

ルイス・パウロさんは、豊富な知識と経験、強いリーダーシップを持ち、ご自身が所有する
農園だけでなくこの地域において高品質コーヒーを生産するために多大なる貢献をされており、
情熱溢れる尊敬すべき生産者のお一人です。

今回ご紹介するのは、ナチュラルプロセスのコーヒーです。

ルイス・パウロさんは、様々な生産処理方法にも挑戦し、高品質コーヒーの生産に取り組んで
いらっしゃいます。

歴史あるコーヒー栽培の伝統を受け継ぎながらも、ブラジルスペシャルティコーヒーの
新たな扉を世界に向けて開いたおひとりである、ルイス・パウロさんの素晴らしいコーヒーを
ぜひお楽しみください。

工房 横井珈琲 商品ページより

ストロベリーのようなフレーバーと酸味、チョコレートのようなコクが印象的です。ナチュラル精製の発酵臭が少し感じられますが、クリーンな味わいのコーヒーです。

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