スマトラカレー 共栄堂

スマトラカレー 共栄堂は、東京都千代田区神田神保町1丁目6 サンビル B1にあるカレー店です。

共栄堂の創業は大正13年(1924年)といいますからカレー専門店としては神保町ドコロか日本国内でも一二を争うくらい古いお店なんじゃないでしょうか。新宿中村屋よりも古いんです。
その成り立ちには“伊藤友治郎”という人が関わっているようなんですが、この人物~南進論者としてチョイと名の通った人だったりします。
長野県伊那地方に生まれた友治郎は、どうも明治の末期から大陸浪人的な方向で活動していたようなんですが、日本が第一次世界大戦の“勝利”によって旧ドイツ領である南洋群島を統治下に置くと南進論者に転換。彼の地との貿易・移民事業を推進するため、政府(南洋庁)と協力し文物や風俗を紹介する南洋年鑑をまとめ、「南洋旅行案内」等の案内本を出版します。
友治郎はさらに南洋紹介の拠点として東京駅近くに「カフェ南国」という関係各所から輸入したコーヒー、そして香辛料を使ったカレーの店を開きます。コーヒーにカレーって組み合わせの店は喫茶店・専門店共に結構あるんですが、恐らくフランスの~から来ているのではなく、こっちから来ているんでしょうね。以前紹介したルオーのセイロンカレーもそうですが(香辛料の具合が似ているような)。
「カフェ南国」は大いに繁盛していたようですが、関東大震災によって瓦解~閉店となってしまいます。友治郎と友人だったという共栄堂の初代は、その震災の前後に、ここのカフェのスマトラ風カレーのレシピを教わり(初代も震災でそれまでの商売がダメになったのかもしれない)、お店を開いたってのが創業エピソード。

「ボンディ」「共栄堂」「まんてん」 神保町カレー入門」,GONZO SHOUTS 2014年8月13日.

スマトラカレー 共栄堂

外観

スマトラカレー 共栄堂

内観

店内

メニュー

メニュー
スマトラカレー ビーフ

サラッとしていながら、とろみとコクのあり、後味に独特の焦げ臭が抜けていく独特のルーが、他のカレーと隔絶した味わいです。

焼リンゴ

10月から4月までは、期間限定で焼リンゴが提供されています。

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