
台湾 嵩岳(ソンユエ)咖啡荘園
嵩岳(ソンユエ)咖啡荘園
嵩岳咖啡荘園は、台湾雲林県古坑鄉に位置する農園です。
農園主は郭 章盛です。
1980年、郭が19歳のとき、山を下りるときによく通りかかる荷苞山で日本統治時代にコーヒーが植えられていたと聞きました。竹林に変わってしまっていましたが、まだ数本の苗が残っていて、それを掘り起こして自宅で栽培できるかもしれないと期待し、荷苞山の頂上まで登りました。そして、本当に数本の苗を見つけ、育ててみると、数年後には実がたわわに実っていました。焙煎や抽出の概念など持ち合わせていなかった彼は、その実を採って殻をむき、中華鍋で炒め、ナタの柄で潰し、熱湯を注ぎました。彼はそれを濾過もせずに飲んだところ、「口いっぱいに含んだコーヒーはかすだらけで、焦げたような味がした。」そうですが、初めて飲んだコーヒーの芳醇な風味を忘れることはありませんでした。
この年、阿里山などではまだコーヒー栽培が始まっておらず、この地域が台湾で高品質のコーヒーを栽培するのに最も適した環境であるという結論はまだ出ていませんでした。郭は、図らずも山中でコーヒーを栽培した初の台湾人となりましたが、本格的にコーヒー業界に参入するまでにはさらに20年を要しました。
1999年の921大地震後に、台湾政府は「一村一品」政策のもとでコーヒーを推進し始めました。郭は、コーヒー栽培に成功した経験があったことを思い出し、ショベルカーの運転手を辞めて、茶畑をコーヒーに植え替えることにしました。2005年に古坑鄉が開催したコーヒーの品評会で優勝し、受賞による宣伝効果で販売も伸び、郭は自信を得て、徐々に栽培面積を拡大し、ブランドを立ち上げていきました。その後、台湾スペシャルティコーヒーのパイオニアとして、様々な賞を受賞しています。
嵩岳咖啡荘園 SONGYUE coffee manor:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/east-asia/taiwan/yunlin-county/gukeng/songyue-coffee-manor

