ペルー サントゥアリオコーヒー生産者協会
サントゥアリオコーヒー生産者協会
サントゥアリオコーヒー生産者協会(英語:The Santuario Association of Coffee Producers 、スペイン語:Asociación De Productores Cafetaleros El Santuario)は、ペルー(Peru)カハマルカ州(Cajamarca Department)の生産者が生産物の品質を向上させ、それに応じてより良い価格を獲得できることを目的に、2017年8月に設立されました。
同協会の主な目的・活動は、コーヒーの品質向上を推進するために、小規模生産者や生産者団体と協力することです。この事業では、市場参入の支援だけでなく、農業の専門知識とトレーニングを積んだ個人が、土壌の肥沃度、栽培技術、収穫、ポストハーベストなど、あらゆる側面から品質向上のためのアドバイスを行う農業普及活動の役割も担っています。
参加している農園はいずれも平均3から5ヘクタール程度と小規模ですが、コーヒー栽培地の合計は約250ヘクタールと広大な面積になっています。
「サントゥアリオ(Santuario)」(英語でサンクチュアリ(Sanctuary))という名前は、グループとして活動しているすべての農園が、タバコナス・ナンバレ国立保護区(Tabaconas - Namballe National Sanctuary)の緩衝地帯にあることにちなんでいます。環境保全と生物多様性を重視するサントゥアリオコーヒー生産者協会にとって、この環境配置は重要な意味を持ちます。
サントゥアリオコーヒー生産者協会は、カハマルカの多様でユニークな生産地で作られたコーヒーを扱っています。多様なマイクロクライメイト(微気候)と高い土壌のもと、個々の生産者がそれぞれのロットで最高の品質を実現できるような手法を特定しています。小規模で個性的、かつ高品質なマイクロロットの生産に焦点を当てており、これらのロットにふさわしいロースターを見つけることを支援しています。
このようにサントゥアリオコーヒー生産者協会は、ペルーで最も貧しい地域の1つでありながら、コーヒーに関して将来性のある生産者たちが、自分たちのコーヒーの持続可能な市場を見つけ、生活を向上させることを支援することを目的としています。
精製方法
サントゥアリオコーヒー生産者協会では、農業技術者のアドバイスのもと、グループに参加するすべての生産者が、収穫と精製に細心の注意を払うことが求められます。このことは、この地域の技術力の低さの限界を克服することにもつながっています。
収穫の際には、最も熟したコーヒーチェリーだけを厳選して手摘みします。収穫したチェリーはさらに、未熟なチェリーや傷んだチェリーが発酵タンクに入らないように手作業で選別します。選別したコーヒーは、農園にある機械式または手回し式のパルパー(果肉除去機)で、その日のうちにパルピング(果肉除去)します。パルピング(果肉除去)後、ブリキまたはセメントのタンクで30時間から40時間(標高の高さによる低い気温のため、周囲の温度によって異なる)発酵させた後、純水で綺麗に洗われます。
その後、パティオや防水シートに移され、約2時間から3時間の予備乾燥が行われます。多くの生産者は、サントゥアリオのアドバイスにより、アフリカンベッドを作り、クリーンパーチメントをパティオから移動し、アフリカンベッドかソラレス(高さのある乾燥小屋)で仕上げます。ここでは、湿度が11.5%から12%になるまで20日間から25日間、定期的にパーチメントを反転させます。
サントゥアリオコーヒー生産者協会:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/south-america/peru/cajamarca/the-santuario-association-of-coffee-producers