コスタリカで最初のマイクロミル コスタリカ ラ・カンデリージャ エステート
ラ・カンデリージャ エステート
ラ・カンデリージャ エステート(La Candelilla Estate)は、コスタリカ(Costa Rica)サン・ホセ州(San José Province)タラス・カントン(Tarrazú Canton)サン・ロレンソ(San Lorenzo)に位置するマイクロミルです。サン・ロレンソのダウンタウンから車で20分ほどのところにあります。コーヒー生産地域としては、タラス(Tarrazú)に区分されます。
「カンデリージャ(Candelilla)」という名前は、夏の夜に近くの小川を照らすホタルにちなんで付けられました。「カンデリージャ」は、地元の人々がこの地域のホタルを指す言葉です。
ラ・カンデリージャ エステートは、リカルド・エルナンデス(Ricardo Hernandez)、ディディエ・サンチェス(Didier Sanchez)、マリオ・サンチェス(Mario Sanchez)、パブロ・サンチェス(Pablo Sanchez)、ウーゴ・ナランホ(Hugo Naranjo)、マリオ・レネ・ソリス(Mario René Solis)、エンリケ・リベラ(Enrique Rivera)の7人の兄弟と義理の兄弟が所有する個人会社です。彼らは、それぞれが3軒から5軒の小さな農園を所有し、ラ・カンデリージャ マイクロミルでコーヒーを精製しています。ラ・カンデリージャを設立する以前は、兄弟それぞれが別々に土地を管理し、協同組合が管理するウェット・ミルにコーヒーを納め、精製していました。
ラ・カンデリージャは、第3代目のコーヒー生産者であるサンチェス一家(Sánchez Family)が、自分たちでコーヒーを精製して、コーヒー事業にさらに踏み込もうと考えたのが始まりです。その目的は、より高い収入源を確保することと、父親や先代の遺産を守ることでした。
90年代末になると、コーヒーはコモディティ(商品)ではなく、新たなマーケットとして注目されるようになりました。そのため、より高価なスペシャルティコーヒーや高品質なコーヒーへの需要が生まれ、小規模な生産者にとってはより高い利益を得るチャンスとなったのです。
2000年12月、サンチェス一家は多くの献身的な努力を経て、ラ・カンデリージャのマイクロミルの操業を開始し、650袋の高品質なコーヒーを生産するようになりました。
2002年、ラ・カンデリージャは、世界的に有名なイタリアのコーヒー会社であるイッリカフェ(illycaffè S.p.A.)に初めてコーヒーを輸出しました。
ラ・カンデリージャは、コスタリカで最初に設立されたマイクロミルです。この会社の成功の後、多くの生産者がラ・カンデリージャに続き、数多くのマイクロミルが高品質なコーヒーを生産しています。
サンチェス家の努力は、コスタリカのコーヒー産業における先例を作りました。ラ・カンデリージャ エステートは、その歴史を通して、高品質なコーヒーの追求、農法の改善、コーヒーの様々な精製や品種の革新を通じて、成功した小規模コーヒー生産者の先例を示しました。
ラ・カンデリージャは、世界で最も需要の高いヨーロッパ、アメリカ合衆国、オーストラリア、日本への輸出を成功させています。
品種
ラ・カンデリージャは、カツーラ(Caturra)70%、カツアイ(Catuai)20%、ゲイシャ(Geisha)6%、ティピカ(Typica)2%、SL-28 2%を精製・輸出しています。
精製方法
ラ・カンデリージャは、ウォッシュト(Washed)、ナチュラル(Natural)、ハニー(Honey)の精製方法を採用しています。
ラ・カンデリージャ エステート La Candelilla Estate:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/central-america/costa-rica/tarrazu/la-candelilla-estate