コロンビア サントゥアリオ農園
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コロンビア サントゥアリオ農園

サントゥアリオ農園

"Colombia Santuario Estate", wataruosaka 2009年6月29日.

サントゥアリオ農園(Finca Santuario)は、コロンビア(Colombia)カウカ県(Cauca Department)ポパヤン高原(Popayan Highland)に位置する農園です。コーヒー生産地域としては、アンデス自然地域(英語:The Andean (natural) region、スペイン語:La región Andina​​​ (de Colombia))または太平洋沿岸/チョコ自然地域(英語:The Pacífico/Chocó (natural) region、スペイン語:La región del Pacífico​​​ (de Colombia))のカウカ(Cauca)に区分されます。

農園主はカミーロ・メリサルデ(Camilo Merizalde)です。

コロンビアは、コーヒーさび病菌対策として国を挙げて耐病性の品種に転換したため、コーヒーの味の品質は低下してしまいました。カミーロは、古き良きコロンビアのマイルド・コーヒーを再生すべく、1999年から現在農園がある土地にコーヒー農園を一から設計しました。この農園の場所は、以前は牛の放牧地でした。荒廃した土地でしたが、標高の高さ、昼夜の寒暖差のある気候など、良質なコーヒー栽培の可能性を秘めた土地でした。農学からのアプローチ、土壌管理、慎重な品種選択などにより、高品質なスペシャルティコーヒーを生産するコーヒー農園となりました。

サントゥアリオ農園は、標高1,890m - 2,010m、農園面積は260ヘクタールの広大な土地のうち、188ヘクタールでコーヒーが栽培されています。日本では「キョーワズ珈琲の指定農園」となっており、商社のWATARUでも取引されています。

カミーロは、サントゥアリオ・プロジェクト(Santuario Project)という国境を超えた高品質コーヒー生産プロジェクトを行っています。

品種

サントゥアリオ農園で栽培されている主な品種は、ティピカ(Typica)とブルボン(Bourbon)です。ティピカやブルボンは香味に優れていますが、病害虫の被害に弱い品種です。

コロンビアで主に栽培されている耐病性の品種、カスティージョ(Castillo)、カチモール(Catimor)、コロンビア(Colombia)などは、味に劣ると考えられ、栽培品種として選択されませんでした。

農園で栽培されるコーヒーの約80%を占めるティピカとブルボンの他に、ゲイシャ(Geisha)、マラゴジッペ(Maragogype)、モカ(Mocha)、ブルボン・ポワントゥ(Bourbon Pointu)が約20%実験的に栽培されています。

サントゥアリオ農園 Finca Santuario:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/south-america/colombia/andean-natural-region/cauca/finca-santuario

サントゥアリオ・プロジェクト

サントゥアリオ・プロジェクト(Santuario Project)」は、カミーロ・メリサリデによる国境を超えた高品質コーヒー生産プロジェクトです。コロンビア、ブラジル、コスタリカ、メキシコの生産者による共同プロジェクトであり、希少性の高い品種や実験的な生産処理を試みています。

"Inmaculada Coffee Farms Fly Over",Inmaculada Coffee Farms 2018年9月24日.

1998年に、カミーロはコロンビアのポパヤンでサントゥアリオ農園を創業し、スペシャルティコーヒーの生産を始めました。2010年に、彼はコロンビアのカリ(Cari)でインマクラーダ・コーヒー・ファームス(Inmaculada Coffee Farms)を創業し、実験的なコーヒー生産と研究を開始しました。

この農園は、エル・アルディン(El Jardin)、ラス・ヌベス(Las Nubes)、モンセラート(Monserrat)、インマクラーダ・コンセプシオン(Inmaculada Concepcion)の4つ農園に分かれており、ルメ・スダン(Rume Sudan)、ユーゲニオイデス種(C. eugenioides)、ローリナ(Laurina)、ゲイシャ(Gesha)、マラゲイシャ(Maragesha)などの珍しい種や品種が栽培されています。

"Field Day with Camilo Merizalde",CarmoCoffees 2017年3月24日.

2014年に、カミーロはカルモコーヒーズ(CarmoCoffees)のルイス・パウロ(Luiz Paulo)による「ニュー・フレーバーズ(New Flavors)」に関与しました。これはルイスの経営するイルマス・ペレイラ農園(Fazenda Irmas Pereira)をブラジルで最高品質のコーヒー生産農園にすることを目的としたプロジェクトでした。そして、カミーロとルイスの共同で、サントゥアリオ・スール農園(Fazenda Santuario Sul)が新しく開拓されることになりました。

この頃に、コスタリカのトレス・ミラグロス農園(Finca Tres Milagros)を経営するルシン・エルナンデス(Nelsyn Hernandez)、メキシコのグアダルーペ・サフ農園(Cafetalera Guadalupe Zaju)とチャンフル農園(Finca Chanjul)を経営するエドゥアルド・エステベ(Eduardo Esteve)の、各国のコーヒー生産者と情報交換や試験結果の共有などが行われ、2017年から本格的にサントゥアリオ・プロジェクトが立ち上げられました。

サントゥアリオ・プロジェクト Santuario Project:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/south-america/colombia/andean-natural-region/cauca/santuario-project

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