コロンビアのコーヒー生産地 カウカ
カウカ
カウカ(Cauca)は、コロンビア(Colombia)アンデス自然地域(英語:The Andean (natural) region、スペイン語:La región Andina (de Colombia))または太平洋沿岸/チョコ自然地域(英語:The Pacífico/Chocó (natural) region、スペイン語:La región del Pacífico (de Colombia))の南西部に位置するコーヒー生産地です。
カウカは、コロンビア南部に位置するコーヒー生産地域です。東にウィラ(Huila)、西にナリーニョ(Nariño)に近接しています。「カウカ(Cauca)」という名前は、この地を南から北へ流れる「カウカ川(英語:Cauca River、スペイン語: Río Cauca)」に由来しています。
赤道に近いこの地域では、標高が高く、気温が低い土地でコーヒーが栽培されています。第1期の主な収穫期が5月から6月で、第2期の「ミタカ(Mitaca)」は11月です。カウカは、コーヒーの他にも、豆やトウモロコシ、観葉植物のユッカなどを栽培する農業地域です。
カウカは標高1,700m - 1,900mの高地で、昼夜の寒暖差が激しく、コーヒーチェリーが収縮を繰り返すことで、引き締まったコーヒーが生産できます。あまり高低差がなく気候が安定しているため、他の地域と比べて、ばらつきのない安定した味のコーヒーを生産することができます。また、アンデス山脈から流れてくる綺麗な水、年間降雨量1,950mmの豊富な降水量、温暖な気候、火山性の土壌が、高品質のコーヒーを生産することを可能にしています。
カウカは民族多様性のある土地であり、コーヒー農家には、グアンビアーノ族(Guambiano People)、ヤナコナ族(Yanacona People)、パエス族(Páez People)などのカウカの先住民族や、白人とラテン・アメリカの先住民(インディオ)の混血であるメスティーソ(Mestizo)がいます。また、数百年前に鉱山採掘のためにスペイン人によって連れられてきたアフリカ系コロンビア人も住んでいます。これら民族の違いにも関わらず、カウカの人々は文化的慣習とコーヒー生産システムにおいては一貫しています。
地理的表示
コロンビアでは、1927年にコロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)(英語:Colombian Coffee Growers Federation、スペイン語:Federación Nacional de Cafeteros de Colombia)が設立されてから、コロンビアコーヒーの品質を保護する取り組みが続られてきました。現在、世界中で100%コロンビア産表示のロゴを使用した2,000以上のコーヒーが販売されています。
2005年2月に、カフェ・デ・コロンビア(Café de Colombia)が、コロンビア初の原産地呼称の認定を受けました。
コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)は、2006年からGI制度の他地域における実行可能性の調査を始めました。2010年8月に、コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)はコロンビア政府からコーヒーの規制団体に任命されました。そして、2011年にカフェ・デ・ナリーニョ(Café de Nariño)とカフェ・デル・カウカ(Café del Cauca)が原産地呼称の認定を受けました。
収穫
カウカとウィラは、平均約1,5ヘクタールの農園を持つ小規模農家が大半で、1回の収穫で約50袋が収穫できます。
味
カウカのコーヒーの一般的な特徴として、キャラメルのようなフレーバーと甘さ、フルーティーな酸味、程よいボディが挙げられます。全体としてバランスがよく、まろやかな味が挙げられます。
カウカ(Cauca):http://cafedecolombia.jp/colombia/origin-cauca/
カウカ Cauca:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/south-america/colombia/andean-natural-region/cauca