ブラジルアワー・コーヒーズ

アワー・コーヒーズ

アワー・コーヒーズ（Our Coffees）は、ブラジル（Brazil）南東部地域（英語：Southeast Region、ポルトガル語：Região Sudeste do Brasil）ミナス・ジェライス州（英語：State of Minas Gerais、ポルトガル語：Estado de Minas Gerais）カンポス・アウトス市（Campos Altos Municipality）にあるコーヒー会社です。

オーナーは、ホセ・マリア・デ・オリヴェイラ（Jose Maria De Oliveira）です。

ホセ・マリアは、伝統的なコーヒー生産者の家系出身です。彼の祖父、父、叔父が小さな農園を所有していて、小さい頃からその仕事を見ていました。彼が7歳の時、家族は苦境に陥り、彼らは農園を放棄して別の地域の農園で働かざるを得なくなりました。

ホセ・マリアは17歳の時、より良い生活を求めて、ベロ・オリゾンテ市（Belo Horizonte Municipality）に引っ越しました。彼は市バス路線のチケットもぎりとして働き、それはコーヒー以外では彼にとって最初の仕事でした。

その後、ホセ・マリアは彼の家族がより良い生活ができるように、薬局で働き始めました。彼は営業担当になり、そこで2つの重要なビジョン、組織化されることの重要性とあらゆることには順序があることを学ぶことができ、それをコーヒーの世界で実現することを考え始めました。彼は故郷のカンポス・アウトスに戻り、コーヒーピッカーの家系出身である妻のイーバ（Ebe）と出会い、結婚しました。

2004年、カンポス・アウトスに戻ったホセ・マリアは、現在セリニャ農園（Fazenda Serrinha）として知られる小さな土地を取得しました。創業当時からの彼の望みは、自分の町を知ってもらうことと、カンポス・アウトスのコーヒーを世界に広めることでした。彼の苦労を無視して、彼の生産したコーヒーを最低価格に引き下げて取引しようとするブローカーやトレーダーからのプレッシャーのために、彼は農業とコーヒー生産を諦めそうになったこともありました。

2014年、このような状況を改善しようと、ホセ・マリアは農園で生産したコーヒーの品質とトレーサビリティにより注力することで自分の家族の将来を確実にするために、ドライ・ミルを建設しました。そしてその1年後、彼はブラジルにカフェ・カンポス・アウトス・エクスポート（Cafe Campos Altos-Coffee Export）、アメリカ合衆国カリフォルニア州北部にアワー・コーヒーズ（Our Coffees）を設立しました。これは仲介業者のいない垂直統合モデルのビジネスで、カリフォルニア州に会社を設立したことで、自分たちの生産したコーヒーの輸出入を直接管理できるようになりました。

ホセ・マリアは、カリフォルニアでコーヒーの専門家と出会ったことで、コーヒーの新たな生産に目を向けることができました。コーヒーの新たな生産に目を向けたことで、カッピング・スコア90点以上のコーヒーを生産できるほどに品質が高まりました。そこから、彼はスペシャルティコーヒーの生産に注力することになりました。

アワー・コーヒーズの4つの農園

アワー・コーヒーズは、カンポス・アウトスに4つの農園を所有しています。

セリニャ農園

セリニャ農園（FAZENDA SERRINHA）は、2004年に取得されたアワー・コーヒーズの最初の農園です。農園は、ホセ・マリアによって1から作り上げられました。農園には、乾燥パティオ、高床式ベッド、ウェット・ミル、サイロ、果樹園、庭、馬小屋があります。

場所：カンポス・アウトス
標高：1,200m
品種：レッド・カツアイ（Red Catuai）、イエロー・カツアイ（Yellow Catuai）、カチグア（Catigua）、イカツ（Icatu）
面積：140ヘクタール

サンタルジア農園

サンタルジア農園（FAZENDA SANTA LUZIA）は、セリニャ農園に隣接している農園です。高い丘の上に位置しており、区画が品種ごとに整然と美しく整理されているため、生産されるコーヒーは完全にトレーサブルです。

サンタルジア農園は、アワー・エキゾチック（Our Exotics）セレクションの珍しい品種のコーヒーを生産しています。

場所：カンポス・アウトス
標高：1,200m
品種：トパージオ（Topazio）、レッド・ブルボン（Red Bourbon）、イエロー・ブルボン（Yellow Bourbon）、アカイア（Acaia）、レッド・カツアイ（Red Catuai）、イエロー・カツアイ（Yellow Catuai）
面積：120ヘクタール

ミランテ農園

ミランテ農園（FAZENDA MIRANTE）は、農園の入り口から見ることができる美しい景色から名前が付けられました。農園名の「ミランテ（Mirante）」は、ポルトガル語で「展望ポイント」という意味です。

ミランテ農園は、アワー・コーヒーズで最も高い標高に位置しています。

場所：カンポス・アウトス
標高：1,280m
品種：レッド・ブルボン（Red Bourbon）、イエロー・ブルボン（Yellow Bourbon）、アカイア（Acaia）、レッド・カツアイ（Red Catuai）、イエロー・カツアイ（Yellow Catuai）
面積：65ヘクタール

ガブリエラ農園

ガブリエラ農園（FAZENDA GABRIELA）は、ホセ・マリアの娘のナタリア（Nathalia）と義理の息子のロナウド（Ronaldo）の娘で、ホセ・マリアの孫娘に当たるガブリエラ（Gabriela）から名前が付けられた農園です。最も新しく家族に加わったガブリエラ同様に、アワー・コーヒーズの中で最も新しい農園です。ミランテ農園の近くにあり、農園には美しい湖があります。

場所：カンポス・アウトス
標高：1,280m
品種：レッド・ブルボン（Red Bourbon）、イエロー・ブルボン（Yellow Bourbon）、レッド・カツアイ（Red Catuai）
面積：65ヘクタール

アワー・コーヒーズ・セレクション

アワー・コーヒーズで生産されるコーヒーは、6つのセレクションに整理されています。精製方法はナチュラル（Natural）、ハニー（Honey）、アワー・コーヒーズが開発した新しい精製方法であるエコウォッシュト（Eco-Washed）です。

アワー・ユニーク・コーヒーズ

アワー・ユニーク・コーヒーズ（Our Unique Coffees）は、アワー・コーヒーズの最高品質のコーヒーのセレクションです。スペシャルティコーヒー協会（SCA）（Specialty Coffee Association）のカッピング・スコアが88点以上の限定マイクロロットです。精製方法は、ナチュラル（Natural）、エコ・ウォッシュト（Eco-Washed）です。

アワー・エキゾチック・コーヒーズ

アワー・エキゾチック・コーヒーズ（Our Exotic Coffees）は、アワー・コーヒーズの生産する珍しい品種のセレクションです。。品種はトパージオ（Topazio）、アカイア（Acaia）、カチグア（Catigua）、ブルボン（Bourbon）、カツアイ（Catuai）で、スペシャルティコーヒー協会（SCA）のカッピング・スコアは86から88点です。精製方法はナチュラル（Natural）、ハニー（Honey）、エコウォッシュト（Eco-Washed）です。