サザコーヒー :ゲイシャ村まつり 様々なゲイシャの比較

サザコーヒーは1942年創業の茨城県ひたちなか市に本社のあるコーヒー会社です。1998年にコロンビア・カウカ県に自社農園であるサザコーヒー農園を持っています。(ホームページはこちらから)。ゲイシャ村まつりは2019年4月26日〜5月11日までサザコーヒー各店で行われたイベントです。副社長の鈴木太郎氏がエチオピアのゲシャ地方に赴いて買い付けてきたゲイシャやパナマ エスメラルダ農園のゲイシャ、サザコーヒー の自社農園であるサザ農園で栽培されているゲイシャなどが販売されました。

様々なゲイシャ

エチオピア

エチオピア(Ethiopia)は東アフリカに位置する内陸国です。北をエリトリア、東をソマリア、南をケニア、北西をスーダン、北東をジプチに囲まれています。首都はアディスアベバ(Addis Ababa)です。また、かつてエチオピアはアビシニア(Abyssinia)と呼ばれていました。エチオピアコーヒーの主要な産地として、コーヒーの名の由来といわれるカファ地方(Kaffa 、Kefa)、南部のシダマ地方(Shidamo)、東部山岳地帯のハラー地方(Harrar)があります。国土のほとんどは高地にあたり、年間平均気温が13℃で涼しい気候です。

「モカ(Mokha、Mocha)」という冠がつくコーヒーは、イエメン南西部サナア州バニー・マタル(マタリ)地方で生産される「モカ・マタリ( (Mokha Mattari) 」に代表されるイエメン産、エチオピア東部ハラール州で生産される「モカ・ハラール(Mokha Harrar)」に代表されるエチオピア産の二つがあります。この「モカ」という呼び名は、イエメンの紅海に面した西海岸の港町「モカ」から由来しています。イエメンの山岳地帯で収穫されたコーヒーは「モカ」に集められ、イスラム諸国、ヨーロッパへと輸出されていきました。

「モカ」の特徴は、「モカ臭」と呼ばれる独特の発酵臭です。また、コーヒー豆の形や大きさも不揃いで、最高グレードでも欠点豆が多いです。イエメン・モカは麝香を思わせる芳醇な香り、コクのなかに酸味を感じさせる複雑な味わいが他の豆にはない特徴です。それに対して、エチオピア・モカはコクは控えめで、さわやかな味わいと酸味が特徴です。イエメン産のコーヒーは数種類しかなく、収穫量も少ないです。それに比べてエチオピア産は数千種類あり、収穫量も多いです。

エチオピアはグレート・リフト・バレー(Great Rift Valley、大地溝帯)の入り口にあたり、北東の紅海から南西に向かって国土を半分に割るようにグレート・リフト・バレーが貫いています。グレート・リフト・バレーの西と東で、コーヒーノキのタイプに違いが見られます。西側にはコーヒーノキの野生種が見られ、エチオピアの野生種であるゲイシャが発見されたゲシャ地方も西側に位置しています。東側のコーヒーノキは人工的に栽培されたものがほとんどで、自生のコーヒーノキは見られません。

ゲイシャの発見

コーヒー アラビカ種 ゲイシャ

コーヒー・ゲイシャは、甘さと香りがみかん的でどこまでも甘い香りのコーヒー。パナマ・エスメラルダ農園産などの良品は、甘さと香りの量が多く、サザコーヒーは二〇〇八年以来パナマのゲイシャ品種のいちばん濃いものを買い続けている。

What's GEISHA「ゲイシャ村」に行った話 取締役副社長 鈴木太郎「SAZA COFFEE COFFEE JOURNALNo.70」より

ゲイシャはエチオピア起原の野生種で、最も希少で高価な最高品質のコーヒーとして有名です。

1936年にエチオピアのゲシャ地方で発見された品種です。ゲイシャはイギリス植民地時代のアビシニア(Abyssinia、現在のエチオピア)で、ベンチ・マジ地方(Bench Maji)の領事であったリチャード・ウォーリー大尉(Richard Whalley)が、ゲシャ山周辺で10ポンドのコーヒーの種子を集めた時に発見されました。ウォーリー大尉はケニアの農業局長からの指令により、エチオピアコーヒーの野生種の調査の一環として、これらの種子を集めることを任務としていました。エチオピアの原生林はコーヒーの発祥の地であり、その主要品種を調査することでイギリス植民地でコーヒーの商業栽培ができるかどうか、その実行可能性を評価する目的で行われました。すでに1930年代時点において、ゲシャ地方のコーヒーが美味しいものであると、コーヒー業界の人々の耳には届いていました。

ゲイシャ(Geisha)か、あるいはゲシャ(Gesha)か。

ゲイシャはゲシャ地方で発見されたためその名で呼ばれていますが、ゲシャ(Gesha)ではなく、ゲイシャ(Geisha)と呼ばれるようになったのは、この品種をコスタリカからパナマに持ち込んだドンパチ農園のセラシン氏がこの品種をゲイシャ 2722(Geisha 2722)と記憶していたためです。

ゲイシャ(Geisha)について最初の記録は、1936年のウォーリー大尉から農業局長へ当てた手紙にあります。この中ではすでに「Geisha」と表記されています。

2.My departure for the Geisha coffee area somewhat delayed but eventually arrived there… on the 18th January 1936 to find as i had feared that the heavy crop was over.

3.I had always understood in the past that the coffee at Geisha (considered by Abyssinians to be the best quality) was cultivated, but to my great surprise I found all the coffee growing wild in a huge area of rain forest, underneath the shade of huge trees of various African varieties…

A letter from the British Consulate dated 1936 makes numerous references to Geisha Mountain and Geisha coffee. Letter shared courtesy of Rachel Peterson.「Is it Geisha or Gesha? If Anything, It’s Complicated」Daily Cofee Newsより

要約すると、ウォーリー大尉は1936年1月18日に予定よりも少し遅れてゲイシャコーヒーエリアに到着した。彼はゲイシャエリアでコーヒーが栽培されているのを知っていた(それはアビシニア(現在のエチオピア)で最高品質のものだと考えられる)が、熱帯雨林の巨大なエリアで、巨大なシェードツリーの下でコーヒーが野生に育てられているのを発見したことにとても驚いた、と書かれています。

一般にゲイシャは1931年に発見されたと書かれていますが、この記録を参照する限り1936年と考えるべきではないかと思います。

セントロアメリカン・ゲイシャ(中米ゲイシャ)とアフリカン・ゲイシャ

ゲイシャは現在はアフリカに残っているゲイシャと、パナマのエスメラルダ農園によって一躍脚光を浴びた中米系のゲイシャの大きく2つの系統に分けられます。それぞれの特徴は以下の通りです。

セントロアメリカン・ゲイシャアフリカン・ゲイシャ
豆の大きさ比較的大粒比較的小粒
フレーバーの強さとても強い比較的弱い
フレーバーの種類ワイン柑橘系

ゲイシャの特徴

ゲイシャは細長い外観をしており、花や香水、柑橘類やワインに例えられる強烈で複雑なゲイシャフレーバーが特徴です。オレンジ、チェリー、ミックスフルーツのような柑橘系の驚くほどすっきりした酸味と甘味、マイルドなボディがフレーバーの印象を引き立てます。

一口にゲイシャといっても、産地や農園、精製方法によってフレーバーや味に多様性があります。

アフリカン・ゲイシャでは、エチオピアのゲイシャが最も優れた香味を持っています。アフリカではエチオピアの他にマラウィでもゲイシャが栽培されていますが、ゲイシャの特徴的なフレーバーをうまく引き出せていないのが現状です。

アフリカン・ゲイシャよりもセントロアメリカン・ゲイシャの方がフレーバーが強く、その中でもエスメラルダ農園のゲイシャは最も優れたフレーバーを持っていて、現在のところゲイシャ栽培でエスメラルダ農園を超える農園は出てきていません。

三大ゲイシャ

甘い香りが忘れられないパナマ・ゲイシャ。ゲイシャ村の原種エチオピア・ゲイシャ。そして、サザコーヒー農園のコロンビア・ゲイシャ。これが「世界三大ゲイシャ」。「世界一おいしい・元祖いちばん・これからの希望」のコーヒーだ。

What's GEISHA「ゲイシャ村」に行った話 取締役副社長 鈴木太郎「SAZA COFFEE COFFEE JOURNALNo.70」より

2004年のエスメラルダ農園による再発見によって一躍有名となったゲイシャは、現在では様々な産地で生産されています。その中でも3大ゲイシャと呼ばれるのが、「エチオピア・ゲイシャ」、「パナマ・ゲイシャ」、「コロンビア・ゲイシャ」です。パナマ・ゲイシャとコロンビア・ゲイシャがセントロアメリカン・ゲイシャ(中米ゲイシャ)、エチオピア・ゲイシャはアフリカン・ゲイシャに分類されます。

エチオピア・ゲイシャはゲイシャ発祥の地であるゲシャ村(ゲシャヴィレッジ)で栽培されているものが有名ですが、エチオピア西部の他の地域でも栽培されています。

パナマ・ゲイシャはコロンビアゲイシャは1963年にパナマ ドンパチ農園のオーナーで、当時パナマ農業省の職員であったフランシスコ・セラシン・シニア(Sr. Francisco Serracín、通称ドンパチ・シニア(Don Pachi Sr.))氏がコスタリカのCATIEからゲイシャを持ち帰ったのが最初です。2004年にエスメラルダ農園のダニエル氏によって再発見されたのを皮切りに、様々な農園で栽培されており、毎年行われるパナマのコーヒー品評会ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)でその品質が競われています(詳しくはパナマ・ゲイシャの歴史を参照)

コロンビア・ゲイシャは、2008年にパナマのカルレイダ農園からコロンビアのセロアズール農園にもたらされたのが最初です(セロアズール農園のゲイシャについてはこちらから)。コロンビアはゲイシャに関しては新興国で、これからに期待されます。サザコーヒーの自社農園であるサザ農園でもゲイシャの栽培が試みられており、今回のゲイシャ村祭りでも販売されました。

ゲイシャ村祭りではこれらの三大ゲイシャの比較ができる貴重な機会となりました。

ゲシャヴィレッジについて

エチオピア ゲイシャはエチオピアの西ベンチ・マジ (Benchi-Maji)地区のジャングルにあるゲシャ村(Gesha Village)で栽培されます。ここはゲイシャが発見された場所で、ゲシャ農園はアメリカ生まれのアダム氏(Adam Overton)と、エチオピア生まれのレイチェル夫人(Rachel Samuel)によって運営されています。2007年にエチオピア政府からコーヒーのドキュメンタリー映画製作依頼をきっかけに、エチオピアの人々の生活、文化、風習に魅了され、2011年からコーヒー農園の開拓を始めました。アダム&レイチェル夫妻は現地の先住民であるメアニット(Meanit)族と話し合い、彼らの理解、協力を得ることに成功します。

彼らはBoot Coffeeを運営しているコーヒーの教育者ウィレム・ブート氏(Willem Boot)に高品質なコーヒー栽培についての基礎を学びました。ブート氏もまた、彼らと同様にゲイシャに対する情熱を持っている人です。

品種

ゲシャ農園ではブロックと呼ばれる8つに分け得られた区画で3つの品種が栽培されており、精製、処理、発酵の過程で様々な実験が行われています。各ブロックで生産されたコーヒーはそれぞれにタグがつけられ、生産履歴の追跡が可能になっています。

  • ゴリ・ゲイシャ(Gori Geisha):ゴリ・ゲシャの森から2011年に発見されたゲイシャ ブロックShewa-Jibabu(48.5ヘクタール、標高1,973~2069m)、Shaya(36.5ヘクタール、標高1,926~2069m)、Bangi(54ヘクタール、標高1,911~2,001m)
  • ゲイシャ1931(Geisha 1931):植物の形態、豆の形と大きさ、そしてカッププロファイルからパナマ・ゲイシャによく似ている品種として選別されたゲイシャ ブロック Suruma(45.9ヘクタール、標高1,909~2,063m)、Oma(67.6ヘクタール、標高1,931~2,040m)、Narsha(5,3ヘクタール、標高1,963~1,977m)
  • イルバボールの森(Illubabor Forest):1974年にイルバボールの森から発見された病害虫に強い品種 ブロック Dimma(28.7ヘクタール、標高1,966~2,019m)、Gaylee(34.8ヘクタール、標高1,916~1,982m)

ゴリ・ゲイシャはゲシャ農園から約20㎞の場所にある「ゴリ・ゲシャの森(Gori Gesha Forest)」というゲシャの原生林から厳選されたゲイシャです。(そこは森というよりは猛獣がいるジャングルです)。

ゴリ・ゲイシャはスイカズラのような甘さとスパイシーさを伴ったフレーバー、ピーチ、ハチミツ、チョコレートのような甘味とコクを特徴としています。また、ゲイシャ1931はジャスミン、ローズ、ピーチ、アプリコットのような繊細で柔らかいフレーバーを特徴としています。ゴリ・ゲイシャよりもゲイシャ1931のコーヒーチェリーの方が赤みが強く、ワインのような色味があります。イルバボールの森はエチオピアの研究所からもたらされた品種です。

サザコーヒーのエチオピア・ゲイシャの品種は不明、エチオピア ゲイシャ1931はゲイシャ1931、モカ・ゲイシャはイルバボールの森が使用されています。

精製方法

ゲシャ農園ではウォッシュト、ナチュラル、ハニーの精製方法が取られています。コーヒーは品種、ブロックによってそれぞれ味に違いがありますが、それを様々な方法で精製することによって、多様な味わいを生み出しています

収穫

農園は標高1,900m~2,100mの高地で、約471ヘクタールの広大な敷地に約700,000本のコーヒーノキが栽培されています。2011年の農園の開拓から6年目の2017年には、1,200袋を超える生産量(生産2年目)となりました。

ゲイシャ村

パナマ・ゲイシャは、エチオピアのゲイシャ村に自生していたとされている。パナマの発見以来、鈴木太郎もエチオピアのゲイシャ村を合計三回訪れているが、「ゲイシャ村」は「ゲシャ」的な地名がエチオピアの南スーダン国境付近にある。

What's GEISHA「ゲイシャ村」に行った話 取締役副社長 鈴木太郎「SAZA COFFEE COFFEE JOURNALNo.70」より

エチオピア ゲイシャ

⭐ エチオピアゲイシャ

パナマゲイシャはコスタリカの農業試験場を通じエチオピアの「カファー地方」から来たことがわかりました。
サザコーヒーはゲイシャ村を探し「ゲイシャ村コーヒー」を手に入れました。ゲイシャ村のコーヒー味はパナマゲイシャ並みに甘く香り、強くおいしさの多様性を感じます。エチオピアのカファー県のゲイシャ村へ出向き無尽蔵にあるコーヒーの中から20種類のゲイシャを買い付けました。その中のひとつをお楽しみください。

サザコーヒー 商品説明より

品種

こちらのエチオピアゲイシャの品種は不明です。ゲシャ村で買い付けられた20種類の中のひとつです。

焙煎

サザコーヒーのゲイシャはハイロースト程度で焙煎されています。

焙煎:ハイロースト(8段階中4番目)

中深煎りです。ちょうど真ん中、バランスのとれた焙煎度合いと言えます。1ハゼ(パチパチという音)と2ハゼ(ピチピチという音)の中間ぐらいの焙煎度です。ミディアムローストまでに比べ 酸味が押さえられ、苦味・甘味が強くなってくる段階です。酸味と苦味の調和が取れており、酸味は残っていますが、ほんのりと苦味も感じられる焙煎度です。

欠点豆なく、若干不揃いですがキレイな豆です。

スパイシーさと甘さを伴ったフレーバーが印象的です。チョコレートのようなマイルドなコクと甘味があります。

エチオピア ゲイシャ1931

2004年にパナマで行われたベストオブパナマというコーヒー品評会で、エスメラルダ農園の出品した「パナマゲイシャ」は、香りが強く甘さがどこまでも続く『それまでにないコーヒー』のためゲイシャコーヒー革命が起きました。


「パナマゲイシャ」はいつどこから来たかというと、1931年とも1936年ともいわれておりますが、場所はコーヒーが生まれたエチオピアで南スーダンとの国境付近の『ゲイシャ村』といわれています。首都アジスアベバから車で15時間ぐらい、アフリカの大自然を感じる「アビシニア地方」にあります。私はゲイシャコーヒーに惚れ込んだので、何度かゲイシャという名前を頼りにアビシニア地方でゲイシャという地名を探してきました。今回ゲイシャ村の名前の元になったと言われる『 Gesha 』と呼ばれるゲイシャ村へ行きました。そこのコーヒーは香りが強く甘さがどこまでも続くようなコーヒーで、その中の『 Geisha1931』と呼ばれているコーヒーがゲイシャ村ではパナマゲイシャの元と言われています。


サザコーヒー 鈴木太郎

サザコーヒー ホームページより

ゲイシャの伝播

1936年にエチオピアで発見されたゲイシャは、その後ケニアに渡り、アフリカのタンザニアでVC-496として登録され、そして海を渡り1953年に中米のコスタリカの熱帯農業研究・トレーニングセンターCATIE (Tropical Agriculture Research and Training Center) に入りました。ゲイシャはそこでT2722として登録されました。ワールド・コーヒー・リサーチ(World Coffee Research)の遺伝子解析で、パナマのゲイシャはこのT2722から派生したものであることが確認されています。

また、パナマとエチオピアのゲイシャに関する2014年の遺伝子研究の調査で、デンバー植物園(Denver Botanic Gardens)のグローバル・イニシアティブ・センター(Center for Global Initiatives)の園芸ディレクター、サラダ・クリシュナン女史(Dr. Sarada Krishnan)が、2つのコーヒーが遺伝的に非常に似ていることを発見しました。そのことによって、パナマのゲイシャがエチオピア由来である可能性が非常に高いと確認されています。

こちらのエチオピア ゲイシャ1931は、植物の形態、豆の形と大きさ、そしてカッププロファイルから中米に渡ったゲイシャであると考えられています。

品種

品種はゲイシャ1931です。ゲイシャ1931はジャスミン、ローズ、ピーチ、アプリコットのような繊細で柔らかいフレーバーを特徴としています。

欠点豆なく、不揃いですがキレイな豆です。

左がエチオピア・ゲイシャ、右がエチオピア・ゲイシャ1931です。パナマ・ゲイシャに近いゲイシャ1931の方が大粒の豆であることがわかります。

ジャスミンやローズのような柔らかいフレーバーが特徴です。ゴリ・ゲイシャの方はスパイシーなフレーバーとチョコレートようなコクがありましたが、ゲイシャ1931の方はフレーバーが繊細で柔らかく、スッキリした飲み心地です。

モカ・ゲイシャ

モカ・ゲイシャ『幻のブレンド』
もともとエチオピアのコーヒーはアフリカ大陸で産れたものを紅海対岸のアラビア半島イエメンのモカ港から世界に輸出された『モカコーヒー』の一部でした。エチオピアのゲイシャ村のコーヒーも含め、最優良モカの特徴は、凄みのある甘い香りで、昔のコーヒー関係者の中にも一目惚れして「モカに狂う」方がおられました。コーヒーの栽培から国際商品となって日本に届くまでの道のりは長く謎で、一生に一度出会えるかどうかのコーヒーに出会ってしまった場合、そのコーヒーに再び出会うために旅に出ますが、同じものに出会えた話を聞きません。しかしおいしいモカにエチオピアゲイシャをブレンドすることにより最高の思い出に出会えました。

サザコーヒー 商品説明より

エチオピア・ゲイシャ=モカ

エチオピアのコーヒーは、モカコーヒーとして日本では昔から販売されているが、コーヒー「モカ」はイエメンのモカ港に由来した最古の世界的コーヒーブランド。ごく稀においしいまめに出会えても、それがアフリカ・エチオピアの熱帯雨林から乾いたアラビア半島までのどの地で採れたものなのか、誰にもわからなかった。しかし、エチオピアコーヒーの原産地でゲイシャ村近辺のコーヒーを集めることができた。

What's GEISHA「ゲイシャ村」に行った話 取締役副社長 鈴木太郎「SAZA COFFEE COFFEE JOURNALNo.70」より

品種

サザコーヒーのモカ・ゲイシャはイルバボールの森のブレンドです。

欠点豆はほぼ見られず、キレイな豆です。

エチオピア・モカの爽やかなフレーバーとエチオピア・ゲイシャの濃厚なフレーバーがとてもよく調和しています。ありそうでなかったブレンドですが、とても相性が良いことがわかります。

パナマゲイシャ ベストオブパナマ#9

サザコーヒーのパナマゲイシャ ベストオブパナマ#9は2018年のベスト・オブ・パナマに出品されたエスメラルダ農園のゲイシャです。(エスメラルダ農園について詳しくはこちらから、あるいは2017年にベスト・オブ・パナマで優勝したゲイシャ601についてはこちらから)。

⭐ パナマゲイシャ
世界一有名なコーヒー農園パナマの『 エスメラルダ農園 』のパナマゲイシャです。パナマでこのゲイシャコーヒーの栽培し品評会に出品したのは、エスメラルダ農園(La Hacienda Esmeralda)です。

サザコーヒー ホームページより

パナマで発見されたゲイシャ品種なので、「パナマ・ゲイシャ」と話題になった。二〇〇四年、エスメラルダ農園のダニエルP氏にゲイシャの味がおいしいと発見され、品評会で優勝し、競売で約二〇倍の価格が付いた「第四の波」の世界先端のコーヒー。

What's GEISHA「ゲイシャ村」に行った話 取締役副社長 鈴木太郎「SAZA COFFEE COFFEE JOURNALNo.70」より

欠点豆なく、比較的大粒のキレイな豆です。

左がパナマ・ゲイシャの元になったと言われているゲイシャ1931、右がエスメラルダ農園のゲイシャです。比較的形状が似ていることがおわかりいただけると思います。

強く複雑なワインのようなフレーバーと、柑橘系の酸味と甘味が印象的です。エスメラルダ農園のゲイシャ特有のワインのようなフレーバーの強さは健在ですが、2017年にナチュラル部門で優勝したゲイシャ601と比べるとやはり劣ります。

コロンビア ゲイシャ

コロンビアサザ農園の「ゲイシャ」です。

ゲイシャ特有のフローラルな香り。すっきりとした酸味とコク。
モレノ博士と共にコロンビア・カウカ県の自社農園で理想のゲイシャ主の栽培を始めました。
独特な甘さが残るコロンビア産のゲイシャをお楽しみください

サザコーヒー ホームページより

サザ農園について

サザコーヒーは現在コロンビアに自社農園を2つ所有しており、理想のコーヒーを追求しています。

サザコーヒーの農園はサザコーヒーの会長、鈴木誉志男氏が1997年にコロンビアの農園を買い取ったのが始まりです。英語もスペイン語も、コーヒー生産の知識も何もなかった誉志男氏が購入した農園に、息子の鈴木太郎氏を送り込み、農園の開拓が始まりました。

最初に買い取ったサザ農園はコロンビア南部のカウカ県(Cauca)にあり、当時は内戦状態で治安が悪く、前の農園主は殺害された(その数年目には農園主の妻も殺害されている)といういわくつきの土地でした。

太郎氏がたどり着いた農園は3ヘクタールと小さく、栽培したコーヒーもゲリラが持ち去るような状態で、前管理人との信頼関係を築くことはできませんでした。

そこで彼は、2008年に前管理人をクビにし新しい管理人を雇い、狭い土地で利益を上げるために単価の高いコーヒーを栽培しようと、太郎氏はコーヒーの品評会に参加するようになりました。

その2008年に大雨の被害やエルニーニョの影響で発生したコーヒーの病気によって、コーヒーノキが全滅する状況にまで追い込まれましたが、そこからコーヒーノキをカトゥーラ(カツーラ、Caturra)に植え替え、新たな栽培に取り組み、3年目の2011年5月に最初の収穫を迎えることができました。

2011年にはコロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)の品質管理部長エドガー・モレノ博士と共同で、「トレス・エドガリート農園(Los Tres Edgarito )」を開園しました。

そして、サザ農園は2017年のカウカ州コーヒー品評会El Mejor Cafe del Caucaで優勝するまでに成長しました。

サザ農園のゲイシャ

サザ農園のゲイシャは、鈴木太郎氏がパナマのエスメラルダ農園に赴いた時に、エスメラルダ農園の最も優れたゲイシャを栽培している区画に案内してもらい、そこからポケットに入れて盗み取ってきたコーヒーチェリーを自分の農園に蒔いたら芽が出てきたという、曰く付き!?のゲイシャです。なので、サザ農園のゲイシャはエスメラルダ農園が元種です。

欠点豆なく、比較的大粒の綺麗な豆です。

左がサザ農園のゲイシャ、右がエスメラルダ農園のゲイシャです。形状が非常に似ていることがおわかりいただけると思います。

ゲイシャフレーバーが以外に強く感じられ、柑橘系の酸味と甘味のバランスの良いゲイシャです。コロンビアコーヒーに特徴のマイルドな口当たりと、甘味のある味わいが特徴です。

サザ農園については鈴木太郎氏が以下のビデオで語っています。

サザコーヒーのゲイシャ村まつりについては、以下のビデオも参照してください。

<参考>

Hacienda La Esmeralda homepage.

「Is it Geisha or Gesha? If Anything, It’s Complicated」,『Daily Cofee News』,2017年11月9日

Gesha Village Coffee Estate homapage.

サザコーヒーホームページ.

「株式会社 サザコーヒー(専務取締役 鈴木 太郎 さん)」凄腕社長に聴く!茨城ビジネス成功の秘訣.

旦部 幸博(2010年5月27日)「エチオピアからイエメンへ:遺伝子解析による系統解析」,『百珈苑BLOG』.

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