丘の上珈琲(珈琲考房):エルサルバドル ラス・ヌベス

丘の上珈琲(珈琲考房) エルサルバドル ラス・ヌベスです。丘の上珈琲は北海道夕張郡にある自家焙煎珈琲店です。

エルサルバドル ラス・ヌベス

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エルサルバドル

エルサルバドル(El Salvador)は中米に位置する共和制国家です。北西にグァテマラ、北と東にホンジュラスと国境を接しており、南に太平洋が面していて、中米では大西洋岸を持たない唯一の国です。

エルサルバドルは「救世主」と言う意味で、単にサルバドルと呼ばれることもあります。エルサルバドルは総面積21,040.79平方kmとパナマ、ベリーズを含む中米7か国の中で最も小さい面積のなかに、火山が20以上もある火山国です。エルサルバドルは中米の日本と呼ばれるほど火山と温泉が多く、火山灰の土壌と水質は栄養分豊富でコーヒー栽培には適した環境です。標高600m以上の高原が大半を占めているため、熱帯性気候にもかかわらず内陸部は温暖な気候です。

首都はサンサルバドル(San Salvador)です。標高600m-900mのなだらかな傾斜地で、低所得者層は旧市街(セントロ地区)住んでおり、治安が悪いです。高所得者層は標高の高いところに住んでいます。

エルサルバドルはかつては一大コーヒー生産大国で、国立コーヒー研究所(Instituto Salvadoreño de Investigaciones del Cafe(ISIC))という当時ブラジル、コロンビアの研究所と並ぶ世界屈指のコーヒーの研究所がありました。コーヒーハンターとして知られるホセ・川島良彰氏が唯一の研究生として留学していた研究所です。

エルサルバドルはかつては世界4位の生産量を誇るコーヒー大国でしたが、内戦、さび病の流行を経て衰退してしまいました。コーヒー大国としての復活の望まれる国の一つです。

エルサルバドルのコーヒーの歴史については以下の記事を参照してください。

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ラス・ヌベス農園

ラス・ヌベス農園、Cafe Importsより

ラス・ヌベス農園(Finca Las Nubes)はエルサルバドルの北西部サンタ・アナ県(Santa Ana)ブエノス・アイレス地区(Buenos Aires)に位置する歴史ある農園です。サンタ・アナ県の県都はサンタ・アナ市で、首都のサンサルバドルに続き、2番目に大きな都市です。

イシドロ・バトレ、Cafe Importsより

農園の歴史は1920年代にイシドロ・バトレ(Isidro Batlle)がこの農園を購入したことから始まります。農園名の「ラス・ヌベス(Las Nubes)」は、スペイン語で「雲」を意味します。この農園が1,150m-1,800mと高い標高にあることに触発されて、この名前がつけられました。

ラス・ヌベス農園は創業約100年を迎えます。適切に施肥された土壌、注意深く管理された生態系が、農園のコーヒーを特別なものにする一因となっています。

農園主はエルネスト・リマ(Ernesto Lima)氏です。農園は、約600ヘクタールの広大な面積を誇っています。

ラス・ヌベス農園はこの地区の他の農園同様に、2005年のサンタ・アナ火山(Santa Ana Volcano、ジャマテペック火山(llamatepec)とも呼ばれる)の噴火により大きな被害を受け、その後数年間は十分な収穫を得ることができませんでした。エルネスト氏が土壌の分析を行った結果、リン(Phosphorous)が高いレベルで検出されたため、彼は数年間休耕する必要があると判断しました。

その後コーヒー生産を再開しますが、2013年頃にエルサルバドルを襲った「コーヒーさび病菌」で再び被害を受けます。

農園では、さび病耐性のあるカスティージョ(Castillo)の栽培も積極的に行っています。コロンビアの研究所で開発された品種で、さび病で大きな被害を受けたコロンビアのコーヒー産業の救世主となった品種です。

品種

品種に関する記載はありませんでしたが、おそらくブルボン(Bourbon)だと思います。

ラス・ヌベス農園では、ブルボンを中心に栽培していますが、ティピカ(Typica)やパカマラ(Pacamara)、カツアイ(Catuai)、カツーラ(Caturra)、カスティージョ(Castillo)、パーカス(Pacas)など、様々な品種の栽培を行っています。

パーカスは、1949年にラス・ヌベス農園のあるエルサルバドルのサンタ・アナ県のパーカス家(Pacas family)が所有する農園で発見されたブルボンの突然変異種です。

精製方法

ラス・ヌベス農園のコーヒーは、ウォッシュト(Washed)、ナチュラル(Natural )、ハニー(Honey)で精製されます。このロットの精製方法の記載はありませんでした。

程よい苦味とダークチョコレートのような強いボディが印象的なコーヒーです。酸味と甘味は少なく、ワインのようなフレーバーを持っています。

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丘の上珈琲(珈琲考房)のエルサルバドル ラス・ヌベス

味の強さを主張する、深いコクと厚み。
豆の持つ強い特徴を最大限引き出すため、こってりとした味わいになるよう焙煎しています。ワインでいうところのボディのあるコーヒーに仕上がっております。

丘の上珈琲ホームページより

焙煎

丘の上珈琲はコーヒーを中煎りで焙煎しています。取り扱いのコーヒーはすべてハイローストからシティロースト程度で焙煎され、それぞれの豆の特性に合わせて強めに焼いたり、弱めに焼いたりしているものと思われます。

焙煎の深さ、丘の上珈琲 ホームページより

エルサルバドルは中深煎り程度ですが、若干苦味が強めです。

エルサルバドルは粗挽きです。

抽出

「【丘の上珈琲】コーヒー淹れ方講座」,丘の上珈琲 2017年10月12日.

妖艶さを纏わせた赤ワインのようなフレーバーが印象的です。酸味と甘味は少なく、程よい苦味とダークチョコレートのようなボディの強さが支配的です。フルボディのこってりとした口当たりのコーヒーです。

<参考>

「Finca Las Nubes - Natural (GrainPro)」,Cafe Imports<https://www.cafeimports.com/europe/beanology/view/finca-las-nubes-natural-grainpro-10796>2019年11月24日アクセス.

「Las Nubes」,Bridgeport Coffee Company<https://bridgeportcoffee.net/roasts/las-nubes/>2019年11月24日アクセス.

「Bourboncillo/ Bourboncito」,MERCANTA<https://www.coffeehunter.com/knowledge-centre/bourboncillo-bourboncito/>2019年11月24日アクセス.

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