ミカフェート:NATURE CAFÉ パナマ カルメン農園 ナチュラル 2017年

ミカフェートのNATURE CAFÉ パナマ カルメン農園 ナチュラル 2017年です。

ミカフェート(Mi Cafeto)は「コーヒー・ハンター」ホセ(José. )川島 良彰氏によって2008年に設立されたコーヒー会社です。「すべては、コーヒーのために。(ALL FOR COFFEE)」を標語とし、「すべてのコーヒーをおいしくする」ことをミッションに、独自の明確な品質基準が設けられています。ホセ・川島良彰氏による「本当においしいコーヒーの楽しみ方」で、ホセ・川島良彰氏のコーヒーに対する考え方が簡単に紹介されています。

パナマ カルメン農園 ナチュラル

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パナマ カルメン農園とボルカン

パナマ(Panama)は中米で最も南アメリカ大陸の近くに位置し、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境であるパナマ地峡を形成しています。西はコスタ リカ、東はコロンビアに接し、北はカリブ海、南は太平洋に面しています。

パナマは紀元前1300年以前にはすでに先住民が生活していたと考えられています。パナマ中部や西部のチリキ県から金製品や彩色土器などが出土しているため、パナマにはオルメカ、マヤ、アステカなどの大規模な遺跡文明はありませんでしたが、これらを使用する先住民文化は存在していた考えられています。 1492年のコロンブスの新大陸発見後、パナマもスペインによって植民地化されます。1519年に現在の首都であるパナマシティ(パナマ市)が設立されると、ここがスペイン本国との船の拠点として繁栄しました。

17世紀-18世紀になるとヨーロッパでのコーヒー飲用が本格化したのに伴い、オランダやフランスの植民地でコーヒー栽培が始まり、グアテマラ、コスタリカ、メキシコなど中央アメリカにも18世紀後半にコーヒーが伝わりました。

パナマコーヒーの栽培は、コスタリカ国境に近いパナマ西部チリキ県(Chiriquí Province)ボケテ地区(Boquete District)を中心に行われています。カルメン農園はこのボケテのさらに西にあるチリキ県ボルカン(Volcán)地区に位置しています。

このボルカン地区には、カルメン農園だけではなく、世界一高額なコーヒーを生産することで有名なナインティプラス(Ninety Plus®)、2019年のベスト・オブ・パナマ(Best Of Panama(BoP))で一躍注目を浴びたジャンソン農園(Janson Coffee Farm)や、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(World Barista Championship、略称WBC)で世界のバリスタが使用するゲイシャで有名なデボラ農園(Finca Deborah)があります。

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カルメン農園

カルメン農園のロゴ、「CARMEN ESTATE COFFEE」Specialty Coffee Association of Panamaより

パナマ カルメン農園(Carmen Estate)はチリキ県(Chiriqui)ボルカン地区(Volcán)パソ・アンチョ渓谷(Paso Ancho Valley)に位置しています。パソ・アンチョ渓谷はバル(Baru)火山の西側の斜面にあります。

バル火山はボケテ(Boquete)とボルカン・カンデラ(Volcan-Candela)の間にある非活火山で、海抜3,500mの。バル火山はパナマの最高峰です。バル火山は、標高、高密度の植生、火山性の土壌、多様なマイクロクライメット(Microclimate、微気候)のため、パナマの最も重要なコーヒー栽培地域と考えられており、非常に豊かで深く肥沃な土壌をパソ・アンチョ渓谷に与えています。乾燥した晴れた日と涼しく霜のない夜は、理想的なコーヒー栽培条件を作り出します。

パナマ カルメン農園、Carmen Estate Coffee Facebookより

パナマ カルメン農園は1950年に開業した歴史のある名門農園です。

現在の農園主カルロス・アギレラ・フランセスチ氏(Carlos Ahuilera Franceschi)の祖父で、当時弁護士だったエフレイン・フランセスチ氏(Efran Franceschi)と祖母のカルメン女史(Carmen Franceschi)によって始められました。フランセスチ家(Franceschi)は1800年に地中海のフランス領コルシカ島からパナマにやってきました。パナマに到着すると、彼らは数ヵ所の牧場、農業、船舶建造を始めました。

1950年、カルメンは夫のエフレイン氏に小規模なコーヒープランテーションを始めるように提案しました。それが、コーヒー業界におけるフランセスチ家の関わりの始まりでした。その農園はカルメン夫人の名前をとって「カルメン農園(Carmen Estate)」と命名されました。

カルロス・アギレラ・フランセスチ氏、「CARMEN ESTATE COFFEE」Specialty Coffee Association of Panamaより

現在、農園は家族の第三世代が運営しており、現在の農園主はカルロス・アギレラ・フランセスチ氏です。ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)、レインフォレスト・アライアンス・カッピング・フォー・クオリティ(Rainforest Alliance Cupping for Quality)など数々の受賞歴のある農園です。

カルメン農園のコーヒーは年間降雨量2,000mm、標高1,700-2,000mの高い標高で、厳しい農業および環境基準を守って栽培されています。 渓谷を流れる風、昼夜で寒暖差のある気象条件、肥沃な火山性土壌が見事に絡み合って、独自の複雑な味のあるコーヒーを作りだしています。

カルメン農園とホセ・川島良彰氏

カルメン農園の川島良彰氏、Carmen Estate Coffee Facebookより

ミカフェートのNATURE CAFÉ パナマ カルメン農園 ナチュラル 2017年は、標高1,800mのカルメン農園の中でも特に環境に恵まれた一級畑「エレデーロ デ ファミリア」で栽培されたカトゥーラ種です。

「コーヒー・ハンター」として世界中を飛び回るホセ(José. )川島 良彰氏は、世界中に「コーヒー・アミーゴ(コーヒ友達)」がいます。農園主のカルロス・アギレラ氏もその一人です。

川島氏はカルロス氏と2003年にアメリカで行われたコーヒーの会議で知り合い、初めて農園を訪れたのは2006年12月のことです。その時に家族用にコーヒーが栽培されている特別な畑「エレデーロ デ ファミリア」を知ります。

このセクションのコーヒーをGrand Cru Caféにデビューさせたいと願ったホセ・川島良彰氏は、2008年1月に再び農園を訪れます。そして、ホセ・川島良彰氏の計画に賛同した農園主の好意により、家族用に特別に栽培されたこのコーヒーが提供されることになりました。

品種

品種はカトゥーラ種(Caturra、カツーラとも)です。ブルボンの突然変異種で、1915年から1918年頃にブラジルのミナス・ジェライス州で発見されました。「小さい」という意味の南アメリカ先住民族の言葉であるグアラニー語に由来しています。香味に際立った特徴はありませんが、密集栽培が可能で、収穫性の高い品種です。

カルメン農園はカトゥーラ種の他に、カトゥアイ(Catuai)、ティピカ(Typica)、ゲイシャ(Geisha)を栽培しています。年間の生産量は約1200袋で、日陰栽培です。コーヒーは12月から3月に収穫され、パナマの先住民であるノベ・ブグレ(Nôbe-Buglé)が手作業で収穫します。

精製方法

ナチュラル精製、Carmen Estate Coffee Facebookより

精製方法はナチュラル(Natural、乾式)です。ナチュラルでは、収穫したコーヒーチェリーをそのまま天日乾燥させ、その後、脱穀してコーヒー生豆を取り出します。完熟したコーヒーチェリーをナチュラル精製すると、豆の周囲に付着したムシレージ(Mucilage、粘液質のこと、一般的にはミューシレージとも)の甘味がコーヒー豆に移り、甘味の強いコーヒーに仕上がります。

このコーヒーはホセ・川島良彰氏によって選ばれたカルメン農園の一級畑で完熟させた、ムシレージ(Mucilage、粘液質のこと、一般的にはミューシレージとも)の豊富なコーヒーチェリーを天日乾燥させることによって、豊かなアロマと濃厚な甘味を持つコーヒーに仕上がっています。

【風味の傾向】
ハチミツの濃厚な風味の中に、巨峰、煮詰めたリンゴ、シナモン、クローバー、白ごま、スペアミントの香りがあらわれる。きな粉やブラウンシュガーの余韻。濃厚な甘さの中に様々な香りがきらめく。

ミカフェート ホームページより

ハチミツの濃厚な甘味が特徴です。その甘味の中に、フルーティーな様々な風味が見え隠れします。

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ミカフェートのNATURE CAFÉ パナマ カルメン農園 ナチュラル 2017年

鮮度を保つため、ミカフェートの高級ラインのコーヒーはシャンパンボトルに入っています。これは2017年収穫のカトゥーラ種で、温度管理が可能なリーファーコンテナで輸送されたコーヒーです。

ミカフェートのNATURE CAFÉ

肥沃な大地の恵みと無限に広がる大空の輝きが、余すこと無く一粒のコーヒー豆に凝縮されている様は、ひとくち飲んだ瞬間に力強い琥珀色のエネルギーとして実感する事ができます。栽培から精選に至るまで、人工的な手法と近代的な技術を可能な限り遠ざけて取り組んだ銘柄がナチュールカフェシリーズです。大航海時代には「赤い宝石」と呼称されていたコーヒーの価値観をイメージして、特別にご用意したルージュボトルでご提供いたします。大切な人との特別な時間を彩る、珠玉の一杯を、ぜひ、お楽しみください。

ミカフェート ホームページより

ミカフェートのコーヒーは厳格な品質基準によってブランドが分けられています。最高級がGrand Cru Café LIMITED、次がGrand Cru Café 、その次がNATURE CAFÉとRESERVAです。このパナマ カルメン農園 ナチュラルはNATURE CAFÉブランドのコーヒーです(ミカフェート NATURE CAFÉのパナマ カルメン農園 ナチュラルの商品ページはこちらから)。

パナマ カルメン農園 ナチュラル

Grand Cru Caféになると標高1,900m、NATURE CAFÉは標高1,800mです。

太陽からの恵みをこめて
カルメン農園の開園は1950年。当時弁護士をしていたエフライン・フランセスチ氏は、中央アメリカで最も高い火山のひとつであるバルー火山の北斜面に位置するボルカン村で、長年の夢を叶え「カルメン農園」を開園しました。
カルメン農園の中でも特に環境に恵まれた一級畑「エレデーロ デ ファミリア」で育ったカトゥーラ亜種は、既にミカフェートから紹介されており、多くの日本のコーヒーファンを魅了してきました。
この「エレデーロ デ ファミリア」で収穫された完熟豆は、パナマの伝統的な精製方法である水洗式で処理されていますが、研究熱心な農園主カルロス・アギレラは、果皮と果肉が付いたまま乾燥させる精製方法『ナチュラル』に挑戦すると言い出しました。
この製法の難しさは、注意を怠ると実にカビが生えたり、発酵臭がついてしまうことです。数日天日で乾かした後、乾燥機に入れて強制的に乾燥させればこのリスクは減りますが、本来のナチュラル風味が出てきません。また、おいしいナチュラルを作る秘訣は、豆の周囲に付着したミューシレージ(粘質)の量です。寒暖差が大きい畑で成長したチェリーを、完熟まで樹で熟成させると、甘いミューシレージが豊富なチェリーができあがります。
今回挑戦したナチュラルも、一級畑の恩恵を受けてミューシレージをたっぷり蓄えた完熟豆だけを使用し、太陽の下で日に何度も反転させながら丁寧に乾燥させて完成させました。素晴らしいアロマと濃厚な甘みが際立つ極上のナチュラル製法のコーヒーです。

ミカフェート ホームページより

焙煎

焙煎:ミディアムロースト(8段階中3番目)

中浅煎りです。ちょうど基準となる焙煎度です。1ハゼが終わったぐらいの焙煎度です。酸味が強く、苦味は弱いです。焙煎する最初の段階の時にちゃんと水分抜きを行わないと、渋みが目立って、飲みにくくなります 。コーヒー豆の品質が味にわかりやすく表現される焙煎度合いです。高級豆はこのミディアムローストが多いです。

欠点なく、キレイな豆です。シャンパンボトルを開けると、非常に豊かな甘い香りが広がります。

ハチミツのような非常に濃厚なフレーバーと甘味、フルーティーな酸味のバランスがとても良いです。カルメン農園のカトゥーラ ナチュラルはハチミツの濃厚な甘味を特徴としていますが、このミカフェートのNATURE CAFÉ パナマ カルメン農園 ナチュラルはそのなかでも甘い香りの豊かなコーヒーです。

<参考>

「パナマとパナマコーヒーの歴史(概観)」,2012/5/20 コーヒーセミナー「パナマゲイシャの多様性と可能性」参考資料,株式会社カフェ・バッハ<http://www.bach-kaffee-planandconsul.jp/Panamacoffee.pdf>2019年9月19日アクセス.

「Carmen Estate」,Panama Varietals<https://www.panamavarietals.com/copy-of-cafetalera-fernandez>2019年9月19日アクセス.

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