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ジャマイカ 旧クライスデール・エステート
旧クライスデール・エステート








旧クライスデール・エステート(Old Clydesdale Estate)は、ジャマイカ(Jamaica)サリー郡(Surrey County)セント・アンドリュー教区(Saint Andrew Parish)に位置していた農園です。旧クライスデール・エステートは、ブルーマウンテン・コーヒーの生産地の中央に位置していたため、「ザ・ハート・オブ・ザ・ブルー・マウンテン( The Heart of the Blue Mountains)」と呼ばれています。

旧クライスデール・エステートは、ジャマイカでコーヒーの商業生産を最初に始めた最も歴史のあるコーヒー農園の1つです。
旧クライスデール・エステートは、元々ジャマイカに旅行でやってきたイギリス人医師、コリン・マクラーティー(Colin McClarty)の所有地でした。短期間の滞在の予定でしたが、ジャマイカに魅了された彼は、この地に定住することを決意しました。
チェスターベール・エステート(Chestervale Estate)のオーナーであったコリン・マクラーティーは、1800年にこの農園を4つの区画に分割しました。彼は874エーカーを確保し、2つの区画はウィリアム・グリフィス(William Griffiths)の所有するニューポート・ヒル(Newport Hill)、329エーカーで構成される4つ目の区画がアレクサンダー・マッカーティー(Alexander MacCarty)の所有するクライスデール(Clydesdale)となりました。
旧クライスデール・エステートのコーヒーは、1800年代始めには海外へと輸出されるようになり、1829年には最大生産量77,654ポンドのコーヒーを生産するまでに成長しました。1821年から1843年までで、生産量が2,000ポンドを下回ったのは3度のみでした。

現在稼働はしていませんが、当時の精製所、乾燥場、水車は200年以上経った今も現存しています。クライスデール・グレート・ハウス(Clydesdale Estate Great House)は、1820年代に建設されました。この建築は、ジャマイカのフランス人住宅によく見られるドーマー窓があり、フランスの影響を受けていることが見て取れます。石造りの2階建ての建物の1階部分には精製所と水車があり、現在もそのまま残っています。上階は監督か帳簿係が使用していたと推測されています。
これらの場所は、ジャマイカ政府から国家遺産に指定されています。ジャマイカ林業局(Jamaica Forestry Department)によって苗床として使用されていましたが、修繕や維持のための十分な資源がないため、建物と敷地は荒廃しています。
現在、旧クライスデール・エステートは操業を停止しており、クライスデール・ブランドのコーヒーは、この土地周辺の小規模農家によって栽培されています。生産はシャープ家(Sharp Family)が管理しています。
マリアンヌ・ノース


1871年にクリフトン・マウント(Clifton Mount)を訪れたイギリスの旅行家であり植物画家であるマリアンヌ・ノース(Marianne North)は、ブルーマウンテンを描いた絵画を残しています。オリジナルの絵画は、ロンドンのキューガーデン(Kew Gardens)に保管されています。

品種
品種はブルーマウンテン・ティピカ(Blue Mountain Typica)です。
精製方法

栽培されたコーヒーは、近隣のクリフトン・マウント・ウェット・ミル(Clifton Mount Wet Mill)というウェット・ミルと、ブルーマウンテン・コーヒー・プロセサーズ(BMCP)(Blue Mountain Coffee Processors)というドライ・ミルで精製されます。
樽

クライスデールの生豆は、70kg樽、30kg樽、15kg樽に梱包されます。
旧クライスデール・エステート Old Clydesdale Estate:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/the-caribbean/jamaica/blue-mountain-area/st-andrew-parish/old-clydesdale-estate