柴田書店『COFFEE SHOP & SNACK MANAGEMENT』
『COFFEE SHOP & SNACK MANAGEMENT』
『COFFEE SHOP & SNACK MANAGEMENT』は、昭和50年代に柴田書店から発行された喫茶店・スナック経営に関する基礎知識を体系的に網羅した全29冊のシリーズです。
Coffee Shop & Snack managementシリーズって29冊もあるのかよ。 pic.twitter.com/TQVi9tnoDb
— サ力ヰ (@kis_sa_kai) June 2, 2021
柴田書店ってのは昭和50年代に喫茶店経営の全集みたいなものも出してるし、いまじゃまるで時代遅れな経営指南の内容もありますが、当時の喫茶店の扱いやコーヒーの扱いを知るには結構役立つ叢書でありますよ『COFFEE SHOP & SNACK MANAGEMENT』柴田書店
— カワイ韓愈 (@kawai_kanyu) August 23, 2012
『COFFEE SHOP & SNACK MANAGEMENT』には、井上 誠(いのうえ まこと)や柄沢 和雄(からさわ かずお)といった、当時のコーヒー研究家が著者に名を連ねています。
(左:スイス ODETTE ; 右:“カッパバシ” コンチネンタル)
— ぽッと(B)、/ Pot(B) , (@M5_tpoodt) November 11, 2019
柄沢和雄 1979「実例器具100 特製サイホン」『コーヒー器具事典』(COFFEE SHOP & SNACK MANAGEMENT) , p.15, 柴田書店. より転載
左は海外製でお見かけするけど、右はもうないよなあ~ pic.twitter.com/TKT4MUI0jw
『特に、国産品(前ツイ右、当時はコレだけだったとある)は装飾用のみならず、実用面で、どしどし取り入れる店が増えている。新しいタイプのサイホン専門店が、形成されていくであろう』(同 p.82.)
— ぽッと(B)、/ Pot(B) , (@M5_tpoodt) November 11, 2019
現在から見たら…なかなか…ね。
建築秀作/珈琲の店
『建築秀作/珈琲の店』には、当時の札幌市の喫茶店のインテリアが紹介されています。
日本で最初のコーヒー専門学校が、近く東京・西新橋のワタルビル6階に開校するということである。
「1974年8月1日コーヒー党の機関誌「珈琲共和国」より」,コーヒー党の機関紙「珈琲共和国」1974年8月.
このコーヒー専門学校は、デリカップコーヒーアカデミーといって、生豆問屋のワタル㈱と大手商社の三菱商事が合弁で、コーヒー専門店のチェーン展開を目的に設立した日本デリカップ㈱の経営によるものである。
日本デリカップとしてはすでに北海道美鈴コーヒー㈱や仙台服部商会の焙煎業者2社と北海道、東北に3店の店舗展開を行っているが、その店長やスーパーバイザーを養成するために学校が必要だということで、コーヒー専門学校を開校することになったということである。
コージーコーナーが北二条西四丁目に開店したのは昭和三十年五月。駅前ニシムラに二十年の歳月を、支配人として勤めあげた、楠野好孝の独立だった。間口はせまいが奥行きのある、一風変わった雰囲気の店。長いカウンターの突き当たり、高い天井まで積み上げた、二メートル幅の赤煉瓦の壁が、いまも鮮やかに脳裏に浮かぶ。
新聞を読む人、手紙を書く人、読書する人、ノートを整理する学生たち、そんな独りの客を大事に、思いやりのある設計と気くばり。
だから、孤独と思索の時間を大事にする、芸術家や文化人が出入りした。昭和三十六年一月、現在の場所(北一条西三丁目)に移ってからは、旭日昇天の勢いで業界に君臨、不動の地位を築きあげた。
和田 義雄(1982)『札幌喫茶界昭和史』,沖積舎.p.79