コーヒーの品種:カスティージョ

コーヒーの品種 カスティージョ

カスティージョ

品種

カスティージョ(Castillo)は、コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)(英語:Colombian Coffee Growers Federation、スペイン語:Federación Nacional de Cafeteros de Colombia)の研究センターであるセニカフェ(Cenicafé)で開発された耐病性品種です。

歴史

カフェ・ド・コロンビアの研究センターであるセニカフェは、コーヒー栽培に関するあらゆる側面の研究と改善に専念している。1968年には、コーヒーさび病菌に耐性のある品種を生み出すための遺伝子改良プログラムを開始した。

同センターはまず、カツーラとティモール・ハイブリッドに注目したとエルナンドは語る。こうして多くの耐さび病品種が作られ、カティモールという名称が付けられた。カツーラは小ぶりでコンパクトなため、生産者は同じ面積でより多くの植物を栽培できる。 一方、ティモール・ハイブリッドは、さび病耐性を持つ東ティモール原産のアラビカ種とロブスタ種の交配種である。

最初の実験からコロンビア品種が生まれた。1982年に発表されたこの品種は、コーヒーさび病菌が初めて国内に到達する1年前のことだったとエルナンドは語る。

しかし、セニカフェはさらに品種改良を望んでいたと彼は説明する。目標は、生産性の向上、耐性の強化、豆の大型化、そして品質の向上だったーカツーラと同等の品質を目指したのだ。さらに、コーヒーノキの寿命が長いことを考えると、耐寒性も重要だった。

さらに多くの試行錯誤を経て、ついにチームは成功を収めた。セニカフェは、後にカスティージョと呼ばれることになる品種を5世代にわたって作り出しー23年間の研究開発を経てー2005年に生産が開始された。

Café de Colombia’s research centre Cenicafé is dedicated to studying and improving all aspects related to coffee farming. In 1968, it began a genetic improvement programme to create rust-resistant varieties.

The centre first looked to Caturra and the Timor Hybrid, Hernando tells me. Many rust-resistant varieties have been made that way, and are labelled Catimors. Caturra is small and compact, which allows producers to grow more plants in the same area. The Timor Hybrid, on the other hand, is an Arabica-Robusta cross from East Timor that offers rust-resistance.

The first experiments gave place to the Colombia variety. It was released in 1982, one year before leaf rust reached the country for the first time, Hernando tells me.

But he explains that Cenicafé wanted to improve the variety even further. The goal was greater productivity, greater resistance, bigger beans, and greater quality – similar to that of Caturra. On top of this, given the long life of coffee plants, hardiness was important.

Many more trials later, the team finally succeeded. Cenicafé had created five generations of the variety that would be called Castillo, and – after 23 years of research and development – it was released for production in 2005.

"Coffee Varieties: Debunking The Myths Around Castillo",Perfect Daily Grind 2017年6月13日.

特徴

2014年から2015年にかけて比較官能分析が行われたところ、カツーラとカスティージョは、フレーバー・プロファイルは大きく異なっていましたが、カップ・スコアは類似しているという結果になりました。

先日9日、シアトルで行われたSCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)のシンポジウムで、「同様の環境で栽培され、精製されたCastillo(カスティージョ)種とCaturra(カトゥーラ)種の間に品質の差は認められない」という内容の調査結果が発表されました。

この調査はNGO団体であるCRS(カトリック救援事業会)を主催としてCIAT(国際熱帯農業センター)、米国WCR(ワールドコーヒーリサーチ)の支援により実施されました。さらにカップテイスター、輸出業者、FNCコロンビアコーヒー生産者連合会など世界各国の専門家たちの協力を得て厳密に結果を分析し、統計をとりました。

調査の方法はコーヒーのエキスパートであるPaul Songer氏の考案によるもので、ナリーニョ県の農園で収穫されたCastilloとCaturraの二種から22ペアのサンプルを採取し、そのIDをコード化したものパネリストたちに無作為に試飲してもらいました。パネリストたちは二度(昨年10月1〜3日、今年1月17-19日)にわたって試飲を行い、SCAAの採点方法に基づいて判定をしました。

調査の結果、「Castilloは高級品種であるCaturraと同レベルの豆を生産できる」ということが証明されました。しかしこの結果についてCRSのMichaelSheridan氏は 「品質の高さが認められ、コロンビアの方針としてはCastillo種を推していきたいところでしょうが、やはりイメージ的にCaturraを好むバイヤーは少なくないでしょう。」と指摘しています。

Castillo種とCaturra種の間に品質の差はない?」,FNC コロンビアコーヒー生産者連合会 2015年4月20日.

カスティージョ Castillo:https://real-coffee.net/category/varieties/castillo

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