カフェ ランバン:セントヘレナ島 バンブーヘッジ農園
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カフェ ランバン セントヘレナ バンブーヘッジ農園です。

カフェ ランバン(Café RANBAN)は、1977年に創業した北海道札幌市にある自家焙煎珈琲店です。札幌市の自家焙煎の先駆けとなる珈琲店の1つです。

セントヘレナ バンブーヘッジ農園

バンブーヘッジ農園

バンブーヘッジ農園(Bamboo Hedge Estate)は、セントヘレナ(Saint Helena)サンディ・ベイ地区(Sandy Bay District)に位置する農園です。

経営会社はソロモン&カンパニー(Solomon&Company)です。

『コーヒーの真実―世界中を虜にした嗜好品の歴史と現在』(原題:Coffee : A Dark History)の著者であるアントニー ワイルド(Antony Wild)は、1989年にイギリスの農務官からセントヘレナのコーヒーのことを聞いたロンドンのコーヒー・ブローカーから、この島の全クロップを入手しました。当時、彼はあるコーヒー会社のバイイング・ディレクターでしたが、サンプルがなかったため、見境なく購入しました。彼は当時ほとんど何も知らなかった島の全生産量を手に入れられるという考えに興味をそそられたそうです。

その後、政府はコーヒー畑をデビッド・ヘンリー(David Henry)にリースしました。彼の父親は島民であったため、島への移住に必要な許可を得ることができました。彼は、南大西洋戦争の結果、短期間の訪問が延びたときに初めてそこで過ごし、島のコーヒーに注目しました。ロンドンに戻った彼は、その原産地を調査し、適切に開発できれば世界的なコーヒーになると判断しました。彼は、このコーヒーを英国産として登録し、自由に販売できるようにするため、国際コーヒー機関(ICO)(International Coffee Organization)に申請しました。しかし。彼の計画は、農業、処理品質、等級付けなど、適切な対処する必要があるすべての問題に対処する機会を得る前に、政府がアントニー ワイルドにコーヒーを売るという一方的で早急な決断を下したことで頓挫しました。

デビッド・ヘンリーは、セントヘレナのコーヒー産業を再興するため、1994年10月にセントヘレナに戻り、セントヘレナ・コーヒー・カンパニー・アイランド(The Island of St. Helena Coffee Company)を設立しました。バンブーヘッジのコーヒー農園を引き継ぎましたが、さらなる拡張を計画していた彼の目的は、輸出可能な量のセントヘレナ産コーヒーを栽培し、世界のコーヒー業界とのコネクションを利用して海外販路を確保することでした。この取り組みの一環として、セントヘレナ政府からコーヒー栽培を開始するための助成金が提供され、その後何人かの新しい生産者が市場に参入しました。

しばらくの間はすべてがうまくいき、産業は成長しました。2000年10月のセントヘレナのニュースによると、コーヒー栽培面積は73km²で、2万本の木が植えられており、年間12トンの生豆を生産できる可能性があり、年間約3トンを輸出できると推定されていました。また、1999年4月から2000年3月までの間に、2,400キロの豆(またはそれに相当するもの)が輸出されるか、地元市場で販売されたそうです。

しかし、すべての生産者が成功したわけではなく、2005年と2006年にコーヒーピッカーとの紛争が発生した後、コーヒー産業はトラブルに見舞われました。デビッド・ヘンリーは、2008年にセントヘレナを去り、その年の終わりには、生産性の高いコーヒー栽培地は2エーカーしか残っていないと推定されました。

2009年、セントヘレナのコーヒー農園は、ソロモン&カンパニーに引き継がれました。ソロモン&カンパニーは、1790年にソール・ソロモン(Saul Solomon)によって設立されたセントヘレナの歴史と深いつながりのある会社です。1790年に個人事業主として設立され、後にパートナーシップに発展し、雑貨店、寄宿舎、法律・保険サービスを提供し、セントヘレナ初の印刷機を設置し、1951年に有限会社となりました。1974年にセントヘレナ政府によって国有化されました。1980年代初頭には政府の方針が変わり、会社は一部民営化されました。 1984年に公開有限会社として法人化されました。

ソロモン&カンパニーは、セントヘレナ最大の企業として、島中の店舗、バルク燃料事業、ジェームズタウン、ロングウッド、ハーフツリーホローのガソリンスタンド、卸売業を運営しています。また、島の海運と保険の代理店でもあり、輸送、農業、建設、電気、IT、車検、波止場のサービスも行っています。

品種

品種はグリーンチップブルボン(Green Tip Bourbon)です。

精製方法

精製方法はウォッシュト(Washed)です。

『和田由美の札幌この味が好きッ!』

和田 由美『和田由美の札幌この味が好きッ!』亜璃西社,p122-123.

和田 由美著,藤倉 孝幸撮影『和田由美の札幌この味が好きッ!』の122から123ページで、カフェ ランバンの「セント・ヘレナ島・ピーベリー」が紹介されています。

飲んでみると風味が優れているのはもとより、控えめな酸味の中に軽やかな甘さがあり、実に洗練された優しい味わいだ。

和田 由美著,藤倉 孝幸撮影(2014)『和田由美の札幌この味が好きッ!』亜璃西社 p122-123

カフェ ランバン セントヘレナ バンブーヘッジ農園 グリーンチップブルボン

セントヘレナ バンブーヘッジ農園 グリーンチップブルボン

今年も少量ながらセントヘレナ入荷しました。

ナポレオンが配流された南大西洋に浮かぶ絶海の孤島セントヘレナ。アフリカ大陸から2800キロの距離にあり、船旅だと5泊6日かかります。フルーツの持つ上品な甘さと透明感が特徴的です。

カフェ ランバン

カフェ ランバンでは、コーヒーの焙煎度を選択できます。セントヘレナ バンブーヘッジ農園 グリーンチップブルボンは、浅煎り(ライトロースト)、中深煎り(ミディアムハイロースト)から選択できます。

左 浅煎り(ライトロースト) 右 中深煎り(ミディアムハイロースト)
左 浅煎り(ライトロースト) 右 中深煎り(ミディアムハイロースト)

浅煎り(ライトロースト)

浅煎り(ライトロースト)

繊細な甘さを伴ったナッツのようなフレーバーが豊かに広がります。繊細な甘さが余韻を素晴らしいものにしています。

中深煎り(ミディアムハイロースト)

中深煎り(ミディアムハイロースト)

繊細な甘さを伴ったナッツのようなフレーバーが印象的です。中深煎りになると、ボディが強くなります。

カフェ ランバン セントヘレナ バンブーヘッジ農園 ピーベリー

セントヘレナ バンブーヘッジ農園 ピーベリー

当店が皆様に知られるきっかけとなったコーヒーが25年振りに限定10kg入荷しました。日本では数軒しか扱いがない希少種です。この機会に御賞味下さい。

カフェ ランバン

セントヘレナ バンブーヘッジ農園 ピーベリーは、2019年にアタカ通商に120kgが入荷しました。内100kgは海外の業者に渡ったため、日本には20kgのみの入荷で、10kgがカフェ ランバンに入荷しました。

セントヘレナ バンブーヘッジ農園 ピーベリーは、浅煎り(ライトロースト)、中深煎り(ミディアムハイロースト)から選択できます。

ピーベリー

左 ピーベリー 右 グリーンチップブルボン
左 ピーベリー、右 グリーンチップブルボン

浅煎り(ライトロースト)

浅煎り(ライトロースト)

じんわりと強く広がる繊細な甘いフレーバーが印象的です。グリーンチップブルボンに比べると、非常に繊細でありながら甘いフレーバーがより強く、余韻が非常に素晴らしい印象です。

中深煎り(ミディアムハイロースト)

中深煎り(ミディアムハイロースト)

繊細な甘いフレーバーが強く広がります。浅煎りに比べ、ボディとまろやかさのある味わいです。グリーンチップブルボンに比べて、非常にフレーバーが強く、余韻が非常に素晴らしい印象です。

<参考>

「バンブーヘッジ農園 ピーベリー」,ATC Specialty Coffee<https://www.specialtycoffee.jp/beans/2245.html>

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