サザコーヒー エルサルバドル ゴルダです。
サザコーヒー(Saza Coffee)は、1942年に創業した茨城県ひたちなか市に本社のあるコーヒー会社です。コロンビア・カウカ県に自社農園であるサザコーヒー農園を所有しています。
エルサルバドル ゴルダ
ロス・ピリネオス・コーヒー・ファーム
ロス・ピリネオス・コーヒー・ファーム(Los Pirineos Coffee Farm)は、エルサルバドル(El Salvador)ウスルタン県(Usulután Department)サンティアゴ・デ・マリア(Santiago de Maria)とベルリン(Berlin)に位置しています。
農園は、テカパ・チナメカ山脈(英語:Tecapa-Chinameca Mountain Range、スペイン語:Sierra Tecapa-Chinameca)テカパ火山(英語:Tecapa Volcano、スペイン語:Volcán Tecapa)の標高1,350m - 1,550mに位置してます。「ロス・ピリネオス(Los Pirineos)」という農園名は、この地域がフランスとスペインを隔てるピレネー山脈(スペイン語: Los Pirineos)に似ていることから名付けられました。
農園主はジルベルト・アントニオ・バラオーナ(Gilberto Antonio Baraona)です。
ロス・ピリネオス・コーヒー・ファームのコーヒー栽培は1890年にまで遡り、ティピカ(Typical)とグラビレオス(Gravileos)と呼ばれるシェード・ツリーがアンティグア・グアテマラから輸入されました。 農園は100年以上にわたってバラオーナ家によって所有されており、第3世代のジルベルトは、エルサルバドルで最も近代的なスペシャルティコーヒーの精製所の建設と設計を行いました。この精製所は農園内にあり、農園で生産されたコーヒーはここで処理されます。
また、ロス・ピリネオス・コーヒー・ファームは、エルサルバドルで最初のレインフォレスト・アライアンス(RA)(Rainforest Alliance)認証を取得しています。2007年に、カリフォルニア州ロング・ビーチで開催されたレインフォレスト・アライアンス・コーヒー・コンペティションで86.33点を獲得し、エルサルバドルの参加農園と5つのコーヒー生産国の平均を上回り、世界で第10位に入賞しました。
ジルベルトは、エルサルバドルのスペシャルティコーヒー輸出業者であるテカパ輸出業者(Exportadora Tecapa)、農業用技術機器の販売および流通会社であるマグリテック株式会社(MAGRITEC S.A de C.V.)の代表兼創業者でした。また、エルサルバドルのドミノ・ピザ(Domino’s Pizza)の創業、ピザ・ハット(Pizza Hut)とサブウェイ(SUBWAY)の展開に携わった食品業界の専門家でした。
We have lost a dear friend and ambassador to COE. Gilberto Baraona’s support and contribution as a craft coffee producer has forever changed the way we see specialty coffee in El Salvador. Our thoughts and prayers are with his family.#laspalmas #lospirineos pic.twitter.com/CAG6t9KGdu
— Cup of Excellence (@cupofexcellence) June 27, 2020
ジルベルトは、2020年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で亡くなりました。
品種
品種はピンク・ブルボン(Pink Bourbon)です。
ロス・ピリネオス・コーヒー・ファームでは、主にブルボン・エリテ(Bourbon Elites)、パカマラ(Pacamara)、パーカス(Pacas)が栽培されています。農園は、コーヒーの品種の遺伝子バンクがある試験農園であり、70品種あるうちの16品種以上のコーヒーが植えられています。2001年には、F1 セントロ・アメリカ(F1 Centro America)の品種の開発基地に選ばれ、エルサルバドルのワールド・コーヒー・リサーチ(WCR)(World Coffee Research)による種子生産の最初に認定を受ける農園となる途上にあります。
精製方法
精製方法はナチュラル(Natural)です。
ロス・ピリネオス・コーヒー・ファームでは、ウォッシュト(Washed)、ナチュラル(Natural)、機械発酵の精製方法が採用されています。
カップ・オブ・エクセレンス 2020
ロス・ピリネオス・コーヒー・ファームは、2020年のエルサルバドル カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)で87.25点を獲得し第22位に入賞しました。このロットは、サザコーヒーによって1ポンドあたり19.80ドルで落札されました。
Rank | Farm | Score | Weight (lbs) | High Bid | Total Value | Company Name |
22 | Los Pirineos | 87.25 | 551 | $19.80 | $10,909.80 | Saza Coffee |
ロス・ピリネオス・コーヒー・ファームは、エルサルバドル カップ・オブ・エクセレンス(CoE)において、2008年に88.45点を獲得し第8位、2010年にパカマラ(Pacamara)のウォッシュト(Washed)が88.84点を獲得し第7位、2011年にパカマラが87.36点を獲得し第17位、2012年にパカマラが88.79点を獲得し第5位、2017年にブルボン・パーカス(Bourbón Pacas)のウォッシュトが88.00点を獲得し第11位、2018年にパカマラのハニーが87.13点を獲得し第22位、2019年にブルボンのウォッシュトが90.37点を獲得し第2位に入賞しています。
サザコーヒーは、2011年、2012年、2017年、2019年、2020年のロットを落札しており、「ロス・ピリネオス・コーヒー・ファームのスペシャルティコーヒーの可能性は、日本のサザコーヒーのオーナーである鈴木 太郎によって最初に発見された。(The specialty coffee potential from this farm was first discover by Taroh Suzuki, owner of Saza Coffee in Japan.)」と評価されています。
サザコーヒー エルサルバドル ゴルダ
生産国:エルサルバドル
サザコーヒー
地域:ウスルタン県
農園:ロスピリネオス農園
品種:ピンクブルボン
精製方法:ナチュラル
標高:1,400m
ゴルダ 最終章
20年前、若かりし頃のオーナー鈴木太郎はエルサルバドルに住み、多くのコーヒーを飲みました。
そこで出会ったのがこの農園です。ブルボンを植えたらこの農園の右に出るものはない!とおいしさには定評があります。
ステッカーのデザインの農園主バラオーナ氏は昨年亡くなってしまいました。懇意の仲だったオーナー太郎はバラオーナ氏へ感謝の意を表して「ゴルダ最終章」と名付けました。熟度の高いコーヒーのみを収穫。濃厚な香りと厚みのある口あたり、ミルクチョコレートのような甘みをお楽しみください。
サザコーヒー
味
濃厚なボディと酸味を伴った甘さが印象的です。ブルボンとしては、非常に濃厚な味わいです。
ゴルダ
ブラックチョコやココア、ジャスミンのような甘い花、心地よい甘さ香り、バランスがよく濃厚できめ細やかな爽やかさが最後まで続きます。足を運んでみつけた契約農園のロスピリネオス農園のコーヒー。
サザコーヒー
味
ブルボンの甘さを伴った爽やかなチョコレートフレーバーが印象的です。ゴルダ 最終章に比べ、酸味が控えめで、バランスの取れた飲みやすい味わいです。
<参考>
Los Pirineos Coffee Farm Facebook<https://www.facebook.com/pacamara/>
”Exploring Cup of Excellence in El Salvador together with Darrin Daniel & Gilberto Baraona",April Coffee<https://aprilcoffeeroasters.com/blogs/april-articles/exploring-the-cup-of-excellence-together-with-darrin-daniel?sfns=xmwa>
"Gilberto Baraona",Linkedin<https://sv.linkedin.com/in/gilberto-baraona-3700204>